ガルヴォルスextend 第17話「彷徨う殺意」

 

 

 かりんを仇として倒そうとするガクト。彼を必死に止める悟。

 2人の姿に当惑し、かりんは戦意を失い、人間の姿に戻る。

 つかまれた腕を振り払い、ガクトがいきり立って悟に拳を繰り出す。悟も反射的に拳を突き出す。

 2人の拳がぶつかり合い、そして反発するように2人は弾き飛ばされる。距離を取ったところで、ガクトが悟を鋭く睨みつける。

「邪魔をするな!コイツはオレの家族を殺したガルヴォルスなんだ!」

「ガクト!かりんさんを殺そうなんてバカなことはやめろ!」

「バカなこと・・バカなことだと!?みんなを傷つけたガルヴォルスを倒すことをバカなことだと言わせるか!」

 悟の説得が、逆にガクトの感情を逆撫ですることになる。

「ガルヴォルスはみんなそうだ・・傷つけることばかり考えて、なのに仲間同士で傷の舐め合いかよ・・どこまで身勝手なんだ、お前らは!」

「いい加減にしろ!かりんさんを殺したら、お前は人間の心を失ってしまう!お前の嫌う怪物に、お前自身がなってしまうんだぞ!」

 ぶつかり合う2人の心。悟の言葉を振り払うかのように、ガクトが振り返る。しかしそこにはかりんの姿はなかった。

 ガクトは舌打ちしてから、悟に向けて言い放つ。

「オレはかりんを倒す!オレの全てを奪ったアイツを・・オレはこのときのために、今まで生きてきたんだ・・・!」

 怒りを見せ付けるガクトに困惑する悟。視線を移したガクトは、この場を離れようとしていく利樹の姿を発見する。

 この一部始終。かりんがガルヴォルスであり、彼女に向かって敵意を見せたことに、ガクトは眼を見開いていた。

 

 ガクトと悟が戻ってくるのを待っていた華帆、夏子、サクラ。声号と花織も彼らの帰還を待っていたが、そこへ花織が声号に小声をかけてきた。

「そろそろ定期会議の時間です。お気持ちはお察ししますが、そろそろお戻りになられたほうが・・」

 彼女の言いつけにため息をつく声号。そこへ彼の携帯電話が鳴り出し、彼はそれに対応した。

「私です・・はい・・何っ!?」

 電話の相手の言葉に、声号が初めてこの場で剣幕の表情を見せる。その声に周りにいた夏子たちも驚く。

「それで場所は・・・はい・・分かりました。私が直接向かいます。」

 冷静を装いながら、声号は電話を切る。そこへ夏子が眉をひそめながら近づいてくる。

「どうかしたの?」

 彼女の顔色をうかがいながら、声号は言葉を切り出した。

「・・・王が、現れました・・・」

「何ですって・・・!?」

 声号のこの言葉に夏子をはじめ、華帆たちも花織も驚きをあらわにした。

「私はこれから現場に向かいます。」

「私も行くわ。」

 きびすを返した声号に、夏子もついていくことにした。困惑を浮かべている華帆、サクラ、冷静にメガネを軽く直している花織も、彼らの後を追った。

 

