Silver Fairy 〜クロスオーバーエディション〜
For 月姫×空の境界×アージュ
第6話「舞い散るは悲しみの華」

 

 

橘町の駅を舞台に正面から激突するイシュタルと秋華

「三連雷槍!」

イカヅチの槍を放つイシュタル

それを避ける秋華

「ほらほらどうしたの?本気で来ないと、やられるのは貴女よ、秋華!」

そう言うと詠唱を始めるイシュタル

「イカヅチよ。我が敵を討つ剣と成れ!・・・トロン!」

そういうとイカヅチの剣を放つ

それを正面から受け止める秋華

「こんなんじゃ、私は倒せないよ!サークル!」

そう言うとイシュタルの足元に紅いサークルが浮き上がる

「燃え尽きろ!メキドフレイム!!!」

そう言うと同時に炎が舞い上がる

「・・・甘いわよ、秋華!」

そう言うと炎をかき消すイシュタル

「そう、みたいね。なら、共に最強の術で、決着をつけるしか、無いわね。」

そう言うと武装を解く秋華

そして二人の目の前にそれぞれ五芒星が浮かび上がる

「・・・行くよ、イシュタル。」

「本気で来なさい。秋華!」

「ファラフレイム!!!」

「トールハンマー!!!」

そう言うと同時に竜が飛び出す

互いの竜がぶつかり合うと均衡した状態になる

(・・・やっぱり、均衡するのね。相性的にはこちらが有利。・・・けど。)」

チラッと、イシュタルを見る秋華

(・・・フィーナ、後の事、お願いね。)」

そう言うとファラフレイムを消す秋華

そしてそのままトールハンマーの直撃を受ける秋華

「・・・秋、華?秋華!」

倒れこんだ秋華へ駆け寄るイシュタル

「秋華!しっかりして、秋華!」

「イシュ、良かった。元に戻って。」

「秋華!」

「・・・やっぱり、キツイね。トールハンマーを無防備で受けるのは。」

「秋華。」

「イシュ、フィーリアを守って。お願い。」

「秋華。嫌、嫌だよ。」

涙を流すイシュタル

「魔獣が光を夢見た、か。悪く、無いわね。」

「秋華。駄目だよ、死んじゃ。」

「そうね。貴女はまだ、死ぬべき存在では無いから。クルスヒール。」

突然聞こえた女性の声

そのまま秋華とフィーリアを回復させる

イシュタルが振り返ると、そこに居たのは・・・

「・・・セフィリア。」

「秋華、行ける?」

「・・・えぇ。」

「秋華、セフィリア。」

「悪いと思ってるなら、行動で示す。でしょ?」

陽気に口を開くセフィリア

「・・・えぇ。」

そう言うとそれぞれ構える3人

「ちょっと待ってよ。」

ふと聞こえる女性の声

「フィーリア、大丈夫なの?」

口を開く秋華

「えぇ、何とか。とりあえず、この集団をどうにかしてからね。」

「そうね。」

フィーリアの言葉に口を開く秋華

 

5分後

 

そこには少し呼吸の荒い4人が立ち尽くしていた

「ねぇフィーリア。」

「ん?何?秋華。」

「今回の黒幕って、誰なの?」

秋華の言葉に黙り込むフィーリア

「言いたくないのなら、言わなくても良いけど。」

そう言うイシュタル

「・・・アリシアよ。」

フィーリアの言葉に疑問に思う3人

「邪神シグレスに仕える四天集の一人、異端の練成師アリシア。彼女が今回の黒幕

よ。」

「・・・成る程ね。」

フィーリアの言葉に納得する秋華

「とにかく、フィーナ達と合流しよう。」

秋華の言葉に頷く3人

 

白塚

 

