Silver Fairy 〜クロスオーバーエディション〜
For 月姫×空の境界×アージュ
第3話「魔導騎士と黒魔術師の師弟」

 

 

フェイトが現われた翌日

 

放課後の海浜公園

 

「唯姉に続いて、母様迄帰って来ない。私は、もう我慢出来ない。」

「フィーナ。焦るのは良くないわ。」

「フェルミナ!…私は、一人でも行くわ。」

そう言ってその場を去ろうとするフィーナ

「何処に行く気だ?」

その直後聞きなれない男性の声がする

「えっ?」

あまりの事に驚き、唖然とするフィーナ

「久し振りね。元気にしてた?」

「セラフィ、ティレイス。」

後ろの方でフェルミナが口を開く

「覚えててくれたみたいね、秋華さん。」

「えぇ。」

「来てるのは、私だけじゃ無いわよ。」

「えっ?」

セラフィの言葉に疑問に思うフェルミナ

その直後姿を見せる二人の男女

「クレイ。それにティル迄。」

「久し振りだな、秋華。それより、何があったんだ?嫌な予感がしたから来てみたん

だが…。」

「あぁ。説明するよ。」

 

「…成る程。クリスとイシュタルが。」

「えぇ。んでフィーナは痺れを切らしてね。」

そう言うとフィーナを見るフェルミナ

黙り込むフィーナ

「奴が来てからでも、俺は遅くないと思うが。」

「けど。」

「冷静になれ。焦ったら相手の思うツボだ。お前もSKなら、それぐらい解るだろ?

クレイの言葉に落ち着くフィーナ

「…う、うん。」

そう言うと柵の所に寄りかかるフィーナ

「あ、あの〜、1つ聞いてもよろしいでしょうか?」

ふとそこに茜が割り込んで来る

「どうしたの?涼宮さん。」

「…この、小さい女性は、何なんですか?」

そう言って茜が指差した先に居たのは…

「「レナス!!!」」

フィーナとフェルミナが口を合わせてその名前を言う

「し、知ってるんですか?」

「えぇ。けど、何で貴女が涼宮さんに?」

「マスターの意図です。」

「…って事は、黒装のみ。…けど、侮れない。」

一人呟くフィーナ

「フィーナ。結局どうするの?」

「とりあえず、後ろの女性をどうにかしなければいけないわね。」

そう言うとフィーナの後ろに姿を表す女性

「あんたに恨みは無いが、あんたらを倒せば私は自由になる!」

そう言うと鎧を纏い杖を持つ女性

「…私はフィーナ。貴女は?」

「あゆ。大空寺あゆさ。」

「フィーナ、貴女は下がってて。」

そう言ってフィーナを制するフェルミナ

「フェルミナ。」

「貴女は大事な戦力なんだから。ねっ。」

「助太刀する。」

そう言って剣を持ち前へ出て来る冥夜

「強力感謝します。」

そう言うとヴォルケスを構えるフェルミナ

「さぁ、来るが良いさ!!!」

そう言うと構えるあゆ

「行くよ!」

そう言うと同時に駆け出すフェルミナと冥夜

「ハァァァァァァァ!!!」

そう叫びあゆに突っ込む冥夜

その直後独特の金属音が響く

「ハン、誰かと思ったら御剣のじゃないさ。」

「大空寺とあろう者が、落ちぶれたな。」

「あぁ!あんたにあたしの何が解るのさ!」

そう言うと冥夜を弾くあゆ

それと同時にあゆに突っ込むフェルミナ

「なっ!まゆまゆ!」

「はい〜。」

そう言うと日本刀でフェルミナを止めるまゆまゆ

「まゆまゆ、そいつ頼んださ。」

「御意!っと、言う訳で貴女の相手は私がさせて貰いま〜す。」

そう言うとフェルミナを槍毎弾くまゆまゆ

「くっ!フィーナ!皆を連れてここから逃げな!」

「えっ?でも…。」

「大丈夫。必ず追い付くから!」

「…うん、解った。ちゃんと、追いついてね。」

そう言うとそこから去って行くフィーナ達

「…御剣さんも行って良かったのに。」

「仲間を見捨てる程、私は冷たくない。それに見捨てたら次期当主の名が悲しむ。」

「…そぅ。それじゃ、行くよ。」

「あぁ。」

そう言うと同時に駆け出すフェルミナと冥夜

 

冥夜とフェルミナを残し海浜公園を去ったフィーナ達は橘町の駅前迄来ていた

 

橘町駅前

 

「フィーナさん、任せて良かったんですか?」

「大丈夫。あの2人ならね。」

茜の疑問に答えるフィーナ

「まっ、とりあえずは後ろの彼女かしら?」

そう言うと後ろを振り返るフィーナ

そこには黒色のエナメルで出来たナース服を纏う緑色の髪をした女性が立っていた

「フィーナさん。私が戦いますから、フィーナさんは皆さんと一緒に行って下さい。

「セラフィ、大丈夫なの?」

「これでも魔導騎士です。何とか成りますよ。」

「そぅ。…終わったら、白塚と言う駅に来て。絶対だよ。」

「…はい。」

セラフィの返事を聞くと駅舎に消えて行くフィーナ達

「…さて、私はセラフィ。セラフィ=ティレイス。貴女は?」

「穂村愛美。」

「そぅ。恨みっこ無しだからね。」

そう言うと剣を構える両者

「…行くよ!」

その声と同時に駆け出す2人

 

続く

 

次回予告

それぞれの場所で戦う者達

光と闇の争いは、表面化する

次回第4話「それぞれの戦い前編〜冥夜vsあゆ〜」

 

 

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