-乙HiME -Wings of Dreams-

4th step「アカネ・ソワール」

 

 

 光の槍のような形状となったクサナギを振りかざし、センはシズルに向けて飛び込んだ。光刃がジェットのような噴出を発し、それがセンの突進に加速をかけていた。

(速い!)

 シズルがセンの飛び込みに驚きを覚える。迎撃に対する彼女の身構えが一瞬遅れる。

 だが、攻撃を命中させていたはずのセンの動きが一瞬止まる。彼はこの瞬間、攻撃を躊躇していた。

 それが2人の勝敗を分けた。この一瞬の油断をシズルは見逃さなかった。長刀を振りかざし、センに横なぎに叩きつけた。

 横殴りの衝撃を受けて、センが舞闘場の壁に叩きつけられる。この一瞬の打撃の旋風がシズルの周りで巻き起こっていた。その軽やかな身のこなしは、舞い踊る乙女の姿そのものだった。

「お兄さん!」

 舞闘場の格子を飛び越えて、たまらなくなったチヒロがセンに駆け寄ろうとする。しかしその途中で、シズルとセンの覇気に気おされて足を止める。

 それからナツキもシズルのそばに駆け寄ってきていた。彼女に気付いたシズルが、長刀の刃を下ろす。

「チヒロ・・・シズル、大丈夫か?」

「うちなら大丈夫よ。」

 ナツキの声にシズルが笑顔を見せる。2人が砂煙が治まった壁際を見つめると、めり込んだ壁にもたれかかっているセンの姿があった。

 センはうなだれたまま動かない。シズルの攻撃で意識を失っているようだった。クサナギも彼の手から離れ、光刃も消失していた。

「お兄さん!しっかりして、お兄さん!」

 チヒロがセンに駆け寄り、体を揺り動かす。しかしセンはすぐに意識を取り戻さなかった。

「センも気を失っているだけだ・・・それにしてもさすがだな、シズル。破邪の剣の使い手を打ち倒してしまうとは・・」

「・・・いいえ、これは引き分けどすなぁ・・」

 苦笑しながら告げるナツキに、シズルは笑みを消して首を横に振る。

「引き分け?」

「クサナギのあの攻撃、当たる直前に一瞬動きが止まりましたわ。せやからうちはセンくんに打ち込むことができたんや。もしも動きが止まってなかったらクサナギの攻撃は確実にうちに当たり、負けていたのはうちのほうやったわ。」

「動きが止まった・・・?」

 シズルの言葉にナツキが眉をひそめた。センにシズルへの攻撃をためらう理由がどこにあるのか。ナツキの中に一抹の疑問がよぎっていた。

 

 オレはエアリーズでも有力だった、ハワードの家系に生まれた。

 ハワードの男は、世界的に絶対的な心身を持たなければならない。それが両親がオレに強いた考えだった。

 ハワードを継ぐ者として、オレは親から教えを叩き込まれた。オレの口答えにも全く答えず、オレは自由を奪われた。

 オレは次第に苛立ちを募らせてきていた。厳しくされること、指図されることがオレの中で耐え切れない苦痛になった。

 ついに我慢が限界に達し、オレは怒りと感情を爆発させた。国家や世界が敵に回ろうと、そんなことは関係なかった。そんなことを気にする余裕もないまま、オレは自分の親父を殴り飛ばした。

 親父も自分が息子に殴られるとは思ってなかったような顔を見せたが、すぐに怒りを見せ付けてきた。だが、様々なことを叩き込まれたオレと、老い始めていた親父の差は明らかだった。

 オレは怒りのままに親父を殴った。この怒り、オレ自身でも止められなかった。

 何発か殴り飛ばした後、オレは息を切らしながら気持ちを落ち着かせていた。そしてどうしようもない気持ちのまま、オレは家を飛び出した。

 あれからオレは家にも、エアリーズにも戻っていない。ハワードの家が火事で焼けたのは、オレがエアリーズを出た頃だった。

 それからオレは町を転々としていた。食い物に困らねぇようにバイトもしていた。けどどれも長くは続かなかった。何をやっても最後にはやる気がなくなり、勝手にやめてった。これが飽きっぽいってことか。

