仮面ライダークロス

第7話「キバ!運命の鎖を解き放て!」

 

 

 クロスとしての力についてさらによく知ろうとするライ。彼は人気のない荒野にて、クロスに変身してその力に慣れようとしていた。

「クロスだけでなく、他の仮面ライダーの能力も技も使えるのか・・その剣にライダーソウルを使う形でも・・」

 付き添っていたひろしが、クロスに関する情報をまとめていた。

「クロス以外のライダーソウルは、ビルドとエグゼイド・・他のライダーのソウルが出てくる可能性は、十分にありますよ。」

 ライがひろしに振り向いて、ライダーソウルについて告げる。

「それで、他のライダーソウルがどこにあるのか、分からないのか?」

「はい・・でも、他のライダーと会えば出てくるんじゃないかって・・」

 ひろしの問いかけに、ライが考えを巡らせながら答える。

「そのうち会うことになるでしょう。オレが戦い続ければ、ライダーのみんなが気付くかもしれないですし・・」

「ライ・・」

「クロスの力は上がってきています。簡単にはやられないですよ。」

 自信を見せるライに、ひろしは動揺を覚える。彼はライが自信ではなく過信を見せているのではないかと、不安を感じていた。

 

 橘モーターショップに戻ってきたライとひろし。かなたがTVに釘付けになっていた。

「どうしたんだ、かなた?また事件か?」

「おやっさん、ライ、また怪人が出たんだよ!今度は“ファンガイア”だ!」

 ひろしが声を掛けて、かなたが動揺を見せながら答える。

「ファンガイアって確か、仮面ライダーキバと戦った怪人だよな!?・・コイツらも出てくるなんて・・・!」

 ライがファンガイアについて口にする。

(ファンガイアも人の命を奪う怪人だ・・オレがヤツらを倒すしかない・・!)

 思い立ったライが1人外へ飛び出した。

「ラ、ライ!?

 突然のライの行動に、かなたが驚く。ひろしもライの様子をさらに心配していた。

 

 ヒグマの姿をしたグリズリーファンガイアが、街中にいた女性を次々に襲っていた。グリズリーファンガイアは透明の刃を女性に突き刺して、生体エネルギー「ライフエナジー」を吸い取っていた。

「違う・・この感じじゃない・・アイツじゃない・・・」

 グリズリーファンガイアが呟いて、体を震わせる。

「アイツはどこに行ったんだ?・・アイツのぬくもりを、もう1度感じたい・・・」

 自分の目的の相手を求めて、グリズリーファンガイアが歩き出す。

「いた・・間違いない、ファンガイアだ・・!」

 駆けつけたライが、グリズリーファンガイアを見て声を上げる。

「オレたちのいる近くで好き勝手に暴れて・・そんなこと、オレの目の届く限りはさせないぞ・・!」

 ライが怒りを噛みしめて、クロスドライバーとクロスソウルを取り出した。

“クロスドライバー!”

 ライがクロスドライバーに装着して、さらにクロスソウルを構えてスイッチを入れた。

“クロス!”

 音声の発したクロスソウルを、彼はクロスドライバーの中心にセットした。

“ライダーソウール!”

 ライは意識を集中して構えを取る。

「変身!」

 彼が左手を斜め右上に振り上げて、クロスドライバーの左レバーを上に上げて、クロスタイフーンを回転させた。

“変身・ライダー!クロース!”

