まじかる☆ふらりん 〜幻夢幻想曲〜
第6楽章「月宮邸突入〜舞い戻る聖騎士〜」

 

 

深夜遅く

 

月宮邸前

 

そこに一台の33Rが止まる

その中から風濫と幻が出て来る

「…行きましょう、幻さん。」

「あぁ。」

そう言葉を交わすと中へ入っていく2人

 

ロビー

 

「お待ちしていましたわ、間宮風濫。」

ロビーに入ると同時に女性の声が聞こえる

「…異端の練成師、アリシア!」

「正解。流石フィーリアの意思を継ぐ者ね。」

「それで、私に何か用?何も無ければ貴女を討つんだけど。」

「まぁそう急かさないの。ねぇ風濫、私の仲間にならない?」

アリシアの言葉に驚く風濫と幻

「私がYESとでも言うと思ってるの?」

「えぇ。だからこそこちらも手段はあるのよ。」

そう言ってパチンと指を鳴らすと左右から女性が2人ずつ出て来る

「円に、舞。」

「貴女がYESと答えれば彼女達は解放するわ。けど、NOと答えたら…。」

「彼女達を殺すのね。」

「正解。理解が早くて助かるわ。さぁ、どうする?間宮風濫。」

アリシアの言葉に黙り込む風濫

「黙り込んでも何も変わらないわ。どっちみち貴女に選択権は無いのよ!

…さぁ、いらっしゃい、間宮風濫。深淵の闇へ。」

そう言うと手を差し出すアリシア

アリシアに向かい歩き出す風濫

「間宮!」

「そう。それで良いのよ、間宮風濫。」

そしてそのままアリシアの元に着くと幻の方を向く

「…ゴメンなさい、鳳さん。それと、雪と青葉にも謝っといて下さい。」

「間宮!」

「さぁ、行きましょう。間宮風濫。」

アリシアがそう言った直後

風濫とアリシアの間に割って入る一筋の光

「な、何!」

驚くアリシア

その直後

階下で魔を浄化される円と舞

「誰?姿を現し名乗りなさい!」

「名乗りなさい?面白い事を言うのね。」

ふと聞こえる女性の声

その女性の声に顔を緩める風濫

「私のこの声、忘れたとは言わせないわよ、アリシア。」

「まさか、死んだ筈では!」

驚くアリシアに対し口を開く風濫

「覚えておいて、あの人は死なないのよ。そうですよね?唯さん。」

風濫の言葉が終ると同時に姿を見せる唯

「久し振りね、アリシア。彼女を、放してもらいましょうか?」

「フッ、甘いわよフェイト!既に彼女は私の手の中!誰がみすみす返す物ですか!」

「…そぅ、なら本人に聞いてみましょうか?」

唯がそう言った瞬間

黒神装を纏いアリシアから離れる風濫

「なっ!」

「さぁ、どうするのかしら?アリシア。」

そう言いながらアリシアに歩み寄る唯

「フフッ。」

ふと笑い出すアリシア

「何がおかしいの?」

「今日はこれで引き下がるわ。まぁどうせ近い内に再会すると思うけど。」

「アリシア!待ちなさい!」

そう言って唯が駆け出すと同時にその場から消えるアリシア

「そぅ、それともう一つ、貴女達のお相手をご用意したわ。

行きなさい。マリオネットドール達よ。…それじゃ。また。」

その言葉を最後にアリシアを気配が消える

「マリオネットドール達。…皆!階段へ集まって!」

唯の言葉に階段に集まる一同

その直後ありとあらゆる場所から漆黒の鎧を身に纏った女性達が出て来る

「鎧の下にメイド服。…ここのメイドって訳ね。」

「唯さん!円さんと舞さんが!」

風濫の言葉に円と舞の方を見ると、

漆黒の鎧を纏い立ち上がってる二人の姿がそこには有った

「唯様、頭の兜を割れば、戻ります。これはそう言うタイプです。」

「OK。皆、やられないでね。」

唯の言葉に頷く一同

「散!」

唯のその言葉と共に一斉に散る一同

それぞれが女性達の兜割る仲、一人円と対峙する風濫

黒神装を纏い、その手には剣が握られていた

 

続く

 

次回予告

操られている円と対峙した風濫

それはある種自身への答えでもあった

次回第7楽章「闇を背負う彼女」

 

 

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