舞HIME –another elements- 第13話「宗像詩帆」

 

 

 廃墟となった1つの建物。そこに1人の男が立っていた。

 呼び出しを受けて待っていた彼は、外をうかがいながら不敵に笑っていた。そうしてしばらく待っていると、1人の女子と1人の少女がやってきた。

 深優グリーアとアリッサ・シアーズである。

「あなたが、シアーズ財団に雇われた方ですか?」

 深優が声をかけると、男は振り返って不敵な笑みを崩さずに頷いた。

「といっても、オレはオレの独断で行動することを許可されている。そうだろ?」

「ええ。その通りです。」

 男の言葉に、アリッサが笑みを見せて答える。

「オレに言い渡されたシアーズの依頼は、HIMEの拘束、または破壊だ。いくらお前たち2人でも、オレの邪魔はしないでもらいたい。」

「それは心外ですね。私たちはあなたをサポートする役に回ろうと思っているのですが?」

 男の言葉にアリッサがからかいの返事をする。しかし男は動じた様子を見せない。

「それならそれでいい。オレはお前たちシアーズから授かった依頼をこなすだけだ。」

(HIMEを葬ることができて、オレとしてはおおいに好都合だがな。)

 アリッサと深優に言い放ちながら、男は胸中で歓喜を湧かせていた。

 