 クロスドライバーからさらなる光があふれ出す。光を浴びたライが、メタリックカラーの装甲とマスクを身にまとった。

「待て、ファンガイア!」

 ライが呼び止めると、グリズリーファンガイアが足を止めて振り向いた。

「お前はキバ?・・ではない・・?」

 グリズリーファンガイアがライを見て、疑問を覚える。

「全てを、オレが正す・・ファンガイアも、オレたちの居場所で勝手なマネをするなら、オレは容赦しない!」

 ライが言い放って、グリズリーファンガイアに向かって飛びかかる。ライが繰り出すパンチを体に受けて、グリズリーファンガイアが押される。

「キバじゃないが・・邪魔をするなら倒してやる・・!」

 グリズリーファンガイアがいら立ちを浮かべて、ライに反撃を仕掛ける。彼が振りかざす爪を、ライが軽い足取りでかわしていく。

「すばっしこいヤツだ・・だがオレもパワーだけじゃなく、スピードも優れている・・!」

 グリズリーファンガイアが呟いて、ライに向かってさらに爪を振りかざす。

「ぐっ!」

 クロスの装甲が切りつけられて火花を散らして、ライがうめく。グリズリーファンガイアが繰り出す爪に突き飛ばされて、彼が横転する。

「パワーもスピードもすごい・・だけど、オレはやられないぞ!」

 ライは毒づきながらも、戦意を強める。彼がソードガンソウルを手にした。

“ソードガン!”

 スイッチの入ったソードガンソウルが、クロスソードガンに変わった。

「これで今度こそ倒してみせる!」

 ライがソードモードのクロスソードガンを構えて、グリズリーファンガイアに飛びかかる。しかしライが振りかざすクロスソードガンを、グリズリーファンガイアは素早くかわしていく。

「これもかわされるなんて・・!?

 ライがグリズリーファンガイアの動きに、驚きを隠せなくなる。

「だったらこれなら確実に!」

“ガンモード!”

 ライはクロスソードガンをガンモードにして、グリズリーファンガイアに向かって射撃する。しかしライの放つビームは、グリズリーファンガイアから外れる。

「当たらない!?速い弾丸のこの攻撃が・・!?

 ライが動揺を隠せなくなって、クロスソードガンを見つめる。

「そんな攻撃じゃ、オレを倒すことはできないぞ・・!」

 グリズリーファンガイアがライをあざ笑う。

「これ以上邪魔してくるなら、ケガをすることになるぞ・・・!」

「そんなことにはならない!オレには力があるんだ!」

 警告してくるグリズリーファンガイアに、ライが言い返す。彼がクロスソードガンを発射するが、グリズリーファンガイアはかわして詰め寄った。

「うぐっ!」

 グリズリーファンガイアが振りかざした爪で、ライがクロスソードガンをはじき飛ばされた。

「しまった!ぐっ!」

 声を上げるライが、グリズリーファンガイアに首をつかまれて持ち上げられる。

「諦めて帰れ・・引き返すなら手を放す・・・!」

「冗談じゃない・・オレたちの世界を狂わせようとするお前たちの言いなりになってたまるか・・!」

 また警告するグリズリーファンガイアだが、ライは戦いを止めようとしない。

「それじゃもう始末するしかないな・・・!」

 グリズリーファンガイアがいきり立って、ライにとどめを刺そうとした。

 そのとき、横からキックを食らって、グリズリーファンガイアが突き飛ばされる。彼の手から解放されてしりもちをついたライが、キックの飛んできたほうに振り向く。

 その視線の先にいたのは、1人の仮面ライダー。

「お前は、キバ!?・・ホントに出てきた・・!?

 グリズリーファンガイアがその仮面ライダー、キバを見て動揺を見せる。

「仮面ライダーキバ・・(くれない)(わたる)・・・!」

 ライがキバ、渡を見て戸惑いを感じていく。

「もうやめるんだ・・みんなにひどいことをするのは・・・!」

 渡がグリズリーファンガイアに呼びかける。

「冗談じゃない・・キバが相手じゃひとたまりもない・・・!」

 グリズリーファンガイアが怯えて後ずさりする。彼がライと渡の前から慌てて逃げ出した。

「アイツ、すぐに尻尾巻いて逃げてしまったぞ・・」

 渡の装着しているベルトに付いていたコウモリ、キバットバット3世がグリズリーファンガイアに呆れる。

「君が新しい仮面ライダーのクロスだね。噂は耳にしているよ・・」

 渡がライに目を向けて声を掛ける。キバットがベルトから離れたことで、渡はキバへの変身を解除した。

“変身カイジョー。”

