オメガx鎧武xトッキュウジャー

スーパーヒーロー・ファイナルバウト

第9章

 

 

 諦めずに士に立ち向かおうとする光輝、紘汰、ライト。彼らにとどめを刺そうと、士が意識と力を集中させていく。

「言ったはずだよ。この状況を逆転するイマジネーションがね。」

 そこでライトが士に向かって言いかける。

「そんなものはない。オレがその全てを打ち砕く。」

「打ち砕かれないね。オレたちのイマジネーションも、みんなの夢や希望もね!」

 士の口にする言葉でも、ライトの意思は揺るがない。

「オレたちは、どんなことがあっても絶対に諦めない!」

「それが、スーパーヒーローというものだ!」

 紘汰と光輝も続けて言い放つ。

「そしてヒーローは、オレたちだけじゃない!」

 光輝が士に言い放ったときだった。彼らの横の空間がオーロラのように歪んだ。そのオーロラから現れたものに士が目を疑った。

「何だと!?・・何で、お前たちが・・!?

 たまらず声を荒げる士。オーロラから現れたのは、彼によって倒されたはずの仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事たちだった。

「そうだよ。これがオレたちが描いた、逆転の瞬間だ!」

 ライトが士に言い放って笑みをこぼした。

「ミッチ、戒斗!無事だったかー!」

 紘汰が戒斗と光実に駆け寄って、無事を喜ぶ。

「オレがあんなことぐらいで死ぬものか。」

「紘汰さん、ご心配をおかけしました・・」

 戒斗が強気な態度を見せて、光実が笑みをこぼす。

「トカッチ、ミオ、ヒカリ、カグラ、またみんな集まったね。」

「いやぁ、また死んじゃうんじゃないかってビックリしたよ〜・・」

 笑みをこぼしてくるライトに、トカッチも照れ笑いを見せる。

「でもこうして戻ってこれてよかった〜・・」

「ライトだけじゃどうなるか分からないからね。」

「あたしたちがついてないとね。」

 カグラ、ヒカリ、ミオもライトに声をかける。

「うんっ!オレたちだけじゃない!みんな来てくれてるんだ!」

 ライトが頷いて、歴代の仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事を見渡していく。

「オレたちやみんなのイマジネーションも、スーパーヒーローも、向かうところ敵なし!できないことは何もない!」

 ライトが言い放ち、全員が士に目を向けてきた。

「これが、オレたちの形勢逆転のイマジネーションだ。」

「まさか、オレが倒してきたライダーや戦隊、宇宙刑事たちがよみがえってくるとはな。“死なない”とか“不滅だ”とかよく言っていたが、本当にその通りになるとはな。」

 言いかけるライトに、士が皮肉を口にする。

「お前は仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事のことを分かっていない・・スーパーヒーローは、絶対にお前の思い通りにはならない!」

 光輝が士に向かって言い放つ。ライトのイマジネーションだけではない。光輝たちスーパーヒーローや、彼らを信じる人々の夢や希望が、ヒーローの復活という瞬間を現実にしたのである。

 そこへエターナルが現れて、全員集合した光輝たちを目の当たりにした。

「おいおい、何だよ、このそろい踏みは・・」

「正直オレも驚いたな、これは・・」

 愚痴をこぼすエターナルに、士が淡々と言葉を返す。

「ほとんど、ディケイド、お前が倒したヤツのはずだろう・・オレが倒したヤツまで・・どういうことだ・・何者だ、貴様ら!?

 激情を抑えられなくなって、エターナルがたまらず叫ぶ。

「仮面ライダー1号!」

「仮面ライダー2号!」

「仮面ライダーV3!」

Xライダー!」

「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ!悪を倒せとオレを呼ぶ!オレは正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!」

