ガルヴォルスExbreak
第13話「人心の激動」

 

 

 ツバサのことを思うマサキが、ガルヴォルスとして戦うことに迷い、ホークガルヴォルスの嘴に刺されて追い詰められていた。
「手間を取らされたが、これでお前もおしまいだ!」
 ホークガルヴォルスがマサキをまた突き刺そうと、嘴を振り上げた。
 そのとき、ホークガルヴォルスが射撃されて、苦痛を覚えて後ずさりする。
「な、何だ!?」
 突然のことに声を荒げるホークガルヴォルス。彼が周りを見回すと、ソウマたち兵士が銃を構えているのが見えた。
「チッ!また邪魔者が出てきたのかよ・・!?」
 ホークガルヴォルスが舌打ちをして、空へ飛び上がる。ソウマと兵士2人がマサキのそばに駆けつけた。
「1度引き上げるぞ、夜倉マサキ・・!」
「くっ・・そうするしかないみたいだ・・・!」
 ソウマに呼ばれて、マサキが小さく頷いた。兵士たちが煙幕をまき散らして、ホークガルヴォルスの視界を遮った。
「そんなことで獲物を逃がすオレだと思うな・・・!」
 ホークガルヴォルスが右の翼をはばたかせて、煙幕を吹き飛ばした。しかしマサキたちの姿はそこになかった。
「あのケガで素早いヤツだ・・!」
 ホークガルヴォルスが毒づき、ひと息つく。
「傷が治ったらまた狩りだ・・またアイツが出てきたら、今度こそ仕留めてやる・・・!」
 彼はマサキへの憎しみを抱えたまま、跳躍して去った。

 ソウマたちの部隊に助けられて、マサキは危機を脱した。ホークガルヴォルスから受けた負傷も、徐々に回復しつつあった。
「敵は攻撃を受けて動きが鈍っていました。それなのにここまで傷を負わされるとは・・」
 ホークガルヴォルスを倒せなかったマサキに、ソウマが苦言を呈する。
「戦いに身を置いたのなら、戦いに専念しなければ困る。お前だけでなく、我々や周囲にまで被害が及ぶことになりかねない・・」
 ソウマから厳しい言葉を投げかけられて、マサキは言い返すこともできなかった。
「マサキくん、無事ですか!?」
 シュラが車で駆けつけて、マサキに心配の声を掛けてきた。
「不様にやられちまった・・少し休めば治ると思うが・・・!」
 マサキが答えて、傷ついたわき腹に手を当てる。
「シュラさん、夜倉マサキは精神面が不安定になっているようです。今の状態で戦いに参加するのは・・」
 ソウマがシュラにマサキに対する疑念を伝える。マサキの今の心身について、ソウマはよく思っていない。
「マサキくんのことは私に任せてください。ソウマさんたちは鳥のガルヴォルスの行方を追ってください。」
「了解です。発見次第連絡します。」
 シュラが呼びかけて、ソウマが行動を開始した。
「マサキくん、戦うことに迷いがあるのですか・・?」
 ソウマたちが見えなくなったところで、シュラがマサキに問いかけてきた。
「このままガルヴォルスとして戦えば、ツバサさんに辛い思いをさせてしまう・・だからとどめというところで迷ってしまった・・」
 シュラがマサキの心境を語っていく。マサキが沈黙しているのを、シュラは肯定と捉えた。
「今のうちに気持ちの整理を付けておいてください。戦いから離れるのも、1つの選択肢ですよ。」
「戦いから離れる・・戦いをやめる・・・」
 シュラの励ましを聞いて、マサキが苦悩を深めていく。
(オレでも戦いをやめることはできる・・でも、オレがガルヴォルスであることは変わらないし、ツバサちゃんがオレを恐れているのはそこなんだ・・・)
 ツバサの心境を察して、何が大切なことなのかを確かめていくマサキ。
(だったら、オレがガルヴォルスから人間に戻らない限り、何の解決にもならない・・・!)
 どうすればツバサが安心できるのか。その答えが見つからず、マサキは苦悩を振り切ることができないでいた。
「傷が治るまで時間がかかります。答えを出すのはそれまででいいでしょう。」
 シュラが気を遣い、マサキから離れて車に乗って待機することにした。
(シュラさん・・・ツバサちゃん・・・)
 今の問題に対する答えを探し続けるマサキ。考えを巡らせる間も、彼の体の傷が治っていった。

