まじかる☆ふらりん 〜幻夢幻想曲〜
第32楽章「聖杯戦争終焉」

 

 

フィーリアに対し突っ込む風濫

そのまま斬撃を繰り出すが余裕で交わされる

しかしそれを追い避けた方向に横に斬撃を繰り出す風濫

しかし、それをも避けるフィーリア

「ほらほらどうしたの風濫。そんなんじゃ私は倒せないわよ!」

そう言うと一際高い石の上に着地するフィーリア

「この程度じゃ私が相手するまでもないわね。来なさい!」

フィーリアがそう言うと周囲の岩から無数のゴーレムが風濫とフィーナを囲む

「フィーナさん!」

「ちょっちやばいかな?」

そう言うフィーナの両手には拳銃が握られていた

「さぁ、やっておしまい!」

フィーリアの言葉に一斉に襲いかかるゴーレム

構える風濫達の足元に巨大な円が現れる

「浄化(メキド)」

何処からとも無く女の声が聞こえると円は光を発しゴーレムを消し去る

「風濫、ゴーレムは私が何とかするから貴女は彼女にだけに集中しなさい!」

「…唯さん。はい!」

そう言うとフィーリアに向かい突撃する

そのまま剣閃を光らせる風濫とフィーリア

それを見るとフィーナの側に寄る唯

「唯姉。」

「フィーナ、ルールブレイカーって言う短剣知ってる?」

「英霊メディアの持つ剣ですか?」

フィーナの言葉に頷く唯

「けど、何故ルールブレイカーを?」

フィーナの疑問にフィーリアの方を見る唯

「今のフィーリアは英霊アンリ・マユに囚われている状態。ここまで言えば解るかし

ら?」

「―――投影開始(トレースオン)。」

唯の言葉に投影を開始するフィーナ

「…物分りが良くてよろしい。」

「………来い!」

その言葉にフィーナの右手に独特の形状の短剣が握られていた

「ひゅ〜。凄いわね。」

「一度見た物なら大抵投影出来ます。」

そう言うと風濫の方へ向かうフィーナ

一方風濫はフィーリアと剣閃を光らせていた

一旦距離を開ける風濫

「風濫!」

それを見て口を開くフィーナ

「これを使って!」

そう言うとルールブレイカーを風濫に投げる

それを受け取る風濫

「邪魔をするなぁ!!!」

そう言うとフィーナに向かい突っ込むフィーリア

「偽・螺旋剣(カラドボルグ)!!!」

そう言うとフィーナの右手に螺旋剣が握られていた

そのままその螺旋剣でフィーリアの剣を受けるフィーナ

「風濫!」

フィーナの言葉に背後からフィーリアに対しルールブレイカーを突き刺す風濫

「なっ!」

背後からの一突きに驚くフィーリア

その瞬間何かが砕け散る

そのまま地面に倒れこむフィーリア

それと同時に無数のゴーレムも消え去る

「フィーリアさん!!!」

思わず叫ぶ風濫

「大丈夫よ。そのうち目覚めるわ。」

唯の言葉に安心する風濫

「さてと、フィーナ。」

そう言うとフィーナを見る唯

「解っています。」

「なら、お願いね。風濫、出るわよ。フィーリアは私が担いで行くから。」

「…はい。」

そう言うとフィーリアと共にその場から去っていく風濫と唯

去っていく唯達を見送ると大聖杯へと向かうフィーナ

 