 そんな日々を繰り返していると、ある日、オレは1つの集団に囲まれた。ヤツらは自分らのことを「ルシフェル」と名乗った。

 当時のルシフェルのリーダーだったのが、ケイン・シュナイダーだった。そんときのルシフェルの中で勝負事に強く、下っ端からの信頼も厚かった。

 そんなケインを、オレは1発も食らわずに倒しちまった。それからルシフェルのリーダーが代わった。

 始めは族のリーダーなんてくだらねぇと思っていた。けどそいつらやケインと関わっているうちに、そんな気持ちが消え失せていた。

 ルシフェルは強盗集団に属されていて、他の強盗連中の間でも有名だったらしい。リーダーとなったオレがあいつらに押し付けたことはひとつだった。

 それは、絶対に人殺しをするなということだった。全てを踏みにじられる苦しさを分かっていたこともあったし、後味も悪いと思っていたからだ。

 ケインもそいつらもオレの考えに頷いてくれた。それからのそいつらは、絶対に人殺しだけはしなかった。

 ルシフェルを解散する少し前までは。

 ある日、ケインはあるものを盗んできた。そんときに、ヤツはその盗んできたもので何人かを殺っちまっていた。

 盗みに入った場所はガルデローべ。盗んだものは破邪の剣の1本、クサナギだった。

 そのことを知ったオレは、ケインを呼び出した。ケインはクサナギの柄を握り締めてほくそ笑んでいた。

「ケイン・・テメェ・・どういうつもりだ・・・!?」

 オレはケインを問い詰めた。聞いた話、ヤツは止めに入ったルシフェルのダチまで斬りつけたようだった。

 ケインは笑いながらクサナギの刃を出してきた。

「どういうつもり?ハハ・・こいつの試し斬りをしたくなっただけさ。」

「何!?」

 いつものケインじゃなかった。気に入らないものを徹底的にねじ伏せるだけで、それ以外はおとなしく潔かったアイツが、血に飢えた悪魔のような笑いと表情を見せていた。

「この破邪の剣の力はすごい。並みの武器がまるでおもちゃみたいに思えてくる。これほどすごい力と気分は初めてだ。」

「何言ってんだ、テメェ・・人殺しをするなって、あれほど言ったじゃねぇかよ・・・それも、オレたちの仲間(ダチ)まで・・・!」

「ダチ?くだらない。あいつらはオレの邪魔をしたんだ。オレのこの気持ちを邪魔をな・・・センもクサナギのような強い力を持ってみれば分かるさ。力はその人間を誇示させてくれるって。」

「眼を覚ませよ・・ケイン、どうかしちまったんじゃねぇのか・・・!?」

「眼ならとっくに覚めてるよ。いや、むしろさっき眼が覚めたってとこか!」

 ケインが高らかと笑いながら、クサナギを振り上げてオレに迫ってきた。オレはたまらず、盗んできていた剣を引き抜いて迎え撃った。

 だがオレの持った剣は、クサナギによって簡単に折られてしまった。破邪の剣の力は、これほどまでにすごいものだったのか。

「言っただろ。このクサナギに比べたら、他の武器なんておもちゃ同然だってな!」

 ケインがさらにクサナギを振り下ろしてくる。オレはとっさに前のめりに飛び込んで攻撃をかわした。

「ケイン、テメェはそんなもんに振り回されちまうほど、情けねぇヤツだったのかよ・・・!?」

「情けない?情けないのは力に正直になれない弱い連中のほうだ!」

 ケインがオレに向けてクサナギを振り下ろそうとする。オレはたまらず折れた剣を突き出した。

 その剣が、ケインのわき腹に突き刺さっていた。ケインもオレも何が起こったのか分からなくなっていた。

「バカな・・クサナギを持ったオレが、力を手に入れたオレが・・・!」

 ケインが痛みの感覚を感じていないようだった。信じられないと思っているような表情を見せて、だんだんと後ろに下がっていく。

「お、おい・・!」

 オレは折れた剣を捨てて、ケインに手を伸ばした。しかし笑っていたケインはオレの手を取らなかった。

 ケインはそのまま後ろの川に落ちた。

「ケイン!」

 オレは必死にケインをつかみ上げようとしたが、もうケインの姿は見えなくなっていた。川の流れは昨夜の大雨で速くなり、しかもヤツ自身も傷を負っている。信じたくはなかったが、助かる見込みがなかった。

