-乙HiME -Wings of Dreams-

2nd step「チグサ・シエル・ボガード」

 

 

 ガルデローべの地下に設置されている研究所。オトメの体内に埋め込まれたナノマシンを制御するGEM(ジェム)の開発に関わる科学者兼保険医、ヨウコ・ヘレネの駐在しているこの場所には、オトメやナノテクノロジーに関する情報や機材が置かれていた。

 その中の、ナノマシンのエネルギーを探知する装置が、ヴィント市で発生した高エネルギーを探知し、反応を示す。

 ヨウコが研究を一時中断して、その反応の確認に向かう。

「これって・・・!?」

 その膨大なエネルギー反応に、ヨウコは驚愕した。

「これは破邪の剣、クサナギ・・!?」

 

 ヴィント市で発生した破邪の剣のエネルギー反応。その事態はナツキの耳にも届いていた。

「何っ!?それは本当か!?」

“えぇ。このエネルギーは間違いなくクサナギのものよ。駅前広場から南南東600メートルの地点で、その反応が確認されてるわ。”

 驚愕するナツキに向けて、ヨウコが報告を言い渡す。気を落ち着けてから、ナツキはそれに答える。

「分かった。シズルにその地点に向かわせる。」

 ナツキは受話器を置き、この学園長室の窓から見えるかすかな輝きを見据えた。

 

 トリアスに代わって、シズルはチヒロ、チグサの指導を受け持った。しかしシズルは2人を叱り付ける様子を見せず、やさしい笑顔を見せていた。

「チヒロさんとチグサさん、あなた方は寮の部屋が同じ。しかも同じルナさんのお部屋係。せやけどお互いの仲は悪いどすなぁ・・」

 顔色を変えないシズルだが、その言葉から困っている様子だった。

「うちやナツキ、多くのオトメたちが、あなた方の可能性を評価してます。あなた方が力を合わせれば、どんな苦難も乗り切れると思うてはります。」

 シズルの見解にチヒロは共感を覚えていた。「嬌嫣(きょうえん)の紫水晶」の異名を持つシズルの優雅さに、チヒロは惹かれていたのだ。

 しかしチグサは、シズルのこの言葉に納得していないようだった。

「お言葉ですけど、シズルお姉さま。私はその言葉には賛成できません。私はオトメとして一生懸命になっているのに、チヒロがいつもいつも口を出してくるんですよ!」

「ちょっと、チグサ!シズルお姉さまに何てことを・・!?」

 チグサの反論にチヒロが声を荒げる。

「お姉さま、私はチグサの振る舞いが、オトメとしてあまりに羽目を外していると思い、注意しただけです。それなのに彼女は聞き入れるどころか、いつも私に反論するばかりで・・!」

「何言ってるのよ!?オトメは自由と優しさが重視されるの!学園長のナツキお姉さまのことを言うのよ!」

 自分の見解を述べるチヒロに対し、チグサも負けじと反論する。チグサのオトメとしての憧れの対象となっているのは、「氷雪の銀水晶」の異名を持つナツキなのだ。

「あなたの場合は自由を通り越して身勝手になっているのよ!少しはオトメとしての自覚を持ちなさい!」

「アンタこそ何様のつもりなのよ!まだ私と同じコーラルだっていうのに、上級生みたいなことしないでほしいってもんだよ!」

「このおてんば娘!」

「何よ、この自意識過剰女!」

 互いの顔をにらみ合い、歯軋りし合うチヒロとチグサ。

「はい、そこまで。ケンカはしまいどす。」

 そんな2人の頭に優しく手を乗せ、シズルが2人を止める。

 そのとき、部屋の机に置かれている電話が鳴り出し、気付いたシズルが受話器を取る。

「はい・・ナツキ、どうかしはりました?」

 電話の相手であるナツキに、シズルが淡々と応答する。しかしシズルは次第に深刻な面持ちを浮かべる。破邪の剣、クサナギの反応があったことが、彼女にも伝えられる。

「どうかしたのですか、シズルお姉さま?」

 受話器を置いたシズルに、チヒロが当惑の面持ちで訊ねる。すると振り向いたシズルが微笑みながら答える。

「ちょっと用事が入りました。今日はここまでにしときますけど、もう少し仲良しでお願いしますわ。」

 そういってシズルは、呆然としているチヒロとチグサに見守られながら、クサナギの反応のあったヴィント市に向かった。

 