 ライもクロスドライバーを外して、クロスへの変身を解いた。

「どういうことなんだ・・オレの、クロスの力が通じなかったなんて・・・!」

 グリズリーファンガイアに太刀打ちできなかったことに、ライが悔しさを浮かべる。

「クロスの力を持ったのに・・そのオレが敵わないなんて・・・!」

「もしかしたら・・君の本当の敵は、君自身かもしれないよ・・」

 いら立ちを噛みしめる彼に、渡が声を掛けてきた。

「えっ!?・・オレ自身・・!?

 渡が投げかけた言葉に、ライが疑問を覚える。

「君は新しく仮面ライダーになったみたいだけど、今の君を見ていると、その力に溺れている気がするんだ・・」

「オレが、クロスの力に溺れてる・・!?

「どんなに強い力を手にしても、その力に過信してしまったら、逆に力に振り回されてしまう・・最悪、自分を見失って暴走して、守ろうとしていたものを傷付けてしまうことになる・・・」

 動揺を浮かべるライに、渡が真剣な顔で注意を呼びかける。彼の言葉を聞いて、ライが動揺をふくらませる。

「だからきちんと把握していないといけない。自分の力と自分の心、相手との力の差と相手の心も・・」

「相手の心・・・!?

 渡のこの言葉を聞いて、ライが心を揺さぶられた。

「そうだ・・怪人全員が悪いわけじゃない・・人間以上にいい怪人もいて、ライダーと力を合わせたヤツもいた・・・!」

 仮面ライダーシリーズを視聴してきたライは、怪人についても改めて思い返していた。

 怪人全てが悪の戦士というわけではない。組織や同族から離れて仮面ライダーの味方になった怪人も少なくない。

「オレも自惚れていた・・強くなっていく自分に、気分をよくしていた・・・!」

 自分の過信を痛感して、改めて悔しさを覚える。

「力を手にしたとき、その力の重さを背負う運命に縛られる。その力と運命に囚われるか使いこなすかは、自分の心次第だよ・・」

「オレの心次第・・人間も、ライダーも怪人も・・・」

 渡の投げかける言葉を聞いて、ライは落ち着きを取り戻していく。彼は力を持つ者にとっての大切なことを知った気がしていた。

「すみませんでした、渡さん・・ありがとうございました・・」

「ううん・・僕も昔は臆病で、家に閉じこもっていたこともあったからね・・」

 謝意を示すライに、渡が自分のことを打ち明けた。

「でも、みんなが支えてくれたから、僕は勇気を持つことができた・・」

「渡さんにも、そんなことがあった・・・オレも、そういうところを見ていたはずだ・・・」

 微笑みかける渡に対して、ライが落ち込む。ただ見ていただけでなく、仮面ライダーやその周りの人々の考えや思いも見聞きしてきたことを、彼は思い出していた。

「渡、早くあのファンガイアを追いかけないと!事情がどうあれ、アイツまた人間を襲うぞ!」

 キバットが渡に呼びかけてきた。

「うん。僕たちは行くけど、君はどうする?」

「オレも行く・・今度は自分の力に浮かれたりしないし、相手のことをきちんと判断する・・・!」

 渡が問いかけて、ライが落ち着きを取り戻して答えた。

「オレは十時ライ。よろしくお願いします、渡さん。」

 ライが自己紹介をして、渡が頷いた。2人はグリズリーファンガイアを追って走り出した。

 

 ライたちから逃げたグリズリーファンガイアは、別の場所で女性を襲って、ライフエナジーを吸っていた。

「違う・・アイツじゃない・・アイツはどこに行ったんだ・・・!?

