-乙HiME -Wings of Dreams-

3rd step「シズル・ヴィオーラ」

 

 

 ガルデローベの敷地内にある議事堂。各国代表を集めて定期的に審議会を行うこの場所に、センはナツキをはじめとしたオトメたちに案内されていた。

 この審議会では、主にオトメに関することが議題となり、この件についてはガルデローべが裁量権を持っているが、各国代表の権限も尊重されている。

 緊急に開かれることになった今回の議題は、センとクサナギに関することだった。しかしあまりに急な議会と召集なため、参加する代表は普段より少なかった。

 ガルデローべの召集に応じてくれたのは、アルタイとエアリーズだけだった。ナツキ、シズル、マリア、そして当事者であるセンとチヒロが議事堂にいる現在、席についているのはカタシとアルタイの大使館だけだった。

 セルゲイ・ウォン。アルタイの大使館に身を置いている男で、二ナの養父である。

「はぁ。エアリーズにまで召集がかけられるなら、そこの大統領閣下と一緒に戻ってくるんだった。」

 セルゲイの隣でカタシがため息混じりにぼやく。するとセルゲイが苦笑いを浮かべる。

「まぁ、そう文句を言うな。事態が事態だからな。それに、審議の中心になっているのは、お前の旧友なんだろ?」

 気さくに言ってみせるセルゲイのこの言葉に、カタシが真剣な面持ちを浮かべる。

 カタシはセンの幼い頃からの友人である。ところが1年前、センはハワード家から、カタシの前から姿を消した。

 ハワード家はかつてエアリーズでも有数の資産家だったが、センが姿を消してしばらくした頃に豪邸は全焼。夫妻はその火事に巻き込まれて死亡。出かけていたチヒロは助かっていた。

 この一家以外の身寄りのなかった彼女を、エアリーズの上層部が保護した。こうして彼女は現在、エアリーズの推薦の下、オトメを目指すべくガルデローべに入学したのだった。

 しかしなぜセンが忽然と姿を消したのか。それはカタシの知らないことであり、チヒロも答えようとはしなかった。

「ところで、アルタイの殿下様はどうしたんだい?何でアンタだけ先に来てんだ?」

「オレは丁度ヴィント市に向かっていたんでな。殿下もそろそろ到着なさるだろう。」

「そうっスか・・エアリーズのお二方と、どっちが先に着くかな?」

 子供染みたことを口にしながら、カタシは議事堂内を見回し、センに視線を止める。センは憮然とした態度のまま壇上を見据えていた。

 エアリーズが到着しないまま、ナツキが壇上に上がった。

「エアリーズ大統領、アルタイ大公がまだ到着しておりませんが、セン・フォース・ハワードの審議を行う前に、確認しておきたいことがあります。」

 ナツキの言葉にセン、カタシが眉をひそめ、チヒロが動揺を浮かべる。ナツキは鋭い眼つきをしているセンに振り向き、問いかける。

「セン・フォース・ハワード。国籍はエアリーズだが、出身はジパング。かつてエアリーズにおいて有数の資産家であったハワード家の生まれ。ハワード家の崩壊の直前、君はエアリーズから姿を消している。間違いはないか?」