「仮面ライダースーパー1!」

「ゼクロス!」

「仮面ライダー、BLACK!」

「オレは太陽の子!仮面ライダー、BLACKRX!」

「仮面ライダーJ!」

「オレは天の道を行き、総てを司る男・・」

「オレ、参上!」

「最初に言っておく!オレはかーなーり、強い!」

「キバっていくぜ!」

「その命、神に返しなさい。」

「さぁ、お前の罪を数えろ!」

「振り切るぜ!」

「さぁ、稼ぎますか。」

「仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!」

「お前の運命(さだめ)は、オレが決める。」

「さぁ、ショータイムだ!」

「さぁ、ランチタイムだ!」

「5人そろって!」「ゴレンジャー!」

「我ら、ジャッカー電撃隊!」

「バトルフィーバー!」

「見よ、電子戦隊!」「デンジマン!」

「輝け、太陽戦隊!」「サンバルカン!」

「戦え、大戦隊!」「ゴーグルファイブ!」

「爆発!科学戦隊!」「ダイナマン!」

「超電子!」「バイオマン!」

「電撃戦隊!」「チェンジマン!」

「超新星!」「フラッシュマン!」

「光戦隊!」「マスクマン!」

「超獣戦隊!」「ライブマン!」

「高速戦隊!」「ターボレンジャー!」

「地球戦隊!」「ファイブマン!」

「鳥人戦隊!」「ジェットマン!」

「恐竜戦隊!」「ジュウレンジャー!」

「天に輝く五つ星!」「五星戦隊ダイレンジャー!」

「人に隠れて悪を斬る!」「忍者戦隊カクレンジャー、見参!」

「超力戦隊!」「オーレンジャー!」

「戦う交通安全!」「激走戦隊カーーレンジャー!」

「電磁戦隊!」「メガレンジャー!」

「銀河を貫く伝説の刃!星獣戦隊!」「ギンガマン!」

「人の命は地球の未来!」「燃えるレスキュー魂!」「救急戦隊!」「ゴー!」「ゴー!」「ファイブ!」「出場!」

「タイムレンジャー!」

「命あるところ、正義の雄叫びあり!百獣戦隊!」「ガオレンジャー!」

「忍風戦隊ハリケンジャー、あ、参上!」

「荒ぶるダイノガッツ!爆竜戦隊!」「アバレンジャー!」

「特捜戦隊デカレンジャー!」

「勇気の絆が未来を開く!我ら、魔法家族!魔法戦隊マジレンジャー!」

「果てなき冒険スピリッツ!轟轟戦隊!」「ボウケンジャー!」

「燃え立つ激気は、正義の証!獣拳戦隊!」「ゲキレンジャー!」

「正義のロードを突き進む!炎神戦隊!ゴー!オンジャー!」

「天下御免の侍戦隊!」「シンケンジャー、参る!」

地球(ほし)を護るは天使の使命!天装戦隊ゴセイジャー!」

「海賊戦隊!」「ゴーカイジャー!」

「特命戦隊!」「ゴーバスターズ!」

「史上最強のブレイブ!獣電戦隊キョウリュウジャー!」

「宇宙刑事、ギャバン!」

「宇宙刑事、シャリバン!」

「宇宙刑事、シャイダー!」

 歴代の仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事が名乗りを上げてポーズを決めていく。

「仮面ライダーオメガ!」

「勝利のイマジネーション!烈車戦隊トッキュウジャー!」

 光輝とライトたちも名乗りを上げた。

「これがスーパーヒーロー!みんなの夢、希望、心だ!」

 光輝が士とエターナルに向けて言い放つ。

「ディケイド、破壊者の通り名を持つお前の力は強い。最強、絶対などと言っても過言ではない。」

「だが、それで全てが思い通りになることはない。お前は我々と人々の強さを理解してはいない。」

「揺るぎない信念と守る正義、そして信じる心と絆、魂の強さだ。」

 1号、アカレンジャー、ギャバン=一条寺(いちじょうじ)(れつ)が士に言い放つ。

「お前の考えと行動、戦いは、そんなみんなの思いを踏みにじるものだ・・」

「そんなマネをさせるわけにはいかない・・オレが、オレたちが体を張る・・!」

「みんなの心は、お前なんかには壊せない!壊させない!」

 光輝、紘汰、ライトも言い放ち、彼らが一斉に構える。

「おのれ・・いつまでも調子に乗りやがって・・・!」

 光輝たちにいら立ちを膨らませていく。

「仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事・・」

「ここからがオレたち、スーパーヒーローのステージだ!」

「よーし、みんな!出発進行!」

 光輝、紘汰、ライトが言い放つと、歴代の仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事たちが飛び出していった。

「だったらここで全員まとめて、オレがもう1度始末してやる。何度でも出てくるなら、何度でもオレが・・」

 士が言いかけて、ライドブッカーを構えて光輝たちに向かっていく。

「みんな、行くぞ!」

「おおっ!」

 1号が呼びかけ、全員が掛け声をあげて士を迎え撃つ。その声は戦国時代の勝ちどきのようだった。

「これだけの相手、ディケイドだけに任せていられるか!」

 エターナルがいきり立って、光輝、紘汰、ライトたちに向かっていく。

“マンゴーパニッシャー!”

