ウィッチブレイド –Shadow Gazer-

第19話「闇」

 

 

 葉月たちの前に現れた黒ずくめの男、ヴォルドー。ヴォルドーは影路を見据えたまま、深刻な面持ちを浮かべていた。

「どうかしたの、ヴォルドー?そんな顔しちゃって・・」

 そんな彼の隣に、妖しく微笑む凛がやってきた。彼女に気付いたヴォルドーは、振り向かずに答える。

「凛、その男を連れ出せ。絶対に生きて連れ出すのだ。」

「ん?どういうこと?あの子がどうしたっていうのよ?」

「無駄口を叩かずに早く行け!」

 凛が妖しく言いかけると、ヴォルドーが声を荒げる。ここまで語気を強めたのが初めてだったため、凛は笑みを消す。

「分かったわよ・・まぁ、あの子なら私は構わないからね。」

 凛は笑みを取り戻すと、影路に向かって飛びかかる。影路がとっさに銃を構え、さらに影路と凛の間に魅兎が割って入ってくる。

「葉月さん!」

 魅兎が葉月に呼びかけながら、凛が振りかざしてきた刃を受け止める。その声に葉月が我に返り、振り返る。

(影路・・私が影路を守る・・たとえこれから何が起こったとしても・・・!)

 葉月は再びいきり立ち、魅兎を突き飛ばした凛に向かって飛びかかる。凛もとっさに刃を構えて、その一閃を受け止める。

 進化した葉月のブレイドの威力は、凛の刃を跳ね除けるほどだった。弾き飛ばされた凛が、その勢いに負けて地面に叩きつけられる。

「くっ!・・これは、今まで感じたことのない刺激じゃない・・凄すぎて粉々に吹き飛びそうね・・」

 激痛に顔を歪めながらも、凛は笑みをこぼしていた。だが押し寄せるダメージは深く、凛は思うように体を動かせず、すぐに立ち上がることができなかった。

(進化したブレイドの威力か・・凛が歯が立たなくなるほどとはな・・・)