 気を紛らわせようとして、勉強に集中していくツバサ。復習も予習も終ったが、それでも彼女の気分は晴れなかった。
(どうしても気にしてしまう・・マサキくんのことを忘れようと思っているのに・・・)
 マサキのことを考えてしまい、ツバサが辛さを募らせていく。
(もうここから離れるしかない・・マサキくんに見つからないところまで・・・!)
 精神的に追い込まれていくツバサは、家から出ていくことも考えるようになっていく。
「お母さん・・ちょっと買い物に出てくるね・・」
 ツバサはチヒロに声を掛けてから、家を出て歩き出した。

 ホークガルヴォルスとの戦いでの傷が塞がり、マサキは人の姿に戻った。
「体の方は、戦いに支障がないほどには回復しましたね・・」
 シュラが歩み寄って、マサキが小さく頷いた。
「心の方は、いかがですか・・・?」
「・・・ツバサちゃんのためにどうしたらいいのか、分かんない・・だけど、ガルヴォルスが人を襲って、みんなやツバサちゃんが傷つくくらいなら、オレは戦う・・嫌われるのも分かっている・・・!」
 シュラに問われて、マサキが正直な考えを口にした。せめてツバサたちを守りたいというのが、彼の思いだった。
「それで十分だと、私も思いますよ。」
 シュラが笑顔を見せて、マサキの意思を汲み取った。
「少しでも理由がきっかけがあれば、いつかきっと、求めている答えが見つかるものですよ。」
「そうか・・・そう思わないとやってられないよな・・・」
 シュラの言葉に背中を押されて、マサキは苦笑いを浮かべた。
“シュラ様、鳥のガルヴォルスの居場所と正体が判明しました。”
 そのとき、ソウマから連絡が入り、シュラが応答した。
「すぐにそちらに向かいます。監視を続けてください。」
“了解。”
 シュラからの指示にソウマが答えた。
“大変です!ツバサさんが外へ出ていきました。”
「何だって!?」
 アルトからも報告が届き、シュラが驚愕する。マサキも緊張を一気に膨らませた。
“ただ今追跡しています!別部隊と連絡を取り合い、ガルヴォルスと遭遇しないように対処します!”
「分かりました。くれぐれも注意を怠らないように。」
 ソウマからの報告を聞いて、シュラが注意を送った。
「急がないと・・ツバサちゃんが危ない!」
 マサキが慌ただしくなり、1人でツバサのところに行こうとした。
「待って、マサキくん!ツバサさんがどこにいるのかハッキリしていないのに、闇雲に捜しても手間取るだけです!」
 シュラに呼び止められて、マサキが足を止める。
「すぐに居場所を見つけます!乗ってください!アルトさんたちと合流しましょう!」
「あ、あぁ・・!」
 シュラの呼びかけを聞き入れて、マサキは車の後部座席に乗った。シュラも運転席に座って、車を走らせた。

 マサキとの戦いで痛手を受けたホークガルヴォルスは、彼への憎悪を募らせていた。
「このままでは済まさないぞ、あのガルヴォルス・・・アイツは人間を守っていた・・その人間をオレが仕留めていけば、アイツへの屈辱にもなる・・・!」
 ホークガルヴォルスがマサキへの復讐の方法を考えて、笑みをこぼした。
「傷も癒えた・・また空から獲物を狙うぞ・・!」
 自分の体の状態を確かめてから、ホークガルヴォルスが翼をはばたかせて飛び上がる。彼は上空から次の標的の人間を捜す。
「見つけた・・こんなすぐに見つかるとはな・・・!」
 標的を見つけられたことに笑みをこぼすホークガルヴォルス。彼の視線の先にいたのは、通りを歩いているツバサだった。

