まじかる☆ふらりん 〜幻夢幻想曲〜
第26楽章「求む者・拒む者」

 

 

給水塔の上に立つ青葉とアーチャー

それを見上げるセイバー・ランサー・ライダー

その中で一番最初に口を開くライダー

「アーチャーのマスター、何しに来たのですか?」

ライダーの質問に答えずアーチャーへ口を開く青葉

「アーチャー、やってしまいなさい。」

青葉の言葉に給水塔から下りるアーチャー

「マスターの命です。討たせて貰います。」

そう言うアーチャーの手には双剣が握られていた

それに感づき一番速くアーチャーへと向かうセイバー

そのセイバーの斬撃を軽く受け止めるアーチャー

空いている片方の剣でセイバーを横から切りつけるアーチャー

それを槍で受け止めるランサー

そして剣毎アーチャーを弾くランサー

弾かれ姿勢を整え着地するアーチャー

「アーチャー!!!」

「戦いは始まったばかりです。心配しないで下さい。」

そう言うと十字架に似た形の剣をその手に持っていたアーチャー

「行きますよ、セフィリア。」

そう言うとセイバーに向かい突撃する

「えっ?」

アーチャーの口から出た名前に疑問に思うセイバー

その一瞬で距離を詰めセイバーに斬りかかるアーチャー

その斬撃を鎖の付いた短剣で防御するライダー

「へぇ、中々やるわね。流石聖杯に呼ばれた英霊だけあるわね。」

その言葉に若干驚くライダー

アーチャー自体はそう言うと距離を置き、給水塔の上に立つ

「驚いているでしょう?それはそうよ。ライダーとバーサーカー、

そして本物のアサシン。この3人の英霊のみが、聖杯に呼ばれた英霊。」

「それ以外は何に呼ばれたと言うのです。アーチャー。」

「知りたい?それはこの羽咲と言う土地よ。まぁキャスターは知らないけど。

少なくとも私にランサー。それにセイバーは土地に呼ばれた英霊よ。」

アーチャーの言葉に再度驚くライダー

「まぁ、英霊って言うのも定かではないけどね。」

そう言うと軽く小笑いするアーチャー

「アーチャー、貴女は何が言いたいのですか?」

アーチャーに対し口を開くライダー

「別に。ただの忠告よ。」

「良く喋るサーヴァントね。」

アーチャーの言葉の後ふと聞こえる女性の声

「あら、誰かと思えばシルヴィーじゃない。私を止める気なのかしら?」

青葉が口を開く

それに対し口を開くシルヴィー

「さぁ?どうでしょう?貴女次第よ、青葉。」

「…成る程。忠告ありがとう、シルヴィー。アーチャー、退くわよ。」

そう言うとその場から姿を消す青葉とアーチャー

それを確認すると黒装を解くシルヴィー

「マスター。」

ライダーが声を掛けてくる

「ライダー。悪いけど聖杯を諦めてもらうかもしれないわ。」

「構いません。それがマスターの取られる行動でしたら。」

「…ありがとう。それと、そこに隠れている人達、出てきたらどうですか?」

風濫の言葉に姿を表す4人の女性

「貴女にしては良い選択ね、風濫。」

「唯さん?」

声を聞き、姿を見てその名前を口に出す風濫

「正解。それとルイも居るわ。」

唯の言葉にお辞儀をするルイ

「唯!」

ふと風濫の後ろから唯の叫ぶ女性

「…セフィリア。何故貴女がここに?」

「色々と確かめにね。

それよりも貴女の隣に居るのが聖杯に呼ばれた正規のセイバーかしら?」

セフィリアの言葉に構える唯の横に居る女性

「止めなさいアルトリア。彼女達は味方よ。」

唯の言葉に構えを解くアルトリアと呼ばれた女性

「正解よ。それよりもセフィリア、協力してくれないかしら?」

「手伝える範囲なら。」

「そう。エルミナド教会に聖杯に呼ばれたキャスターとランサーが居るみたいなの。

「用は叩くから力を貸してと?」

セフィリアの言葉に頷く唯

「全く。昔から貴女には敵わないわ。」

「ゴメンね、セフィリア。…風濫、貴女はどうするの?」

「えっ?あっ、出来る事なら、青葉を止めたいです。」

「そう。解ったわ。ルイ、貴女は風濫に協力してあげて。」

「はい。」

ルイの返答を受け止めると口を開く唯

「セイバー・セフィリア、行くわよ。」

そう言うとその場から去っていく唯・セイバー・セフィリア

それを確認して口を開くルイ

「さてと、風濫。これからどうするの?」

「とりあえず青葉を追い掛けようかと思ってます。」

「そう。止めはしないけど、嫌な予感がするのよ。」

「…自分もです。それは青葉からじゃない。あのサーヴァント、アーチャーからなん

です。」

そう言うと考え込む風濫

「…何だろう?あ〜解らない!ライダー、行くわよ。青葉を追い掛けるわ!」

「はい。マスター。」

「キャスター、私達も行くわ。ランサー、貴女はどうするの?」

ルイがランサーに問いかける

「私はマスターの元に戻ります。」

「解ったわ。それじゃ風濫、行きましょう。」

そう言うと青葉が消えた方へ去っていく風濫・ルイ・ライダー・キャスター

「…さてと、戻りますか。」

そう呟くと霊体に戻るランサー

 

羽咲市内北部

 

息を落ち着かせる青葉

「マスター、大丈夫ですか?」

「えぇ。何とか。…それと、誰かしら?途中から付いて来てたみたいだけど。」

そう言うと落ち着かせ直立する青葉

青葉の言葉に姿を現す金髪の男性

「誰?何者?」

疑問の言葉を投げ掛ける青葉

「我(オレ)は騎士王ギルガメッシュ。感謝しろ俗物。我(オレ)が直々に協力してや

る。」

「…聖杯に呼ばれたサーヴァント?」

青葉の言葉に頷くギルガメッシュ

「ふむ。クラスはアーチャー。覚えておくが良い。」

「…えぇ。覚えておくわ。騎士王。」

 

エルミナド教会

 

敷地内に入る唯・セイバー・セフィリア

「セフィリア。」

「えぇ。気を付けて。彼の相手は私がするから。」

そう言う唯達の前には槍を持った青い騎士が立っていた

「セイバー、行くわよ。」

唯の言葉に頷くと走り出すセイバー

そのまま青い騎士の横を素通りして行く唯とセイバー

それを確認して口を開くセフィリア

「私はセフィリア。土地に呼ばれしセイバーのサーヴァント。貴方は?」

「クー・フーリン。アンタ運が悪いな。避けられるかい?魔槍ゲイボルグを!」

「…成る程。聖杯に呼ばれたランサーね。面白い。」

そう言うと構えるセフィリア

「行くわよ。」

「来い!」

そう言うと戦闘行為に入る2人

 

続く

 

次回予告

教会の外でランサーと激突するセフィリア

一方教会の礼拝堂内部では唯達がキャスターと対峙していた

そして風濫は青葉を追い詰めていた

次回第27楽章「エルミナド教会」

 

 

いただきものに戻る

 

TOPに戻る

inserted by FC2 system