 ナツキが口にした詳細に、センは全く答えない。代わりにチヒロが戸惑いながらもナツキに声をかける。

「間違いありません。エアリーズで確認してもらえれば、ハワードの家系に兄の名前があります。」

「そうか・・・」

 チヒロの答えにナツキが頷く。するとセンが舌打ちをする。少数とはいえ国家間の審議会の真ん中にいるにも関わらず、彼は全く礼儀を見せず、物怖じもしない。

「審議なんて回りくどいことしてねぇでよ、さっさとオレからコイツを奪ってきたらどうなんだ?」

 センはナツキに言い放って、腰に下げていたクサナギの柄を見せ付けた。それを見たセルゲイが驚きを見せる。

「これは、破邪の剣のひとつ、クサナギじゃないか!」

 声を荒げるセルゲイ。彼の前でナツキを睨み付けているセン。

「そんな粗暴なことをするわけにはいかない。これは君個人だけの問題ではない。この破邪の剣は、使い方を誤れば世界を混乱に陥れてしまうほどの威力を備えているんだぞ。」

「オレには関係のないことだ。」

「それに、これはハワード家全体の素性を知ることにもつながる。君もハワードの一族・・」

 ナツキが指摘していたところへ、センが突然床を強く踏みつけた。その瞬間にカタシが眼を見開くが、ナツキもシズルもマリアも平然を見せていた。センの眼つきが、苛立ちによってさらに鋭くなっていた。

「それ以上言うんじゃねぇ・・・ブッ潰すぞ!」

 憤慨をあらわにして叫ぶセン。審議会が一触即発の空気に包み込まれる。

「この件はあなたの氏族に関わる問題です、セン・フォース・ハワード。これを否定する理由があなたにはあるのですか?」

 沈黙を続けていたマリアがセンに呼びかける。センの鋭い視線が彼女に向けられる。

「それと、あなたはもう少し口を慎んだほうがよろしいですよ。これは人としての振る舞い、常識ですよ。」

 淡々と告げるマリアだが、センはさらなる憤慨を見せて、歯がゆさを抑えきれなくなる。

「オレに指図してんじゃねぇよ。オレを縛り付けるヤツは、誰だろうと容赦しねぇ。」

「これは縛りではありません。人としての厳然たるルールなのです。」

「そういうのがオレは気に入らねぇんだよ!これ以上言うと、容赦なくテメェをブッ潰す!」

 センがついにクサナギの光刃を出現させる。

「やめろ、セン!」

 それを見かねたカタシが立ち上がり、センを呼び止める。さらに重苦しくなる現状に、チヒロは完全に困惑していた。

「やれやれ。何だか複雑な状況になってるようだねぇ。」

 そこへ議事堂に現れた1人の少年が、気さくに声をかけてきた。白髪、つり目、黒と紅を基調とした装束。

「殿下!」

 少年の登場にセルゲイが慌てて席を立つ。少年はアルタイの若き王、ナギ・ダイ・アルタイである。

 ナギはマシロをからかうことを楽しみにしていることもあり、世間からは揶揄されることも多いが、野心家の一面を秘めていて、従者からの信頼も受けている。

「何だ、テメェは?ガキがこんなところで何の用だ?」

 センがナギに対しても憮然とした態度を見せる。その姿と彼の手にあるクサナギを見たナギが気さくな笑みを見せる。

「なるほど。君がクサナギを持っている人か・・」

 微笑むナギに、センは鋭い視線を向ける。

「ぶ、無礼だぞ、お前!この方は我がアルタイ王国大公、ナギ・ダイ・アルタイ殿下にあらせられるぞ!」

「まぁまぁ、セルゲイ、別に構わないよ。」

 センに呼びかけるセルゲイをナギはなだめる。未だに苛立ちの色を隠せないでいるセンに、ナギは声をかける。

「事情は移動してる間に聞かせてもらったよ。センくん、君とそのクサナギが、今回の議題になっているようだね。」

「フン。話し合いをしてもムダだ。どうしてもっていうなら、オレにかかってこいよ。」

 ナギの言動を鼻で笑うセンが、再び周囲を見回す。王族を相手にしても物怖じも礼儀も見せないセンの言動に、カタシとチヒロは困惑するばかりだった。

「だけど、破邪の剣はこのガルデローべの大事なもの。このまま返さないというのはねぇ・・・そうだ。1対1の舞闘をやってみたらどうかな?」

「舞闘?」

 ナギの出した提案にセンが眉をひそめ、ナツキが動揺を見せる。

 舞闘とは、ローブをまといエレメントを駆使して戦うオトメの姿が、まるで舞い踊っているようであることから名づけられた言葉である。現在は「型」として継承されており、ガルデローべでは基本の型を学び、その美しさ追求する授業方針を採っている。