 草原から抜け出て、利樹はその先の道をひとり歩いていた。平然と歩く彼は、いつもの彼ではなかった。

 そんな彼の前に1人の少女がやってきた。ツインテールを振りまいている少女が彼に気付き、近づいて声をかけてきた。

「どうしたの、ボク?迷子になっちゃったのかな〜?」

 少女は優しい対応で利樹に語りかける。しかし彼は無表情のままである。

 そのとき、利樹の影が不気味に伸びだし、その影が形を変えていく。それが人間の男の姿へと変貌を遂げていく。

「な、何・・!?」

 少女が表情を一変させて、突如出現した影に驚愕する。影は顔色を変えずに少女に呼びかける。

「お前、ガルヴォルスだな?」

 影は冷淡にそう告げると、ゆっくりと右手を伸ばす。その指先から淡い光が伸び、少女の体を取り巻く。

「キャッ!」

 思わず悲鳴を上げる少女の体に、光の触手の先端が入り込む。そして彼女の中にある何かを吸い出し始めた。

 その衝動に苦悶の表情を浮かべる少女。触手の吸収を受けて、次第に脱力していく。

  ピキキッ ピキッ

 その彼女の衣服が引き裂かれ、ひび割れた素肌がさらけ出される。その変化に少女が頬を赤らめる。

「やだ・・どうなっちゃってるの・・!?」

 少女がさらけ出された肌に動揺を見せるも、石化と解放感を覚えて歓楽となっていく。その間にも触手は何かを吸い続け、それに比例して衣服の崩壊と石化が進行していく。

  ピキッ ピキキッ

「やめて・・あたし、どうにかなっちゃいそうだよ・・・」

 石化の衝動を感じて、少女はあえぎ声を上げる。その声が次第に強まり、そして弱まっていく。

  ピキキッ パキッ

 石化は少女の体を侵食し、彼女を一糸まとわぬ姿に変えていく。その唇、その髪、その頬も白い石に変わっていき、彼女を快感の中に包み込んでいく。

     フッ

 そしてその瞳も白く固まり、少女は裸身の石像と化した。同時に触手が彼女の石の体から離れ、影の指先に戻っていき、その影自身も利樹に戻っていく。

「えっ・・・?」

 そこで我に返った利樹が、当惑しながら辺りを見回す。そこで彼は裸の少女の石像を目の当たりにして、赤面しながら困惑する。

「こんな、こんなことって・・・!?」

 利樹はたまらずこの場を逃げ出そうとした。そこへ彼を追いかけてきたガクトと鉢合せになる。

「と、利樹!」

「お、お兄ちゃん!?」

 互いに驚きを見せるガクトと利樹。恐る恐る振り返った先にガクトも視線を向けると、そこには裸の少女の石像があった。

「なっ!?」

 ガクトはその光景に恥ずかしくなって、あまりの動揺に思わずしりもちをついてしまう。

「何だよ、こりゃ!?裸の女の石が・・・!?」

 赤面して完全に当惑してしまうガクト。そこへ利樹が悲痛の面持ちで駆け寄ってくる。

「お兄ちゃん!・・よかった・・お兄ちゃん・・・」

 ガクトにすがりつく利樹。ガクトは一瞬戸惑うも、涙を浮かべている少年の頭を優しく撫でる。

「利樹、お前・・オレたちのことを探し回ってたのか・・・?」

「うん・・でも、お姉ちゃんがガルヴォルスになって、それでお兄ちゃんが襲いかかろうとして・・」

 利樹の心配にガクトは顔をしかめる。いくら敵討ちとはいえ、実際に姉を手にかけようとしていたことに、困惑を隠せなくなった。

「お兄ちゃん、いったい何がどうなってるの?・・何か、とんでもないことが起こってる気がして・・・」

「利樹・・お前の姉ちゃんは・・オレを、オレたちを・・・!」

 オレたちを裏切った。そう言いかけてガクトは口を閉ざした。言ってしまったら、利樹の心を傷つけることになりかねない。

 かりんを倒すにしても、その全てを話すことは利樹のためにならない。ガクトはそう思っていた。

「とにかく、姉ちゃんのことは後でオレが探してきてやる。今はとにかく戻ろう。」

「う、うん・・・」

 ガクトの導きに、利樹は困惑を見せながら頷く。少年の手を取って歩くガクトは、胸中でかりんへの憎悪をたぎらせていた。

 