 スレイブと対峙するセンが出現させた光の刃。その輝きにマシロは魅入られていた。

 スレイブが高らかと咆哮を上げているが、センは鋭い視線を放ったまま、動じる様子を見せない。

「吠えてばかりかよ。笑わせるなよ。」

 センが低い声音で告げて構えると、スレイブがいきり立って突進を仕掛けてきた。センは光刃を振りかざすと、スレイブの突進をはじき返した。

 突き飛ばされて横転するスレイブ。相手の力に脅威を感じた怪物は、起き上がると大きく飛び上がってこの場を逃れた。

「チッ!逃げたか・・」

 舌打ちして、呆然としているマシロに振り返るセン。スレイブを退けた光刃が同時に消失した。

「おい、どうした?この国の女王は、自分で立ち上がることもできないのか?」

 冷淡に皮肉を言ってのけるセンに、マシロが我に返ってムッとなる。

「わ、わらわを見くびるな!・・よ、よくぞわらわを助けてくれた。褒めて遣わすぞ。」

 マシロが立ち上がり、再び服についた砂ぼこりをはたく。しかし彼女の言葉に、センは再び舌打ちをする。

「言っただろ?オレはテメェを助けたつもりはねぇ。それにテメェにエラソーにされる筋合いもねぇ。」

「なっ!?・・ど、どこまでお前は無礼なんじゃ!」

 さらに憤慨するマシロだが、センは気に留めていない。

「マシロちゃん!」

 そのとき、マシロに向けて少女の声がかかってきた。彼女とセンが振り返ると、2人の少女が駆け込んできた。

 赤い袖とスカートをした制服。ガルデローべ、コーラルの制服を着用している。アリカと二ナである。

「アリカ!?こんなところで何をしておるのじゃ!?」

 突然のアリカの登場に、マシロが驚きを見せる。大きく息をつきながら、アリカが顔を上げる。

「いやぁ、学園からの頼まれごとで近くまで来てたんだけど、騒ぎがあってみたいだからここまで来たんだよ。」

 アリカの言葉にマシロが小さく頷く。その直後、アリカと二ナがマシロの後ろにいる青年、センに気付く。

「あの、あなたは・・・?」

「人に名前を聞く前にテメェから名乗ったらどうなんだ?」

 唐突に訊ねた二ナに、センが憮然な態度で返す。

「私はガルデローべ、コーラルNo.1、二ナ・ウォンです。」

「私も同じガルデローべのコーラル、アリカ・ユメミヤです。」

 二ナが淡々と、アリカが元気よく自己紹介をする。しかしセンは憮然とした態度を変えない。

「オレはセンだ・・もういいだろ。そろそろオレは行かせてもらう。」

「堪忍やけど、このままあなたを行かせるわけにはいきまへん。」

 この場を離れようとしたセンを、また別の声が呼び止める。歩き出そうとしていた足を止めて振り返ったセンの先に、特殊な形状の衣服を身にまとった女性が降り立った。

「シ、シズルお姉さま!?」

 マイスターオトメ、シズルの登場に二ナが驚く。彼女に笑みをこぼしてから、シズルがセンに視線を移す。

「あなたの手にあるのは、元々はうちら、ガルデローべにあったもの。」

 淡々と告げるシズルの言葉に、センが眉をひそめる。

「テメェ、コイツが何なのか知ってるようだな?」

 センが手に握っていた光刃の柄をシズルたちに見せる。

「シズルさん、あの人の持っているアレが、どうかしたんですか?」

 気になったアリカがシズルに訊ねる。シズルは柄を見つめたまま、アリカたちに答える。

「ほんまは最重要機密なんやけど、口外しないいうんやったら教えます。」

 シズルの言葉にアリカが大きく頷いてみせる。

「あれは破邪の剣と呼ばれるもんで、彼が持ってはるんが、そのうちの1本のクサナギどす。」

「破邪の剣・・お養父様から聞いたことがあります。ですがクサナギは盗まれて、まだ行方不明になっているはずですが・・」

 シズルの説明に二ナが問いかける。するとシズルがセンに視線を向けて笑みをこぼす。

「なんでやろうか。教えてもらいましょうか。」

 シズルがセンに問いかけると、アリカ、二ナ、マシロが彼に視線を向け、彼は不快な面持ちを見せる。

「テメェらに教えてやる義理はねぇ。分かったらオレに関わるな。」

「そうはいきまへん。それはガルデローべのもん。返してくれはりますか?」

「コイツはオレのものだ。テメェらに返すつもりはねぇ。」

 笑みを保つシズルと鋭い視線を放つセン。冷静さを見せているシズルだが、一触即発の雰囲気だと二ナは感じていた。

 

 突然のマシロの逃走に慌てふためいていたアオイとサコミズ。結局、アオイに引き続き捜索を続けてもらい、サコミズは先に出迎え場所である駅前に向かうことになった。

 一路、車で駅前広場に足を踏み入れると、噴水前にサングラスをかけた1人の青年を見つける。サコミズは真っ直ぐにその青年に近づくと、青年は彼に気付いてサングラスを外す。

 少し逆立った茶髪をした長身。アルタイ王国直属のボディーガード、カタシ・エージ・ボガードである。

「大変お待たせして申し訳ありません、カタシ様。」

「そんなにかしこまらなくてもいいよ。ホントは迎えなんかいいって言ったんスけど、まさかヴィントブルームが迎えに来てくれるなんて・・」

 謝罪して一礼するサコミズに対し、苦笑いを浮かべるばかりのカタシ。

「本当ならば、マシロ様もお連れするはずだったのですが・・・」

「途中で逃げ出してしまった、と。」

 サコミズが言いかけると、カタシが気さくな笑みを浮かべて補足を入れる。するとサコミズは焦りの色を浮かべて押し黙ってしまい、それを見てカタシが笑う。

「アハハ。相変わらずおてんば・・いや、自由奔放なお姫様で・・・今は女王様か。」

「女王に即位なされたとはいえ、あまり以前と変わってはおられないところも・・・」

 笑みを苦笑に変えるカタシに、サコミズも冷や汗を浮かべながら答える。

 そのとき、荒々しい轟音がこの広場に響き渡り、カタシとサコミズが顔色を変える。

「な、何事です・・!?」

 サコミズが声を荒げ、カタシがとっさに身構える。

「ここからわりと近いな。オレ、今から向かいます!」

 カタシはサコミズの制止を聞かずに、轟音の轟いたほうに向かって駆け出した。

 

