舞HIME –another elements- 第7話「真田紫子」

 

 

「あ〜あ。バイトが長引いたせいで、すっかり遅くなっちゃったよ〜。」

 夜間、寮に戻ろうと急いでいた1人の少女。風華学園高等部の女子である。

 バイトの延長を言い渡されて、この時間まで仕事をする羽目になったのである。

「ああ、んもう。これじゃ管理人さん、カンカンだろうな〜。しょうがない。裏から回っていこう。」

 焦りを浮かべる少女。寮を正面からではなく裏口から入ることにした。

 そのためには、寮の周りの木々を通り抜けなければならない。人目から逃れられるのはいいが、通り抜けるのに一苦労である。

 しかし気分を苦難から楽しみに変えられる少女にとって、童心に帰る心地だった。

 器用に木と木の間をすり抜け、寮の裏口の前に出られそうというところまで来ていた。

 そのとき、彼女は背後から奇妙な音がするのを耳にして足を止める。

(ん?何だろう?)

 気になって振り向いた直後、少女の顔が一変。恐怖の色に染まりだす。

「キャアアァァァーーー!!!」

 悲鳴とともに消えた少女の姿。これが、悪夢のような日々の始まりだった。

 

 その日の午後、堅は遥たち執行部に連行され、その処分を受けさせられるために教会に連れてこられていた。そしてその懺悔室で、シスター紫子の説教を受けさせられることとなった。

 それは2、3時間にも及び、その内容のほとんどが聖職者としての彼女らしい神の教えだった。

 堅はその長い時間にウンザリだったが、扉が1つしかないこの部屋に逃げ道はなく、ただひたすら忍んで聞くしかなかった。

「悔い改める心あるならば、神は必ずお許しになり、祝福を授けてくれることでしょう。」

「は、はぁ・・・もうしません。もう間違いは繰り返しません。」

 満面の笑顔を見せる紫子に対し、堅はただ頷くだけだった。

「もうそろそろ勘弁してくださいよぉ。日が落ちるッスよ。」

「え?もうそんな時間なのですか?」

 時計の時刻を確認した堅の言葉に、紫子は我に返ったような素振りを見せる。説教(神の教え)に夢中になり、時間を忘れていたようである。

「今回はこのくらいにしましょう。また後にじっくりとお話いたしましょう。」

「いえ、もう・・・」

 優しく微笑む紫子に、堅は返答に困った顔を見せる。

「神は皆に救いの手を差し伸べてくれることでしょう。」

 聖職者らしい言葉を、懺悔室を出て行こうとする堅にかける。すると堅は扉の前で足を止める。

「神はいないよ。」

 堅のもらした小さな呟き。それを聞き逃さなかった紫子が、戸惑いの表情を見せる。

「神はいます。私やあなた、皆様を常に見守っています。」

「いかにもシスターらしいセリフッスね。」

 必死に訴えかける紫子に、堅は物悲しい笑みを見せる。

「オレは神を信じちゃいないんだ。もしもいたなら、アイツらを救ってくれたはずだ。」

 沈痛の面持ちを浮かべながら、堅は部屋を、教会を後にした。その後ろ姿を、紫子は沈痛の表情を浮かべて見つめていた。

 そして、恐怖の事件が起きたのは、その夜だった。

 

