Silver Factory Another Day Story 十字架の誓い

Pro「同一にして異なる世界」

 

 

―――思い出してみれば、何度かヒントは会った

 

 

 

結城利也24歳。仕事は、している

休日、妹の七夜と共にとあるイベントに出掛けた

その帰り道

とある駅迄バスに乗った

 

「七夜、少し寝るから駅に着いたら起こしてくれ。」

「うん、分かった。」

妹の七夜の返事を聞くと、俺は眠りへと落ちた

 

バスが止まった気はして、目を覚ます

バスは、目的地に着いていた

けどそこに他の乗客や、妹七夜の姿は無い

それどころか、周囲に人の気配を感じない

疑問に思いバスを降りる

「そこの貴様!手を挙げろ!」

突然声がした

何かと思い声のした方を向く

そこにはマシンガンを持った男性が二人居た

「早く手を挙げろ!でなければ撃つぞ!」

男の言葉に俺は素直に両手を上げる

「まだ残っていたか。収容施設に連行する!」

男性がそう言うと同時に何処からか女性の声が聞こえた

伏せて

その言葉通りに俺は地面に伏せた

それと同時に一人の女性が俺の目の前に居た男性を殴り飛ばす

「何だ貴様は!」

もう一人居た男性が口を開く

それと同時に殴られ気絶する男性

俺が立ち上がるとそこには気絶した男性二人と立ちすくむ女性が二人いた

その女性二人を見た時、俺は何かを感じた

そうか、俺が書いてる小説に出てくる人物その物だ

「ついて来て。」

女性の一人がそう言うと俺は素直についていった

少なくとも、あの男性達について行くよりかは信頼出来るだろう

 

5分程移動するととあるビルの地下へと来た

そこは基地みたくなっていた

そこで女性の一人が口を開く

「そう言えば自己紹介がまだだったわね。私はルナ。月夜瑠那。」

「水代楓よ。貴方は?」

やっぱり

2人の女性は月天の守護者に聖神の力を継ぎし者だった

「先程はありがとう。俺は、結城。結城利也だ。」

俺が名乗るとルナと楓は驚いていた

「楓。」

ルナの言葉に頷くと奥へと消えていく楓

「まさか、貴方だったのね。創造主。」

創造主

そう言われ疑問に思うが、少し考えると、成程。納得がいった

「月夜。俺は何故ここに居る?それと、妹の七夜を知らないか?」

貴方がこっちの世界に来た理由は解らないわ。

それと、誰か連れていかれたと言う情報は今の所入ってないわ。」

そうか。すまない。」

そう言って俯く俺

「けど、貴方がこちらに来たと言う事は、何かしら意味が有るわ。

迷惑じゃなければ言うわ。お願い、私達と共にこの世界を助けて。」

ルナの言葉に頭が混乱する

「月夜、どう言う事だ?この世界は俺が居た世界とどう違うんだ?」

俺の疑問に対し、ルナは簡単に説明してくれた

その説明によればこの世界、いや日本では皇族が人質に取られ、議会も機能していない

更には霞が関近辺の主要な省庁は全て麻痺、いや、乗っ取られたとの事だ

ようはその黒幕を共に倒して欲しいとの事だ

「ルナ、いきなりそんな事を言っても彼が混乱するだけ。彼に時間を与えましょう。」

そう言いながら新たに女性が一人やってきた

その女性を見て俺は誰だか解ってしまった

「創造主結城。貴女なら私が誰か分るでしょう。」

「あぁ。風神。いや、風使いと言った方が良いかな?神月雫。」

「ご名答。結城、ここに居て良いから考えて。逃げるか?挑むか?決まったら私の所迄来て。」

そう言うと雫は去って行った

「存分に悩んで。悔いの無い答えを出してね。」

ルナはそう言ってくれたが、答えは決まってる

 

―――俺は、戦う。この世界の日本を正す為に。そして、七夜と共に帰る為に

 

続く

 

 

ACT

 

 

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