「もういい。ひとまず引くぞ、凛。」

 ブレイドの進化を再認識して、ヴォルドーが凛に呼びかける。腑に落ちない心境だったが、凛はヴォルドーの声を受け入れることにした。

「今度こそ、勝ちの喜びを堪能したいものね・・・」

 凛は葉月に言いかけると、飛び上がって姿を消した。ヴォルドーも影路に眼を向けてから、音もなく姿を消した。

 戦いが終わったと見切り、葉月と魅兎はブレイドを解除する。しかし鎧を消した後も、葉月は呆然としていた。

「葉月さん、どうしたのですか・・?」

「えっ・・・?」

 魅兎に声をかけられて、葉月はようやく我に返る。

「もしかして、どこかやられたとか・・・?」

「う、ううん、大丈夫、大丈夫。新しい力にちょっと驚いてただけ・・」

 魅兎が問い詰めると、葉月が苦笑を浮かべて答える。だが葉月の様子に対して違和感を感じていたものの、ルイはあえて追及しなかった。

 その傍らで、影路も深く考え込んでいた。ヴォルドーの視線が意味深に思えてならなかったのだ。

「影路、大丈夫だった・・・?」

 そこへ葉月が沈痛の面持ちで声をかけてきて、影路が我に返って振り返る。

「あぁ。オレは平気だ・・悪かったな。結局お前に戦わせちまって・・」

「いいよ、影路・・私は影路を守りたかったから・・」

 詫びる影路に笑顔を見せる葉月。すると影路は思わず苦笑を浮かべていた。

「ヴォルドー・・まさかフェイツの統治者がここに顔を見せてくるなんて・・」

 ルイが深刻な面持ちを浮かべて思考を巡らせる。こうも簡単にフェイツのトップが姿を見せてくるとは、彼女にとってはあまりにも予想外のことだった。

「葉月ちゃん、影路くん、これからはフェイツにはあまり関わらないほうがいいかもしれないわね。デュールくんも魅兎ちゃんも、見つけても迂闊なことは絶対にしないで。」

「ルイさん・・・?」

 みんなに注意を促すルイに、葉月が戸惑いを浮かべる。これほど真剣なルイに、デュールも魅兎も当惑していた。

「こりゃとんでもないことが起こるかもしれないよ。フェイツの親玉が出てくるなんて、何かある気がしてならないのよ。」

「あのヴォルドーってヤツ、オレを見た途端に眼つきが変わった・・オレに何かあるのか・・・」

 ルイの呼びかけに続けて、影路がヴォルドーに対する疑念を口にした。

「ヴォルドーが?・・ならなおさら注意が必要かもね・・」

 ルイはさらに念を押して、影路たちに呼びかける。

「ルイさん、私と影路はとりあえず店に戻ると思います。何かあれば連絡してください。」

「葉月ちゃん・・分かってる。だけど、くれぐれも気をつけてね・・」

 葉月の言葉にルイが頷く。葉月と影路はひとまず「シエル」へと戻っていった。

「いいんですか、ルイさん?2人を帰らせてしまって・・フェイツはもしかしたら、シャドウブレイドだけでなく、影路さんも狙っているのではないでしょうか・・?」

 デュールがルイに言いかけるが、ルイは首を横に振る。

「せっかく2人が決意を固めてるんだ・・ゆっくりさせとこうよ。」

 ルイに言いとがめられて、デュールも魅兎も微笑んで頷いた。

「さて、うちらはフェイツについてどんどん調べていくよ。多分、連中がブレイドリムーバーを持ってると思うから・・」

 ルイがデュールと魅兎に呼びかけると、3人はアークレイヴ本部へと戻っていった。

 

 凛とともに大広間に引き返してきたヴォルドー。彼の言動に対して、凛は腑に落ちない心境だった。

「どうしちゃったのよ、ヴォルドー?いきなりあの子をほしがるなんて・・」

 凛がからかうように問いかけると、ヴォルドーは振り返ることなく答える。

「もしかしたら、ヤツは我々の同胞になる、いや、同胞だった男かもしれないのだ・・」

「同胞だった?どういうことなの?」

「かつて私は力を求め、戦いを駆け巡ってきた。その中でブレイドの存在も知ることができた・・私とともに戦いに明け暮れたあの男、シャドウ・・・」

「シャドウ・・・」

 ヴォルドーの言葉に当惑を覚える凛。思わぬ収穫への期待を覚え、ヴォルドーは笑みを浮かべていた。

「シャドウは私やお前たちと同じように、戦いを求め、戦いを喜びとしている。シャドウが我々の元へ戻れば、これから先、退屈しなくなる・・」

「なるほどね。でもそのシャドウが戻ってきたら、私たちはお払い箱ってことにはなんないわよね?」

 凛がからかうように問い詰めると、ヴォルドーは笑みを崩さずに答える。

「お前たちは私の部下ではなく、あくまで同胞だ。お前たちはお前たちの考えに基づいて行動していればいい。それだけのことだ。」

「それを聞いて安心したわ。これで思う存分、咲野葉月と戦えるわ。」

 ヴォルドーの言葉を受けて、凛が笑みをこぼす。その感情に呼応するかのように、彼女の腕輪の宝玉に輝きが宿っていた。

 そんな大広間にフィーナが姿を現した。

「ヴォルドー、ブレイドリムーバーの最終調整が終わったそうよ。ブレイドと波長をうまく合わせられたみたいよ。」

「そうか・・では早速、シャドウブレイドの奪取に向かうとしようか。」

 フィーナの報告を受けて、振り返ったヴォルドーが不敵な笑みを浮かべる。

「悪いんだけど、私はこれから咲野葉月の相手をしてくるから。ブレイドを奪うなら、他の人からにしてよね。」

「ずい分と葉月に入れ込んでいるみたいだけど?聞いた話、ブレイドの力が進化したらしいけど・・」

 ヴォルドーに言いかける凛に、フィーナが口を挟む。だが凛は悠然とした態度を崩さない。

「そんなのを相手にするのがたまらないのよ。それがシャドウゲイザー、いえ、ブレイド装着者の性ってものでしょ?」

「まぁ、否定はしないわ。ただ、一筋縄ではいかないことは覚悟しておくことね。」

 フィーナからの忠告を受けながらも、凛は軽い足取りでこの大広間を出て行った。

 