 連絡を受けて現場に駆けつけた声号たち。そこで彼は、人だかりの中で立ち尽くしている一糸まとわぬ姿の少女を目の当たりにして驚愕する。

「これは・・・やはり・・・!」

 思い立った声号が、動揺をあらわにしている夏子たちに振り返る。

「連絡は間違いなかった。ガルヴォルスの王が、姿を現したようだ・・・」

 彼の言葉と、眼前で立ち尽くしている少女に起きた現象に対して、過去の出来事を、上官が犯した過ちを思い返していた。

 ゴッドガルヴォルスの不二あずみ、ガルヴォルスとデビルビーストの能力を兼ね備えた夏子の上官、アスカ蘭。彼女たちが使っていた石化の力が、今また新たな被害をもたらしていた。

「いったいどういうことなんですか?・・これが、ガルヴォルスの王の仕業なんですか・・・!?」

 華帆が緊迫を感じながら、声号に問いかける。すると彼は頷いてみせる。

「王は確かに姿を現した。しかしまだ王は完全に目覚めているわけではありません。」

「どういうことですか?」

 今度はサクラが声号に問いかける。

「王が完全に目覚めるには、ガルヴォルスのエネルギーを取り入れなくてはなりません。この世界に生息しているガルヴォルスからエネルギーを吸収し、覚醒のための準備をしているのです。そしてエネルギーを吸われたガルヴォルスは、このように体が石になってしまう。解放感に包まれるような形で。」

「それではここで石にされた人は・・・」

「おそらく彼女もガルヴォルスで、王にエネルギーを吸い取られたと見て間違いないでしょう。」

 淡々と告げて、この事件の処理を見送る声号。夏子も華帆もサクラも、王の脅威を目の当たりにして困惑するしかなかった。

 そこへ、閑散とした街中の騒ぎを聞きつけてきたガクトと利樹がやってきて、夏子が気付いて振り返る。

「ガクト、利樹くん!」

 華帆が血相を変えてガクトたちに駆けつける。すると2人が小さく笑みをこぼす。

「いったい何の騒ぎなんだ?また、ガルヴォルスなのか・・?」

 ガクトの表情が次第に曇りだす。ガルヴォルスの仕業であることは彼も気付いているようだった。

「ガクトくん、君もここに来ていたのですか?」

 声号が訊ねると、ガクトは鋭い視線を向けながら頷く。それを受けて声号は真剣な面持ちを見せる。

「ガルヴォルスの王が現れて、動き出したようです。」

 その言葉にガクトは息をのむが、すぐに憎悪を胸のうちにたぎらせる。

「それでガクト、かりんさんと悟は?」

 そこへ夏子が問いかけてくると、ガクトはぶっきらぼうな態度で答える。

「かりんなら悟が探してると思うぜ。オレは利樹のことが心配だったんでな、ひとまずみんなのところに戻ろうとしたらこの騒ぎだったわけだ。」

「そうだったの・・・」

「オレはこれからかりんのところに行く。」

 そう言いつけてきびすを返すガクト。しかし夏子が彼の腕を取る。

「待って。アンタはかりんさんを連れ戻そうと思ってるの?それとも・・・!?」

 問いつめてくる夏子の手を、ガクトは苛立ちを見せながら振り払う。彼はかりんを倒すことしか考えていなかった。

 そこへ思いつめた面持ちを浮かべる利樹が近寄ってきた。

「何があったのか分かんないけど、お姉ちゃんは絶対に悪い人じゃない。それはオレ以上にお兄ちゃんが分かってると思うから。だからお姉ちゃんを信じてあげてよ、お兄ちゃん!」

 利樹の切実な願いに、ガクトは困惑する。姉を助けてほしいという願いと敵であるものを倒すという復讐心が葛藤し交錯していた。

「オレも、お前の姉ちゃんのことを、信じてやりたいよ・・・」

 そういってガクトは振り返らずに歩き出した。その後ろ姿に利樹は満たされない感覚に陥っていた。

 信じたい。かりんを信じてあげたい。ガクトも心の中ではその願いも秘めていた。しかしその気持ちを優先させてしまえば、自分が今までしてきたこと、自分の思っている多くの人々の気持ちが全てを否定することになる。