大聖杯の目の前迄来ると人影を発見するフィーナ

「…やっぱり貴女が来ると思っていたわ。」

「…アーチャー、いえ、英霊の私。」

そう言うと同時に両手に干将・獏耶を持つ二人

「やっぱり、戦うしかないのね。アーチャー。」

「…えぇ。私はサーヴァントで有り、大聖杯を守る者。来なさい、フィーナ!」

そう言うと同時に駆け出し剣閃を光らせる二人

「フィーナ=ラス=レイピア!貴女に問う!貴女は何故戦う?何の為に戦う?」

「守りたい人が居る!守りたい場所が有る!それだけよ!」

そう言うと干将・獏耶を消し左手に偽・螺旋剣(カラドボルグ)を持つフィーナ

そのまま軽く距離を開けるとカラドボルグを投げつけるフィーナ

投げられたカラドボルグを弾こうとするアーチャー

その瞬間に口を開くフィーナ

「Break!!!」

そう言うと爆発するカラドボルグ

その様子に驚くアーチャー

「くっ!」

そう言うと煙を払うアーチャー

そんなアーチャーの目の前には槍を持ったフィーナの姿が有った

「なっ!」

驚くアーチャーを目の前に口を開くフィーナ

―ゲイ・ボルグ!!!―

そう言い放つとアーチャーの胸を貫くゲイボルグ

「…ゲイボルグなんてね。カラドボルグをオトリにして必殺の一撃を食らわすなんて

ね。」

そう言うと見上げるアーチャー

「…ごめんなさい、アンリ・マユ。」

そう言うと消滅するアーチャー

それを確認すると静かに口を開くフィーナ

「―――投影開始(トレース・オン)―――」

そう言うと右手を目の前に差し出すフィーナ

「…来たれ、カリバーン!!!」

そう言うとフィーナの右手にはアルトリアの剣が握られていた

両手で持ち構えると大聖杯を見据えるフィーナ

「…これで、最後。」

そう言うと光を発するカリバーン

「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

叫ぶと一掃光を増すカリバーン

―約束された―エクス

そう言うと踏み込むフィーナ

―勝利の剣―カリバー

そう言って振り下ろすと大聖杯を光が包み込む

光が止むと大聖杯が崩壊を始める

「ふぅ。これで終わった。」

そう言うとフィーナの右手からカリバーンが消える

大聖杯の崩壊と共に空洞も崩壊を始める

「崩壊が始まった。…脱出出来るかな?」

そう呟くフィーナの前に一人の女性が現れる

「フィーナ。」

その言葉に顔を上げるフィーナ

そこに居たのは…

「母様(かあさま)?」

「前を見据えなさい。フィーナ、生きなさい。貴女はここで死ぬべきじゃないわ。」

 

そう言うとその場から消えるイシュタル

「…そうね、私はこんな所で死ねない!!!」

 

 

洞穴から出てきた唯達を見て口を開くセフィリア

「唯、フィーナは?」

「中。最深部。」

問いにそうとだけ答える唯

「大丈夫よ、フィーナは、こんな所で死なないわ。」

唯がそう言った直後旧水月邸から光が溢れ出る

その様子に驚く一同

「マスター、光の中を!」

セイバーの言葉に光の中を良く見る唯達

するとその中にフィーナの姿を確認する

光が止むとそのまま落下するフィーナ

「フィーナ!!!」

そう言うと神装機を纏いフィーナに向かう真っ直ぐ飛ぶ唯

「フィーナ!」

そう言いながら落下するフィーナをキャッチするとそのまま飛び上がり滞空する唯

「フィーナ!大丈夫、フィーナ!」

「ん…、う〜ん、……唯姉。私、生きてるの?」

「えぇ。生きてるわ。そして、終わったのよ。聖杯戦争は。」

「…そう、ですか。良かった。」

そのまま自由落下しながら風濫達の元へ降り立つ唯

そこには青葉達も集まっていた

「終わったん、ですね。」

「えぇ。」

風濫の言葉に答える唯

「結局セイバーが二人にキャスター。それにライダーかしら?残ったのは?」

「そうみたいですね。」

唯の言葉に答える風濫

「さて、こっちはこっちでもう一つやる事が有るわ。ルイ、セイバー、付いてきてく

れるかしら?」

唯の言葉に頷く二人

「唯。」

ふと口を開くセフィリア

「セフィ、何?」

「私とラムダは戻らなきゃいけないわ。」

セフィリアの言葉に何かに気付く唯

「…そう。そうなのね。気を付けてね。」

「えぇ。」

「オール、元気でね。」

「姉さんも。」

そう言うとその場から消えるセフィリアとラムダ

「…さぁ、行きましょうか。」

 

続く

 

次回予告

長き戦いに終止符が打たれた

SKはそれぞれの道を歩み始める

次回最終楽章「エピローグ〜それぞれの歩む道〜」

 

 

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