 事の発端は、遊園地の特別ペアフリーパスから始まった。

 バイト先の定食屋のおばさんから、堅はそれを2組もらった。時折夫婦喧嘩を仕出かす彼女たちは、店を放り出して遊んでいる時間はないと言って、それを堅に渡したのだった。

 それから堅はこのチケットに困った。たとえ自分と千草の分に使っても、1組余ってしまう。

 そこで彼が思い立ったのは、誰かにこのチケットをあげてしまうということだった。

 しかしなつきとは連絡が取れず、舞衣は命とその日、その遊園地に行くらしい。

 チケットの日付は指定の1日限りとなっている。彼女たちも丁度その日のチケットを手に入れたらしい。

 雪之はその日は用事があるらしく来れない。そこで彼が思い当たったのは、

「たっくんか・・・」

 舞衣の弟、巧海だった。しかし彼は体が弱く、絶叫モノに乗せるのはよくないと堅も思った。

 そう思いながら渋々声をかけた。始めはルームメイトの晶も断ったが、たまには楽しいことがしたいという巧海の要望で、渡すことができた。

 そしてその日、堅は千草を連れてその遊園地にやってきた。その出入り口の前で、舞衣と命、巧海と晶の姿を見つける。堅たちが来る前に、彼らは会っていたようだ。

 舞衣は巧海がここに来たことに腑に落ちなかったが、巧海の嬉しそうな顔に彼女は小さく微笑んだ。

 中に入った途端、興味津々の喜びを見せる命。その様子に舞衣、堅、千草が苦笑いする。

 そしてその先で彼らは、楯と詩帆を発見する。楯は詩帆にせがまれて困った顔をしていた。

「た、楯!?」

「鴇羽!?」

 眼が合った途端、驚きの声を上げる舞衣と楯。

「あ、舞衣さーん!千草ちゃーん!」

 その横で詩帆が喜んで彼女たちを迎えていた。

「アンタたち・・偶然だなぁ。アンタたちもここに来てたんだな。」

「うんっ!丁度この日のフリーパスが手に入ってね。今日はお兄ちゃんと遊園地でデートなんだよー。」

 堅の声を受けて、詩帆が満面の笑みを浮かべて楯にすがりつく。楯は困った顔をしていたが、彼女は気にも留めていない様子だった。

「いいと思いますよ。こういうのは人数が多いほうが楽しいですよ。」

 千草の言葉に、みんなは同意して頷く。

「っていっても、これじゃ遠足気分じゃないか、とも思えちまうんだよなぁ。」

 そこで堅が呆れた態度を見せる。すると千草と詩帆が、

「いいの、いいの。楽しくなるんだから。」

「そうですよ、堅さん。千草ちゃんのお兄ちゃんなんだから、楽しくしてあげないとね。」

 2人の少女の言葉を受けて、堅と楯は苦笑を浮かべるしかなかった。

「おい、舞衣・・」

 そのとき、命が舞衣に呼びかけながら、出入り口のほうを指差した。舞衣と堅がその方向を見ると、

「あ、なっちゃんだ・・」

 遊園地に入ってきたなつきと耀の姿を見つけた。なつきは耀にせがまれて、嫌々ここに来ていた。

「なつきー!」

 舞衣がそんななつきと耀に声をかけた。するとなつきがさらに慌しい様子を見せる。

「お、お前たち!?どうしてここにいるんだ!?」

「それはこっちのセリフだ。なっちゃんがまさかこんなところに来るなんて。」

 堅が逆に問いかけると、なつきがムッとした顔をして、

「だから“なっちゃん”と呼ぶなと何度・・!」

「へぇ。玖我さん、堅さんに“なっちゃん”って呼ばれてるんですね。次からはあたしも“なっちゃん”と・・」

「だから呼ぶな!」

 耀の笑顔の言葉に、なつきはすかさずツッコミを入れる。赤面する彼女に、堅と舞衣、千草は苦笑いするしかなかった。

 

 10人のにぎやかな遊園地でのひとときが始まった。

 ジェットコースター、ホラーハウス、立体映像化を堪能するミラージュアトラクションなど、彼らは様々なアトラクションを楽しんだ。

 ゲームコーナーにおいて、射的ゲームで晶が抜群の命中率を見せると、周囲が拍手し、巧海が「さすが秘密の忍者!」と胸中で褒め称える。

 次に耀に誘われて渋々やらされたなつきも、晶に勝るとも劣らない命中率を見せる。周囲からの拍手に、彼女は頬を赤らめてムッとしていた。

 昼休憩で、彼らはここならではのファーストフードをほおばった。その中で、命の食欲を目の当たりにして、堅、楯、晶が開いた口がふさがらなくなっていた。

(やっぱ、色気より食い気。花より団子、だな・・・)

 胸中で呟く堅。しかし慣れているのか、舞衣と千草は落ち着いた様子だった。

 こうして楽しいひとときは、時間を忘れるほどに堅たちに充実感を与えていた。しかしその中で、あまり楽しめていない人がいた。

 巧海だった。

 彼は体が弱いため、絶叫モノなどの刺激の強いものを利用していない。ホラーハウスがいいところ。ゲームコーナーを1番楽しんでいるくらいである。

 他のみんなはいろいろと楽しんでいるのに、彼だけが取り残されている。それを舞衣、堅、晶、千草は沈痛に感じていた。

 何とかしようと考えあぐねていたところで、堅は遊園地の中心部に設置されている観覧車に眼が留まった。この遊園地だけでなくその周辺の海や山も一望できるほどの大きなものである。

「これだ。」

 堅は思い立った。せめてこの観覧車で巧海にいい思い出を作ってあげようと。

「なぁ、今度はあの観覧車に乗らねぇか?」

「観覧車?・・そうね。たまにはこんなゆっくりしたのもいいかもね。」

 堅の呟きを受けて、舞衣も相づちを打つ。

「でも、1つの定員が2人までらしいですよ。」

 乗降口の手前の注意書きを見て、耀が呟く。

「セオリー通りにするのは何か気が引けるなぁ・・なぁ、クジで決めないか、乗る組み合わせを?」

 堅が唐突に提案を持ちかける。

「そうだね。そういうのもドキドキしていいかもしれないね。」

 その案に巧海が同意する。堅が眼を向けると、みんな頷いて了承した。それを受けて堅は、紙とカラーペンを使って組み合わせ決めの準備をした。

 