 ガクトは様々な思いの中で迷い移ろっていた。

 

 全てにおいて逃避したいという気持ちに陥っているかりん。彼女は悟の介抱を受けていたが、困惑の色が消えてはいない。

「かりんさん、とりあえずみんなのところに戻ろう。先輩はいろいろ詳しいから、アドバイスや相談もしてくれるからね。」

「悟さん・・・」

 助力を差し向ける悟に感謝の気持ちを覚えながらも、かりんはそれを素直に受け入れることができないでいた。

「華帆さんはもちろん、サクラも美代子さんも必ず君のことを受け入れてくれる。何も心配することはないよ。」

 励ましの言葉をかける悟。しかしかりんは首を横に振る。

「ゴメンなさい、悟さん・・私、自分が怖いんです。瑠那みたいに、ガルヴォルスの力に振り回されて、無意識のうちにみんなを傷つけてしまいそうで・・」

「かりんさん・・・大丈夫ですよ。瑠那さんも最後には人間の心を取り戻すことができた。ガルヴォルスの狂気に打ち勝つことができたんです。」

「でも、それでも私は、自分の中の死神が怖いんです・・今は平気でも、いつ人の心を失くすか分からない・・・」

 自身への恐怖を感じて、かりんは震える自分の体を抱きしめる。その彼女の様子を、悟は沈痛の面持ちで見つめるしかできなかった。

 おぼつかない足取りで、独りで歩き出すかりん。彼女がずっと人の心を持ち続けることを悟は信じ続けていた。

 

 かりんを探して街外れに足を運んでいたガクト。後をつけてくる気配を感じて振り向くと、それは声号だった。

「アンタ・・・」

 ガクトが眉をひそめて声号を見据える。秘書の花織は近くにいないようだった。

「少し話をしてもいいかい?」

「ワリィけど今オレにはやることがあるんだ。」

「聞く耳がないなら、独り言だと思って聞き流してしまって構わない。」

 ぶっきらぼうな面持ちを見せるガクトの心境を受け流して、声号は語りだす。

「力を持つということは、その人の価値を高めるということにつながる。力量、技術、知識、指揮、様々な要素が力となって高みへと上らせていく。」

 語りかけてくる声号の言葉にガクトは真剣に耳を傾ける。まるで詩人の語りのようだと彼は感じ取っていた。

「私もそのような力を持っていた。それゆえに普通の人間と違った。勉強など子供用のパズル同然だったし、人の聞けない声も聞こえた。それがガルヴォルスの能力だと知ったのは、今から数年前のことだったが・・」

「何!?それじゃ、アンタ・・!?」

 その言葉にガクトが驚きを見せる。それをよそに、微笑みかけていた声号の顔から次第に笑みが消えていく。

「ところが、私はふとこう思ってしまった。これほどの力を持っていても、結局私は無力な人間に過ぎないということを。なぜ私より無知で愚かな人間たちが、世界を決定し、これに対して私に何の力もないのか。そんな不条理は許せないと・・」

