Knight Of Strikers

ACT24「全て終わりし後の問い掛けと答え」

 

 

米軍侵攻が終わってからの、ある日の学校

 

突然校長室に呼ばれた楓・ルナ・桜の3人

校長室に入るとそこには天宮市警の長が居た

署長の姿を見て軽く頭を下げる3人

「あぁ、気になさらずに。自己紹介をしよう。天宮市警の全権を持っている上総と言う物だ。」

上総の言葉に順番に口を開く楓・ルナ・桜

「実は君達にお願いが有って来た。」

上総の言葉に何かを感じたのか口を開くルナ

「羽咲市警特殊機動部隊。それと同じ物を天宮市警にも。って所ですか?」

その通りだ。」

上総の言葉に表情を曇らせる楓とルナ

「無論君達の要望は全て受け入れよう。県警の幹部達もそれで納得して貰っている。」

上総の言葉を聞き口を開く楓

「上総さん。折角ですが、お断り致します。今の私達は人数が少なく、とても戦力になるとは思えま

せん。」

「楓と同意見。私達じゃ、役不足です。桜、行こう。」

ルナの言葉に校長室から出て行く3人

 

屋上

 

「楓さん・ルナさん。何で、断ったんですか?」

一人腑に落ちない桜

「楓は羽咲、私は海山にそれぞれ思い出が有るから。それを忘れたくないの。だから今でも私達はそ

れぞれ羽咲と海山の所属なの。」

「そう言う事。それに、私達に頭張れって言うのもね。」

「楓さん、ルナさん。」

桜の言葉に桜の肩に手を乗せるルナ

「解って、桜。」

そう言うと屋上から去って行くルナと楓

「どうしたんだろう?2人とも。」

「色々な事が有ったから、少し心を落ち着かせたいだけよ。」

ふと具現化する桜花

「桜花姉さん。」

「彼女達の気持ちも、考えてあげて。ねっ?」

はい。」

 

久住家

 

今日有った事を母聖に話す桜

「成程ね。変わらないわね、楓も、ルナも。とりあえずその話題は避けて、いつも通りに接してあげ

て。お母さんとのお約束。」

「うん、解った。」

 

その週の日曜日

 

駅前へと遊びに来た楓・ルナ・桜の3

駅ビルのアクセサリーショップでアクセサリーを選んでいるとふと何かに気付く

「何か、騒がしくない?」

楓が最初に口を開く

「そうね。下かな?」

次いでルナ

「どうしますか?」

最後に桜

動くな!

桜が言い終わると同時に男性らしき声が響く

「全員一か所に集まれ!早くしろ!」

そう言いながらショットガンを向ける男性

他にも数人居る模様

(楓、桜、どうする?)

(とりあえず、様子を見よう。)

楓の言葉に頷くと男性の言葉に従う楓・ルナ・桜

 

しばらくして、屋上に全員が集められた

その中で状況分析をする楓

(犯人グループはこれで全員。人質も同様。私とルナだけで行けるわね。)

(何考えてるの?)

そう思っていると魔力を使った念話で話しかけてくるルナ

(この事件の早期解決。2人だけでなら行けそうじゃない?)

楓の言葉に溜息を付くルナ

(全く、楓ったら。けど、確かにね。桜はどうするの?)

(見学。行くよ。1、2、3!)

楓の言葉と共に飛び出す楓とルナ

物の数分で犯人グループを無力化した

その瞬間何かを感じ、何かを感じた方向を向く楓とルナ

そこには黒色のエナメルメイド服を着て、仮面を付けた女性が居た

メイドの女性を見て咄嗟に構える楓とルナ

それを見て口を開くメイドの女性

「羽咲の生き残りよ。気をつけなさい。直ぐに新たな戦いが始まるわ。」

女性の言葉に驚く楓とルナ

「私は風。剣風(つるぎ ふう)。貴女達の敵で有り、味方でも有る者よ。」

そう言うとその場から消えさる女性、風

「何だったの、彼女。」

呆然とするルナ

ルナ、決めた。」

「えっ?」

楓の言葉に疑問を持つルナ

「天宮市警特殊機動隊。発足させる。」

楓の言葉に大きく息を吐くと口を開くルナ

「楓がそう言うのなら付き合うよ。」

「ルナ、ありがとう。」

 

天宮市警

 

受付に姿を見せる楓・ルナ・桜

「水代楓です。上総署長にお伝え下さい。この間の件、受ける事にします。と。」

そうとだけ言うと天宮市警から去って行く3人

 

天宮市警から出てくる3人

それを近くのビルから見守る2人のメイド

「道は、決まったみたいね。それなら、バックアップしなくては。」

「アインス。そうね。唯さん達は消失したとは言え、復旧に残りましたからね。」

女性の言葉に口を開くアインス

「そうね。フィーナさんは表立って協力するみたいですし、イシュタルさんも同様。なら貴女と私は

裏方ですね。」

アインスの言葉に頷く女性

ねぇ、本当に良いの?戻りたいんじゃ「私は、あの時に全てを捨てました。」

女性の言葉に黙り込むアインス

「故に私は、彼女達を裏から支えます。それが、聖騎士団の残り人としての、使命ですから。」

女性の言葉に関心して「ふぅ」と息を吐くアインス

「そうね。時には味方。時には敵。そうやって、彼女達を見守りましょう。」

「えぇ。」

 

後日

 

天宮市警本部で、正式に天宮市警所属特殊機動部隊が発足した

隊長に水代楓。副隊長に月夜瑠那。教官としてイシュタル=ラス=レイピア

隊員にフィーナ=ラス=レイピア・久住桜・フェンリルの計6人での発足となった

 

続く

 

次回予告

 

天宮市警特殊機動部隊、通称特機隊が結成されてから一か月

満月が蒼く染まると言う事態が発生していた

この現象が意味する物とは?

次回ACT25「蒼き月と蒼き星」

 

 

 

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