 紘汰がマンゴーパニッシャーを手にして、エターナルにぶつける。

「ぐおっ!」

 重みのある打撃を受けて、エターナルがうめく。

「レールスラッシャー!」

「トンネルアックス!」

「テッキョウクロー!」

 さらにライト、ヒカリ、カグラが飛び込んできて、それぞれの武器でエターナルに切りかかる。

「お前たち、調子に乗るな!」

 エターナルが怒号とともに、エターナルウェーブを放って衝撃波を巻き起こす。その衝撃で、紘汰たちが押される。

「負けないわよ!シンゴウハンマー!」

 ミオがシンゴウハンマーを振り下ろして、地面を叩いて衝撃波を起こす。エターナルが押されるも、エターナルウェーブを体にまとわせて踏みとどまる。

「僕もだ!ホームトリガー!」

 トカッチがホームトリガーでエターナルを狙い撃つ。

“ブドウリュウホウ!”

 紘汰もブドウ龍砲を手にして、トカッチと一緒に射撃する。

“ヒナワダイダイDJジュウ!

 さらに紘汰は火縄大橙DJ銃を手にして連射する。さらに射撃を受けて、エターナルが突き飛ばされる。

「このまま・・このまま倒れるものか・・・!」

 エターナルが声と力を振り絞って、エターナルメモリを手にして、ベルト「ロストドライバー」にセットする。

Eternal,maximum drive.”

 エターナルがエターナルウェーブを足に集中させる。

「だったらコイツで!」

“イチゴチャージ!”

 紘汰がイチゴロックシードを手にして、火縄大橙DJ銃にセットする。その銃口から果実の幻影を伴ったエネルギー弾が放たれる。

 エターナルのキックが紘汰のエネルギー弾とぶつかる。2人の攻撃は拮抗して衝撃を巻き起こしていく。

「この程度で、オレを倒せると思っているのか!?

「違うな!オレたちの力はこんな程度じゃない!」

 言い放つエターナルに紘汰が言い返す。

「スピリットフラッシャー!」

 光輝がオメガドライバーから精神エネルギーの光を放出する。光を受けたエターナルがダメージを負う。

 次の瞬間、怯んだエターナルが紘汰の弾の直撃を受けた。

「オレは・・オレはまだ・・こんなところで・・・!」

 声と力を振り絞ったまま、エターナルがエネルギー弾の中に消えて爆発を起こした。

「これがオレたちの力だ!」

 紘汰が光輝と頷き合って、ライトとともに振り返る。1号たちは士との交戦を続けていた。

 圧倒的な力を発揮している士だが、仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事の数とチームワームの前に戦況は一進一退となっていた。

「往生際の悪いヤツらだ。お前たちも吉川光輝と同じで、オレがそこまで悪だと思っているのか?」

「お前が悪の道に踏み入れてしまったのは、お前自身の考えと戦い方が招いたものだ。」

 問いを投げかける士に、1号が真剣に言葉を返す。

「貴様は己が最強だと過信し、自分の思い通りにならないものはないと自惚れた。」

「結果貴様は、正義、平和、絆の本当の意味を見誤った。」

 アカレンジャーと烈も続けて士に言いかける。

「お前とはかつてともに剣を振るった間柄だが、外道に足を踏み入れたお前を野放しにはできない。」

「散々無視したり武器にしたりしやがったお礼、ここでまとめて返してやるぜ!」

 丈瑠とモモタロスも言いかけて、シンケンマルとソードモードのデンガッシャーを構える。他のライダー、戦隊、宇宙刑事たちも士と対峙することに迷いがなかった。

「フン。オレは破壊者。どの世界でも嫌われ者のオレだが、それもここまで来るとはな・・」

 士が今の自分への皮肉を口にして、ため息をつく。

「だが今のオレは今までにないほどの力を手にしている。お前たちが束になっても、オレには勝てない。」

「これは何度も言うことになりそうだな・・」

「その自信過剰が、お前自身を邪悪に染め上げているんだ!」

「それを正義だと言い張るなら、お前を悪として、オレたちが止める!」

 強気を崩さない士に晴人、ダイゴ、撃が言い放つ。

「オレはこれからも人間として戦い、生き続ける・・・!」

「オレたちは負けない・・みんなを傷つける敵にも、降りかかる運命にも・・ディケイド、もちろんお前にも!」

 巧も一真も士と真っ向から対峙しようとしていた。

「これが、お前が突き進んできた勝手な行動の結末だ。」

 さらに光輝が紘汰、ライトたちと一緒に駆けつけてきて、士の前に立った。

「オレたちは1人じゃない・・戦隊だけじゃない・・ライダーも宇宙刑事も・・・!」

「自分だけで戦っているお前なんかには、絶対に負けない!絶対に負けられない!」

 紘汰とライトが士に言い放って、大橙丸とレールスラッシャーを構える。

「そうだ・・オレたちの力とみんなの夢と希望に、限界はない!」

 光輝がみんなの思いを口にしたときだった。

Servive.”