 オレは地面に拳を叩きつけた。理由はどうあれ、ルシフェルにいた中で1番に信じていたヤツをオレは殺したんだ。自分のしたことと無力さが許せなかった。

 そしてオレはケインの真っ直ぐな気構えを大事にしようとも思った。だからオレは、このクサナギを自分が使っていくことを決めたんだ。

 それからオレは、ルシフェルの解散を口にした。どいつもこいつも解散を否定したが、オレは構わずに解散を言い渡し、オレもそいつらの前から姿を消した。

 またくだらないさまよう日々が続いて、今に至っている。

 

 センが眼を覚ましたのは、見知らぬ場所のベットの中だった。照らされる明かりに眼をくらますも、すぐに慣らして周囲を見回してみる。

「ここは・・・?」

 センは記憶を辿りながら、自分の身に起こったことを思い返す。

「そうか・・オレはアイツにやられたのか・・・」

「気がついたみたいね。」

 そこへ1人の女性がセンに声をかけてきた。ガルデローべの科学者兼保険医のヨウコである。

「ここはガルデローべの地下研究室。その中にある寝室よ。あなたはシズルさんとの戦いで気を失って、ここまで運ばれてきたのよ。」

「オレは・・負けたのか・・・」

 センは額に手を当てて、敗北に歯がゆさを覚える。

「でも、シズルさんはあなたの力を高く評価しているみたいよ。さすがチヒロさんのお兄さんってところかしら。ただ・・」

 口ごもるヨウコに、センが眉をひそめる。

「破邪の剣を扱えるのは、人並み外れた身体能力と精神力が必要になってくるわ。体内にナノマシンをインストールしているオトメがいい例ね。少し気になって、あなたの体を少し調べさせてもらったわ。」

 淡々と説明するヨウコに、センが視線を向ける。

「やはりあなたの体内にもナノマシンがインストールされているわ。それもオトメのものとは違う、前世紀に開発されたものね。」

 ヨウコの指摘にセンは静かに頷いた。

 ハワード家では軍人、オトメを初めとした上位の役職に投じさせるため、相続者にはナノマシンを埋め込まれる。センは生まれて2年したところで、彼の父親は彼にナノマシンを入れるよう指示したのである。

「あなたの中で展開しているナノマシンは、オトメにあるものとは違って、前世紀で使用されていたものよ。でもその完成度はオトメのものと比べると弱く、50年前に終戦した竜王戦争の前に、そのナノマシンの開発は停止されたわ。」

「そんなもんはオレには関係ねぇ。」

「まぁ、とりあえず聞いて。今、そのナノマシンをインストールしているのはあなたと、あとカタシ・エージ・ボガードだけよ。」

「カタシもか・・・?」

 ヨウコの言葉にセンが戸惑いを覚えていた。カタシも破邪の剣を扱えることに、センはさらなる当惑を覚えていた。

 ケインもナノマシンをインストールし、クサナギを振るって見せたことに対しても。

 

