まじかる☆ふらりん 〜運命の邂逅〜
ＡＣＴ５「紅に染まる中央〜白獣と蒼眼の男〜」
エクスカリバーブリッジ
「間もなく羽田空港です。」
「アインス、唯様から連絡は？」
「未だに有りません。」
アインスの言葉に考えるルイ
「対地砲用意。念の為よ。」
「待って下さい。唯様より通信入りました。」
「開いて。」
「はい。」
ルイの言葉に通信を開くアインス
「ごっめ〜ん遅くなっちゃって。とりあえず大丈夫だからエクスカリバーは羽田へ。
」
「はい。」
「その後地上部隊は行動を開始して。」
「解りました。それで、唯様は？」
「風濫と一緒に近辺回ってるわ。終わったら合流するわ。」
「解りました。お気をつけて。」
「そっちもね。」
そう言うと唯との通信が切れる
「羽田空港に着陸後行動を開始。部隊は雪・青葉・フィーナさんに私の４人で。
後の人は本艦の防衛を。」
ルイの言葉に頷く一同
天空橋付近
「居るね〜、大量に。」
警官の数を見て口を開く雪
「けど、人じゃない。」
フィーナの言葉に疑問に思う雪と青葉
「ようは前の私を同じ機械人形なのよ。あの警官達は。
いえ、もしかしたら都内全ての警官がそうかもしれないわ。」
冷静に分析をするルイ
「これは間違いなく裏で糸を引いてる人物が居る。…環八方面に強行突破します。」
ルイの言葉に頷く３人
「行きます！」
ルイの言葉と共に飛び出し機械人形の警官隊を突破していくルイ達
天空橋を突破し首都高羽田入り口に指しかかろうとした時
ふと前方で戦闘が行われているのを発見する
「前方で戦闘。助けましょう。」
ルイの言葉に頷くと低空で飛び機械人形の警官隊に突っ込むフィーナと青葉
そのまま蹴散らすと口を開くフィーナ
「大丈夫でしたか？」
そう言って戦闘をしていた人物を見るフィーナ
その瞬間絶句する
「……お、鳳幻に、デュール＝アキスト。けど、もう一人は？」
疑問に思うフィーナに口を開く幻
「河馬男。めんどいから河馬だ。どうやら風濫とは面識があるらしい。」
「それだから一緒に居た訳。」
幻とデュールの説明に納得するフィーナと青葉
「青葉・フィーナさん、大丈夫ですか？」
「雪。大丈夫よ。」
「良かった。んで、なんで居るの？」
幻達が居るのに疑問に思う雪
「今は気にしない。戦力が増えたと思えば良いのだから。」
フィーナの言葉に全員が納得する
「とりあえず、何処かで手ごろな乗り物を確保しないとね。」
フィーナの言葉に口を開く雪
「ならあそこに良い感じに軽トラックが有りますよ。」
「ＯＫ。ならそれで。ルイ、運転出来るよね？」
「えぇ。大丈夫です。」
「なら運転任せたわよ。」
そう言うと軽トラックに乗り込む
ちなみに助手席には雪
羽田入り口から環八・産業道路を走り１５号に合流
都心部を目指すルイ達
ふと荷台で何かに気付く青葉
「ルイさん、止めてくれませんか？」
青葉の言葉に軽トラを止めるルイ
「河馬さん、少しよろしいですか？」
ルイ達から少し離れた所で向かい合う青葉と河馬
「一体何の用だね？」
「…正直に話して下さい。河馬さん、貴方は政府側の人間ですね。」
青葉の言葉に何かを悟った顔をする河馬
「…正解だ。俺は政府側の人間。簡単に言えばスパイさ。」
「私達の動向を探る為の？」
青葉の言葉に頷く河馬
「だが、お前達を見て気が変わった。俺は、お前達と一緒に戦いたい。」
「…そう言ってくれると、嬉しいわ。」
青葉がそう言った直後
河馬に異変が起きる
「何？どうしたの？」
河馬に問いかける青葉
だが返答は来ない
その間にもみるみる内に河馬の身体は変化していた
「何？獣人？違う。これは…魔獣！」
「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
その場に咆哮がこだまする
その咆哮に気付き青葉の元に駈け寄るフィーナ
「青葉、どいて！」
「フィーナさん待って！」
青葉の言葉に足を止めるフィーナ
「何？青葉。」
「この魔獣は河馬さんなんです。助けてあげて下さい！」
青葉の言葉を聞き青葉の肩に手をかけるフィーナ
「大丈夫よ、青葉。闇の束縛に囚われし者よ。私が今解放してあげる。」
そう言うと銀十字を纏いその手には銀槍シルヴェイトが握られていた
その直後、銀の閃光が魔獣と化した河馬を貫く
「浄化完了。」
そう言うと人へと戻りその場に倒れる河馬
「河馬さん！」
思わず駈け寄る青葉
「大丈夫よ。少しすれば気が付くわ。」
そう言うと銀装を解除するフィーナ
するとそこに蒼のランエボ�犬版鬚裡劭械瓦�止まる
「仁科さん。それに羽純さん。」
フィーナが降り立った人物の名前を言う
「鳳君。貴方、車の運転は出来る？」
いきなり話を振られる幻
「えっ？あぁ、一応は。」
「それじゃ、私のこのＲをお願い。デュール・雪。お別れよ。」
羽純の言葉に疑問に思う雪・青葉・デュール
それに気付く幻
「フィーナさん、まさか？」
口を開く青葉
「…ゴメンね、青葉。」
そう言うと首筋に手を当てて低電圧を当て、青葉を気絶させるフィーナ
「…幻・デュール、それに雪。彼女をお願い。」
「あぁ。」
フィーナの言葉に答える幻
「シルメリア。」
フィーナがそう言うとその場に現れるシルメリア
「それと、これ。」
そう言うと銀十字を外すフィーナ
「彼女と共に、青葉に。それと、ゴメンと。」
「…はい。」
そう言うと銀十字を受け取る雪
「それじゃね、シルメリア。睦月青葉が、貴女の新しいマスターよ。」
「はい。」
そう言うと青葉の中に消えるシルメリア
「…それじゃ。」
フィーナがそう言うとそれぞれ乗り込み、その場から去っていくランエボとＲ
「良かったのですか？あれで。」
軽トラからルイが声を掛ける
「えぇ。行きましょう。ルイ・羽純。」
「「えぇ。」」
そう言うとそこから都心部へと向かうルイ・フィーナ・羽純
その頃
霞ヶ浦の岸辺
そこにヴァルキリーを止め、話合う唯と風濫
「唯さん、これからどうするんですか？」
「そうね。とりあえず近辺のは全部潰したから、後は都心へと向かうだけ。」
「そうですか。いよいよですね。」
「……えぇ。」
少し憂いな表情をする唯
「唯さん？」
「こんな所に居たのね。」
ふと現れる一人の女性
続く
次回予告
唯と風濫の前に現れる女性
彼女は一体？
そして、風濫にも別れの時が