 一路「シエル」へと戻ってきた葉月と影路。店に入ると、きぬが不満の面持ちを浮かべて2人に詰め寄ってきた。

「もう、2人ともどこをほっつき歩いてたんだよ!おかげでこっちの仕事の量が倍以上になっちまったじゃねぇかよ!」

 きぬの文句に葉月は苦笑し、影路は憮然とした態度を見せる。そこへシエルが遅れて姿を見せ、優しい笑顔を見せてきた。

「おかえりなさい、葉月さん、影路さん・・カニちゃん、あまり2人にムリを言ってはいけませんよ。」

「分かってるよ!ちょっと言ってみただけだってば・・・!」

 シエルの言葉を受けて突っ張ってみせるきぬ。本当は彼女が安堵を感じていることを、葉月も影路も察していた。

「それでは、そろそろ食事にしましょうか。葉月さん、影路さんは休んでいてください。」

「どうせまたカレーだろ。ま、たっぷり食べられて飽きも来ないからいいけどな。」

 シエルの言葉に影路が呟き、葉月は笑みをこぼすばかりだった。

 そのとき、葉月は一瞬視界が揺らぎ、たまらず足元がふらついた。その様子に影路が眉をひそめる。

「どうした、葉月?」

「えっ?・・う、ううん、何でもない・・」

 影路に声をかけられて、葉月は我に返り、笑顔を作って弁解する。だが彼女の様子が明らかにおかしいことを、影路は感づいていた。

 

 その翌日、影路はアークレイヴの本部に向かっていた。葉月の異変が気になり、そのことについてルイたちと話がしたかったのだ。

 異変が起きたのは彼女がブレイドとしての力を進化させてからのことだ。進化の代わりに何かの重荷を背負わされたのかもしれない。影路はそう思えてならなかった。

 だがその道の途中、影路の行く手に1人の黒ずくめの男が立ちはだかっていた。影路はたまらずブレーキをかけ、止まる。

「おい、あぶねぇじゃねぇかよ!・・・アンタ・・・!?

 文句を言いかける影路が、その男の姿に緊迫を覚える。そこにいたのはフェイツの統治者、ヴォルドーだった。

「久しいな、シャドウ。またお前と会えたことを、私は嬉しく思うぞ。」

「シャドウ?いきなり何言ってやがるんだ・・何を企んでんだ!?

 不敵な笑みを浮かべるヴォルドーに、影路が鋭い視線を向ける。するとヴォルドーがさらに笑みをこぼす。

「おかしなことを言っているのはお前のほうだ。お前は私の同胞、仲間なのだ。」

「何・・・!?