「あっ!お兄さん!」

 研究室から出てきたセンを、チヒロがたまらず駆け寄ってきた。センが視線を移すと、多くの人間が彼が目覚めるのを待っていたようだった。

「お兄さん・・よかった・・・」

「チヒロ・・・」

 眼に涙を浮かべているチヒロに、センは当惑を覚えていた。

「やれやれ。これでひとまずは落ち着いたってところね。」

 そこへかん高い声がセンたちの耳に届いた。振り向くと1人の女性が気さくな笑みを浮かべていた。

 「珠洲の黄玉」の異名を持つエアリーズのマイスターオトメ、ハルカ・アーミテージである。

 彼女の隣には、優しく微笑む女性がいた。ハルカのマスター、エアリーズの若き大統領、ユキノ・クリサントである。

 幼馴染の関係でもあるこの2人は、ハワード家の全焼で身寄りを失くしていたチヒロを保護してくれた人たちである。彼女の兄、センの騒動を聞いて、このヴィントブルーム、ガルデローべに足を踏み入れたのである。

「それにしても、さすがチヒロのお兄さんってところかしらね。あのシズルを追い込むなんてね。」

 大胆不敵とも取れるハルカの言動に対し、センは鼻で笑った。

「あんまり馴れ馴れしくするな。気分が悪くなるんだよ。」

「でも友情や家族は大切だと思いますよ。センさん、あなたもチヒロさんを大事にしてあげてください。」

 憮然とするセンに、ユキノが優しく声をかける。するとアリカがセンたちに駆け寄ってきた。

「あなたがチヒロちゃんのお兄さんですね?私、ユメミヤ・アリカ、よろしくね。」

 アリカが満面の笑みを浮かべて、センに手を差し伸べた。しかしセンは彼女からの握手を拒んだ。

「言っただろ?馴れ馴れしくするなと。ベタベタされると気色ワリィんだよ。」

「何よ、もう!他人には思いやりを持って接しなきゃいけないって、ばっちゃが言ってたよ!」

 ふくれっ面になるアリカだが、センは気にしていないようだった。

「それでセンさん、これからどうするのですか?」

 ユキノが唐突にセンに問いかける。センは周囲の視線を気にしながら答える。

「さぁな。何かしてるうちに見つかるだろ。」

「では、ヴィントブルームで雇われてはどうでしょう?」

「あ?」

 ユキノの提案にセンが眉をひそめるばかりでなく、周囲も動揺を覚えた。

「このガルデローべにはチヒロさんがいますし、ガルデローべとヴィントブルームの管轄下に置かれれば、クサナギの使用も許されると思うのですが、どうでしょう?」

 ユキノは語りかけながら、視線をセンの後ろに向ける。彼らが振り返ると、丁度ナツキとシズルがやってきたところだった。

「気がついていたのか。その様子では、大事には至っていないようだな。」

「えぇ。ナノマシンが彼の身体能力を向上させていたようね。」

 微笑むナツキに、研究所から姿を見せたヨウコが答える。センの体内にあるナノマシンが機能し、彼自身の能力を上げていたのだった。

「ユキノさん、ハルカさんに感謝したほうがええよ。お二方がチヒロさんを保護したんやさかい。」

「フン。オレは頼んだ覚えはねぇ。勝手にしな。」

 朗らかに声をかけるシズルに、センは憮然とした態度を見せる。ハルカが少しムッとするが、すぐに不敵な笑みを浮かべる。

「まぁいいわ。短時間だったらしいけど見事な舞だったとみんな評価しているようだからね。シズル・ヴィオーラ、今度は私を相手に舞ってもらうわよ!」

「ウフフ。お手柔らかに頼みますわ、ハルカさん。」

 シズルに向けてハルカが指を指す。シズルは朗らかさを保ちながら返す。

「いくら五柱であるあなたでも、ハルカお姉さまを甘く見ないほうがいいですよ。」

 シズルの背後から声がかかり、彼女たちがそこへ耳を傾ける。すると1人の少女と1人の男がいた。

 逆立った黒髪と髭。鍛えられている体格。エアリーズ公認の賞金稼ぎ、ドギー・バウンディである。

 赤みが混じった茶髪に小柄な背丈。一見少女のように見える姿。ドギーと契約を交わしているマイスターオトメ、シスカ・ヴァザーバームである。

 シスカはナツキやシズル、ハルカたちの1期下のガルデローべの生徒であり、ハルカをとても慕っていた。彼女のお部屋係を請け負ったこともあり、シスカは彼女の解釈や信念を叩き込まれている。