「ローブを身に着けたオトメと君が戦い、勝ったほうがクサナギの所有権を得る。もちろん君はクサナギを使ってくれても構わないよ。」

 大胆不敵とも取れるナギの提案。しかしこれを素直に受け入れるナツキではなかった。

「ナギ殿下、これは世界を左右しかねない事態なのです!それをそんな形の戦いで・・・!」

「でも彼はけっこうガンコみたいだからね。こうでもしないとまず可能性はないんじゃないかな。」

 動揺するナツキに対しても、ナギは心境と考えを変えようとはしない。

「まぁ、本人がやる気がないならそれまでなんだけどね。」

 ナギが改めてセンに呼びかける。するとセンは不敵な笑みを浮かべる。

「おもしれぇじゃねぇの。その誘いに乗ってやるよ。けどな・・」

 センはナギの申し出を受け入れながらも、逆に条件を突きつけてきた。

「オレの相手はオレが決める。」

「へぇ。誰かご指名でも?」

 ナギが期待を覚えながらセンに問い返す。するとセンは迷いなく、シズルに振り返る。

「遊んでやるよ。たっぷりとな・・」

 センが対戦相手に指名したのは、マイスターオトメ、シズルだった。議事堂がさらなる動揺が浮かび上がる。

「うちが相手になってほしいん?それはおおきに。せやけど堪忍な。全力でやらせてもらいますわ。」

 センの氏名に、シズルは笑顔を見せながら承諾した。

 センは清楚に振舞うシズルに対して、無意識に敵対心を抱いていたのだ。このわだかまりを晴らす機会を見つけ、彼は喜びを感じてのだ。

「望むところだ。手加減されて勝っても意味はねぇからな。」

 シズルに向けて不適な笑みを見せるセン。過激化の一途を辿る事態に、ナツキは頭を抱える思いだった。

「お兄さんとシズルお姉さまが・・・」

 自分の兄と憧れのオトメの対決に、チヒロは動揺を隠せないでいた。

 

 クサナギを巡るセンとシズルの対戦の話は、どこから聞きつけてきたのか、風のように広まっていた。ガルデローべの中央庭でとりまきたちに囲まれているシホの耳にも。

「え?チヒロさんのお兄さんが?」

「そうなんです。どういういきさつかは分からないんですが、シズルお姉さまと勝負するらしいですよ。」

 疑問を投げかけるシホに、コーラル生、ヤヨイが無邪気な笑みを浮かべながら答える。

「彼女とチグサさんといつも騒動を起こしてばかりだけど、まさかお兄さんまで騒動を起こすなんて。」

 シホが半ば呆れた素振りを後輩たちに見せ付ける。

「それでどうしますか、シホお姉さま?もうすぐ2人の勝負が始まりますが・・」

「私は興味はありませんわ。あまり騒動を見るのは眼に毒ですわ。でも、あなたたちは見に行っても構わないわよ。」

 シホが呼びかけると、ヤヨイたちは勝負の行われる場所へと向かっていった。ところが、周囲から生徒たちの姿がなくなったところで、

「いいわ、いいわー♪チヒロ・ゲイ・ハワードのお兄さんが大それたことをしてくれたおかげで、またまた面白いことになってきたわー♪」

 先ほど後輩たちに見せていた上品な態度から一変、期待感を満面に表し出した。

「チヒロにもチグサにも、そろそろ“まきまき”しようと思ってたところだったのよー!兄妹そろってどんな恥をかくのしからねー。オーッホッホ・・!」

「何1人でバカみたいに笑ってんのよ、うずまき?」

 高らかと哄笑を上げているところへ声をかけられ、シホの顔が強張る。振り返ると、彼女の後ろには不敵な笑みを浮かべているナオの姿があった。

「うずまきって呼ぶな、ジュリエット!」

「アンタこそジュリエットって呼ぶな。」

 互いに禁句を言われてムッとなるシホとナオ。

「それよりも、これからチヒロのお兄さんが何かやらかすみたいねぇ。アンタも見に行きたいなら見に行けばいいのに・・」

「私がどうしようとあなたには関係のないことよ!」

 からかうナオにシホが苛立ちの表情で反論する。

「そう?だったらアンタだけここにいれば?私はチヒロの兄さんの勝負でも見に行くから。じゃあねぇ。」

 ナオは振り返ると、シホに向けて手を振りながらこの場を立ち去っていく。それを見かねたシホが慌てて彼女を追いかけた。

「ま、待ちなさい、ジュリエット!」

「だから呼ぶなっての。」

 