 その翌日、風華学園は慌しさを見せていた。2人の女子が消息を絶ったのである。

 何かが起こったと思われる2つの現場では、その女子が所持していたと思われる所持品が落ちていた。

 さらにその周辺には、黄色い不気味な液体がまき散らされていた。その液体には強い溶解性があり、この事件の危険性を物語っていた。

 そして生徒会や執行部も、この事件に関して緊急会議が行われていた。

「また奇怪な事件が起こりましたね。」

 黎人が相変わらずの落ち着いた態度を見せる。

「悠長に構えている場合ではありません、副会長!これはこの前の吸血鬼事件に続く危険極まりない事件なんですよ!」

 遥が黎人に対して抗議の声を上げる。彼がこの事件を楽観視しているわけでないことは分かっていたが、注意せずにはいられなかった。

「目撃者たちの話から、この犯人を“円盤生物”だと言っている生徒も少なくないみたいですよ。」

 黎人が意味深な言葉を発し、雪之と楯が眉をひそめる。

 事件が起きたとき、近くにいた目撃者たちは、その直前に円盤みたいなものを夜空に見かけたという。その円盤が林や建物の物陰に隠れた後に、被害が発生したのである。

 この証言や消息から、“円盤生物事件”と呼ばれることとなった。

「とにかく、このままでは学園の安全が脅かされるのは眼に見えています。会長、ご決断を。」

 遥が静留に視線を向け、指示を仰ぐ。静留は朗らかな笑みを見せてから答える。

「分かりました。全て珠洲城さんに任せます。せやけど十分に用心しておくんなはれ。」

「了解しました。行くわよ、雪之!」

 静留の指示を受けて、遥が行動を開始する。彼女に呼ばれた雪之も後に続く。

「とにかく、徹底的に情報を集めないとね。これ以上、こんなおかしな事件が起きてたまるものですか!」

「気合入ってるね、遥ちゃん。はい、特製カレーパン。」

 意気込む遥に、雪之が笑みを見せて、事前に買っておいたカレーパンを取り出した。

「おお!雪之、気が利くじゃない。」

 遥は満面の笑みを浮かべて、そのカレーパンを受け取る。辛党の遥にとって、火花が散るほどのこの激辛カレーパンが、エネルギー補給の1つになっていた。

 その袋の封を切ると、赤々と小さな火花が既に散りだしていた。

「うぇっ、何だ、この物騒なのは・・?」

 そこへ冷や汗混じりな声がかかる。堅が遥と雪之の前にやってきていた。

「これはこれは、不知火堅さん。改心はなさりましたか?」

「へへ、昨日はどうも。それより、エラく気合が入ってますね。何かあったんスか?」

 言い放ってくる遥に気さくな笑みを浮かべ、堅はさらに彼女に問いかける。

「あなた、知らないのですか?昨日起こった円盤生物事件を。」

「え?円盤生物?」

 遥の言葉に堅が疑問符を浮かべる。

「昨晩、女子が2人、行方が分からなくなっているのです。目撃者の証言から、その犯人が円盤生物だというのです。」

 雪之が彼に、事件について簡潔に説明する。しかし堅の疑問符が消えるには至らなかった。

「雪之、いちいち説明しなくていい!」

 遥が一瞬ムッとして、カレーパンを頬張りだす。その激辛に強い刺激を受けながら、彼女が口から湯気を吐き出す。

「くーーーっ!!きたわ、きたわ!気合が入るわあっ!」

「まるで72時間戦えますか?だな。」

 その刺激に気合を入れる遥を見て、堅が唖然となり、雪之が苦笑を浮かべる。

「さぁ、これから聞き込み開始よ!雪之、堅さんにもいろいろ聞いといて!」

 雪之に指示を送り、遥は他の執行部の生徒を呼び集めつつ、調査を開始したのだった。

 