 ツバサを捜すシュラが、車で移動していく。その最中、マサキがホークガルヴォルスの気配を感じ取った。
「近くにあの鳥のガルヴォルスがいる・・!」
「また、人を狙って動き出したのでしょうか・・方向は?」
 呟くマサキにシュラが問いかける。マサキが気配のする方向を指さした。
「分かりました・・急ぎます!」
 シュラが車のスピードを上げて、ホークガルヴォルスを追う。
“天上ツバサさんを発見しました!”
 ソウマからツバサのことが報告された。
“シュラさんが向かっている方向です!距離300!”
「おい、そこは、あのガルヴォルスが近くにいるじゃないか・・!」
 ソウマの報告を聞いて、マサキが驚愕する。
「オレは先に行く!アイツにツバサちゃんを襲わせてたまるか!」
 マサキがシートベルトを外して、ドアを開けて車から飛び出した。
「あっ!待ってください、マサキくん!」
 シュラが呼び止めるが、マサキはデーモンガルヴォルスとなって、翼を広げて飛翔した。
「マサキくんが向かいました。援護を頼みます!」
 シュラはアルト、ソウマたちに指示を出し、自らもマサキを追った。

 ツバサを次の標的にして、ホークガルヴォルスが急降下しようとした。
「ん!?近づいてくる・・ヤツだ!」
 そのとき、ホークガルヴォルスがマサキの接近を感じ取った。剣を構えたマサキが、ホークガルヴォルスに向かって突っ込んできた。
 ホークガルヴォルスが紙一重で突撃をかわして、マサキを狙って嘴を突き出した。マサキが剣を振りかざして、嘴を受け流した。
「やらせないぞ、ガルヴォルス!」
「来たか・・今度こそお前の心臓を串刺しにしてやるぞ!」
 言い放つマサキに、ホークガルヴォルスが憎悪を込めた笑みをこぼした。
 ホークガルヴォルスがスピードを上げて、マサキに嘴を突き出していく。マサキが剣を掲げて防いでいくが、ホークガルヴォルスは連続で突撃を仕掛けていった。
(アイツにやらせてたまるか・・ツバサちゃんも、他の人も、襲わせてたまるか・・・!)
 ツバサたちを守ることに必死になるマサキ。ツバサたちを守れるなら嫌われても構わないと、彼は思っていた。
「もうオレはやられはしない・・やられるのはお前の方だ!」
 ホークガルヴォルスがマサキの動きが鈍った瞬間を見定めて、一気に加速した。
(スピードを上げれば上げるほど、動きは直線的になる・・アイツがオレを狙ってくるなら・・・!)
 マサキが剣を構えて、ホークガルヴォルスを真っ向から迎え撃つ。マサキが突き出した剣が、ホークガルヴォルスの嘴とぶつかり合った。
「ギャアッ!」
 剣と嘴が共にバラバラに砕けて、ホークガルヴォルスが絶叫を上げる。
「いでえ!・・オレの・・オレの嘴があぁぁー!」
 ホークガルヴォルスが口元を押さえて悶絶する。
「許しちゃおかねぇ・・絶対に仕留めてやるぞ!」
 マサキに鋭い視線を向けたとき、ホークガルヴォルスの視界にツバサの姿が入ってきた。
「見てろよ・・おめぇに屈辱を与えてやるぞ!」
 ホークガルヴォルスがツバサを狙って急降下を始めた。
「ツバサ!?・・させないぞ!」
 マサキもツバサが狙われていることに気付いて、ホークガルヴォルスを追う。
「このスピードで突っ込むだけでも、ただの人間ならバラバラになっちまうぜー!」
 マサキに屈辱を与えられると確信して、ホークガルヴォルスが高らかに笑う。
「ヤバい・・ツバサちゃん、逃げろー!」
 マサキが声を張り上げて、ツバサに呼びかけた。彼の大声を耳にして、ツバサが足を止めて見上げた。
