まじかる☆ふらりん 〜クロスオーバーエディション〜

For 君が望む永遠×マリア様がみている

漆黒の月夜 中編

 

 

リリアン内マリア様像の前

 

そこには風濫の姿が有った

「さて、来たのは良いけど、何処から探そう。」

そう言うとフィーナの気を探る風濫

「…居た。」

そう言うとその場から去っていく風濫

 

薔薇園

 

そこにはフィーナと佐藤聖の姿が合った

「フィーナさん、大丈夫ですか?」

心配そうな声を上げる聖

「まぁ、なんとか。けど、このまま無事に外に連れ出すのは、ちょっと困難ですね。

そう言いながらも怪我をした左腕を押さえるフィーナ

「せめて誰かもう一人居てくれれば。」

そう呟いた直後

「見〜つけた。」

ふと女性の声が聞こえ、入り口の方を見るフィーナと聖

「島津由乃。」

「正解です。マスターからの命です。両名ともマスターの所へ連れて行きます。」

由乃の言葉に怪我した場所から手を離し右手で銃を持ち構えるフィーナ

それを見て口を開く由乃

「へぇ、戦う気満々ですか。なら、こちらも手加減はしませんよ。ねぇ、令ちゃん。

由乃の言葉に支倉令が姿を表す

「さぁ、無駄な抵抗はしないで下さい。」

由乃の言葉に身に宿すシルメリアに話しかけるフィーナ

(シルメリア。貴女だけでも聖さんに纏ってここから逃げて。警察署に行けば、羽純

さん達が居るから。)

フィーナの言葉に返答の口を開くシルメリア

(大丈夫ですマスター。アーリィお姉様が直ぐ近く迄来ています。)

(アーリィ?…まさか!)

フィーナがそう思った瞬間

天井の窓ガラスが割れ、一つの人影が中に飛び込んできた

着地時の衝撃で発生した煙が晴れると、そこに居たのは…

「風濫。」

その人影を見て、その名前を口に出すフィーナ

風濫の手には身長と同じくらいの長さの杖が握られ、

格好は魔術法衣に似た格好をしていた

「風濫、その格好は?」

疑問に思うフィーナ

それに対し口を開く風濫

「話は後です。今はここから脱出する事が最優先です。そうですよね?フィーナさ

ん。」

「えっ?えぇ、そうよ。」

フィーナの返答を聞き再度口を開く風濫

「それならとっとと片付けて退散しましょうか。…ルーティア。ソニックウインド。

―OK SONICWIND

ルーティアの言葉と共に風濫が杖を振るうと突風が発生し、由乃と令を吹き飛ばす

「フィーナさん、今の内に!」

「解った。聖さん、行きましょう。」

フィーナがそう言うとマリア様像の方へ走り去るフィーナと聖

2人が去ったのを確認して口を開く風濫

「さてと、まだやりますか?お二人さん。」

そう言う風濫の背後には由乃と令の姿が有った

風濫の言葉の後、由乃が口を開く

「まさか。祐巳さんから止められてますから。行こう、令ちゃん。」

そう言うとその場から姿を消す由乃と令

「…さて、私も行きますか。」

そう言うとマリア様像の方へ走っていく風濫

 

マリア様像の前

 

マリア像に寄りかかるフィーナとそのフィーナを心配する聖

「本当に大丈夫です。それよりも私は貴女を警察署で私の仲間が保護してる貴女の妹

の所に

貴女を連れて行かなければならないの。」

フィーナの言葉に口を開く聖

「しかし、貴女を置いていけない!」

聖の言葉に笑みを浮かべ、口を開くフィーナ

「優しいのね、聖さん。」

そう言うと身体を起こし銃を持つフィーナ

それと同時に周囲に漆黒の鎧を纏った女性が大量に現れる

それを見て思わず身構える聖

その中で口を開くフィーナ

「さて、何処までやれるかな?」

そうフィーナが呟いた瞬間

一筋の突風と共に吹き飛ばされる鎧の女性達

その光景に驚く聖とフィーナ

SONIC BLADE

その声と共に一人の女性が舞い降りると同時に鎧の女性達を蹴散らす

「大丈夫でしたか?フィーナさん。」

「…また、助けられたね。風濫。」

「そうですね。けど、話は後です。今はここから出る事が優先です。」

そう言うと剣を上向きに構えると口を開く風濫

「ルーティア。モードスタッフ。ライトニングバスター、起動。」

―OK。STAFF MODERIGHTNING BUSTER

その言葉と共に形状が変わり、先端の宝玉に魔力が溜まる

「淡き光、打ち放て!ライトニングバスター!!!