 この言葉に影路が眉をひそめる。そして憤りをあらわにして、上着の内ポケットから銃を取り出し、銃口をヴォルドーに向ける。

「どこまで寝ぼけたことを言ってやがる・・・オレは行くところがあるんだ。どかねぇとどうなっても知らねぇぞ!」

「シャドウ、お前が行くのは我らの目指す聖地。それはこの世界では決して届かぬ先にあるのだ。」

「オレはシャドウなんてヤツじゃねぇ!オレは雨宮影路!テメェの仲間なんかじゃねぇんだよ!」

 悠然と言いかけるヴォルドーに、影路が感情をむき出しにする。しかしヴォルドーは態度を変えない。

「冗談にしてはたちが悪いな。それもとまさか、本当に忘れてしまっているのか?」

「忘れている?記憶喪失なのはオレじゃねぇ!」

 影路がさらに言い放つと、銃の引き金に指をかける。

「荒療治しかないか。だが、それも悪くはない。」

 不敵な笑みを浮かべるヴォルドーの右腕から鋭い刃が飛び出した。まさにウィッチブレイドやシャドウブレイドを思わせる刃そのものだった。

「それは、ブレイド・・・ぐっ!」

 驚愕を見せた影路が、突如頭痛を覚えて頭に手を当てる。あまりに強い痛みに、彼は思わず銃を落としてしまう。

 彼の脳裏に、1つのビジョンがよぎってくる。点滅するように飛び込んでくる人物の姿に、影路は自制を保てなくなり、その場にひざをつく。

「な、何だ・・これは・・・!?

「ここにきてようやく思い出してきたようだな。」

「なん、だと・・・!?

「お前はシャドウだ。シャドウ、再び踏み出そうではないか。恍惚と快楽に満ち溢れた戦いの日々を。」

 苦悩する影路に、ヴォルドーが刃を消失した手を差し伸べる。その声とビジョンに促されるまま、影路はその手を取っていた。

 

 その頃、葉月は「シエル」での仕事をしていた。あまりシエルやきぬに心配をかけたくないと思い、彼女はできる限り「シエル」での時間を過ごそうと考えていた。

「葉月さん、あまりムリしなくてもいいんですよ。あまり張り切りすぎてしまうと、疲れてしまいますよ・・」

 そこへシエルが声をかけてきたが、葉月は笑顔を絶やさずに答える。

「大丈夫です、シエルさん。私、シエルさんやカニちゃん、影路とここで過ごせて、とても幸せなんですから・・」

 葉月の言葉に、シエルは微笑みかけるしかなかった。葉月が幸せであるなら、それに何かを言えるはずもない。シエルはそう思っていた。

 そのとき、半開きにしていた店のドアが開かれ、葉月とシエルが振り返り、きぬも厨房から顔を出してくる。その先には1人の少女が、悠然とした様子で立っていた。

「あの、すみません。まだお店は開店していないのですが・・」

 シエルが声をかけるが、少女は葉月に眼を向けたまま、悠然さを崩さない。その少女、凛の登場に、葉月は緊迫を覚えていた。

「お久しぶりね、葉月さん。なるほどね。ここで葉月さんは働いてるのね・・」

 凛が語りかけると、葉月がいきり立って彼女に詰め寄った。

「どういうつもりなの・・どうしてこの店に・・・!?

「そんなに邪険にしなくてもいいと思うんだけど。別にいいじゃない。私があなたのところに来たって。」

「あなたの目的は私でしょう?戦うつもりなら外で・・」

「ウフフフ。つれないわね。別にどこでもいいじゃない。それに私は今・・」

 焦りを浮かべる葉月に微笑をもらす凛の腕輪の宝玉が淡く光る。

「本気のあなたを相手にしたいんだから・・・!」

「シエルさん、カニちゃん、逃げて!」

 凛が眼を見開くと同時に、葉月がシエルときぬに向けて叫ぶ。同時に凛の体を漆黒の鎧が包み込む。

「な、何なんだ、こりゃ・・!?

 驚愕するきぬ。凛が店の中で刃を突き出し、周囲を見回す。

 このままではシエルときぬに危害が及ぶ。葉月はとっさに自身のブレイドを起動させ、2人に近づこうとしていた凛を押さえ込む。

「シエルさん、この人は私が押さえますから、その間にカニちゃんを!」

「葉月さん・・!」

 葉月の呼びかけにシエルが声を荒げる。葉月は凛を抱えたまま、店の窓ガラスを突き破って外に飛び出す。

 そして葉月は刃を振りかざし、凛を突き飛ばす。徐々に店から離れていく2人を、シエルときぬは緊迫を抱えながら見送っていた。

「シエルの姉ちゃん、もしかして、今のが葉月の言ってた・・・」

「おそらく・・でも、あれは紛れもなく葉月さんですよ・・」

 きぬが切り出した言葉にシエルが答えた。

「そうです・・葉月さんであることに変わりはありません・・・」

 