(あれは、怪物!?・・マサキくん!?)
 ホークガルヴォルスとマサキを見て、ツバサが恐怖を覚える。
「ハハハハ!くたばれ、小娘がー!」
 ホークガルヴォルスが笑い声を上げて、さらにスピードを上げる。
(ダメだ・・このスピードじゃツバサちゃんを助けられない・・!)
 ホークガルヴォルスより先にツバサのところへ行けないと痛感し、マサキが絶望を覚えた。
 そのとき、ソウマや部隊の隊員たちが銃を発砲した。射撃を受けたホークガルヴォルスが体勢を崩し、急降下の軌道がずれた。
「ぐふっ!」
 ツバサから少し離れた地面に衝突して、ホークガルヴォルスがうめく。
「ツバサさん!」
 車で駆けつけたシュラが降りてきて、ツバサを庇った。ホークガルヴォルスの激突によって地面から飛び散った破片が、シュラの背中に当たった。
「ぐっ・・・!」
 破片を受けて激痛に襲われ、シュラが顔を歪める。
「あ、あの・・!」
 ツバサが傷ついたシュラを見て困惑する。
「あなた、無事ですか?・・早く、ここから逃げてください・・・!」
 シュラが声を振り絞り、ツバサに呼びかける。
「で、でも、あなたを置いて私だけ行くわけには・・!」
「信じて下さい・・私たちは大丈夫です・・そして、マサキくんのことも・・・!」
 心配するツバサに、シュラがマサキのことを伝えた。
「マサキくん・・・でも、マサキくんは・・・」
 ツバサがマサキのことを気にして、悲しい顔を浮かべる。
「確かにマサキくんは、あのように人とは違う姿になっています・・しかし心はあなたたちと同じ人間らしさがあります・・」
「でも、怪物だということに変わりはないです・・傷つけたり壊したりする怪物ですよ・・・」
 シュラがマサキのことを伝えるが、ツバサは信じられないでいる。
「そのような怪物なら、あなたを守るために体を張ったりしませんよ・・・!」
 シュラが言いかけて、痛みに耐えながらホークガルヴォルスのいるほうに目を向けた。マサキが降り立ち、ホークガルヴォルスと対峙する。
「お前は絶対に許さないぞ・・自分のために人を傷付けて笑っているお前は・・・!」
 マサキがホークガルヴォルスに対する怒りを強めて、左手を握りしめる。彼は折れている剣を投げつけて、ホークガルヴォルスが翼で払う。
「いい気になるな!許さねぇと思ってるのはオレの方だ!」
 ホークガルヴォルスが怒鳴り返して、マサキに飛びかかる。マサキが右の拳を繰り出して、ホークガルヴォルスの顔面に当てた。
「がはっ!」
 ホークガルヴォルスが殴り飛ばされて、激しく地面を転がった。
(マサキくん・・・私のために怒っている・・私を守るために戦っている・・・!)
 ツバサがマサキの後ろ姿を見つめて、心を動かされていく。
(怪物のはずなのに・・誰よりも心があたたかい・・・マサキくん・・・!)
 ツバサは再びマサキを信じるようになっていた。
「もう2度と人を襲うな・・悪いことをせずにおとなしくするなら、ここまでにする・・・!」
 マサキがホークガルヴォルスに向けて忠告する。
「ふざけんな・・おめぇには、死んでも従わねぇ!」
 ホークガルヴォルスがいきり立ち、翼をはばたかせて飛び上がった。
「バカなヤツが・・!」
 マサキが怒りを募らせると、握りしめている拳に光が宿った。ホークガルヴォルスが彼に向かって急降下した。
「もっとスピードを上げて、弾丸も弾いてやるよー!」
 確実にマサキを倒そうと企むホークガルヴォルス。マサキが拳を振りかぶり、彼に向かって繰り出した。