 噂の広まりは尋常とは思えないほどに早く、シズルとセンの降り立った舞闘場の周りにはたくさんのガルデローべの生徒たちが集まってきていた。

 その中でそわそわしながら事の成り行きを見ているアリカと、平然とした面持ちを保っている二ナ。そんな2人に向けて、チグサが声をかけてきた。

「アリカちゃーん、二ナちゃーん、大変なことになっちゃったみたいだねー!」

「うわっ!チグサちゃん!?ビックリさせないでよー!」

 突然のチグサの登場に、アリカが驚いてしりもちをつく。その騒がしさに、二ナは全く顔色を変えない。

「そんな浮かれている場合じゃないでしょう。チヒロ、大丈夫かしら・・?」

「大丈夫、大丈夫。こんなことでへこたれるようなら、チヒロもそれまでだってことだね。」

 淡々と言う二ナに、チヒロが悪ふざけな言動を見せる。

「あまりチヒロちゃんを悪く言っちゃダメだよ、チグサちゃん。」

 そんなチグサに向けて優しい声がかけられる。3人が振り向くと、2人の生徒がやってきていた。エルスティン・ホーとイリーナ・ウッズである。

「エルスちゃん!イリーナちゃん!」

 アリカが喜びをあらわにして声をかけると、エルスティンが微笑み、イリーナが気さくな笑みを見せる。

「チヒロちゃんもそのお兄さんもエアリーズの出身だからね。同じ出身として、やっぱり気になるところね、私は。」

「チヒロのお兄ちゃん、国籍はエアリーズだけど出身はジパングだよ。」

 舞闘場を見つめながら語っていたところへチグサに指摘され、イリーナは顔を強張らせた。

「ところで、シズルお姉さまとチヒロちゃんのお兄さん、どっちが勝つかな・・・?」

 エルスティンが当惑を見せながら、アリカたちに問いかける。

「うーん・・シズルお姉さまが勝つのが当然の予想だけど・・チヒロのお兄さん、ガルデローべ全体から睨まれてるみたいだし、それなりの力を持ってるんじゃないかな・・・?」

「ええっ!?・・シズルさんとチヒロちゃんのお兄さん・・どっちも負けてほしくないなぁ・・・」

 真剣な面持ちで分析するイリーナに対し、アリカが当惑を見せる。憧れでありオトメになるというきっかけにしている相手と、親しくしてもらっている仲間の1人の兄。アリカの気持ちは複雑になっていた。

 

 舞闘場に通じる通路。シズルとの対決に向かうべく、センは通路を歩いていた。

 その途中、彼の前にカタシとチヒロが姿を見せてきた。センは顔色を変えずに立ち止まる。

「セン、本気でシズルさんと戦うつもりなのか?」

「あぁ。あの女には借りがあるんでな。この場でケリをつけてやる。」

 困惑気味のカタシの問いかけに、センは淡々と答える。

「お兄ちゃん、お願いだからシズルお姉さまと戦うのはやめて・・お姉さまは私の憧れのオトメなの。ううん、私だけじゃない。アリカちゃんやたくさんの人が、シズルお姉さまを慕っているの。だから・・・」