 不満を口にして、グリズリーファンガイアが体を震わせる。

「待て!」

 そこへ渡がライとともに駆けつけて、グリズリーファンガイアを呼び止めた。

「これ以上、人間を襲ったらいけない・・みんなも生きているんだから・・・!」

「オレは捜しているだけなんだ・・オレの彼女がいない・・・」

 注意する渡に、グリズリーファンガイアが自分の気持ちを口にしてきた。

「彼女?・・もしかして、ガールフレンドってヤツなのか・・・?」

「そうだ・・だけど突然いなくなったんだ・・優しくてあたたかいぬくもりの人だった・・・」

 ライが疑問を投げかけて、グリズリーファンガイアが自分のことを打ち明けた。

「優しくてあたたかいぬくもりの人・・・あなた、まさか・・!?

 渡がグリズリーファンガイアのことで1つの不安を覚えた。

「その人に思いを寄せるあまりに、自分でも気づかないうちに、その人を・・・!」

「まさかコイツ、自分の愛した人を、自分で・・!?

 渡が口にした言葉を聞いて、ライが驚いてグリズリーファンガイアを見つめる。渡がグリズリーファンガイアが愛した人のライフエナジーを吸い取ったと推測した。

「何を言っている!?・・オレがそんなひどいこと、するわけ・・!」

 グリズリーファンガイアが反論しようとしたときだった。彼は忘れていた記憶を思い返して、体を震わせた。

「僕の・・僕の目の前で・・彼女がいなくなった・・・ファンガイアが力を吸い取ったときと同じ・・・!」

 グリズリーファンガイアは思い出した。自分が愛した人のライフエナジーを吸い取って消して、そのことを忘れようとしたことを。

「僕が・・僕が消してしまったのか!?・・僕のせいで、彼女はいなくなった・・・!?

 自分のしたことが信じられなくて、グリズリーファンガイアが体の震えを大きくする。

「ウソだ・・・そんなのウソだぁ!」

 絶叫を上げるグリズリーファンガイアが、腕を振りかざして暴れ出した。彼は自分を見失って暴走して、見境なく暴れ出した。

「ダメだ、落ち着いて!自分を見失わないで!」

 渡が呼びかけるが、グリズリーファンガイアは止まらない。

「もう力ずくで止めるしかないのか・・アイツは、根っからの悪者ってわけじゃないのに・・・!」

 ライは苦悩を感じながら、クロスドライバーとクロスソウルを取り出した。

“クロスドライバー!”

 ライがクロスドライバーを装着した。

“クロス!”

“ライダーソウール!”

 彼がクロスソウルをクロスドライバーにセットした。

「変身!」

 ライが左手を斜め右上に振り上げて、クロスドライバーの左レバーを上に上げて、クロスタイフーンを回転させた。

“変身・ライダー!クロース!”

 クロスドライバーからあふれた光を浴びて、ライはクロスに変身した。

「いくよ、キバット・・!」

「よし!キバっていくぜ!」

 渡が呼びかけて、キバットが答える。渡がつかんだキバットが彼の手にかみついた。

 渡に力が蓄えられて、腰にベルトが現れた。

「変身!」

 渡がキバットをベルトに装着して、スーツとコウモリを思わせる形状のマスクを身にまとった。彼は仮面ライダー、キバへ変身した。

 ライと渡が構えを取って、グリズリーファンガイアを迎え撃つ。

 グリズリーファンガイアがライたちに飛びかかって、爪を振りかざす。自分を見失ったグリズリーファンガイアは、獣のように叫び声を上げていた。

「いい加減に目を覚ませ!でないと、オレはアンタを倒さなくちゃならなくなる・・!」

 ライが呼びかけるが、グリズリーファンガイアには届かない。

「倒すしかないのか・・これが、クロスという力を持ったオレの運命・・・!」

 覚悟を決めるライが、キックでグリズリーファンガイアを引き離す。今のライは力に溺れることなく、自覚と覚悟を胸に秘めていた。

 そのとき、渡とキバットから光があふれ出した。

「な、何だ、こりゃ!?

