まじかる☆ふらりん 〜運命の邂逅〜

ACT3「羽咲市攻防戦2〜エルミナド教会〜」

 

 

エルミナド教会

 

礼拝堂の前で警察・自衛隊の混合部隊を前にするイリア・セリス・イリス

それと風濫・雪・青葉

「風濫。それに雪に青葉迄。」

「助けに来ましたよ、イリアさん。」

「…ありがとう。けど、解ってるよね?」

「えぇ。良く解ってますよ。」

そう言うと法衣を纏い杖を携える風濫

「成る程。風濫とイリスは後方から支援して。

雪と青葉は中距離からヒット&アウェイ。セリスは私と共に突っ込むよ!」

イリアの言葉と共に突っ込むセリス

そして後ろでは詠唱を始める風濫とイリス

「散れ!イカヅチのランスよ!サンダーランサード!」

そう言うとイリアの手元からイカヅチの槍が多数に別れて放たれる

「へぇ、中々ね。ならこちらも。…アースランサード!」

そう言うと同時に地面に手をつけるセリス

それと同時に地面から槍が飛び出す

「ひゅ〜。セリスもやるじゃない。」

「イリア程じゃないですよ。」

そう言いながらも殺さずに警察・自衛隊の合同軍を撃破していく2人

ふと何かに気付く風濫

「何?この気は?」

「風濫、どうしたの?」

それに気付き声を掛ける雪

「イリアさんセリスさん!そこから下がって下さい!」

「「!!!」」

風濫の言葉にそこから退き風濫の所へ集まる一同

その直後、警官・自衛隊員が一斉に苦しみだす

「何?何が起きてるの。」

目の前の光景に呆然とする青葉

「高度のネクロマンシー。生者を死者へと変える禁断呪法。それがなんでこんな地

に。」

説明し、驚く風濫

「中央、用はトップにそう言う奴が居るって事でしょ?」

イリアが答える

「それより、どうするのよ!」

セリスが口を開く

「この呪法で死者と化した人は、元に戻せません。ただ、生者を殺すだけです。」

「それじゃあどうするのよ!」

風濫の言葉に熱くなるセリス

「…浄化するしか、道は有りません。」

迷いながらも答える風濫

「…私に、しろって言うの。私は嫌よ。ついさっきまで、生きていたのに。」

「…セリスさんにそんな事はさせません。…私が、します。」

そう言うと黒神装を纏う風濫

「イリアさん。唯さんの家で何か動きがありました。孤児達を連れてあの船へ。」

「孤児達は、無理よ。」

「…何故ですか?」

「…化け物と化し、私自ら浄化させたから。一人残らず。」

イリアの言葉に衝撃を受ける一同

「…解りました。それでは雪達を連れて向かって下さい。いや、こっちに来ます。

ですから何処か広い場所に向かって下さい。」

「風濫、貴女はどうするの?」

「この人達を解放したら、直ぐに向かいます。」

「…解った。皆、行くよ。」

イリアの言葉の後そこから去っていく一同

それを見送る風濫

「さてと、行きますか。」

そう言うと空中に飛び上がる風濫

「古より伝わりし四方を守りし聖獣よ。我が声に耳を傾け我に力を貸したまえ!」

そう言うと死者と化した警官・自衛隊の合同軍を囲むようにサークルが発生する

「…ありがとう。四聖獣達。全てを無に返せ!」

そう言うとサークルが光を発し、その光が強くなる

そしてその場が光に包まれる

 

それを遠くから見ていたイリア達

「凄い。」

「あれが、風濫の力なの?」

呆然とする雪と青葉

「恐らく潜在的な力に、姉さんが何かしたのでしょう。」

冷静に解析するイリア

するとそこに水月邸から飛び出した飛行艇が降り立つ

その中からルイが出て来る

「イリアさん。早く乗って下さい。唯様の救援に向かいます。」

「けど、風濫がまだ。」

「私が何か?」

風濫を心配するイリア

ふとその横には黒神装を纏ったままの風濫が居た

「風濫!大丈夫?何も無い?」

「大丈夫よ、雪。それよりも唯さんの救援に行くと言いましたね。」

「えぇ。」

「唯さんは今羽咲女子です。私は先に向かいます。」

「解りました。」

ルイのその言葉を聞くとそこから飛び立つ風濫

「私達も急ぎます。乗って下さい。」

ルイの言葉に乗り込む一同

そして唯の救援に向かう

 

その頃羽咲女子では

 

「全く。キリが無いわね。」

「同感です。」

背中合わせに口を開く唯とフィーナ

「けど、やるしかないみたいだし。まだ行けるよね?フィーナ。」

「誰に言ってるんですか?唯姉。」

「…そうね。それじゃ、行きましょう!」

そう言うと同時に駆け出す唯とフィーナ

 

続く

 

次回予告

多数の警官と自衛隊の混合軍を相手にする唯とフィーナ

そこに黒神装を纏った風濫が救援に来る

次回ACT4「羽咲市攻防戦3〜羽咲女子・集う戦乙女〜」

 

 

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