 クサナギを巡って対峙するシズルとセン。しかしお互い動く気配も見せず、交わす言葉もなく、嵐の前の静寂と重い空気だけが漂っていた。

「お、お兄さん・・!?」

 その沈黙を打ち破って、1人の少女の声がかかってきた。アリカたちのものでないその声に、センが初めて動揺を見せる。

「お前・・チヒロ・・・」

 センが後から駆けつけた少女、チヒロに振り返る。彼女の横には、大きく息をついているチグサの姿もあった。

 2人の登場にシズルも動揺の色を見せていた。

「チヒロさん、彼は・・・?」

「シズルさん・・・セン・フォース・ハワード、私のお兄さんです・・」

 シズルの問いかけに、チヒロは沈痛な面持ちを見せながら答える。

「ええっ!?チ、チヒロちゃんのお兄さん!?」

 アリカが驚き、チヒロとセンを見比べる。

「こんなところにいたのか、チヒロ・・・その制服・・・?」

「はい・・ガルデローべ・・オトメ養成学校です。」

 センが声をかけると、チヒロは戸惑いながら答える。

「お兄さん、この人はマイスターオトメ、シズル・ヴィオーラお姉さまです・・」

「おおきに、お兄さん。」

 チヒロの紹介を受けて、シズルが満面の笑顔を見せる。するとセンは苛立ちを見せる。

「ケッ!馴れ馴れしくしてんじゃねぇよ。オレはテメェと親しくするするつもりはねぇ。」

「・・・そうどすか・・せやったらムリに親しくする必要はない・・・せやけど、しないとあかんことはしてもらわんと・・」

 シズルは笑みを消すと、長刀に似た形状の武器を手にして、センを見据える。

 これは「エレメント」と呼ばれるオトメの武具であり、長さやサイズがオトメの意思で変化することが可能である。コーラルオトメは全員共通で棒のエレメントであり、パール以上のオトメは個々によって形状が異なる。