「はぁ。あの遥って人、オレとは釣り合いが取れねぇって気になってきた。」

 高等部の校舎の廊下から外に出て、その近くで休息を取ることにした堅と雪之。彼は正義感の強い遥に参っていた。

「大丈夫ですか、不知火さん?」

「いや、大丈夫だよ。こういうのには慣れっこだから。それに、堅でいいよ。」

 心配の声をかける雪之に、堅は笑みを見せて答える。

「遥ちゃん、人一倍正義感があって、悪いことや風紀を乱すことは許せないんです。」

「へぇ。いろいろ知ってるんだな。」

 堅が感嘆の声をもらすと、雪之は小さく微笑んで頷いた。

 彼女と遥は幼なじみで、困ったり辛かったりしたときはいつも遥に助けられていた。その恩に少しでも答えようと、彼女は懸命になっていた。

「オレにとっては頭の上のたんこぶなんだよなぁ。」

「目の上のたんこぶですよ。」

「あ、ワリィ・・」

 雪之に間違いを指摘されて、堅が苦笑いする。

「でも、“友情”っていいと思いませんか?」

「えっ?」

 小さく笑みを見せる雪之に、堅が眉をひそめる。しかしすぐに彼も笑みを見せる。

「ああ。そうだな。アンタはオレとも友達になりたいと思うのか?」

「えっ・・それは・・・」

 堅の言葉に雪之は戸惑う。

「確かに友達はいいもんだ。1人1人の強い支えだ。もしオレと友達になりたいっていうなら、一生親友でいてくれよな。」

 そういって堅が雪之に手を差し伸べる。

「どうしたのですか?何だか改まって・・・」

 彼の言動に、雪之の困惑がさらに広がる。

「いや、とにかくよろしくな。」

 堅が思わず照れ笑いを見せる。

 彼はかつて友を失くした。無二の親友を。2度と繰り返したくない。自分に縁のない人たちであっても。

(ホント・・絶対に失いたくないもんだな、親友は。)

 心密かに、彼は祈っていたのである。

「はい。よろしく・・・」

 雪之は小さく微笑んで、堅との握手を交わす。

「ところで、アンタの名前は?」

「はい。菊川雪之です。」

「そうか・・じゃ、ユッキーだな。」

 堅がそういうと、雪之は顔を赤らめて気恥ずかしくなってしまう。

「あぁ、あんまり気にしないでくれ。オレはあだ名をつけるのが好きなだけだから、アハハ・・・」

 堅が照れ笑いを見せて付け加える。しかし雪之は、この新しい友情を胸中で喜んでいた。

 

 雪之と別れた堅は、単身、事件の調査を開始していた。しかし学校や警察が調べたもの以上の情報は得られず、途方に暮れるしかなかった。

 しばらく学園内を歩いていると、彼は千草の姿を見つける。彼女は2人の男子と一緒にいた。

「おい、千草。」

「あっ、お兄ちゃん!」

 堅が声をかけると、千草が元気のある返事をしてきた。

「どうしたんだ、お前?・・・ん?その2人は?」

 堅が2人の男子に眼を向けると、千草が2人を示してきた。

「紹介するね。私の同じクラスの鴇羽巧海くん。そしてそのルームメイトの・・」

「尾久崎晶(おくざきあきら)です。よろしく。」

 千草の紹介を受けて、晶が淡々とした口調で答える。

(尾久崎・・・?)