 突然のことにキバットが驚く。2人からあふれた光がライの前に集まって、新たなライダーソウルに変わった。

「これはもしかして・・キバのライダーソウル・・!」

「えっ・・!?

 声を上げたライに、渡も戸惑いを見せた。

「渡さん、キバット、キバの力、使わせてもらいます・・!」

 ライが呼びかけて、渡が頷いた。

“キバ!”

“ライダーソウール!”

 彼はライダーソウル「キバソウル」のスイッチを入れて、クロスドライバーにあるクロスソウルと入れ替えた。

「変身!」

 ライがクロスドライバーの左レバーを上げて、クロスタイフーンを回転させた。

“変身・ライダー!キバー!”

 ライの変身しているクロスの姿に変化が起こった。キバそっくりの姿に変わった。

「おおっ!お前もキバってるじゃないか!」

 キバットがライを見て、感動の声を上げる。

「オレも、キバの力を使うことができる・・・!」

 ライが呟いて、渡とともに改めて構えを取った。

「オレも、キバっていくぜ!」

 ライが言い放って、グリズリーファンガイアを迎え撃つ。グリズリーファンガイアが振りかざした爪を、ライはジャンプで飛び越えてかわした。

「軽い・・コウモリのように軽いぞ・・!」

 今の自分「キバフォーム」の能力を実感して、ライが戸惑いを感じていく。彼はグリズリーファンガイアの懐に飛び込んで、パンチを連続で叩き込んでいく。

「渡、こっちも見物ばかりしてる場合じゃないぞ!」

「あ、うん、そうだね・・!」

 キバットに呼びかけられて、渡も飛び出す。ライと渡が同時に繰り出したキックが、グリズリーファンガイアを突き飛ばした。

 地面を転がるグリズリーファンガイアだが、立ち上がって雄叫びを上げる。

「これで終わらせる・・かわいそうだけど、お前のために、オレたちや関係ないヤツが犠牲になるわけにはいかないんだ!」

 ライが言い放って、クロスタイフーンの右のレバーを上げて回転を加えた。

“ライダースマッシュ・キバー!”

 ライの右足に付けられている拘束具「ヘルズゲート」が解放される。

「ウェイクアップ!」

 キバットが掛け声を上げて、渡も右足のヘルズゲートを解放した。彼とライが同時にジャンプして、月夜を背にしてグリズリーファンガイアに向かって急降下してキックを繰り出した。

 2人のキックを体に受けて、グリズリーファンガイアが突き飛ばされる。両足に力を入れて踏みとどまるも、決定打を受けたグリズリーファンガイアは、絶叫を上げながら倒れて、砕け散るように消滅した。

「やった・・・だけど、これでコイツを救ったことになっただろうか・・・!?

 戦いに勝利したが、ライはグリズリーファンガイアの心境を考えて、複雑な気分を感じていく。

「それが力を持つということだ。キバの力も、ライダーの力も、力を持ったときからその重さも悲劇も背負うことになる・・」

「力に溺れて取り返しのつかないことをしてしまうか、制御して使いこなすかは自分自身なんだ。」

 キバットと渡が力の大切さを告げる。2人の言葉に励まされて、ライが戸惑いを感じていく。

「ありがとう、渡さん、キバット・・オレも自覚しないと・・この、クロスという力を・・・!」

 ライが渡たちに感謝して、見つめる自分の手を握りしめる。

「オレは戦う・・オレとかなたとまり、おやっさん、みんなの居場所を守るために・・・」

 自分の意思と決意を確かめるライ。渡はキバへの変身を解いて、微笑んでからキバットとともに歩き出した。

“変身カイジョー。”

 ライもクロスへの変身を解除して、渡たちを見送った。

 

 ライの戦いを、ハイパーショッカーは監視していた。ライの能力を分析して、アポロガイストは目を通していた。

「これがクロスか・・次は私が相手をしてやるぞ。」

 ライとの戦いを考えて、アポロガイストは笑みを浮かべていた。

 

 

 

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