まじかる☆ふらりん 〜幻夢幻想曲〜
第27楽章「エルミナド教会」

 

 

教会の外でセフィリアとランサーが戦闘を始めたのと同時

唯とセイバーは礼拝堂へと踏み込んでいた

 

「…セイバー、気配は?」

「今の所大丈夫です。ですが警戒はしといた方が良いかと。」

「OK。」

そう言うと礼拝堂の中へ入っていく唯とセイバー

それと同時に髪の毛が金に変わり腰迄伸びる唯

その時ふと何かに気付き口を開くセイバー

「マスター。」

「えぇ、解ってるわ。全く、セイバー。軽く片付けちゃいましょう。」

「了解です。マスター。」

そう言うと剣を構えるクリスとセイバー

それと同時に骨で出来た兵士が大量に現れる

「やれやれ。芸が無いわね。セイバー、周りに良く注意しながら片付けなさい。」

「了解です。マスター。」

そう言うと同時に骨の兵士に立ち向かっていくクリスとセイバー

 

教会の外

 

剣対槍の戦いを繰り広げるセフィリアとランサー

一旦距離を開ける2人

「へぇ、中々やるわね。」

「当たり前だ!ならばこれが避けられるかな?」

そう言うと槍を構えるランサー

「やらせるか!」

それを見て飛び込んで来るセフィリア

その斬撃を受け流すランサー

受け流されそのまま回転し切り返すセフィリア

それも受け流すランサー

「チィ!おめぇ本当にセイバーか!」

「あら、それじゃ見たい?私の宝具を。」

そう言うと距離を開け剣を構えるセフィリア

「そう?それじゃ見てみる?私の宝具を。」

そう言うとセフィリアの剣に気が集まる。

「そこまでですよ。セイバー。」

ふとわって入る女の声

「こんな所で宝具なんて使ったらどうなる事やら。キャスター、教会内を探って。

聖杯に呼ばれたキャスターも居ると思うから。」

「はい。」

そう言うと教会へと向かっていくキャスター

「さて、聖杯に呼ばれしランサーのサーヴァントよ。私がお相手するわ。」

そう言うと神剣E―フェルディアを構えるルイ

「ヘッ!後悔するなよ!」

 

教会内

 