 彼の名前に堅はしばし疑念を抱いた。しかしすぐに気持ちを切り替え、千草に改めて問いかけた。

「ところで、こんなところで何してんだ?」

「うん。私たち、恐怖の円盤生物を探しているのよ。」

「恐怖の円盤生物?」

「昨日、たまたまTVで見たんです!円盤みたいな生き物が、宇宙船を丸呑みにするっていうのを。」

 疑問符を浮かべる堅に、巧海が興味津々な顔を見せる。

「ホントにすごかったですよ!でもお姉ちゃんが見たら怖くなっちゃうかな・・」

 歓喜の表情から、小さく困惑を浮かべる巧海。

「お姉ちゃん?・・鴇羽・・・舞衣ちゃんのことか?」

「はい。そうですが・・」

 堅の疑問に巧海がきょとんとしながら答える。すると堅はふと笑みを浮かべる。

「姉ちゃんは大事にしないとな。まぁ、あんまり迷惑かけないようにな。」

「・・そう、ですね・・・」

 励ましのつもりでかけた堅の言葉に、巧海は物悲しい笑みを浮かべた。それを見て千草と晶が動揺を浮かべる。

 巧海は心臓が悪かった。そのために姉の舞衣をはじめとしたたくさんの人たちに世話や迷惑をかけている。彼はその身体を苦々しく思っていたのである。

 それを気まずいと思った千草が、何とか話題を変えようとする。

「だからね私たち、これからその円盤生物を探してるってわけなのよ。」

「けどなぁ、これは危険な事件なんだぞ。ワリィことは言わねぇ。やめといたほうが・・」

「それなら心配ないですよ。晶くんは・・」

「バカッ!」

 堅に声をかけていた巧海の口を、晶が慌てて手で塞ぐ。

「あのことは秘密だって言ってあるだろ。」

「あ、ゴメン・・」

 小声で言いとがめる晶と、小さく頷く巧海。

「あっ!思い出したぞ!尾久崎・・あの忍びの連中の苗字だ!」

 堅が思い出して驚きの声を上げる。

「それがどうかしたの、お兄ちゃん?」

「オレが習ってた武術の師匠と、その忍びの師匠が犬猿の仲なんだよ。ひとたび会えば一触即発になるくらいのな。」

 千草の問いかけに堅が呆れ顔で答える。

「とにかく、危ない橋は渡らないに限るぜ。」

 そういって堅は千草たちと別れ、再び単独で調査を行った。

 

「やっぱりここにいたか、アンタたちは。」

 中等部校舎の裏の広場にやってきた堅。そこには事件に関して聞こうとしていた舞衣と、その質問の答えをはぐらかす凪がいた。

「へぇ、よくここが分かったね、堅くん。」

「舞衣ちゃんから聞いていたからな。って、馴れ馴れしく話しかけてくるな。」

 子供のような笑みを見せる凪に、堅はムッとした表情を向ける。

「丁度いいや。君にもとりあえず話しておくよ。“円盤生物”とかで騒がれてるの、あれはオーファンと見て間違いないね。」

「オーファン?・・ってことは、今アンタは舞衣ちゃんに、そいつを倒せとか言ってたんだろ?」

「ブッブー!はーずれー。」

 堅の問いかけに、凪がからかうような笑みを見せて、両手でバツ印を作る。その言動に苛立ちを感じながらも、堅はすぐに話に耳を傾ける。

「あれはHIMEを誘い出すための罠だね。ああいう風に生徒を襲っていけば、いつかHIMEに行き着く。命を奪うか力を明かすかしてね。」

「つまりHIMEを探すために、そのオーファンは関係のない生徒にまで手をかけてるってわけか・・ふざけやがって!」

「だから、下手に倒そうとかせずに泳がせていくことだよ。言っておくけど、これはHIMEのための忠告だからね。」

「聞いてあげません。」

 凪の忠告に聞く耳を持たない堅が振り返る。

「HIMEを守るために、他の生徒たちは犠牲になれとでもいうのか!どこまで身勝手なんだ、アンタたちは!」

 堅は憤慨して、その場を立ち去ってしまった。そんな彼を沈痛な面持ちで見送るしかなかった舞衣は、その直後、凪にムッとした表情を見せる。

「私も堅くんの意見に賛成だわ。みんなが傷ついて、命まで奪われてるのに、黙って見ているわけにはいかないでしょ!」

 言い放つ舞衣に、凪は苦笑いを浮かべる。

「まぁ君の力はあくまで君のものだからね。けど、あんまりムチャしたり派手にやったりしないでよね。」

 堅の後を追おうとする舞衣に、凪が再び忠告を送る。それを聞いているのかいないのか、舞衣はきびすを返して駆け出した。

「やれやれ。舞衣ちゃんもすっかりやる気だねぇ。」

 勇む2人に、凪はただ苦笑をもらすだけだった。

 

 そして恐怖に包まれた夜が訪れた。学園内では警察や執行部の生徒たちの見回りが続けられていた。

 その中の林道を歩く男子と女子がいた。

「おい、詩帆、いい加減オレにくっつくのやめてくれ。歩きにくい。」

「だって怖いんだもん、お兄ちゃん。」

 すがり付いてくる女子に、楯が参ったという表情を浮かべていた。

 彼女の名は宗像詩帆(むなかたしほ)。中等部2年。片方に2本ずつ垂れているピンクの4本テールが特徴的な、少しおしゃまな感じの少女である。楯のことを「お兄ちゃん」と呼んではいるが、幼なじみではあるが実の兄妹ではない。

