ガルヴォルスLord 第12話「思い出の場所」

 

 

 カナメとショーを逃がすため、レナはライと交戦していた。巧みに使われる衝撃波に、ライは悪戦苦闘を余儀なくされていた。

(こんなねちっこいやり口を使ってくるヤツは初めてかもしれねぇ・・くそっ!これじゃ思うように攻められねぇじゃねぇかよ・・!)

 レナの特殊ともいえる戦術に、ライが胸中で毒づく。一方、レナはカナメとショーを気がかりにしていた。

(これだけ時間を稼げれば、あの2人も十分逃げ切れてるでしょうね・・)

 思い立ったレナは腕を振り下ろし、衝撃波を眼前の地面に叩きつける。地面が爆発を起こして土煙が巻き上がり、ライの視界と行方をさえぎった。

「ちくしょうが!ナメたマネしやがって!」

 憤慨したライが土煙を突っ切って追撃しようとする。だがその先には既にレナの姿はなかった。

「くそっ!・・どいつもこいつもふざけやがって・・・!」

 苛立ちを抑え切れないまま、ライは人間の姿に戻る。そしてフェラーリに乗り込もうとしているリオンに眼を向ける。

「ガルヴォルスはオレが倒す。アンタには何度言ってきたか・・」

 ライが低い声音でリオンに言いかける。その言葉に苛立ちを覚えるも、リオンは冷静に言い放つ。

「あなたがその気なら、私も私なりのやり方をさせてもらうから・・」

 リオンの言葉に対し、ライは顔色を変えない。

「私もあなたと同じ・・あんなバケモノ連中の好きには、絶対にさせないわ・・・!」

「だったら、お互い邪魔にならないことを切に願うぜ・・・」

 ライはリオンに告げると、きびすを返してこの場を後にする。彼の後ろ姿を見送って、リオンは不敵な笑みを浮かべた。

(ホント、仲良くしたいものね・・あたしのために事が進むようにね・・・)

 狂気を胸に秘めて、リオンもこの場を後にした。

 

 レナの介入と援護を受けて、リオンの追撃から逃れたカナメとショー。2人は街外れの森の中に身を潜め、警察の包囲網をかいくぐっていた。

「さっきのガルヴォルス、大丈夫かな?あの狼、けっこう強いから・・」

 ショーが心配を口にすると、カナメは微笑んで言いかける。

「大丈夫よ。レナは態度は悪いけどけっこうなしっかり者よ。それにレナはルナちゃんのために、信じられないくらいの力を発揮することもあるから。」

「えっ?あのガルヴォルス、お姉ちゃんの知り合いなの?」

 カナメの説明にショーが当惑を見せる。

「腐れ縁っていうのかしらね。なぜか反発してしまうんだけど、あの真っ直ぐな気持ちは本物よ。」

 レナについて語るカナメに、ショーは微笑んで頷く。同様に微笑んだカナメが、真剣な面持ちを浮かべて周囲を警戒する。

「とにかく、今はもう店にも家にも戻れないから、この辺りに隠れて一晩過ごすしかないわね・・でも、それだとショーくんは・・・」

「僕なら大丈夫だよ。野宿は平気。今までずっとそうして過ごしてきたから・・・」

「ゴメンなさい、ショーくん・・こんなことになってしまって・・」

「気にしないでいいよ。こういうのはもう慣れっこになっちゃったから・・」

 謝罪するカナメにショーが物悲しい笑みを浮かべて弁解を告げる。そしてショーは物思いにふけて、カナメに唐突に言いかけた。

「お姉ちゃん、明日、行きたい場所があるんだけど・・」

「えっ・・・?」

 ショーの申し出にカナメは当惑を覚えた。

 

