Silver Factory Another Day Story 十字架の誓い

ACT2「黒き薔薇・白き月」

 

 

セイバーフォームのナイトオブムーンを持ちシルヴィーに向けるルナ

「シル姉。貴女のマスターが何故彼を望んでいるかなんて知らないわ。

けど、本人が望む以上私を倒してからにして下さい。」

「言うには言うわね。けど、私を倒せるのかしら?ルナ。」

シルヴィーの言葉に気負いするが直ぐにシルヴィーを睨みつけるルナ

「やってみせます!」

そう言うと同時にシルヴィーへと切りかかるルナ

その攻撃を防ぐシルヴィー

「初撃は真正面からか。正攻法じゃ勝てないわよ!」

そう言うとルナを弾き飛ばすシルヴィー

それを同時に突っ込んで来る結城

それに気付き結城の攻撃を受け流す

「レヴィキス!」

シルヴィーの叫びと同時に薬莢が排出される

「来ているのは解っているのよ!」

そう叫びながら剣に纏わりついた黒い気を切り払いながら打ち出すシルヴィー

しかし打ち出した先には誰も居なかった

「読み違えた!」

シルヴィーの言葉と同時に背後から槍を振りかざす結城

その斬撃を剣で防御するシルヴィー

「何故向かってくる?私の命は貴方を連れ帰る事なのに。」

「だったら、さっさと力で圧倒すりゃ良いんじゃねぇのか?漆黒の薔薇!」

そう言うと同時に距離を開ける結城

「月夜!」

結城の叫びに上空を見るシルヴィー

そこにはシューティングフォームのナイトオブムーンを構えたルナの姿が有った

「ナイトオブムーン!」

―Lunatic Buster―

電子音声と共に魔力が放たれシルヴィーを飲み込む

この程度なの?

魔力の波から聞こえる女性の声

それと同時に拡散される魔力

そこには傷一つ無いシルヴィーの姿が有った

「嘘、でしょ?」

驚くルナ

「驚く事では無いわよ。あの程度じゃ私の障壁すら壊せないわ。」

シルヴィーが言い終わると同時に爆発音が聞こえる

その音を聞き、煙を見ると口を開くルナ

「私達の基地の方。結城、戻るよ!」

ルナの言葉に頷くと駆け出す結城

それを見送りながら口を開くシルヴィー

「誰よ、一体。」

 

秘密基地

 

「楓!雫さん!」

叫びながら半ば崩壊している基地を駆け巡るルナと結城

その中でふと見慣れた人影を見つける結城

「水代!」

その言葉にルナも気付く

「水代、大丈夫か?」

「結城。それにルナも。まぁ、一応は。」

「楓、何が有ったの?教えて。」

「いきなり襲撃が有って、応戦したんだけど、この有様。それに雫さんが連れていかれた。」

楓の言葉に驚くルナと結城

「楓、指揮官の姿は見てないの?」

確か、二刀流の騎士だった。」

「ありがとう、楓。」

そう言うと歩き出すルナ

「月夜!水代、すまない。」

そう言うとルナを追いかける結城

 

 

「月夜!待て!!!

「結城、止めないで!」

「いいや、止める!今ここで行ったって捕まるだけだ!こちらの戦力を減らすだけだぞ!」

「ならどうしろって言うの!このまま雫さんを見殺しにするの!」

ルナの言葉に黙り込む結城

「止めないで、結城。私は、雫さんを助けに行く。」

「なら私が止めるわ。」

ふと女性の声が聞こえる

声の聞こえた方を見るとそこには一人の女性が立っていた

「いつだって冷静になって物事を見なさい。フォルセティならそう言う筈よ、ルナ。」

「氷那さん。」

ルナの口から出た名を聞くとルナに近づく氷那雪

「ルナ、一旦戻りましょう。それからよ。っと、そっちの彼は初めて見る顔ね。」

「結城利也だ。」

「私は雪。氷那雪。別名氷狼フェンリルよ。よろしく。」

そう言うと結城と握手を交わす雪

 

秘密基地

 

広場

 

そこで話をする雪・ルナ・楓・結城の4人

ルナと楓から事情を聴く雪

「成る程ね。だとしたら捕えられてる場所も見当が付く。この人数でなら、行ける。」

ルナ・楓・結城を見て何かを確信する雪

「何気に俺も入ってないか?」

「しっかりとした状況判断が出来ているからね。」

雪の言葉に若干呆れる結城

「それじゃ、行こうか?」

 

東京拘置所近く

 

そこでおおまかな作戦を立てる雪

「良い?先ずルナと楓は正面で注意を引き付ける。その隙に私と結城が裏から侵入する。

その後二人は頃合いを見計らって内部もしくは脱出して。そこの所の判断は任せるわ。」

雪の言葉に頷くルナと楓

「大雑把だな。そんなんで大丈夫なのか?」

疑問を口に出す結城

「大丈夫よ。それだけこの二人の強さを信頼しているんだから。」

確かにな。だからこそ、SKは強いんだしな。」

解ってるじゃない。それじゃ、行くよ。」

雪の言葉に頷く一同

 

続く

 

 

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