風濫の言葉と共に宝玉から光が放たれ、鎧の女性を貫く

「今の内に脱出します!」

風濫の言葉に走り出す聖とフィーナ

それを見て風濫も走り出す

 

警察署

 

会議室

 

そこには風濫・雪・青葉・フィーナ・羽純・ルイ・遙・聖に志摩子の姿が有った

 

フィーナの治療をし、口を開く羽純

「良し、完了。…さて、これからどうするのかしら?」

そう言いながら風濫を見る羽純

「羽純さん、する事は一つです。私と青葉で涼宮さんが連れて行かれたお店へ。

雪とフィーナさんでリリアンを正面から。

後はここで待機して涼宮さん・佐藤さん・藤堂さんを守って!」

風濫の言葉に頷く一同

「先ずはリリアンに向かうメンバープラス涼宮さんでお店へ。

その後雪とフィーナさんは涼宮さんを送った後リリアンへ。」

風濫の言葉に頷く雪・青葉・フィーナ

「それでは日にちが変わった午前0時、行動を開始します。」

 

午前0時10分

 

遙が茜と水月を見かけた店の前に風濫・雪・青葉・フィーナ・遙の姿が有った

「涼宮さん、ここで間違いないのね?」

風濫の問いに頷く遙

それを見て口を開く風濫

「それでは先程言った通り行きましょう。雪・フィーナさん。涼宮さんをお願いしま

す。」

風濫の言葉に頷く雪とフィーナ

頷くと遙と共に去っていく雪とフィーナ

それを見送ると口を開く風濫

「それじゃ、行こうか。青葉。」

「えぇ。」

そう言うとそれぞれ漆黒と銀の十字架を持つ二人

「ルーティア、起動!」

「来たれ!銀十字!」

そう言うとそれぞれ漆黒の魔術法衣と銀色の鎧を纏う

「行くよ!」

風濫のその言葉と共にお店に入る2人

 

店内

 

店内に入り見回る2人

その中で口を開く風濫

「…至って普通のアダルトショップね。」

「そうみたいね。…特に怪しい所は、事務室くらい?」

青葉の言葉に事務室の有る方を見る風濫

「けど、お迎えが居るみたいね。…出てきたらどう?」

風濫の言葉に姿を見せる一人の女性

「戦う気、では無いわね。」

風濫の言葉に付いて来なさいとジェスチャーすると奥へ去っていく女性

それを見て風濫を見る青葉

「…行くしか無いでしょう。」

風濫の言葉に女性を追う青葉と風濫

 

階段を幾つも降り、通路を進むと大きな部屋へと出る

その部屋の中心には福沢祐巳の姿が有った

道案内をした女性はそのまま祐巳の隣へと付いた

それを見て口を開く風濫

「福沢、祐巳。」

「何日振り?いえ、何時間振りですかね?間宮風濫さん。」

祐巳の言葉に手に持っていた杖を祐巳に向ける風濫

「福沢さん、能書きは良いから、やるのならやりましょう。」

風濫の言葉を聞き口を開く祐巳

「…えぇ、確かにそうね。けど、貴女達の相手をするのは、私ではなく彼女です。」

そう言うと不意に姿を現す女性

その女性を見て口を開く風濫

「涼宮、茜。」

「貴女達の相手は彼女です。彼女を倒す事が出来たら、追って来なさい。それでは。

そう言うとその場から去って行く祐巳と女性

それを見送ると小声で口を開く青葉

「風濫。彼女は私が戻すから、風濫は先に行って。」

「青葉。任せて良いの?」

「大丈夫。伊達にフィーナさんから銀十字を受け継いで無いから。…雪程じゃないけ

ど、信用して。」

青葉の言葉に考えると口を開く風濫

「…解った。死なないでね、青葉。」

「うん。リリアンで会おう、風濫。」

そう言うと剣を抜く青葉

それを見て茜も抜刀する

「生き残ってね。」

「えぇ。」

風濫の言葉に答えると茜に向かい突撃する青葉

その直後独特の金属音が響く

それと同時に後ろの通路へと消えていく風濫

それを見て追おうとする茜

それを制する青葉

「貴女の相手は私だよ!」

そう言うと剣ごと茜を弾く青葉

間が空いたをの確認すると剣を仕舞い槍を構える青葉

「さぁ、本気で来なさい!」

 