「オレは、アンタと逆なのかもしれない・・」

 語りかけてくる声号に、ガクトが沈痛の面持ちで口を挟む。

「オレは大切なものを守れなかった。あのとき、もっと力があればって、何度思ったことか・・・」

 彼の脳裏に、崩れていく久恵の笑顔が蘇る。

「力がないのが悔しかった。何もできない自分がイヤだった。だから、オレはこの呪われた力で、全てをなぎ払う!」

 拳を力を込めて、強く握り締める。彼の様子を見て、声号は頷いてみせる。

「なるほど、力があってもなくても、問題と悩みはどこまでも付きまとってくるものかもしれない。ともあれ、私はこの腐りきった世界を塗り替えたいと思っている。

「何・・・!?」

 声号の言葉にガクトが眉をひそめる。

「私はおそらく、君とは意見が真っ向から対立するだろうな。おそらく悟くんとも。」

 その言葉と表情には冷淡さが込められていた。

「滅ぶのは人間のほうだ。今のような愚かな行為を繰り返す存在など、いっそいないほうがこの世界のためだ。」

 声号が口にした考えに、ガクトは反感を覚える。不信感を感じて鋭い視線を投げかける。

 そのとき、ガクトは背後に気配を感じて振り返る。そこには重く沈んでいるかりんが立っていた。

 かりんはガクトを見つけて、さらに困惑を浮かべる。対称的に、ガクトは怒りと苛立ちをあらわにしていた。

「わざわざオレの前にやってくるとはな・・けど、お前が何をしようと、お前の罪は許されない・・・!」

 あざけるような振る舞いを見せるも、すぐにかりんを鋭く睨みつけるガクト。しかしかりんは動じた様子を見せない。

「紫堂かりん、お前はオレの仇・・オレの家族を殺した死神・・・たとえお前を信じてるヤツらから恨まれようとも、オレはお前を絶対に生かしては帰さない・・・!」

 憤慨しているガクトの顔に紋様が浮かび上がる。

「お前が、オレの全てを奪ったんだ!」

 叫ぶと同時にガルヴォルスに変身するガクト。彼を突き動かしているのは、かりんに対する復讐心と殺意だけだった。

 するとかりんが物悲しい笑みを浮かべる。

「・・いいよ・・・」

「ん?」

「好きにしちゃっていいよ、ガクト・・・」

 かりんの言葉にガクトは眉をひそめる。

「もう、私は生きてちゃいけないんだって分かったの・・どんなに否定しようとしても、罪とアンタはどこまでも付きまとってくる。絶対逃げられないってことなんだよね・・・」

 両手を広げてかりんは覚悟を決める。彼女の眼からうっすらと涙があふれ出てきていた。

「ガクト、私の最後のわがままを聞いてほしいの。あなたの手で、私を殺して・・・」

 かりんの言葉にガクトは当惑を浮かべる。願ったり叶ったりの状況がやってきたはずなのに、彼はためらいを覚えて前に踏み出せずにいた。

 彼の脳裏に、かりんと過ごした日々の記憶が蘇ってくる。時に言い争い、時に笑い、時に涙した。彼女と過ごした時間に好感を持ったのは確かなことだった。

 それは偽りの中で繰り広げられていたものだったのだろうか。彼女が流した涙や悲しみは嘘だったのか。

 葛藤し迷っていると、かりんは意識を集中する。悲しい笑顔に紋様が走り、彼女は死神へと姿を変える。

「この姿だったら、迷わずに私を殺せるよね・・・」

 囁くように言いかけるかりんに、ガクトは眼を見開いて吹っ切れる。迷いが晴れる代わりに、心を憎悪が支配していく。

「お前が・・・」

 具現化した剣の柄を強く握り締めるガクトがいきり立つ。

「お前が、みんなの気持ちをムチャクチャにしたんだぁぁーーー!!!」

 咆哮とも取れる叫び声を張り上げて、ガクトは飛び出す。えん曲の剣を高らかと振り上げ、かりんを倒そうと迫る。

(ガクト、みんな・・ゴメンね・・・)

 死を覚悟したかりんが、胸中でみんなに詫びる。狂気に満ちているはずの死神の眼から、心を宿した涙の雫がこぼれ落ちた。

 そんな2人の姿を、声号は不敵な浮かべながら見つめていた。

 

 

次回

第18話「石化されるガクトとかりん」

 

「なんで・・なんでなんだよ・・・!」

「ガクトさんは優しいから、きっとかりんちゃんを助けてくれるわ。」

「そんな・・・!?」

「お前が・・ガルヴォルスの王・・!?」

「たとえ上級のガルヴォルスである君たちでも、王の前では無力に等しい。」

 

 

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