 しかし運命はセオリー通りになってしまうものである。組み合わせのほとんどが、この遊園地に来たときのものと変わらなかった。

 違った組み合わせは、舞衣と巧海、命と晶である。

 最初に乗ったのは楯と詩帆である。最高点の半分に来たところで、彼女が外の景色を見て歓喜の笑顔を浮かべ始めた。

「うわぁ!すごいよ、お兄ちゃん!街があんなに小さく見えるよー!あっ!あれは学園だよー!」

 彼女の喜んでいる姿を見ながら、楯は淡々と頷いていた。そんな中で、彼は胸中でいろいろなことを脳裏に巡らせていた。

 風華学園で起きている様々な怪事件や奇妙な出来事。それに深く関わっている舞衣と堅。楯は心の中で迷いを抱えていた。

 次に乗ったなつきと耀。耀も詩帆と同じように外の景色にはしゃぎ、なつきはその態度にムッとしていた。

 その次の晶と命も同様に、満面の笑顔で喜ぶ命に、晶は困った顔をするしかなかった。

 

 その次に乗った舞衣と巧海。巧海は外の景色を眺めながら、小さく笑みを見せていた。

「本当に綺麗だね。街がおもちゃみたいに小さく見えるよ、お姉ちゃん。」

「ホント、そうね。」

 巧海の感嘆の声に、舞衣も微笑んで頷く。

「僕たちが編入してけっこうたつんだね。お姉ちゃんは慣れた、この学園に?」

「うん、まぁいろいろあったけど、慣れたといったら慣れたわ。巧海のほうは?」

「僕もだよ。晶くんや千草ちゃんにいろいろ助けられたしね。でも1番僕を助けてくれたのは、やっぱりお姉ちゃんなのかも・・」

 巧海が舞衣に悲しい笑みを見せる。

「お姉ちゃんには、本当に感謝してるよ・・ありがとう、お姉ちゃん・・・」

「巧海・・・」

 それに対し、舞衣が笑みを見せて、巧海を優しく抱きしめた。

「お、お姉ちゃん・・・?」

 姉からの抱擁に、巧海は戸惑いを見せる。

「感謝してるのは私のほうだよ。ありがとう、巧海・・・」

 困惑を見せたままの巧海を思う舞衣。彼女の眼には涙があふれてきていた。

 彼女は彼の親代わりになって頑張ってきた。勉学に励む合間を縫って、彼の治療費を稼ぐために数々のバイトをこなしてきた。

 こうして一生懸命になっていられるのは、彼を思えばこそだった。

 大切なものを改めて噛み締めた舞衣は、星のように輝いている街の明かりを見つめていた。

 

 最後に乗った堅と千草。女子寮でいろいろと話し合ったはずなのに、彼らは久しぶりに面と向かっているように感じていた。

「お兄ちゃん・・・」

 先に話を切り出したのは千草だった。

「お兄ちゃん、今まで戦ってきたんだね・・HIMEとかオーファンとかで、いろいろ悩みながら・・」

「あぁ・・」

 堅が気の抜けた返事をする。少し戸惑いながら、千草は続けた。

「それって、貴典(たかのり)さんと結衣(ゆい)さんの死と何か関わりが・・」

「言うな。」

 言いかける千草を堅は制する。過去と感情を逆撫でされているように思え、彼は歯がゆい気分を感じていた。

「もしかしたら、こんなことをしてもアイツらは喜ばないかもしれない。けどこうせずにはいられない。オーファンを倒さないと、オレは・・」

 心の苦痛に襲われる堅。オーファンやHIMEに対する自分の憎しみでさえ、彼は辛さを感じていたのだ。

 兄の苦悩を痛烈に感じていた千草も、打ちひしがれる思いに駆られていた。

「お兄ちゃん、いつも自分だけで背負い込んでるように思えるけど、たまには私を頼りにしてよね、お兄ちゃん。」

「えっ・・?」

「私もいろんなことを知ってしまったから・・もう通りすがりでいるなんてできないよ・・・だから、私も力になりたいの。」

 HIMEにまつわることを知った千草は、せめて苦悩している兄の力になってあげたいという一途な思いを抱えていた。彼の妹として、HIMEの1人として。

「ダメだっていうなら、もう傷ついたりしないって約束して。お兄ちゃんがいなくなるなんて・・私には耐えられないよ。貴典さんと結衣さんがいなくなったときみたいに・・・」