 街外れの森の奥の洞窟に点在している「赤心沼」。色が赤いことから「血の池」と呼ばれている。

 だが赤心沼に満ちているのは、本当の人間の血だった。そしてそこは桜井姉妹の隠れ家となっていた。

 無数の触手に体を縛られている女性。着ている物を引きちぎられて、その裸身に触手が絡み付いていた。

 そして触手の1本が女性の胸に突き刺さっていた。その姿を見つめていたのはカオリと、リーチガルヴォルスとなっているカナエだった。

 カナエは女性から血を吸い取っていた。その体から触手を伸ばして突き刺し、人間の血を吸い取って栄養にしていた。

「おいしい・・やっぱり血はきれいなほうがおいしいね・・ここしばらく、むさ苦しい男の血ばっかり吸ってたからちょっと気分が悪くなっちゃってたよ。」

「文句言わないの、カナエ。今はこうして贅沢にありつけてるんだから。」

 不満を口にするカナエにカオリが言いとがめる。やがて血を絞り取られた女性が力を失い、体をだらりとさせる。

 事切れた女性の裸身が石のように固まり、砂のように崩れる。その亡骸はその下の赤い血の中に落ちて紛れる。

「こうしておけば少しは養分になるのよね。味のほうはあんまり期待は持てないけど。」

「不満があるとしたらその点ぐらいね。でも人間を駆逐して満腹に慣れれば、これほど一石二鳥なことはないわね。」

 カナエの言葉にカオリが続ける。

「人間なんて傲慢で自惚れの塊よ。自分がまるで生き物の王様にでもなった気でいるんだからね。でも本当にすごいのはあんな生意気な連中じゃなくて・・」

「ガルヴォルス・・中でも私とお姉ちゃんは、かなりの力をつけてきてるからね。」

「カナメも純粋に、人間に対して不信感を持っている。私たちが誘えば、必ず仲間になってくれる。昔のようにまたやってくれるよ。」

「そうだね・・何だか今からワクワクしてきちゃうね・・」

 カオリの言葉に頷いて、カナエが喜びを振りまく。

 カオリとカナエはガルヴォルスに転化した際、その姿と力に恐怖を覚えた人々から敬遠された。家族からも迫害されたのを期に、2人は人間を憎むようになった。

 今では2人にとって、人間は滅ぶべき家畜でしかなかった。

 

 ウルフガルヴォルスを食い止めて、レナはカナメとショーを追って森を訪れていた。そして早朝、レナはカナメたちを発見した。

「全く。こんなところで何やってるんだか・・」

「レナ・・・ゴメンなさい、心配かけて・・・」

 呆れた素振りを見せるレナに、カナメが微笑んで謝罪する。

「そういうのは私だけじゃなく、ルナやみんなに言ってほしいものね。」

 レナが呆れた態度を見せるが、カナメとともに真面目に話を持ちかける。

「それにしても厄介ね、警察は。いつもはみんなの味方だけど、敵に回すとこれだけ厄介なものになるなんて。」

「私たちの家の周りにもパトカーが巡回してて近づけなかった。だから店に飛び込んできたのよ。」

 周囲を見回すレナに、カナメが深刻な面持ちを浮かべて答える。

「それで、あなたたちはこれからどうするの?私はまだ正体を知られてないから、まだ何とでもなるんだけど。」

「えぇ・・ショーくんが行きたい場所があるから、そこに行くつもり・・」

 レナの質問にカナメが落ち着きを取り戻して答える。

「あえて場所は言わないことにする。まだ警官が歩き回っているから・・」

「そう。じゃ何かあったら私たちの誰かに連絡を入れて。私はとりあえず戻るから。」

 カナメの答えを聞いて、レナは微笑んで言いかける。周囲への注意を緩めずに、レナはこの場を離れた。

「それじゃショーくん、私たちもそろそろ行こう。ショーくんが行きたいって言っていた場所に・・」

 カナメの言葉に、ショーは微笑んで頷いた。

 

 カナメとショーの行方を見失い、警察の捜査は難航を極めていた。その事態にリオンは苛立ちを膨らませていた。

(冗談じゃないわよ・・このまま逃がしてたまるものか、ガルヴォルス・・・!)

