Silver Factory Another Day Story 十字架の誓い

ACT3「捕えられし者」

 

 

東京拘置所正面ゲート

 

そこに姿を現す楓とルナ

「さ〜て、解ってるわよね?ルナ。」

「大丈夫よ、楓。」

双方共に言い合うと再度口を開く

「エルスハート。」

「ナイトオブムーン。」

「「起動。セイバーフォーム!」

―Wake Up Saver Form Set On―

電子音声の後法衣を纏い剣を持つ楓とルナ

「行くよ!」

 

裏手

 

「始まったみたいね。行くよ。」

雪の言葉に頷く結城

 

所内

 

建物内を疾走する雪と結城

「氷那、何処に捕らわれているのか解ってるのか?」

「大丈夫。確認済。ここを曲がって右側5つ目!」

雪の言葉と同時に角を曲がり右側5つ目の部屋の前で止まる雪と結城

「雫さん!」

雪が叫ぶと中から声が聞こえる

その声、雪?来てくれたの?

「勿論です。今出してあげます。」

そう言いながらドアを開けようとするが開かない

「氷那、どけ!」

そう言うとランスフォームのクルスレンヴェードを構える結城

―Load Drive―

電子音声の後扉に対しクルスレンヴェードを突く

音と共に扉が破壊される

「滅茶苦茶だね。」

呆れる雪

「雪、この先に捕らえられている人を一人助けたいの。」

「もう一人?けど脱出しないと。」

「お願い!今の私達には必要不可欠の人なの!」

雫の言葉に困り果てる雪

「神月。方向はどっちだ?」

ふと口を開く結城に驚く雪と雫

「結城、良いの?」

「構わない。氷那、神月を連れて先に脱出していろ。大丈夫だ、必ず戻る。」

そう言うとクルスレンヴェードを構える結城

結城、もう少し右よ。」

雫の言葉に調整する結城

「そう、そこ。距離は2。いえ、2.5よ。」

成程。クルスレンヴェード、フルドライヴ。」

―Full Drive Assault Form Set On―

電子音声と共に刃の部分が十字に展開し、後方からは光の粒子が発生している

「結城。」

「大丈夫だ、必ず戻る。行くぞ!」

―GO

電子音声と共に壁を突き破り突撃する結城

雪、行きましょう。」

雫の言葉に頷く雪

 

別棟

 

クルスレンヴェードで突撃してきた結城

そこは大きな部屋で周囲を見回すと一人の女性が椅子に座っていた

しかし良くみると足首に枷が付いていて、鎖は床に繋がっていた

女性を見て口を開く結城

神月が言っていた助けたい人ってのは、貴女ですね?」

結城の言葉に気付き顔を上げる女性

「貴方は?」

「神月の知り合いだ。名は結城。結城利也だ。貴女は?」

結城の言葉と名を聞き再度口を開く女性

「成程。私はイシュタル。雷神イシュタルよ。」

女性、イシュタルの名を聞いて雫の言葉に納得する結城

「今、枷を外します。」

そう言うとランスフォームのクルスレンヴェードで枷を壊す結城

「さて、行きましょうか。っと、言いたい所ですが、誰だ。」

結城の言葉に姿を現す漆黒の鎧を纏った女性

「シルヴィー、じゃないな。」

「へぇ、シルヴィーを知っているの。失礼。私はフェイト。漆黒の妖精フェイトよ。」

「状況を察するに逃すのを阻止しに来た。って所か?」

そう言うとランスフォームのクルスレンヴェードを構える結城

「結城、下がっていて。さて、そこを通してくれませんか?フェイト。いえ、姉さん。」

イシュタルの言葉に口を開くフェイト

それは出来ないわ。私が怒られてしまうから。」

「それなら、押し通るのみです。」

そう言うと構えるイシュタル

それを見てフェイトも剣を抜き構える

それを見てイシュタルの前に出る結城

「あら、貴方が相手をしてくれるのかしら?」

「まさか。生憎と相手をしている暇なんて無いのでな。」

そう言うと同時に槍先を床に突き刺す

「クルスレンヴェード。」

―Break―

電子音声と共に床が崩れ下に落ちて行く結城とイシュタル

それを見ながら口を開くフェイト

「やれやれ。逃げられたか。」

 

1階

 

一番下迄降りてくると正面へと向かう結城とそれに付いて行くイシュタル

「結城、だっけ?」

そうだけど、何か?」

「正面向かってるけど、大丈夫なの?」

イシュタルに問われ口を開く結城

「まだ戦闘が行われている。ならそこに水代と月夜が居る筈だ。」

言い終わると同時に外に出る

「わおっ、結城じゃん。って雫さんは?」

楓が問いかけてくる

「氷那と共に先に脱出した。後は俺達だけだ。」

「成る程。ルナ!」

楓が呼びかけると側迄来るルナ

「結城。それにイシュタルさん。御無事でしたか。」

「えぇ。それより、どうやって脱出するの?」

イシュタルが疑問に思う

「そりゃ決まってるでしょう?」

「クルスレンヴェード、出来るか?」

―Open Form Shooting Form Set On―

「上出来だ。」

そう言うとそれぞれシューティングフォームのデバイスを構える結城・楓・ルナ

「一斉砲撃後に抜けるわよ。良い?」

楓の言葉に頷く一同

「行くよ!」

楓の掛け声と共に一斉に魔力が射出される

放出が止むと同時に駆け抜ける4人

 

葛西近辺

 

そこで雫達と落ち合う楓達

「とりあえず、これで何とかなりそうね。一旦戻って立て直しよ。」

雫の言葉に頷く一同

 

続く

 

 

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