「千草・・・」

 千草の悲痛さを目の当たりにした堅は、困惑を隠せなかった。しかし兄を純粋に思っている妹の姿を見て、彼はその気持ちを真正面から受け止めることを心に決めた。

 彼は思わず笑みをこぼして、千草の頭に手を当てた。

「オレみたいなバカを当てにするなんて、お前もバカだってことかな?」

「んもう!お兄ちゃんったら・・!」

 からかうように語る堅に、千草がふくれっ面になる。不機嫌さを見せる彼女に、彼は苦笑を浮かべた。

 それから2人は、街中にきらめく明かりを見下ろす。その明かりの星たちを見つめて、堅と千草は各々の思いと決意を秘めていた。

(そうだ・・オレにはまだ守りたいものがある。それに、オレはまた信じられるものができた気がする。HIMEはまだ気に入らないとは思うが・・舞衣ちゃんやなっちゃんなら、信じてもいいのかもしれない・・そう思う・・・)

 

 それぞれの会話、決意を振り返りながら、堅たちは観覧車から降りた。満足そうに歓喜する人、ため息ばかりが出る人、そして思いつめている人など、その反応は様々だった。

 その中で巧海は心から喜んでいていた。その顔を見つめて、舞衣と堅は笑みをこぼしていた。

「たっくんといろいろ話せたか?」

「そういう堅くんこそ、千草ちゃんと話せた?」

「まぁな・・」

「私だって・・・」

 面と向かった2人も、その効果を喜んでいた。

 一方、その傍らで千草も詩帆と会話を弾ませていた。

「堅さんとうまく話せた?」

「うん。詩帆ちゃんはどうだった?」

「お兄ちゃんといろいろ話せたし、街もきれいだったし、最高だったよー。」

 千草と詩帆は“兄”との談話に喜んでいた。しかし実際、楯ははしゃぐ詩帆の姿に苦笑するしかなかったのだが、詩帆は全く気にしていないようだった。

「これからは、“お兄ちゃん”と仲良くね。」

「詩帆ちゃんもね。」

 互いを励まし合い、2人は微笑んでいた。よき親友と出会えたことに、2人は心の底から喜んでいた。

「あ、ワリィ。ちょっとトイレに行ってくる。」

 そこで堅がそう告げて、舞衣たちとひとまず別れる。

「先、行っててくれー!」

 舞衣たちを先に行かせて、堅は近くにあるトイレに駆け込んだ。そしてそこから出てきて、ひとつ安堵の吐息をつく。

「!」

 そのとき、堅は近くにただならぬ気配を感じ取った。

(これは、オーファンか!)

 彼はその気配のするほうへと駆け出した。新たな決意を秘めた彼の、新たな戦いが始まる。

 