「ち、ちょっと、シズルお姉さま・・・!?」

 チヒロが困惑を見せてシズルを呼び止めようとする。そのとき、センが眼つきを鋭くして背後に振り返る。

 その先には、先ほどセンが退けたスレイブが再び姿を現していた。

「チッ!また出てきたのか・・・」

 センが舌打ちして、持っていた筒に意識を集中する。まばゆい輝きを放つ光刃が出現する。

 スレイブは立ちはだかるセンに物怖じを見せずに咆哮を上げる。そのとき、身構えているセンの前にシズルが出てくる。

「下がりおし。うちが相手をします。」

「誰に向かって指図してんだ?」

 言いかけるシズルに、センが反抗的になる。しかしそれに構わずに、シズルはエレメントの長刀を振り上げる。

 長刀の刀身が伸びて鞭のようにしなり、突っ込んできた怪物の両腕と首を切り払う。怪物の胴体が前のめりに倒れると、破裂して爆発を起こす。

「すごい・・・やはりシズルお姉さまはすごいです・・・」

 チヒロがシズルの舞を目の当たりにして感嘆を囁く。その優雅で清楚な振る舞いと力が、チヒロの憧れの理由なのである。

「邪魔すんじゃねぇよ。あんなのはオレ1人で十分なんだよ。」

 センがシズルに向けて苛立ちを見せる。同時にクサナギの光刃を消失させる。

「それは堪忍な。何はともあれ、うちはそのクサナギを取り戻さなあきまへんやさかい。」

 シズルがセンに視線を戻すと、センも鋭い眼つきをシズルに投げかける。

「やめて、お兄ちゃん!」

 そこへチヒロが悲痛さをあらわにしてセンを呼び止める。

「どういう事情かは分からないけど、シズルさんの言うとおりにして!シズルさんはすばらしい人で、私の尊敬する人だから・・・!」

 必死の思いで呼びかけるチヒロだが、センは表情を変えない。

「そんなことは関係ねぇ。オレはオレの好きなようにさせてもらうぞ。」

 妹の頼みでさえ聞こうとしないセン。チヒロはただただ困惑するばかりだった。

「やれやれね。あんな人がお兄ちゃんだなんて、アンタもけっこう大変なんだねぇ。」

 そこへチグサがからかい半分でチヒロに声をかける。それに感情を揺さぶられたチヒロが、チグサの頬を叩く。

 叩かれた左頬に手を当てて、チグサが呆然とチヒロの顔を見る。チヒロは涙ながらに、チグサに憤りを見せていた。

「何も知らないくせに・・勝手なことを言わないで・・・!」

 あまりにも思いつめた心境のチヒロに、チグサは言い過ぎたと思い、後ろめたさを感じた。

「おいおい。何だか騒がしいと思ったら、チグサ、お前こんなところで何やってるんだ?」

 そのとき、気さくな青年の声がかかり、全員が振り返る。そこには気さくな笑みを浮かべているカタシと、大きく息をついているサコミズの姿があった。

「お、お兄ちゃん!?」

「サ、サコミズ!?」

 チグサとマシロが驚きを見せる。サコミズがマシロの顔を見るや、切羽詰った面持ちを浮かべる。

「ここにいらしたのですか、マシロ様・・・皆が心配しておりますぞ・・!」

 サコミズが息を絶え絶えにしながら、マシロに向けて心配の声をかける。その横で、カタシが未だに憮然としているセンに視線を向ける。

「久しぶりだな、セン。まさかこんなところで会えるとは思ってなかったぞ。」