祐巳を追い通路を進むと出口が見える

出口を出るとそこはリリアンの体育館の裏手だった

「…体育館。まさかね。」

そう呟くと体育館のドアを開け中に入る風濫

「…誰も居る訳ないか。」

風濫がそう呟いた直後

「あら、誰かと思えば風濫じゃない。」

ふと聞き覚えの有る声が聞こえた

辺りを見回す風濫

ふと舞台の上に人影を見つけると、その人物の名を口にする風濫

「…今回の元凶は貴女だったんですか?」

風濫のその言葉に舞台から降り姿を現す女性

「フィーリアさん。」

少し距離を開け、風濫の前に立つと口を開くフィーリア

「元凶、ね〜。半分正解で半分不正解って所かしら?」

「その言い方、裏に何か有るって事ですね。」

そう言うとフィーリアに対し剣を向ける風濫

「風濫、今はヒントだけよ。戦うのはもう少し経ってから。」

そう言うとその場から姿を消すフィーリア

「お楽しみは後で、ですか。」

そう呟くと体育館から出て行く風濫

 

ほぼ同時刻

 

警察署

 

会議室

 

そこにはルイ・羽純・聖・志摩子に遙の姿が有った

 

椅子に座り聖にもたれかかり眠る志摩子

そわそわし、何か気に掛かる遙

そんな遙の側にルイ

そして一人ヘヴンを纏い今回の事件に関する調査を行っている羽純

ふと何かを感じるルイと羽純

「羽純さん。」

「えぇ、何か来るわ。佐藤さん。藤堂さんを起こして下さい。」

羽純の言葉に志摩子を起こす聖

それを確認した後、エンジェルスソードを構える羽純と

神剣E―フェルディアを構えるルイ

その直後何処からとも無く女性の声が聞こえる

「あら〜、もっと沢山居ると思ったのに、たった2人だけ〜。これなら茜だけで良かっ

たわね。」

その言葉と共に姿を見せる女性

「…水月。」

その女性を見て、その名前を口にする遙

「遙、やっぱりここに居たのね。好都合。」

そう言うと遙へ歩み寄る水月

それに気付き背に遙を隠し剣を構えるルイ

「速瀬水月さんですね。涼宮遙さんに何の用ですか?」

立ちふさがるルイの行動を言葉に極めて冷静に口を開く水月

「貴女には関係の無い事。私はただ遙を向かえに来ただけだから。」

そう言うと一歩ずつ遙に近寄る水月

近寄る水月に対し拒否反応を取る遙

そんな遙を見て口を開く水月

「あれ〜、私遙に嫌われたかな?まぁ良いわ。力づくで連れて行くだけよ。」

そう言うと剣を抜く水月

その直後

「同感ね。」

その言葉と共に壁迄吹っ飛ばされる水月

そこんはヘヴンを纏った羽純の姿が有った

「力づくで連れて行くと言うのなら私が相手になりますよ。」

壁迄吹っ飛んだ水月を見てそう言い放つ羽純

その直後

「ぐあっ!」

「羽純さん!」

突然床に叩きつけられる羽純

「しばらく寝ていなさい。」

羽純の側でそう言いつくす水月

それを見て水月に対し突っ込むルイ

 

それから10分後

 

会議室には傷付き倒れている羽純とルイ

それとただ呆然と事の成り行きを見ている事しか出来なかった聖と志摩子

そしてそれを入り口で見ている水月唯の姿が有った

「…ルイ、羽純。これは一体どう言う事なの?」

呆然としながらも口を開く唯

「それに関しては、私から説明します。」

そんな唯に対して口を開く聖

「今から10分程前に速瀬水月と名乗る女性が黒い鎧を纏い襲来。

白井さんと夢野さんは応戦しましたが、結果は見ての通りです。」

そこ迄言うと倒れている羽純とルイに視線を移す聖

唯に視線を戻すと次いで口を開く

「お2人を倒して速瀬水月と名乗る女性は涼宮さんを連れて行きました。私達は、無力

でした。」

そう言うと顔を俯かせる聖

そんな聖の肩に手を乗せる唯

「ありがとう、教えてくれて。後はここで待ってて。迎えに来る時には、全て終わっ

ているから。」

そう言うと会議室を出て行く唯

 

それと同時刻

 

リリアン内ととある場所

 

そこにはフィーリア・祐巳・祥子・由乃・令・水月に茜

それと部屋の中央に遙が寝かされていた

「それでは、始めましょうか?」

フィーリアの言葉に頷く一同

 

後編へ続く

 

 

 

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