まじかる☆ふらりん 〜幻夢幻想曲〜
第31楽章「深淵の祭壇へと」

 

 

午後8時40分

大聖杯が有る空洞へとつながる穴へと突入する唯達

 

少し狭めの空洞を奥へと進む唯達

その途中で少し大きめの空洞へと出る

「…まだ、みたいね。」

唯がそう言うと口を開くセイバー

「マスター、何か来ます。」

セイバーの言葉の後、大量に出てくるスケルトン

「ちっ!風濫!フィーナ!ランサー!ここは私達が引き受けるから先に行きなさい!

「唯さん。…はい!」

そう言うとスケルトン兵を薙ぎ払い奥へと進んで行く風濫・フィーナ・ランサー

そのまま奥へと進む通路を塞ぐ形で立つ唯・セイバー・セフィリア

「一体たりとも行かせちゃいけないよ!」

「「はい!!!」」

 

唯達に任せ通路を進む風濫達

するとまた空洞へと出る

「また空洞。」

そう呟くフィーナ

その時ふと何かに気付くセイナ

「…風濫。フィーナ。先に行っていて。」

「ランサー、何を言って…。」

フィーナの言葉を遮る風濫

「死なないで下さいね、セイナさん。」

「えぇ。」

「…奥へと突き進みましょう、フィーナさん。」

風濫の言葉に頷き奥へと進む風濫とフィーナ

それを見送ると右手にゲイボルグを持つセイナ

「さて、出てきたらどう?リヴァ。」

セイナの言葉に姿を表すリヴァ

「…さて、やりましょうか?リヴァ。」

そう言うとゲイボルグを構えるセイナ

「…えぇ。」

そう応えるとグングニルを構えるリヴァ

同時に突っ込む二人

 

一つ目の空洞

 

スケルトンを切り伏せ唯に寄るセイバーとセフィリア

「どう?まだまだ行けそう?」

「私はまだ行けるわよ。」

唯の言葉にそう答えるセフィリア

「マスターの魔力次第です。」

そう答えるセイバー

「そう。セイバー、魔力に関しては大丈夫よ。気にしないで行って!」

「…了解しました、マスター。」

そう言うとセフィリアと同時に突っ込んで行くセイバー

「ハァァァァァァァァァ!!!」

叫びながら大量のスケルトンを切り伏せていくセイバー

 

二つ目の空洞

 

火花を散らしながら一進一退の攻防を繰り返すセイナとリヴァ

「「ハァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」」

叫び声を上げながら互いに槍で競り合う二人

何度か打ち合うと距離を開ける二人

「セイナ、貴女本気で来てないでしょう?」

ふと問いかけるリヴァ

「…解った?それはリヴァもでしょう?」

セイナの言葉に黙り込むリヴァ

「図星付いたみたいね。貴女が本気出せないのは彼女の命かしら?」

そう言うとゲイボルグを構えるセイナ

「…見抜いていたのね。正解よ。あの人の命でね。大聖杯を守る為よ。」

そう言うとグングニルを構えるリヴァ

「行くよ、セイナ。」

「えぇ、リヴァ。」

そう言うと同時に駆け出す二人

 

一つ目の空洞

 

そこには無数に散らばった骨と唯・セイバー・セフィリアの姿が有った

「とりあえず片付いたわね。セイバー・セフィリア。貴女達は外で待っていなさい。

良い?」

唯の言葉に頷くセフィリア

「マスターはどうなされるおつもりですか?」

「私は奥へ行く。なんだかんだ言って気になるからね。」

「…解りました。お気をつけて。」

セイバーの言葉を聞くと奥へと消えていく唯

 

一番奥の空洞

 

「ここが最深部。」

「みたいね。」

風濫の言葉に答えるフィーナ

「ならここに大聖杯とフィーリアさんが。」

「正解よ。」

風濫の言葉に聞こえてくる女性の声

そこには漆黒の鎧に身を包んだフィーリアの姿が有った

「フィーナさんは大聖杯を壊せるような武器の投影を。」

「風濫、貴女はどうするの?」

「私は、フィーリアさんを倒します!」

そう言うと風濫も漆黒の鎧を纏う

 

二つ目の空洞

 

そこでは決着がついていた

セイナのゲイボルグがリヴァを

リヴァのグングニルがセイナをそれぞれ貫いていた

「相打ち。」

「ね。」

最初にセイナ、次いでリヴァがそう言い終わると地面に倒れこむ二人

「セイナ!」

ふと聞こえる唯の声

セイナとリヴァに近寄る唯

「セイナ。それにリヴァ。」

「唯さん。私達、一緒に逝けるかな?」

唯に問いかけるセイナ

「えぇ、行けるわ。貴女達二人なら、共に。」

唯の言葉にリヴァを見るセイナ

「…リヴァ、行こう。何処までも、一緒に。」

「セイナ。……うん。」

リヴァがそう言うと共にその場から消失する二人

「セイナ、リヴァ。また会いましょう。遥か遠い先の未来で。」

そう言うと奥へと向かって駆け出す唯

 

一番奥の空洞

 

漆黒の鎧を纏い剣を持ち、口を開くフィーリア

「倒す。貴女が私を。風濫、貴女にそれが出来るのかしら?」

「えぇ。倒して見せます!」

フィーリアの問いに答える風濫

「ならば、来なさい!」

フィーリアの言葉に突っ込んでいく風濫

 

続く

 

次回予告

終焉を迎える聖杯戦争

風濫とフィーリアは?

そして大聖杯は?

唯は間に合うのか?

次回第32楽章「聖杯戦争終焉」

 

 

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