「堅さん、遅いね、お姉ちゃん。」

 なかなか戻ってこない堅に、巧海が心配の声をかけてくる。舞衣も胸中で不安を巡らせていた。

「大きいんじゃないのか?」

「バカ!」

 唐突に呟いた楯に舞衣と詩帆が赤面し、同時に彼を張り倒す。突き倒された彼は、恥じらいを感じている2人に降参するしかなかった。

 そのとき、遊園地の近くの森林で爆発が起こり、舞衣、詩帆、巧海、千草が振り向く。

「何、あの爆発!?」

「あそこって、お兄ちゃんと別れたところの近くだよ!」

 巧海が驚き、千草が困惑を浮かべて叫ぶ。

「お兄ちゃん!」

 千草がたまらず、滞在していた休憩所から飛び出す。

「千草ちゃん!」

 舞衣が呼び止めるが、千草は聞かずに森林のほうに行ってしまう。危機感を覚えた彼女は、楯と詩帆に振り向く。

「巧海をお願い!私は千草ちゃんと堅くんを探すわ!」

「あぁ・・分かった。」

 舞衣に言われて楯は頷いた。

「お、お姉ちゃん・・・」

「大丈夫。2人のことは私に任せて。」

 心配になる巧海を楯に任せて、舞衣は笑みを見せてから駆け出す。

「舞衣!」

 彼女の姿を見た命も、彼女を追って駆け出した。

 

 一方、森林付近で不気味な姿をした怪物を発見する堅。波動の力を発動して半透明の刀を出現させる。

 怪物の口から放たれる炎をかわして、その刀身を頭部に叩きつける。怯んだ怪物に向けて、彼は手を休めずに追撃を行う。

 弱まったと見計らい、堅はとどめを刺そうと一気に間合いを詰めた。そこで怪物は長い尾を振りかざし、その先端から紅い炎を放射する。

「なっ!?」

 虚を突かれた堅が身を反転させて回避行動を取る。しかし炎は彼の体をわずかながら焼き払う。

 体勢を立て直すことができず、そのまま赤茶けている地面に倒れ込む。起き上がって反撃に転じようとする彼に向けて、怪物が口から炎を吐き出す。

「ぐあっ!」

 紅蓮の炎に焼かれて吹き飛ばされる堅。全身に火傷を負わされて、徐々に追い詰められていく。

 大きく息をつきながら、それでも戦おうとする堅。怪物が炎を吐こうかと唸り声を上げている。

「お兄ちゃん!」

 そこへ彼を追いかけてきた千草が駆けつけてくる。

「千草!?・・危ない!早く逃げろ!」

 彼女の登場に驚愕しながらも、堅は逃げるよう叫ぶ。

「イヤッ!このままじゃお兄ちゃんが!・・あっ!」

 彼の言いつけを否定する千草が、立ちはだかる怪物を目の当たりにして驚愕する。

「危ない、お兄ちゃん!」

 千草はたまらず駆け出していた。自分の中にある力の解放を行っていた。

 彼女の右のわき腹にあるHIMEの紋章が輝き、両手に2本の短刀が出現する。

 怪物が放った炎の真っ只中に飛び込んだ彼女は、柄を合わせた短刀を回転させて、その炎を吹き飛ばす。

「ペガサス!」

 千草の呼びかけを受けて、彼女のチャイルド、ペガサスが輝く翼を広げて姿を現す。

「まさか・・・!?」

 堅はその天馬の姿に眼を疑った。自分の妹が、HIMEとしての力を発動させていたことに愕然となっていた。

 千草を背に乗せたペガサスは、金色に輝く一角を怪物に向ける。そして光のような速さで怪物の放つ炎を突っ切り、その角を怪物の喉元に突き刺す。

 絶叫を上げる怪物が、金色の光に包まれて粉砕する。粒子になったオーファンを突っ切って、ペガサスと千草が着地する。

「千草・・・お前・・・!?」

 堅が驚愕したまま声をかけ、千草が困惑しながら振り返る。呪われたHIMEの悲劇が、2人の兄妹に降りかかろうとしていた。

 

 私は、いつかこんなときが来るのではないかと、心のどこかで思っていたのかも知れません。

 あの人への思いが、何かの形で壊れてしまうのでないかという不安が。

 それでもその人を信じてあげたい。

 それが、私の本心でした。

 

 

次回

第14話「美袋命」

 

「いいか!もうチャイルドを呼び出すな!」

「アンタも、いろいろとウザいんだよね。」

「千草も堅もいいヤツだ!それに変わりはない!」

「まさか、アイツは!?」

「オレの親友は、HIMEの力のせいで死んだんだ・・・」

 

 

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