 マサキの一撃はホークガルヴォルスの顔面に直撃し、頭部を吹き飛ばした。
 地面に落ちたホークガルヴォルスの体が崩壊して、霧のように消えていった。
「やりましたね・・マサキくん・・・」
 微笑むシュラがその場に膝をついた。
「あ、あの・・しっかりしてください!」
「大丈夫です・・安心して、緊張の糸が切れただけです・・・」
 ツバサが心配して、シュラが微笑んで答えた。
「それよりも、マサキくんのところへ行ってあげてください・・体はともかく、心は無事とは言い難いです・・・」
 シュラがマサキを見つめて、ツバサの背中を押した。マサキが2人に振り返り、人の姿に戻った。
「ツバサちゃん・・・」
「マサキくん・・・私を守るために、戦ってくれたの・・・?」
 深刻な面持ちを浮かべているマサキに、ツバサが声を掛ける。
「守りたいとは思った・・嫌われているのを覚悟の上で・・・」
「私は怪物が怖かった・・だから、怪物になったマサキくんも怖くなった・・・関わりたくないって思った・・・」
 互いに正直な気持ちを口にしていくマサキとツバサ。
「でも、体は怪物になっても、心は人間のまま・・そうだよね、マサキくん・・・?」
「・・オレは、そのつもりでいるけど・・・」
 信じようとするツバサに、マサキが小さく頷いた。
「だけどもしかしたら、オレの知らないうちに、ツバサちゃんや誰かを傷付けてしまうかもしれない・・・」
「でもマサキくんは、それを止められるんだよね?・・そのつもりでいるんだよね・・・?」
「もちろんだ・・本物のバケモノになるつもりはない・・・!」
「本当だ・・本当のマサキくんだね・・・」
 マサキの考えを口にして、ツバサは彼を信じられると思うようになった。
「ツバサちゃん・・オレを信じてくれるのか?・・こんなオレを・・・」
「こんな、じゃないよ・・マサキくんを信じるよ・・・」
 動揺するマサキに寄り添って、ツバサが笑顔を見せた。
「ありがとう・・ありがとう、ツバサちゃん・・・」
 マサキもツバサを抱きしめて、心から喜んだ。大きな不安が一気に抜けていったと、彼は思った。
(よかったですね、マサキくん、ツバサさん・・・)
 シュラが2人を見て安らぎを感じていた。
「彼女は一般人です。それなのに巻き込むことになるとは・・」
 ソウマがシュラのそばに来て、マサキがツバサを巻き込んだことに苦言を呈する。
「それはマサキくんだけでなく、監視体制を弱めた私たちにも責任があることです。」
「それは・・・」
「ツバサさんには、ガルヴォルスのことを話しましょう。彼女なら、私たちのことを内密にしてくれますよ。」
「そうだといいですが・・警戒するに越したことはありませんよ・・」
 ツバサのことを快く受け入れるシュラに、ソウマは肩を落とした。
「現場の処理を行います。2人の対処は他に任せます。」
「はい。そこは私に任せえください。」
 ソウマが気を引き締めなおして、シュラが頷いた。

 ホークガルヴォルスが倒されたという知らせは、別働隊からバサラの耳に届いた。
(このままガルヴォルスを滅ぼしていけばいい・・あの存在を認めるわけにはいかない・・・)
 バサラがガルヴォルスに対する憎悪を募らせていく。
(そのためなら、憎き敵であるガルヴォルスの力を使うことも厭わない・・)
 ガルヴォルスの打倒を全うするため、あらゆる手を尽くそうとするバサラ。彼の中にあるガルヴォルスへの憎しみは、日に日に増していた。
 
 
第14話へ
 
作品集に戻る
 
TOPに戻る
inserted by FC2 system