Silver Fairy 〜クロスオーバーエディション〜
For 月姫×空の境界×アージュ
第5話「それぞれの戦い〜セラフィ対穂村愛美」

 

 

「さぁ、始めましょうか。」

「えぇ。強いですよ、私は。」

そう言うと同時に空へ飛び跳ねる

「「エルウインド!!!」」

同時に風の中級魔法を放つ二人

相殺するふたつの魔法

「ファイアランス!!!」

追撃をするセラフィ

それを避けセラフィを掴む愛美

「なっ!!!」

「漆黒の炎を味わいなさい。ダークネスファイア!!!」

そう言うと漆黒の炎が発生しまともに食らうセラフィ

そして愛美が手を離すとそのまま地上へ落下する

「こんな物なの?もう少し楽しませて欲しいわ。」

そう言うと落下したセラフィの近くに降りる愛美

「さて、どうしようかしら?マスターの元にお持ち帰りしても良いわね。」

 

―――セラフィ、セラフィ

・・・私を呼ぶ声、誰?

―――貴女は私達一族の最後の生き残り。・・・こんな所で死んでは、駄目よ

・・・姉様?

 

「う〜ん、どうしようかしら?」

その言葉の後立ち上がるセラフィ

「あら?まだ戦うの?」

「・・・ない。」

「えっ?」

「私は、負けられない。」

そう言うと一気にセラフィの魔力が高まる

それと同時に剣を構える

「ハァァァァァァァァァ!!!」

そう言うと同時に剣に膨大な魔力が溜まる

「何?何なの?この魔力の高まり方は?・・・くっ!」

そう言うと詠唱を始める愛美

「食らえ!黒龍招来破!」

「全てを貫け。我が魔力よ!」

そう言うと同時に剣を突き出すと魔力の槍が愛美を襲う

 

その槍は愛美の横を掠めていった

「・・・な、何?何だったの?今のは?」

それと同時に地面に倒れるセラフィ

「・・・魔力を使い果たしたみたいね。・・・やらせて貰うわ。」

そう言うとセラフィに近づく愛美

「待ちなさい。」

ふと聞こえる女性の声

「・・・誰かしら?」

「彼女の姉、とでも言っときましょうか?」

「・・・面白い。」

そう言うと振り替えり、それと同時に数本の注射器を飛ばす愛美

それと同時に銀の槍で愛美を貫く女性

「闇を、浄化せよ。」

そう言って槍を抜くと光と共に倒れる愛美

「まだまだね、セラフィ。」

そう言うとそこから消える女性と愛美

 

5分後

 

橘町の駅前迄やって来たフェルミナ・冥夜・月詠・遠野・両義の5人

「セラフィ!」

セラフィを見つけて駆け寄るフェルミナ

「・・・魔力を使い果たしてる。相当の手錬れね。」

ふと微かに残っている気に気付くフェルミナ

「・・・(この気質は、セフィリア。・・・そう、もう来てたんだ。)」

「フェルミナ、どうした?」

「・・・何でも無いわ。行きましょう、白塚迄。」

「あぁ。」

 

そう言うと改札口を抜けホームに上がる5人

電車が来て乗り込むとするとふいにフェルミナが口を開く

「フェルミナ、どうした?」

疑問に思った両義が口を開く

「ごめん、先に行ってて、必ず、追い付くから。」

そう言うとドアが閉まり発車していく電車

それを見送ると口を開くフェルミナ

「さて、誰かしら?素直に出てきたらどうかしら?」

その言葉に姿を表す女性

「・・・フィーリア。何の用かしら?」

「・・・とんでもない事に、手を貸したみたいね、私は。」

「えっ?」

「異端の練成師アリシア、彼女には、気を、つけ・・・て・・・。」

そう言うと倒れこむフィーリア

「フィーリア!」

そう言うとフィーリアに駆け寄るフェルミナ

「気をつけろって、どう言う事なの?」

ふとその時、異様な気を感じるフェルミナ

「・・・何?この気は?」

それと同時に階段から漆黒の鎧に身を包んだ多数の女性が出てきた

「ちょっちやばいかな?」

そう言いながら辺りを見回すフェルミナ

「彼女は我がマスターに逆らったからそうなったのよ。」

ふと聞こえる女性の声

「素直に従っていれば良かった物を。

・・・フェルミナ、貴女は、来てくれるわよね?深淵の闇へと。」

「・・・イシュタル。貴女も闇に。」

「何を言ってるの?私は元々闇の者よ。元を正せば貴女だって。」

「・・・けど、それでも所持者は、己の信念を持ち、ロプトには反抗していたわ!」

「ユリウス様の事を悪く言うな!!!」

イシュタルのその言葉に、何かを決心するフェルミナ

「解ったよイシュタル。私は、全力で貴女を倒す!」

そう言うと同時に炎がフェルミナを包み鎧となる

それと同時にフェルミナの右手に剣が握られる

「フェルミナでは無く、朱悠秋華として!」

「・・・面白い!」

そう言うと構える二人

そして、二人の戦いが始まった

 

続く

 

次回予告

橘町の駅を舞台に始まったイシュタルと秋華の戦い

無益な戦いと解っていても戦わなければいけない秋華

闇を肯定する為戦うイシュタル

勝利の女神はどちらに微笑むのか?

次回第6話「舞い散るは悲しみの華」

 

 

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