 怒りを抑えることさえままならなくなり、リオンは部屋の壁に拳を叩きつける。

「このままでは済まさないわよ・・これ以上、他の連中にあたしを見下させはしない・・・!」

 低く鋭い声音で言いかけるリオン。彼女の脳裏に忌まわしき過去が蘇る。

 それは幼少期の頃のことだった。リオンは努力家であり自信家でもあった。だが彼女の周りの人間は、彼女のいい点を見ようとせず、悪口や揶揄、果てにはぬれ衣まで着せたりなどして、彼女を見下していた。

 自分のしていることを無碍にされるこの態度が、リオンはこの上なく腹立たしかった。「リオン」という存在をまるで見ようとせず、勝手に「リオン」を作り上げていく周りが、彼女にとっては敵以外の何者でもなかった。

 それがリオンの感情と性格を一変、屈折させた。

 彼女は自分の存在を完膚なきまでに知らしめるため、また自分を満たすために行動を起こすようになっていた。その目的のためなら、他人を徹底的に利用して駆逐することも厭わない。

 忌まわしき生い立ちが、非情ともいえる野心を植えつけて膨らませている。それが今のリオンを形成していた。

「誰も見下させはしない・・今度はあたしが周りの凡骨たちを見下してやるのよ・・ガルヴォルスなんて畜生にいい気にさせてたまるものか・・・!」

 憎悪と戦慄を膨らませて、リオンはガルヴォルス殲滅の意思を強めていった。

 そんな彼女のいる部屋をミミが訪れた。リオンは苛立ちを抑えて、彼女に振り返った。

「ミミ、どうしたの?白雪カナメと田丸ショーは見つかったの?」

 リオンが冷静沈着を振舞って訊ねるが、ミミは剣幕を見せていた。

「勝手ながら、ガルヴォルスについて調べさせてもらいました。あくまで情報から導き出した推測で、確定事項には至っていませんが・・ガルヴォルスは人間の進化系。普通の人間だった人が、獣の凶暴性と人知を超えた能力を備えた存在。常人離れしているとはいえ、元々は人間。だとすれば、私たちが行っていることは人間虐殺となるのでは・・」

「馬鹿げたことをいうな!」

 ミミの報告をリオンが憤怒して一蹴する。その怒号にミミが当惑を浮かべる。

「ガルヴォルスは怪物よ!現にあの田丸ショーが人を、それも警官を襲っていたことはあなたも分かっているはずでしょう!?

「ですが、いくらガルヴォルスとはいえ、まだ子供です。いたずらに人を襲っているようにも思えませんでしたし・・・とにかく、私は白鳥カナメ、田丸ショーの両名の監視を続行いたします。2人が人々を襲わないよう、徹底的に監視します。」

「待ちなさい!そんな勝手、私は許さないわよ!」

 ミミを呼び止めようとするリオンだが、ミミは1人で部屋を出て行ってしまった。その態度が、リオンをさらに不快にさせた。

「どいつもこいつも、勝手なマネをしやがって・・・!」

 憤りを抑えきれず、リオンが机に拳を叩きつける。怒りに体を震わせて、彼女は無線をつなげた。

「白雪カナメと田丸ショーの捜索はどうなっているの?」

“現在、両名は山から海に向けて移動中。引き続き尾行いたします。”

 リオンの呼びかけに通信相手の武装警官が答える。

「海に着いたら非常線を張りなさい。海岸沿いで一気に叩くわよ。」

“了解。”

「それとこれは最重要極秘任務として聞きなさい・・・会川ミミを誤射と見せかけて射殺しなさい。」

“えっ・・!?”

 リオンのこの命令に、警官が動揺を見せる。

「彼女は私たちの最重要機密を外部に、それも標的であるガルヴォルスに口外しようとしている節があるの。もしも明るみに出れば、私たちの首も飛びかねない。外にもれる前に、始末をつける必要があるのよ・・・!」

“・・了解しました・・”

 警官は動揺を浮かべたまま、リオンとの通信を終える。その後、リオンは狂気に満ちあふれた不気味な笑みを浮かべていた。

(身勝手なヤツらはとっととくたばればいいのよ・・あたしの邪魔をするヤツは、惨めに早死にするのよ・・・!)