「そんなことはオレには関係ねぇ。アイツとはケリをつけとかねぇと気がすまねぇんだよ。」

 チヒロの悲痛な願いにも、センは全く動じない。

「このクサナギとかいうヤツは使うが、オレは戦う相手を殺すつもりはねぇ・・・」

 センの表情が一瞬曇った。その一瞬をカタシは見逃さなかった。

 センは何らかの理由で、相手を手にかけることを拒んでいる。いや、恐れている。そんな感覚が脳裏をよぎり、カタシは戸惑いを覚えていた。

 2人の動揺をよそに、センは舞闘場に向かって再び歩き出した。

 

 舞闘場には既にシズルが先に到着していた。そして舞闘場の周囲には、彼女の舞を見たさに集まってきたガルデローべの生徒たちが集まっていた。

「ケッ!こんなくだらねぇことで群がりやがって・・」

 センが周囲の生徒たちに対して毒づく。しかし口では愚痴をこぼしていたが、胸中ではそれほど神経質に邪険にはしていなかった。

 彼は今、対峙することになるオトメを鋭く見据えていた。

(マイスター、シズル・ヴィオーラ・・嬌嫣の紫水晶とか言われているが、それなりの力はあるみてぇだな・・・)

 センが胸中でシズルの力量を分析していた。シズルは穏やかな笑みを浮かべてきていた。

「覚悟はできてるみてぇだな。約束どおり遊んでやるよ。」

「せやな・・お手柔らかに頼みますわ・・・」

 言い放つセンに朗らかに微笑むと、シズルは髪に手をかけて左耳を見せる。左耳には紫の宝石がはめ込まれたピアスがあった。

 このピアス、GEM(ジェム)はオトメの体内にあるナノマシンを制御するもので、これを付けることによってローブをまとうことができる。マイスターオトメは独自に授けられた貴石のはまったGEMを付けており、彼女たちの称号の意味をかねていた。

「マテリアライズ!」

 シズルの呼びかけを受けてGEMが起動し、彼女は紫に彩られたローブを身にまとった。本来、ローブの装着はマスターの認証を受けて初めて発動が可能となるが、オトメの真祖と契約を交わしている五柱は、認証なしでローブをまとうことができるのだ。

「シズルお姉さま・・・」

 ローブを身にまとったシズルの姿を見て、周囲の生徒たちが感嘆を覚える。ガルデローべの生徒の中には、シズルの舞に魅入られてオトメを目指そうと決めた人も何人かいた。

「これで準備完了か・・ならこっちから攻めさせてもらうぞ。」

 鋭く言い放つセンがクサナギの柄を振りかざし、光刃を出現させる。その閃光に周囲が動揺を見せる。

 センはクサナギを構えると、シズルに向かって飛びかかる。ところがシズルは、振り下ろされた光刃を長刀に似た武具で弾き返す。

「くっ!」

 センがうめきながら、後退して距離を取る。そこへシズルが距離をつめ、長刀を振りかざしてきた。

 センはクサナギで受け止めようとするが、押しが強く押さえ込まれる。そこへ彼は右足を突き出し、シズルを一蹴する。

 2人の間に再び距離が置かれる。センもシズルも真剣な面持ちを浮かべ、余裕も焦りも感じてはいなかった。

(クサナギの使い手。さすがやわ。ちょっとでも気抜いたら、あっという間にやられてしまうわ・・)

(やりやがるな・・あんまり長引かせると、こっちが追い込まれる・・・)

 胸中で互いの力量を分析するシズルとセン。

「一気にカタをつけてやる!」

 言い放つセンが感情を高まらせる。それに呼応するように、クサナギの光刃がさらに輝きを増す。

 シズルも身構えて、センを見据える。センが柄にまで光の及ぶクサナギを構える。

「いくぜ・・ストリウム・ランスエッジ!」

 光の槍のような形状となったクサナギを振りかざし、シズルに向けて飛び込んだ。

 

 

次回

4th step「アカネ・ソワール」

 

「オトメは常に気合と根性!」

「私、ユメミヤ・アリカ、よろしくね。」

「あなたにも、何かやり込めるものがあるはずですよ。」

「夢がねぇんだよ・・オレには・・・」

「みんな夢のために一生懸命になっている。オトメっていう夢のために・・」

 

 

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