「カタシ・・・」

 カタシの言動にセンは呆然となる。

「それにしても、ガルデローべのオトメたちや、ヴィントブルームの女王様まで集まって、ホントに何かあったのか?」

 カタシがセンたちを見回すと、アリカがその問いかけに答えようとする。

「あの、実は・・」

「その男、セン・フォース・ハワードは、破邪の剣の1本、クサナギを所持していたのだ。」

 そこへナツキが姿を現し、カタシに事情を語りかけた。その隣にはアオイの姿もあった。

 シズルに遅れながらもナツキもクサナギの反応のあったこの場所に向かい、その途中でマシロを探していたアオイと会ったのだった。

「お、なっちゃん、久しぶりだなぁ。」

「“なっちゃん”と呼ぶな。」

 カタシに声をかけられ、ナツキがムッとするが、すぐに冷静さを取り戻して話を続ける。

「ガルデローべ、およびヴィントブルームの最重要機密のひとつ。そのひとつを彼は所持しているのだ。」

「セン、お前・・・!?」

 ナツキの言葉にセンが当惑する。しかしセンはこれでも表情を変えない。

「セン・フォース・ハワード、最重要機密無許可所持のため、君の身柄を預からせてもらう。」

「ナツキさん・・?」

 ナツキのセンへの宣告に、チヒロが当惑を見せる。するとシズルがチヒロに耳元で囁く。

「心配せんといて。とりあえず審議会で話し合いするだけどす。」

 シズルに言いとがめられるが、チヒロは戸惑いを拭うことができなかった。

「面白いじゃねぇの。やれるものなら・・」

 センが敵対の意思を見せたところを、カタシが深刻な面持ちで呼び止める。

「待て、セン。重要機密を持ち出して、ただで済むわけがないだろ。とりあえず言うことを聞くんだ。でないオトメたちやヴィントブルーム全部を敵に回すことになりかねないんだぞ。」

 言いとがめるカタシ。ところがセンは彼の胸倉をつかむ。

「オレに指図してんじゃねぇよ。誰だろうと邪魔するヤツは容赦しねぇ。」

 鋭く言い放つセン。周囲が重苦しい静寂に包まれた。

 その沈黙を破ったのは二ナだった。

「センさん、本日はカタシさんを迎えることになり、お養父様も心待ちにしています。もしも私たちとご同行いただけるなら、まかなわせていただきますが・・」

 二ナの言葉にセンは眉をひそめる。このまま拒否してこの場を離れようとも思ったが、彼は今回だけはなぜか否定することができなかった。

「チッ!仕方ねぇな。テメェらについてってやるよ。けどな、コイツはオレのもんだ。絶対に容赦しねぇ。」

 センはオトメたちの誘いを受けることにした。しかしナツキたちに笑みはなかった。

 アリカが微笑みかけていた中、チヒロは複雑な心境に陥っていた。

 

 

次回

3rd step「シズル・ヴィオーラ」

 

「セン・フォース・ハワードの審議を行う前に、確認しておきたいことがあります。」

「1対1の舞闘をやってみたらどうかな?」

「オレの相手はオレが決める。」

「お兄さんとシズルお姉さまが・・・」

「堪忍な。全力でやらせてもらいますわ。」

 

 

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