Awakening.”

Fusion jack.”

Evolution.”

Evolution king.”

Hyper cast off.”

Momo,ura,kin,ryu.Climax form.”

Zero form.”

Extreme.”

“プテラ!トリケラ!ティラノ!プ・ト・ティラーノ・ザウルース!”

Cosmic.”

Meteor stome!”

“インフィニティ!プリーズ!ヒースイーフードー・ボーザバビュードゴー!”

“ハイパー!”

 クウガ、アギト、龍騎(りゅうき)、巧、ギャレン、カリス、響鬼、カブト、モモタロス、優斗、キバ、W、オーズ、フォーゼ、メテオ、ウィザード、ビーストがアルティメットフォーム、シャイニングフォーム、龍騎サバイブ、ブラスターフォーム、ジャックフォーム、ワイルドカリス、キングフォーム、装甲響鬼、ハイパーフォーム、クライマックスフォーム、ゼロフォーム、エンペラーフォーム、W・エクストリーム、プトティラコンボ、コズミックステイツ、メテオストーム、インフィニティスタイル、ビーストハイパーに変身した。

 そしてデカレンジャー、マジレンジャー、ゲキレンジャー、ゴセイジャーもスワットモード、レジェンドマジレンジャー、スーパーゲキレンジャー、スーパーゴセイジャーに変身。

 さらにティラノレンジャーがアームドティラノレンジャーに、丈瑠がスーパーシンケンレッドに変身して、ボウケンレッドがアクセルテクターを身に着けた。

“ゴーーカイシルバー!ゴールドモード!”

Powered custom!”

It's morphin time.”

「パワードモーフィン!」

“オー!マツリンチョ!カーーニバル!”

 ゴーカイシルバー、レッドバスター、ブルーバスター、イエローバスター、ダイゴもゴールドモード、パワードカスタム、キョウリュウレッド・カーニバルになった。

 ライダー、戦隊も強化変身を果たして、士の前に立ちはだかった。

「全員全力全開か。それでもオレには・・」

「倒す・・絶対にお前を倒す・・!」

 強きを崩さない士に光輝が言い放つ。

「オレたちの強さを全て、アイツに叩き込むぞ!」

「オレたちの強さを全て合わせれば、今のディケイドでも負けることはない!」

 1号とアカレンジャーが仲間たちに呼びかける。

「おっしゃ!ここからがオレたちのステージ、大盛り上がりだぜ!」

「もう無限大だよ!パワーもイマジネーションもね!」

 紘汰とライトが答えて、士を見据える。

「まずはオレたちだ!サンバルカン、カクレンジャー、力を貸してくれ!」

「おぉっ!」

「分かったわ!」

 ミドレンジャーの呼びかけにバルイーグルとニンジャホワイトが答えた。

「ゴレンジャーハリケーン!オールヒーロー!」

「ニューバルカンボール!」

「スーパーファイブボール!」

「カクレンジャーボール!」

 アカレンジャーが掛け声をあげて、モモレンジャー、ファイブレッド、ニンジャホワイトがエンドボール、スーパーファイブボール、カクレンジャーボールを手にする。サンバルカンもボール爆弾を蹴り上げて、ニューバルカンボールへと合体させた。

 アカレンジャーたちは士を取り囲むように陣形を取って動き回り、それぞれのボールを回していく。

「エンドボール!」

「アタック!」

「フィニッシュ!」

「カクレシュート!」

 アカレンジャー、バルイーグル、ファイブイエロー、ニンジャレッドがそれぞれのボールをキックやアタックで士に向かって飛ばす。士はライドブッカーを振りかざして、3つのボールを吹き飛ばす。