 「シエル」から離れ、葉月と凛は人気のない高架下に行き着いていた。憤りを感じる中、葉月は戦うことへの歓喜の笑みをこぼしていた。

「わざわざシエルさんやカニちゃんに手を出さなくても、ちゃんと相手をしてあげたのに・・」

「言っとくけど、私は全力のあなたと戦いたいの。あの2人に近づいてみせたのも、あなたに全力を出させるため・・」

 葉月の言葉に凛が淡々と答える。

「そんな安い挑発をしなくたって、私はいつも、全力全開よ!」

 葉月が笑みを強めると、彼女の姿に白銀が織り込まれる。ブレイドの力が解放されたのだ。

 その姿を目の当たりにして、凛も笑みを強める。

「そうよ・・そのあなたを待ってた・・そのあなたこそが、私の心を満たしてくれるのよ・・・!」

 いきり立った凛が葉月に飛びかかる。凛が振り下ろしてきた刃を、葉月も刃で受け止める。

 全力でぶつかってきている凛に対し、葉月は余裕を見せていた。

「どうしたの?全力の私と戦いたいって言ってた割には、大したことないじゃない。」

「まだまだこれからよ・・私の本気はね!」

 あざ笑う葉月に負けじと、凛が刃を振りかざす。だが葉月は軽々とその攻撃を刃で受け止めていく。

「ちょっと!せっかくあなたの体に傷を付けてあげようっていうのに、邪魔しないでくれる!?

「私の体に傷を?面白そうね。やってみせてよ。」

 言い放つ凛に、葉月が笑みをこぼして挑発し、両手を広げて無防備になる。

「そんなにお望みだったなんてね・・だったらたっぷり付けてあげる・・・!」

 凛も妖しく微笑んで、全力で刃を振り下ろす。だが金属がぶつかるような響き渡る音がするだけで、葉月のまとう鎧には傷ひとつついていなかった。

 その光景に凛は眼を疑った。彼女は立て続けに刃を振りかざしていくが、葉月は全く怯む様子を見せない。

 やがて凛の息が切れ、攻撃が中断される。葉月は悠然としながら髪をかき上げ、笑みをこぼして答える。

「どうしたの?私には全然傷がついてないんだけど?」

 ブレイドの真の力を発揮する葉月に、凛が脅威を覚える。だがその脅威でさえ、凛には心地よく感じられていた。

「うらやましくなっちゃうわね。まるでダイヤモンドね、その体の硬さ・・」

「だったらそろそろ選手交代してもらえないかしら?」

 凛が呟きかけたところへ声がかかり、彼女と葉月が振り向く。そこには妖しく微笑んでいるエリナの姿があった。

「エリナ、葉月は私の相手をしてるの。それにあなたの出番はもうないの。」

「勝手に決めないでくれる?葉月の相手はこの私。しかも彼女が強くなったっていうならなおさら・・」

 文句を言う凛に、エリナが淡々と答える。そのブレイドが起動し、彼女を漆黒の鎧が包み込む。

「今度は私が相手よ。別に私はアンタを敵に回そうと、フェイツを敵に回そうと、他の人が何をしようとね!」

 エリナがいきり立ち、葉月に向かって飛びかかる。彼女の覇気を感じて喜んでいるかのように、葉月が満面の笑みを浮かべていた。

 

 

次回

第20話「絶」

 

影路、どうしちゃったの・・・?

そんなの、私たちの知ってる影路じゃない・・・

影路だったら、絶対にこんなことしない!

影路はフェイツのシャドウなんかじゃない。

そうでしょう、影路・・・?

 

 

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