 

 カナメとショーが訪れたのは、白い砂浜の広がる海辺だった。その海原を見つめて、ショーは昔を思い返していた。

「ここは僕の思い出の海辺。パパとママと一緒に、よくここに来たんだ・・・」

 ショーが口にした言葉に、カナメが沈痛の面持ちを浮かべる。

「僕はここでよくはしゃいでて、楽しかった・・波の静かな音を聞くのもよかった・・・」

「ショーくん・・・」

「もう1度、みんなで一緒に行きたかった・・その願いも思い出も、リオンが全部ぶち壊したんだ・・・!」

 次第にリオンに対する憎悪を募らせて、ショーは苛立ちを浮かべていた。彼のこの心境が、カナメには痛いほど分かっていた。

 彼女もかつて人間の傲慢な言動に振り回され、憎悪し、絶望した。全てを奪われた悲しみ、苦しみ、怒りを彼女は痛感していた。

「僕は普通に、パパとママと幸せに暮らしていたいだけなのに・・それをアイツは・・・!」

 怒りをこらえられなくなり、砂地を強く踏みつけるショー。そんな彼を、カナメが背後から強く抱きしめてきた。

「お姉ちゃん・・・?」

 その抱擁にショーが戸惑いを見せる。カナメは悲痛さをあらわにして、眼から涙を浮かべていた。

「今度はみんなと一緒に、ここに来よう・・・私とレナとルナちゃん、カイリさん、それにライ・・・」

 カナメがショーに思いを告げようとしたとき、ライのことを思い返した。ガルヴォルスと人間の狭間の中で、カナメとライはすれ違いをしていた。互いの価値観の衝突が、2人の間の溝を深めつつあった。

 その彼にどのように言葉をかければいいのか分からず、彼女は途方に暮れかかっていた。

 そのとき、カナメは周囲の戦慄を感じ取り、緊迫を覚える。ショーもその気配に気付いて周囲を警戒する。

 だが振り返った先にいたのは1人の女性、ミミだった。

「あなたは・・・!?

 カナメは警戒心を強めたまま、ミミに問いかける。するとミミは両手を上げて答える。

「私はあなたたちに危害を加えるつもりはありません。あなたたちの話を聞いて、保護を含めてこれからのことを決めようと思っています。」

「何を言ってるんだ・・リオンの仲間のくせして・・・!」

 ミミが切実な面持ちで言いかけるが、警察である彼女をショーは信じていない。

「あなたたちが私たちを信用できないのは、私たちも十分に理解しています。それは私たちの落ち度です・・今さら許してほしいと懇願しても、ムリな話であることは承知の上です・・ですが今は、せめて私の話を聞くだけでも・・・」

 ミミが必死に呼びかけるのをショーが苛立ちをあらわにする。その彼を制して、カナメがミミをじっと見つめる。

「その話というのは何なの?言っておくけど、あなたの考えに同意するとは限らないから、そのつもりで。」

「それは承知の上です。私たちにこれだけの仕打ちをされて、その私たちの言葉を鵜呑みにするほうがどうかしていますでしょうね・・・」

 警告を送るカナメに、ミミは皮肉を込めて答える。

「もうこれ以上、あなたたちに危害が及ばないよう、私が保護します。樋口リオンの暴挙も、私が止めると約束しましょう。」

「樋口リオンを、止める・・・!?