 学校に忘れ物をした彼女は、1人で行くのが怖く、楯に一緒についていってもらっていた。

「とっととすませて早く帰るぞ。面倒なことになったら厄介だからな。」

「でも急ぐと疲れちゃうから。」

 楯の要求を詩帆はあえて聞き入れない。憧れの楯と一緒にいたいという本心からだった。

 しかし楯の心境は違った。半ば強引にここまで彼女に引っ張り出されて、落胆さえ浮かべている状態だった。

 そのとき、そんな彼の耳に奇妙な音が聞こえてきた。詩帆もその音に気付いて、不安の表情を見せ始める。

 緊張感に駆られながら、楯は周囲に視線を巡らせる。徐々に音が大きく聞こえてくる。

 楯がふと振り向いたそのとき、巨大な円盤のような、クラゲにも見えるような姿かたちをした怪物が現れた。

「う、うわぁっ!」

 楯が驚きの声を上げながら数歩後ずさりする。怪物は触手を数本揺らめかせていた。

「お、お兄ちゃん!」

 詩帆が恐怖を感じて悲鳴を上げる。

 そのとき、凄まじい旋風が巻き起こり、林道の木々を激しく揺らした。その突風に楯と詩帆が揺さぶられる。

 強い風圧を受けた怪物が、その風を逃れて飛行を開始した。そして2人から遠ざかっていく。

「くっ!逃げられたか!」

 困惑している楯と詩帆の前に現れたのは堅だった。怪物を攻撃した刀は、既に消失している。

「あっ・・アンタは生徒会の・・」

 楯に視線を向けて、堅が記憶を思い返す。

「お前確か、不知火堅っていったな?」

「ああ。アンタたちは?」

「オレは楯祐一。で、コイツは・・」

「宗像詩帆。よろしくね。」

 楯がぶっきらぼうな態度で、詩帆が元気を見せて自己紹介する。

「ところで、アンタたちはこんなところで何してんだ?」

「実は学校に忘れ物をして、1人じゃ怖いからお兄ちゃんについてきてもらったの。」

 堅の問いかけに、詩帆が少し不安を見せながら答える。

「お兄ちゃん?」

「実の兄妹ってわけじゃない。コイツが勝手に呼んでるだけだ。」

 疑問符を浮かべた堅に、楯が付け加える。堅が納得して頷く。

「そんなことより、あれはいったい何なんだ!?まさか、さっきのがあの円盤生物だっていうんじゃないのか!?」

「多分な・・詳しくはオレも分からない。」

 血相を変えて問いつめる楯に、堅が淡々と答える。

「それに、アンタ今何をしたんだ!?さっきのヤツと関係があるのか!?」

「アイツは・・」

 言い寄ってくる楯に、堅が答えようとした。

「キャアアァッ!!」

 そのとき、近くで悲鳴が起こり、堅たちに再び緊張が走る。

(この声は、千草・・・!?)

 聞き覚えのあるその声に、堅はかつてない不安を抱える。

「おいっ!アンタたちはすぐに帰れ!また危険なことになっても、今度は助けられないぞ!」

 堅は楯と詩帆にそう言い放って、声のしたほうに駆け出した。

(千草、しっかりしていてくれよな!)

 胸中で一抹の不安を感じながら、堅はひたすら急いだ。

 

 

次回

第8話「尾久崎晶」

 

「アイツらに捕まれば、記憶を消されることになる。」

「彼は僕たちの言うことを聞きそうにないよ。」

「私にもできるよね、遥ちゃん・・・?」

「お兄ちゃんを助けて!お願い!」

「私はこの学園を守る、秘密の忍者である!」

 

 

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