まじかる☆ふらりん 〜幻夢幻想曲〜
第17楽章「迫り来る闇」

 

 

月宮邸に捜査本部を設置してから一週間

相変わらず場所は特定せず、更に2人の女性が誘拐された

 

上田駅前ロータリー

 

そこのベンチに座り煙草を吸う唯

ふとそこにスーツを着た男性が寄ってきて隣に座る

「どう?捜査状況は?」

「進展無しです。誘拐された女性も5人目。リーチって奴ですか?」

「そうね。とりあえず進展有ったら連絡頂戴。」

「解りました。」

そう言うと立ち上がりそこから去っていく男性

「…全く。何処に潜んでるんだが。」

そう言うと再度煙草を吸うと煙草を消し立ち上がり駅前に止まってた車に乗り込む

 

横川駅前

 

上田から戻ってきてまたもや煙草を吸い始める唯

「…とりあえずこんな所いても何も始まらないか。」

そうぼやくと目の前にフィーナが現れる

「フィーナ。」

「隣、良いですか?」

「えっ?えぇ。」

唯の返答に唯の隣に来て煙草を吸い始めるフィーナ

「誰を探してるんですか?」

「えっ?え〜と、誰だったかな〜?」

惚ける唯を他所に口を開くフィーナ

「月詠灰音。唯姉が探してるのは彼女でしょ?」

「…何でそんな事知ってるのかしら?フィーナ。」

「さぁ?リーチですよ。どうするんですか?」

そう言うとふと何かを取り出すフィーナ

「…フィーナ、そのクナイは。」

「…伝言です。あと一人。早く私を見つけてごらん。伝言は以上です。」

「貴女、故意に行ったわね。」

「…今ここでやりますか?唯姉。大きくないにしろ、被害は出ますよ。」

フィーナの言葉に戦闘姿勢を崩す唯

「フィーナ、彼女に伝えておきなさい。必ず捕まえると。」

「…えぇ、伝えておきます。それと、追跡しても無駄ですからね。」

そう言うとその場から消えるフィーナ

「…ややこしいわね。全く。」

 

軽井沢駅前交番

 

「やっほぅ。本部に繋がる?」

「あっ、大丈夫ですよ。」

「さんきゅ。………唯よ。どうなっているの?………そぅ。解った。ありがとう。」

そう言って無線を切ると同時に携帯が鳴り出す

「誰よ。」

そう言うと携帯を取り出し電話に出る唯

「もしもし。誰?……ルイ。何か解った?………解った。

風濫達を呼んで行くわよ。……えぇ。お願い。」

そう言うと電話を切る

「見つけたんですか?」

「えぇ。流石ね。各捜査員に伝えといて。撤収って。」

「了解っす。」

その言葉を聞くと車の乗り込みその場から走り去る唯

 

月宮邸ロビー

 

そこには円・舞・唯・ルイ・風濫・雪・青葉の姿が有った

ちなみに捜査員は撤収済み

「それで、何処に有ったの?」

「はい。軽井沢の山の中に佇む洋館です。独特の気質を感じますので間違い有りませ

ん。」

「…OK。それじゃ今から行くよ。メンバーは私に風濫、それと青葉。

ルイと雪はこの界隈で起きる事件をお願い。多分何かしら関係するから。」

「はい。気をつけて下さい。」

「OK。行くよ。」

そう言うとロビーから出て行く唯・風濫・青葉

それを見てふと呟く円

「…羨ましいわね。私も戦えれば良いのに。」

「そんな事有りません。後方支援をして下さる方がいらっしゃるのは、嬉しい事で

す。」

「…そう。ありがとう、ルナ。」

そう言うと出て行った出口を見る円

その瞬間月宮邸の電話が鳴る

それに対し直ぐ様電話に出るルイ

「はい、こちら月宮邸。……はい、そうですけど。………解りました。

はい、ありがとうございます。」

そう言うと電話を切るルイ

「雪、出ますよ。軽井沢駅前に異形が出現。」

「OK。」

そう言うと月宮邸を出て行く二人

 

軽井沢駅前

 

ルイの34Rで現場に到着する二人

車から降りると直ぐに戦闘態勢に入る2人

神剣E―フェルディアを構えるルイと

神装器を纏う雪

「援護します。その間に突っ込んで下さい。」

「OK!」

雪の返事を聞くと詠唱を始めるルイ

「我は光を用いて闇を討つ。ライトアロー!」

そう言うと複数の光の矢が異形に当たる

「私は闇を浄化する!」

そう言うと光輝く剣で異形を斬る雪

その直後、人の姿に戻り倒れこむ

「人?…人が何で異形に。」

「邪薬グールパウダー。まさか現代に蘇っていたなんてね。」

剣を収めたルイが淡々と語る

「前に聴かされましたよ。人を異形に変える禁忌の薬だって。」

「…唯様が聞かせたのかしら。さてと、ここら一帯浄化しますか。」

そう言うと再び神剣E―フェルディアを取り出し突き刺す形で構える

「闇よ退け!」

そう言うと剣を突き刺すと数人が何かを感じ倒れ込む

「何人かまだ居た模様ですね。」

「そうね。撤収するわよ。」

ルイの言葉に神装器を解き車に乗り込む雪

 

山奥の洋館前

 

33Rから降りる3人

「山奥の洋館。お約束と言えばお約束なのかしら?」

「唯さん、とりあえず戦闘態勢は取っておいた方が良いですか?」

「そうね。備えあれば憂い無しって言うし。」

そう言うと黒装を纏う唯

黒神装を纏う風濫

銀装を纏う青葉

「さてと、行くわよ。」

そう言うと洋館の中に入る3人

 

そこには広いロビーに2階へ続く階段が有った

「人気が無い。…嵌められたかしら?」

唯がそう言うと同時にドアが閉まる

「ご名答。流石聖神。侮りがたしね。けど、ここで死んで貰います。」

そう言うと姿を現す女性

「私は篠崎刹那。貴女達全員ここで死んで貰います。」

セツナの言葉に一歩前に出る風濫

「面白い。漆黒の殺戮者シルヴィーがお相手するわ。」

そう言うとシルヴィーの装いを纏う風濫

「フェイト・レイピア。行って。彼女は私が、片付ける!」

「…ありがとう、シルヴィー。レイピア、行くわよ!」

そう言うとドアの横の窓ガラスを割り外に飛び出すと同時に飛び去る2人

それを見送ると剣を取り出すとセツナに対し剣を向けるシルヴィー

「さぁ、始めましょうか。」

「…面白い。」

 

続く

 

次回予告

洋館内でセツナと戦うシルヴィー

その頃軽井沢近辺では6人目の女性が誘拐され、

とある儀式が始まろうとしていた

果たして唯と青葉は間に合うのか?

次回第18楽章「復活する始祖の闇」

 

 

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