「こんなのでオレをどうにかできると・・」

「ペンダフォース!」

「デンジブーメラン!」

「ゴーグルゴールデンスピア!」

 鼻で笑ってくる士に、バトルフィーバーJ、デンジマン、ゴーグルファイブが合体技「ペンダフォース」、「デンジブーメラン」、「ゴーグルゴールデンスピア」を放ってきた。

 士がライドブッカーを振りかざして、次々に合体武器を弾いていく。

「スーパーエレクトロン!」

 すかさずバイオマンがバイオ粒子を集めたエネルギー弾を放つ。士がライドブッカーでエネルギー弾を受け止める。

「スーパーダイナマイト!」

 さらにダイナマンが合体して巨大な火の玉になって突っ込んできた。士は回避が間に合わずに火の玉の直撃を受ける。

「くっ・・」

 士が押されて思わずうめく。

「ビックボンバー!」

「パワーバズーカ!」

「ローリングバルカン!」

「ジェットカノン!」

「バイモーションバスター!」

 ジャッカー電撃隊、チェンジマン、フラッシュマン、マスクマン、ライブマンが銃砲「ビックボンバー」、「パワーバズーカ」、「ローリングバルカン」、「ジェットカノン」、「バイモーションバスター」を発射する。士は横に動いて砲撃をかわす。

Vターボバスーカ!」

「ファイヤーバズーカ!」

 ターボレンジャーとジェットマンも続けてVターボバズーカ、ファイヤーバズーカを発射する。彼らの砲撃が周囲の地面に命中して、士が爆発に行く手をさえぎられる。

「ドラゴンティラノスラッシュ!」

 ティラノレンジャーが2本の剣「龍撃剣」と「獣奏剣」を振りかざす。士もライドブッカーで迎え撃ち、ティラノレンジャーの攻撃を受け止めていく。

 士が振り上げたライドブッカーが龍撃剣をはじき飛ばす。だがそれをドラゴンレンジャーが手にして、マンモスレンジャーたちの武器と合体させてハウリングキャノンにした。

「ゲキ、離れろ!」

 ドラゴンレンジャーの呼びかけで、ティラノレンジャー・ゲキが士から離れる。同じ頃、ダイレンジャー、オーレンジャー、カーレンジャーも攻撃態勢に入っていた。

「ハウリングキャノン!」

「スーパー気力バズーカ!」

「オーレバズーカ!」

「ブースターキャノン!」

 ハウリングキャノン、スーパー気力バズーカ、オーレバズーカ、ブースターキャノンが火を噴いた。4つの砲撃を直撃されるも、士は平然としていた。

「ドリルスナイパーカスタム!」

「マルチアタックライフル!」

 メガレンジャーが2つの必殺銃「ドリルスナイパーカスタム」と「マルチアタックライフル」を同時に発射する。士は素早く動いて2つのビームを回避する。

「プレスリフレイザー!」

 そこへタイムレンジャーが「ボルテックバズーカ」から冷凍光弾を発射した。かわそうとした士だが、冷凍光弾で両足が凍り付いてしまった。

「今だ!ビックブイバスター!シュート!」

 ゴーゴーファイブが「ブイマシンガン」を発射して、巨大なエネルギーの弾を作り出した。足が凍っていて動けないでいた士は、ライドブッカーを振りかざしてエネルギーの弾を切り裂いた。

