Silver Factory Another Day Story 十字架の誓い

ACT4「深淵の闇」

 

 

国会議事堂

 

議場

 

そこに一人の女性が居た

その女性に声を掛ける黒い鎧の女性

「マスターセレス。ここに居りましたか。」

鎧の女性の声に気付き振り返ると同時に口を開くセレスと呼ばれた女性

「シルヴィー。えぇ。それより、何かしら?」

「はい。拘置所が襲撃に遭い、

神月雫及びイシュタル=ラス=レイピアがレジスタンスに寄り救出されました。

尚今回の事件には異世界人も関与しております。」

興味が有るわね。是非私の元へ。」

「御意。主の御心のままに。」

そう言うとその場から去って行くシルヴィー

 

羽田近辺

 

そこにはイシュタル・雫・雪・ルナ・楓に結城の姿が有った

その中で最初に口を開くイシュタル

「救出、ありがとう。」

イシュタルの言葉に笑顔になる雪・ルナ・楓・結城

「とりあえずはこれからよね。中央に攻め込むにしても秋葉・四谷・新橋に有る

3点の結界維持ポイントを壊さなければどうにもならない。」

イシュタルの言葉に頷く一同

「それで、今ここに居るメンバーで3点を同時に襲うわ。」

イシュタルの言葉に驚く一同

「メンバーは、秋葉にルナと結城。四谷に楓と雫。新橋に私と雪。何か異論は?」

イシュタルの言葉に納得する一同

「それじゃ翌0100に各地点を襲撃よ。ゆっくり休んでね。解散。」

 

翌0100

 

秋葉原結界点

 

そこに、ルナと結城の姿が有った

建物の入り口迄行くとそこには一人の鎧を纏った女性が立っていた

「ようこそ、異世界からの者、結城利也よ。」

その女性の声を聞き口を開く結城

「その声、シルヴィーか。」

「ご名答。ようこそ、秋葉原結界守護点へ。

マスターの命によりこの守護点を守らせて貰うわ。」

そう言うと剣を構えるシルヴィー

「上等だ。月夜、行くぞ。」

そう言って返事が来ないのでルナの方を向く結城

「月夜?」

そう言って見たルナの瞳には、光が無かった

「ゴメン。」

ルナのその言葉を最後に意識を失う結城

それを見て剣を仕舞うと口を開くシルヴィー

「ありがとう、ルナ。さっ、彼を我がマスターの元へ。」

 

新橋結界点

 

ビルの屋上で秋葉原の方向を見るイシュタル

「イシュタルさん、どうしたんですか?」

疑問に思った雪が声を掛ける

秋葉原の方で戦闘の気配がしない。ここももぬけの空だったし。

雪、皆のここに集めて。早く。」

「あっ、はい!」

雪の返事を聞くと再度秋葉原の方を向くイシュタル

(何も起きてなければいいけど。)

 

10分後

 

楓と雫が合流していた

「イシュタル。ルナと結城は?」

「通信が繋がらない。魔力探知にも引っ掛からないの。」

雫の問いに答えるイシュタル

「イシュタルさん。嫌な、予感がします。」

ふと口を開く楓

「楓。それってどう言う意味?」

「ルナと、シルヴィーだね?」

疑問に思うイシュタルと、問い掛ける雪

「可能性の一つですけど。もしかしたら。」

そこ迄言うと黙り込む楓

楓、覚悟は、有る?」

イシュタルの問いに戸惑うも頷く楓

「決まりね。雫と雪は戻っていて。私と楓で結城を取り戻して来るから。」

「イシュタル。気を付けてね。雪、戻るわよ。」

雫の言葉に去って行く雫と雪

「楓、行くわよ。」

「はい。」

 

皇居内

 

とある部屋

 

「う、う〜ん。」

そこで目を覚ます結城

目を覚まし周りを見渡すと今の状況を考える

…(確かシルヴィーと対峙して月夜に気絶させられて、なら、ここは、何処だ?)

それと同時にドアが開き誰かが入って来る

「おはよう。お目覚めは如何かしら?」

「女性、誰だ?」

疑問の声を上げる結城

「あら、これは失礼。私の名前はセレス。今の日本を統治する者よ。」

お前がそうか。それで、何の用だ?」

「貴方を誘いたいの。私達と共に「お断りだな。」

セレスの言葉を遮る結城

「貴様!陛下に向かって何と言う言葉を「ルーナ!」

激動するルーナを制するセレス

「しかし陛下!」

「ルーナ。同じ事を言わせないで。」

セレスの言葉にハッっと我に帰るルーナ

「し、失礼しました、陛下。」

そう言うと陛下の後ろに下がるルーナ

「ルーナ・フェイト、下がりなさい。2人っきりで話がしたいの。」

「解りました、陛下。」

そう言うと牢屋番の兵もつれて下がって行くフェイト

「さて、今の話をもう一度聞いてくれるかしら?私の顔を見て。」

そう言うと仮面を外すセレス

その顔を見て驚く結城

「私の頼み、聞いてくれますよね?」

 

兄さん

 

続く

 

 

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