骨の兵士をあらかた片付け背を合わせるセイバーとクリス

「さて、いつからそこに居たのかしら?聖杯に呼ばれしキャスター。」

そう言うと祭壇を見据えるクリス

「最初からよ。ただ貴女達が気付かなかっただけよ。」

(セイバー、私が良いと言う迄キャスターに攻撃を仕掛けないで。)」

(はい。)」

「あらそう。それはゴメンなさいね。魔力が微弱過ぎて気付かなかったわ。」

「そう。ならばこの場で死になさい!」

そう言った直後キャスターから数え切れない程の魔術の砲弾が放たれる

「セイバー!!!」

そうだけ言うと砲弾の嵐を避けながらキャスターへと接近するクリス

片やセイバーも耐魔Aの能力を生かし真っ直ぐにキャスターへと突っ込む

「散れぇぇぇ!!!」

叫びながらキャスターに向かいセイバーと同時にキャスターを切り裂くクリス

「なっ、この私が、こんな所で。」

そう言い倒れこむと何事も無かったかのように消え去るキャスター

「ふぅ。とりあえずこれで一人ね、セイバー。」

「はい、マスター。」

クリスの言葉に答えるセイバー

「あれ?もう終わっちゃったの?」

ふと入り口から声が聞こえる

その声に対し警戒するセイバー

「…ルイのサーヴァント。セイバー、剣を引きなさい。」

クリスの言葉に剣を引くセイバー

「えぇ。今終わったわ。残念ね。」

唯がそう言った直後

ズドーン

とてつもなく大きな音が鳴り響く

「何?今の?」

驚く唯

「何あれ。」

外を見ていたキャスターが呆然とする

その言葉と様子に外に出てキャスターが見ている方向を見る唯とセイバー

そこにあったのは地面に刺さった無数の武器で有った

その直ぐ近くではルイと傷ついたセフィリアの姿が有った

その姿を見てすぐさま近づく唯達

「セフィ、大丈夫?」

「唯。うん、まぁ一応は。突然の事だったからちょっとね。」

「良かった。」

安心する唯を横目に辺りを見回すセイバー

(無数の武器。そしてこの有様。まさか!)」

「久し振りだな、セイバー。」

ふと聞こえる男の声

全員で声のした方向を見る

そこに居たのは金の鎧に身を包んだ男性で有った

「久し振りですね、アーチャー体何しに来たのですか?」

「何もかも決まっているだろう。セイバー、お前を貰いに来た!」

「またそれですか。貴方もいい加減に諦めたらどうです!」

セイバーの言葉に笑い出すアーチャー

「何がおかしい!」

「諦める。我(オレ)が?馬鹿な事を言うな。」

そう言うとアーチャーの後ろに無数の武器が現れる

「さぁ、避けてみせよ。王の財宝(ゲートオブバビロン)。」

そう言うと背後の武器が射出される

「唯!避けて!」

その言葉に真横に避ける唯・セイバー・ルイ・キャスター

「白銀の(シルバー)、光破斬(ノヴァ)!!!」

自身の宝具を持って王の財宝に対抗するセフィリア

「ほぅ。だが甘い!」

そう言うと先程の倍以上の武器でセフィリアを狙うアーチャー

「セフィリア!!!」

たまらず叫ぶ唯

その声に対し左手を差し出すセフィリア

「全を弾く楯(エル・イージス)!!!」

そう言うと光輝く楯が展開し、無数の武器を弾く

それと同時に左右同時から攻撃を仕掛ける唯とセイバー

「アーチャー!!!」

叫びながら突撃するセイバー

二人同時の斬撃をかわすアーチャー

その直後

「ゲイ!」

アーチャーの背後にランサーの姿が有った

「フン、俗物が!」

「ボルグ!!!」

ランサーの放った一撃を何事も無く避けるアーチャー

「なっ!」

その光景に驚くランサー

「死ぬがいい。俗物が!」

そう言うと多数の武器に貫かれるランサー

「チッ、ここまでか。」

そう言うとその場から消失するランサー

「俗物如きが我(オレ)如きに手を出すからだ。」

消えたランサーへ向かい口を開くアーチャー

その一瞬の隙をついて突撃するクリス

「ギルガメッシューーー!!!」

その突きを手で受け止めるアーチャー

「なっ!」

片手で受け止められ驚くクリス

「…ふむ、貴様でも良いな。」

アーチャーの言葉に左足で剣を掴んでいる手を蹴り上げ

手が離れた瞬間に一気に離れるクリス

「セイバー・セフィリア・ルイ!一旦退くよ!」

「キャスター!」

クリスの言葉の後ルイがキャスターと叫ぶと霊体化するキャスター

「逃すか!」

そう言うと背後に無数の武器が現れる

「アースウォール!!!」

クリスがそう言うとアーチャーの目の前に巨大な土の壁が現れる

「…フン、興がそれた。楽しみは次だ。」

そう言うとその場から去っていくアーチャー

 

エルミナド教会北

 

「何なのよ!騎士王ギルガメッシュが出てくるなんて。」

苛立つ唯

「唯様。」

その様子を見守るルイ

ふとその時巨大な人影が視界に入る

その人影を見て口を開く唯

「…バーサーカー。」

バーサーカーの前には一人の女性が立っていた

「…ハイネ。なんでここに?」

「長野での借り、返させて貰うわ。」

 

続く

 

次回予告

騎士王ギルガメッシュから逃げ出した唯達の前に現れたのは

バーサーカーを従えたハイネだった

果たして唯達は勝てるのか?

次回第28楽章「最強にして最凶」

 

 

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