「機刃の激輪!」

「破邪百獣剣!」

「破邪聖獣球!」

 ギンガマン、ガオレンジャーが各々の武器を組み合わせた「機刃の激輪」、「破邪百獣剣」を振りかざして、ガオシルバーが「ガオハスラーロッド」で「破邪聖獣球」を放つ。

「小賢しいマネを・・!」

 士が毒づきながら、ライドブッカーをガンモードにしてギンガマンたちの攻撃を迎撃する。

「五重連ビクトリーガジェット!」

「必殺!」

「スーペリア!」

「ダイノダイナマイト!」

 さらにハリケンジャーとアバレンジャーが「ビクトリーガジェット」と「スーペリアダイノボンバー」を発射する。両者の砲撃を受けて、士が吹き飛ばされる。

「みんな、今のうちだよ!」

「一斉に行くぞ!」

 デカピンクとデカブルーが呼びかける。

「ファイヤー!」

 デカレンジャーがビームマシンガン「ディーリボルバー」を一斉発射する。連射されたビームをかわしきれず、士が射撃を受けていく。

「マージ・マジ・マジェンド!」

 その間にマジレンジャーが魔法力を集中させて、マジカルパワーを発揮する。マジカルパワーを受けて、士がダメージを蓄積させていく。

「スーパートリプル撃!」

 ゲキレンジャーが飛びかかって、士を切りつけていく。それでも士は耐えていく。

「デュアルクラッシャー!ドリルヘッド!」

「スーパーハイウェイバスター!」

 ボウケンレッドが「デュアルクラッシャー」を、ゴーオンジャーが「スーパーハイウェイバスター」を発射する。士はジャンプして、彼らの射撃をかわす。

「烈火大斬刀!百火繚乱!」

 そこへ丈瑠が飛び込んできて、炎をまとった烈火大斬刀を士に振りかざす。士が即座にライドブッカーをソードモードにして受け止めるも、押されて地面に叩き落とされる。

 着地した丈瑠に流ノ介たちとゴセイジャー、ゴーカイジャーが駆けつけてきた。丈瑠、ゴセイレッド、ゴーカイレッドが頷き合う。

「烈火大斬刀・大筒モード!」

「ミラクルゴセイダイナミック!」

「ゴーカイガレオンバスター!」

“レーッドチャージ!ラーイジングストライーク!”

 丈瑠たち、ゴセイジャー、ゴーカイジャーが同時にビームを放射する。立ち上がった士がライドブッカーを振りかざして、ビームを弾こうとして軌道を変えた。

「ボルカニックオールバスターアタック!」

 ゴーバスターズがエネトロンの光を身にまとって突っ込んできた。彼らの突撃を受けて、士が突き飛ばされる。

「獣電カーニバルフィニッシュ!」

 ダイゴが獣電竜、ガブティラが小さくなったミニティラをガブリボルバーと合体させて、発射する。士がさらに射撃を受けて突き飛ばされる。

「オレたちも行くぞ!」

 烈が呼びかけて撃、シャリバン、シャイダーとともに士に向かっていく。

「ギャバンダイナミック!」

「シャリバンクラッシュ!」

「シャイダー・ブルーフラッシュ!」

 烈たちがレーザーブレードで士を切りつけていく。ディケイドの装甲から火花が散るが、士はまだ耐えている。

Final vent.”

Exceed charge.”

Royal straight flush.”

Spinning attack.”

Burning smash.”

Blizzard crash.”

Hyper kick.”

Full charge.”

Extreme,maximum drive!”

Trial,maximum drive!”

“プ・ト・ティラーノ・ヒッサーッツ!”

Cell burst.”

Limit break.”

“ハイタッチ!プラズマシャイニングストライク!キラ・キラ!”

“ハイパー!セイバーストライク!”

 そして歴代のライダーたちが意識と力を集中して、同時に空高くジャンプした。

「オレたちも行こう、紘汰くん!」

「はいっ!」

 光輝の呼びかけに紘汰が答える。

“キワミスパーキング!”

 紘汰が戦極ドライバーのカッティングブレードを3回倒す。2人も他のライダーたちとともにジャンプする。

「オールライダーキック!」

 光輝たちが一斉にライダーキックを繰り出してきた。

「いつまでも調子に乗るな!」

Final attack ride,Decade.”

 士も大きく飛び上がって、カードの形のエネルギーをくぐる。エネルギーを足に集中して、彼は光輝たちを迎え撃つ。

 光輝たちと士のキックがぶつかり合って、まばゆい閃光と衝撃を巻き起こす。

 光輝たちと士の衝突は拮抗していた。光輝は精神力を高めて、力を強めていく。

「力が増してきている・・オメガとしての力が上がっているためか・・・!」

「心の強さも、ヒーローの強さってことだね!」

 士が呟きかけていたところで、ライトが声をかけてきた。ライトたちがそれぞれの武器を組み合わせて、バズーカ砲「レンケツバズーカ」を完成させた。

「レンケツバズーカ!」

 ライトたちがレンケツバズーカを構えて、彼がトッキュウレッシャー「エナジーレッシャー」をセットする。

“烈車が発射いたしまーす。”

「レインボーラッシュ!オールヒーロー!」

“出発しんこー。”

 ライトがレンケツバズーカのトリガーを引いて、エナジーレッシャーが発射される。イマジネーションで姿かたちを変えるエナジーレッシャーは、スーパー戦隊、宇宙刑事の幻影と伴って、士に向かって飛んでいく。

 光となったエナジーレッシャーに士が包まれた。次の瞬間、光輝たちが士を押し切った。

 全てのヒーローの力が結集された攻撃が、士に叩き込まれた。

 

 

10

 

小説

 

TOP

inserted by FC2 system