「久しぶりじゃないの、シスカ。調子はどう?」

「はい。マスターととても気が合ってしまって。」

 笑顔を見せるハルカに、シスカも照れ笑いで答える。

「ハルカお姉さまの教えは、ちゃんと私の胸に刻みつけていますよ。そうです・・・」

 シスカが言いかけると、彼女とハルカが同時に指を指し示す。

「オトメは常に気合と根性!」

 2人の掛け声が重なり、ユキノが戸惑い、周囲が唖然となる。

「そしてお金!」

 続けて出たシスカの言葉に、アリカが意表を突かれたような驚きの表情を浮かべる。

「お金は裕福な生活の象徴!お金があれば何でもできる!そう!お金こそが私たちの動力源なのよー!」

 高らかと声を張り上げるシスカに、ハルカやユキノも唖然となっていた。

 シスカにはハルカから教わった気合と根性の他、ガルデローべに入学する前からお金に対する執着心が強く、現在もそれに変化はない。ドギーをマスターに選んだのも、彼が賞金稼ぎという事業を行っていたからというのが理由のひとつとなっていた。

「気の利くいいヤツなんだが、お金のことになると人が変わることもあるからな。」

 ドギーもシスカについて苦笑を浮かべていた。しかし彼女は彼にとってかけがえのない相棒となっていた。

 笑みをこぼしている周囲の中で、センだけが笑みを浮かべていなかった。

「何和んでやがんだ?オレはヴィントブルームの傭兵になるつもりはねぇからな。」

「そうじゃ!わらわも認めんぞ!」

 センが愚痴をこぼしたところで、かん高い声が割り込んできた。アオイとミコトを連れてやってきたマシロだった。

「こんな無礼極まりないヤツを我が城に置くなど、わらわは絶対に認めんぞ!」

「マシロ様・・・」

 憤慨をあらわにするマシロを見つめて、アオイが困惑する。

 そのとき、ミコトがオトメたちの足元をすり抜けてセンに駆け寄り、彼の背を駆け上って頭にたどり着く。重みのあるその体に乗られて、センの逆立っている銀髪がつぶれる。

 しかしセンは意外にも不快そうな様子を見せず、ミコトを気にかけているようだった。そんな彼に、二ナが真剣な面持ちで近寄ってきた。

「センさん、あなたの夢は何なのですか?」

「夢・・・?」

 二ナの唐突な問いかけにセンが眉をひそめる。そして少し間を置いてから、何かを思いつめているような心境で答える。

「夢がねぇんだよ・・オレには・・・」

「夢がない・・・?」

 センの言葉にアリカが当惑を覚える。

「オレには他の連中と違って、夢や目標がねぇ・・一生かけてやり尽くすものがな・・・」

「それは違うと思いますよ。」

 思いつめた心境で語るセンに、二ナが反論を述べる。

「誰にだって夢や、やり込めるものを持っています。あなたのようにないと言っているのは、ただ見失っているだけ。あなたにも、何かやり込めるものがあるはずですよ。」

 二ナの言葉にセンが戸惑いを覚える。彼女に励まされていることが照れくさく思えていたのである。

 そこへアカネもセンの前に現れ、微笑みながら声をかけてきた。

「このガルデローべにいる生徒たちは、オトメになるために学び、日々努力しているんです。この場にいる生徒たちは、みんな夢のために一生懸命になっている。オトメっていう夢のために・・」

 アカネの口からも発せられる励ましの言葉。夢に対するセンの葛藤。

 夢を追い求める1人の青年の新たなる旅が、今始まろうとしていた。

 

 

次回

5th step「エルスティン・ホー」

 

「アリカちゃんみたいに勇気が持てたら・・」

「私のペンダントがない!」

「オレはテメェらオトメの夢の被害者だ。」

「一緒に探そう、チヒロちゃん!」

「誰にだって、夢に向かう勇気を持っているんだよ・・」

 

 

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