まじかる☆ふらりん 〜幻夢幻想曲〜
第18楽章「復活する始祖の闇」

 

 

山奥の洋館

そこのロビーを舞台にシルヴィーとセツナが剣を交わしていた

互いに2階部分の手すりの上に着地する

「中々やるわね、私相手に此処まで粘れるのは唯さんくらいよ。」

「それは光栄ね。けど、次の一撃で決めさせて貰います!」

そう言うと手すり部分から飛び立つセツナ

「砕け散れ―――!!!」

そう言いながら剣に気を集めシルヴィーに切りかかるセツナ

その瞬間セツナの攻撃を避けるシルヴィー

シルヴィーが居た場所は床ごと崩れ去る

「ひゅ〜。凄い。」

「逃がすかぁぁぁ!!!」

崩れた足場から尚も追撃してくるセツナ

シャンデリアに乗っていたシルヴィーは鎖の部分を斬り、

セツナの攻撃を逃れる

「何!くっ、待て!」

天井で方向転換をしてシルヴィーを追うセツナ

シャンデリアから離れ床に着地していたシルヴィーは突きの構えで剣を構える

「なっ!」

それに気付くセツナ

だが時既に遅し

「貫けぇぇぇ!!!」

シルヴィーの言葉の後シルヴィーの剣がセツナを貫く

「がっ!バカな、この私が、ハイネ様に仕える私が、こんな、こんな所で。」

「セツナ、何か願いが有れば、聞いておくわ。」

「…ハイネ様を、止めて。それが、私の、本心。」

そう言うと絶命するセツナ

剣を抜き床に降ろすシルヴィー

「主に仕えていても、主のする事を止めたかったのね。貴女は。」

そう言うと黒装を解く風濫

「セツナ、貴女の剣、使わせて貰うわ。」

そう言うとセツナの剣を手に取りそこから去っていく風濫

 

唯の運転で山を降りてきた唯と青葉

街に入るとその様子が一瞬で解る2人

「唯さん、これって。」

「チッ、もうビンゴみたいね。しかもこの感じ、覚えが有る。」

そう言うとより一層車を走らせる唯

 

とある美術館の前に着く車

車から降りる2人

「唯さん、ここですか?」

「えぇ。何とも懐かしい気配がしているわ。」

そう言うと髪の色が金に変わり腰まで伸びる

「青葉、これから先貴女を守れると言う保障は無いわ。それでも、付いて来る?」

「…えぇ。私も誇り高きSKの一員ですから。」

そう言うと銀装を纏う青葉

「そぅ。それじゃ、中に入るわよ。」

そう言って美術館の中に入る2人

 

そこにはメイド服姿の女性が居た

「いらっしゃいませ。当美術館へようこそ。主がお待ちです。付いて来て下さい。」

そう言うとメイド服の女性は歩き始める

それについて行くクリスと青葉

 

色々と歩きとある扉の前迄来るとメイド服の女性の歩みが止まる

「この扉の先で我が主がお待ちです。どうぞお気を付けて。クスクス。」

そう笑うとその場から消えるメイド服の女性

「ゆ、唯さん。」

「行くしか、無いみたいね。」

そう言うと扉を開けるクリス

そこは広間となっておりそこにはハイネと女性が居た

「遅かったわね聖神。始祖の闇黒龍王クレス様は復活したわ。」

「遅かったか。」

クリスがそう呟くとクレスがクリスを見て口を開く

「久しいな、聖騎士よ。」

「そぅ?あれから5000年以上経っているわよ。」

「…そうか、そんなにも長い期間封印されていたのか。ハイネと言ったな?感謝す

る。」

「勿体無いお言葉です。」

跪いてそう言うハイネ

「さて、5000年以上も封印されていたのだ、外の世界も見てみたい。

ハイネ、付いて来るかい?」

「はい!是非ともお供に!」

「そうか。では行こうか。」

「待ちなさい!逃げる気なの?」

クリスが割って入って来る

「…逃げる?違うな。今はまだ戦いの時では無い。近い内にまた出会うだろう。

戦いはその時だ。聖騎士よ。」

そう言うと飛び去っていくクレスとハイネ

「…逃した。いえ、逃げられた。ハハッ。覚えておきなさい。黒龍王。」

 

10分後

 

洋館で事を済ませた風濫が合流し、青葉が経緯を説明した

その後一旦円の所に集まる事にした

 

円の家でも青葉が経緯を説明していた

唯は何か落ち込んでいるようだった

 

動きが有ったのは、その翌日だった

隣県山梨は甲府市内で市全域が石になると言う事件

その1時間後、今度は松本でも同様の事件

 

けれども、唯さんは私達の前に姿を現さなかった

 

高崎市内某所

 

「長野・山梨両県警では原因を調査中…。」

そこでニュースの声が途切れる

それと同時に男性の声がする

「行くのか?」

「えぇ。行かなければならないのですから。」

女性がそれに答える

「…なら、2人で行くか。その方が良いだろう?お前も。」

「…はい、貴方。」

 

続く

 

次回予告

闇が胎動し、光が動く

全ては平和の為に

今再び、光が集う

そんな中唯は、カヤキスと会っていた

次回第19楽章「過去を語る二人」

 

 

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