白塚の駅に降り立つフィーナ・クレイ・ティルに茜

それと茜についているレナス

「フィーナさん、とりあえずどうするんですか?」

茜が口を開く

「う〜ん、取りあえずは・・・、クレイ・ティル、涼宮さんを守ってて。」

「えっ?」

疑問に思う茜

「解った。」

返事をするクレイ

その直後姿を現す女性

「ご丁寧に洗脳ですか。全く、シエルさん相手に何処まで行ける事やら。」

そう言うと両手に銃を持つフィーナ

それと同時に黒鍵を大量に投げつけてくるシエル

それを一本ずつ打ち落とすフィーナ

「キリが無い。全くも〜!」

そう言って銃を仕舞うと拳にイカヅチを宿らせ

一本ずつ落としながらシエルに接近するフィーナ

その光景に驚くシエル

その直後銀装を纏い槍を持つとシエルを貫くフィーナ

「全く。世話が焼けるな〜。」

そう言うと槍を抜き銀装を解くフィーナ

それと同時に倒れこむシエル

「さてと、涼宮さん。貴女に問うわ。これから先、付いてきても命の保障は出来な

い。

それでも、私達と一緒に来る?」

フィーナの問いに少し間を置き答える茜

「・・・はい。」

「OK。レナス、彼女を守ってあげて。」

「はい。」

フィーナの言葉にレナスが答えると神装騎を纏う茜

「・・・な、何ですか?この鎧みたいなのは?」

「神装騎。って言うの。私達が使ってる武装具と呼ばれる中では最強のクラスよ。

まっ、私も似たようなの持ってるし。・・・シルメリア。」

そう言うと藍色の鎧を纏った小さい女性が出て来る

「涼宮さんの纏ってる唯姉のレナス。私のシルメリア。

そしてフィーリアさんのアーリィ。神装騎は全部で3つ有るの。」

「へぇ〜。」

関心の声を出す茜

「クレイ・ティル、ちょっと良い?」

 

駅から少し外れた場所

 

「フィーナさん、どうしたんですか?いきなり。」

「・・・良く聞いて。もし、私が闇に落ちたり、負けたりしたら、涼宮さんを連れて逃げ

て。」

「フィーナ、さん?」

フィーナの言葉に疑問に思うティル

「解った。だが、そうならない事を、祈りたい。」

「・・・そうね。」

 

茜の所に戻る3人

「お帰りなさい。」

「それじゃ、行きましょうか。例の洋館へ。」

「・・・はい。」

フィーナの言葉に答える茜

そして洋館へ向かうフィーナ達

 

その20分後

 

冥夜・月詠・遠野・両義の4人も

白塚へと到着した

「とりあえず、どうするんだ?」

両義が口を開く

「フェルミナ達を待とう。それからでも遅くない筈だ。」

冥夜の言葉に頷く遠野と両義

ふと、何かに気付く遠野

「あれ?・・・先輩?」

そう言うと倒れているシエルに駈け寄る遠野

「遠野、どうした?」

「シエル先輩が。先輩、大丈夫ですか?先輩。」

「う、う〜ん。・・・・・・あれ?遠野君。ここは?」

「白塚です。それより、先輩こそどうしてここに?」

「・・・覚えてないです。」

シエルの言葉に呆れる遠野

「多分、洗脳か何かをされていたのでしょう。それが解けたと言う事でしょう。」

後ろから口を挟む月詠

「成る程。」

納得する遠野

「取りあえず後ろから来るフェルミナさん達を待ってから、洋館へ行きましょう、先

輩。」

「えぇ。」

 

それから10分。

フィーナ達から30分後

フェルミナ達が白塚へと到着する

 

「・・・シエル。」

「イリア。どうもです。」

「・・・まぁ良い。ここで戦力が増えたのは幸運ね。行くわよ。洋館へ。」

イシュタルの言葉に頷く一同

 

そして舞台は、洋館へと移る

 

続く

 

次回予告

洋館へと着き、突入するフィーナ達4人

今回の出来事は、クライマックスへ向け加速していく

次回第7話「姉妹」

 

 

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