まじかる☆ふらりん 〜幻夢幻想曲〜
序曲「新たな地」

 

 

長野県長野市

 

市内のとある大学

 

そこに、風濫達の姿があった

 

入学式が終わり中庭に出て来る風濫達

そこでは各サークルが勧誘活動を行っていた

「…バスケ・バレーにサッカー・野球。お約束ね。」

「まぁ、確かにね。けど、何か入るの?サークル?」

風濫の呟きに言葉を返す雪

「う〜ん、これと言って得に。雪と青葉は?」

「風濫と同意見。」

「私も。」

「そっか。」

雪と青葉の答えを聞いて口を開く風濫

「どうしようかな〜?本当に。」

「ねぇねぇ貴女達新入生?」

ぼやく風濫達に声を掛ける一人の女性

声をした方を向く風濫達

そこに居たのは、

エナメルを存分に使ったキャットスーツ上のメイド服に身を包んだ女性だった

その姿を見て一瞬引く雪と青葉

それに対し平然とする風濫

「そうですけど、貴女は?」

「私?私はメイド研究会って言うサークルの会長。って言っても私しか居ないけど

ね。

あっ、私の名前は和泉瑠那よ。貴女達は?」

「間宮風濫です。こっちが氷那雪と睦月青葉です。」

「そぅ。興味持ったら3号棟の2−Aに来てね。大抵居るから。それじゃ。」

それだけ言うとそこから去っていく瑠那

「…面白い人。」

「「えっ?」」

風濫の言葉に疑問に思う雪と青葉

 

軽井沢のとある民宿

 

「ただいま〜。」

風濫の声に奥から声を掛ける老女将

「お帰り〜。どうだったかい、大学は?」

「そうね。充実した学校生活になりそうよ。それより今日お客さんは?」

「はぁ、一組いらっしゃいますよ。」

「解った。それじゃお出迎えするわね。」

そう言うと部屋へ戻る風濫

「…相変わらず元気ね〜、風濫も。」

ふと雪が口を開く

「確かにね。さ〜て、私達も手伝うわよ、雪。」

「うん。」

次いで雪と青葉も部屋に戻る

 

翌日

 

履修登録を済ませ雪・青葉を連れて3号棟に来ていた風濫

「ねぇ風濫、ここってまさか?」

「えぇ、大当たりよ、雪。」

風濫の言葉に溜息を付く雪と青葉

そのまま歩いていると2−Aに着く

「あれ〜、まだ開いて無いのかな〜?」

「あれ?間宮さん?」

ふと横から声がする

「あっ、どうも。」

「来てくれたの〜。嬉しい。待ってて、今開けるから。」

そう言うと鍵を開けドアを開ける瑠那

「どうぞどうぞ。」

そう言われ中に入る3人

 

イスに座るとお茶を出す瑠那

「お茶で良かった?」

瑠那の言葉に頷く3人

「そぅ。良かった。」

お茶を啜ると口を開く風濫

「瑠那さん、一つ聞いても良いですか?」

「ん?何。」

「今瑠那さんはどんな事をしているのですか?」

「…そうね〜。世界のメイドさんを調べているの。今は丁度日本のメイドを調べてい

るわ。」

「そうですか。」

風濫の言葉に続けて言葉を出す瑠那

「何より今注目なのは水月邸!反乱を起こしたと言ってるみたいだけど、

私は違うと思ってるし。」

「…そぅ、ですか。」

「…あれ?私悪い事言っちゃった?」

風濫の言葉に心配になる瑠那

「…いえ、別に。…ちょっと、風に当たってきますね。」

そう言うと教室を出て行く風濫

「風濫!」

風濫を追いかけて教室を出て行く雪

「あの〜、やっぱり私悪い事言ったんじゃ。」

心配になる瑠那

「…そうかもね。私達、関係者だから。今日は失礼します。」

そう言うと教室を出て行く青葉

「……元気そうで何よりです。」

 

3号棟入り口

 

「風濫!」

「雪。…私。」

「とりあえず今日はもう帰ろう。」

「…うん。」

青葉も来て結局帰る事にした風濫達

 

3号棟

2−A

 

「ルナ、彼女達は元気そうだった?」

「はい。ですが例の事を話したらやはり気まずくなりましたね。」

「それはそうでしょう。…まだまだ、彼女達は強くなるわ。楽しみ。」

 

続く

 

それから一年

何事も無く進級した風濫達の前にとある財閥の令嬢が現れる

彼女の出現で風濫達に何が起きるのか?

次回第1楽章「闇を纏いし令嬢」

 

 

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