 ミミの言葉にカナメが驚きを見せる。

「ガルヴォルスは元々は人間。だとすれば、あなたたちは人として保護されるべきなのです。」

「そんなこと、今さら言われたって信じられないよ・・だって、お前たちは僕のパパとママを・・!」

「だから、私たちは謝罪の言葉をかけても許されないのです・・・」

 自分の罪を潔く認めているミミに、ショーは真っ直ぐに拒むことができなくなっていた。ここまでいうなら気を許してもいいかもしれない。彼は徐々にそんな気持ちを持ち始めていた。

「・・・分かったよ・・・とりあえずは話だけでもちゃんと聞くよ・・・」

 ショーが渋々話に耳を傾けると、ミミが安堵の笑みを浮かべた。ミミが差し出した手をショーが取ろうとしたときだった。

「危ない!」

 カナメがとっさに駆け出し、ショーを押しのける。その直後、カナメの左肩を弾道が貫いた。

 ショーを庇って、どこからか飛んできた弾を受けたカナメ。その弾丸に毒があったため、彼女は撃たれた肩を押さえてその場にひざを付く。

「お姉ちゃん、大丈夫!?お姉ちゃん!」

 ショーが悲痛さをあらわにしてカナメに駆け寄る。苦悶の表情を浮かべながら、カナメがミミを睨みつける。

「これは、どういうことなの・・・!?

「ち、違います!・・こんなこと、私は・・・!」

 問い詰めるカナメに対し、ミミが動揺をあらわにして後ずさる。その直後、身を潜めていた武装警官たちが姿を見せ、カナメたちに銃を向けてきた。

「今度こそお前たちの最後よ、ガルヴォルス・・・!」

 そして鋭い声音で言い放ちながら、リオンも姿を見せてきた。

「恐れることはない!早くその2人を射殺しなさい!」

「リオンさん、やめてください!2人はまだ人の心を持って・・・!」

 警官たちに命令を下すリオンをミミが呼び止めようとしたときだった。突然飛び込んできた弾丸が、ミミの胸を貫いた。

「えっ・・・!?

 この一瞬に何が起こったのか理解できず、ミミは眼を見開く。体に力が入らなくなり、彼女は仰向けに倒れる。

 その倒れる直前、ミミの眼に、不気味な笑みを浮かべるリオンの姿が飛び込んできた。

「リオン・・さん・・・」

 リオンへの呟きを最後に、ミミは胸を撃たれて命を落とした。

(あたしを敵に回すから、そんな不様な最後を遂げるのよ・・せいぜいあの世で後悔することね・・・!)

 ミミの最後をリオンはあざ笑っていた。

「ショーくん、ここにいたらダメよ・・私に構わずに逃げなさい・・!」

「お姉ちゃん、ダメだよ!お姉ちゃんを見捨てて、僕だけ逃げるなんて・・・!」

 痛みにさいなまれながら必死に呼びかけるカナメだが、ショーは首を横に振る。

「あなたをここで死なせるわけにはいかない・・だから、お願い・・・!」

「お姉ちゃん・・・!」

 それでも逃げるよう促すカナメに、ショーはさらに悲痛さを込み上げる。頬に異様な紋様が浮かび上がった彼が叫び、その姿を怪物へと変貌させる。

 アルマジロガルヴォルスとなったショーは体を丸めて、警官たちの発砲をかいくぐってこの場から逃れた。

「ちっ!しぶとく逃げてくれるわね・・・でもいいわ。ガルヴォルスを1匹、制することができたからね。」

 ショーを逃がしたことに舌打ちするも、リオンは痛みに耐え切れなくなって意識を失ったカナメに眼を向ける。

「白雪カナメを捕獲しなさい。他のガルヴォルスをおびき出すエサになるし、調査のための実験をするにも申し分ないわ。」

 リオンの命令を受けて、警官たちがカナメを拘束して抱える。リオンの野望がついに本格化しようとしていた。

(思い知らせてやるよ・・思い上がっていた貴様らが、いかにちっぽけで愚かだってことをね・・・!)

 

 

次回

第13話「ショーの願い」

 

「助けないと・・お姉ちゃんを・・・!」

「ガルヴォルスのお前の言うことは聞くつもりはねぇ!」

「お前、本気で・・・!?

「ショーくん・・・」

「僕の幸せが、みんなの幸せになればいいなぁ・・・」

 

 

作品集

 

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