Knight Of Strikers
ＡＣＴ１６「光と闇の決意」
フィーナが口にした「風濫を決意させる理由」に対して疑問に思うアインス
しばしの沈黙の後口を開くフィーナ
「アインス。一つ例えを出すわ。」
「例え？」
フィーナの言葉にさらに疑問が深まるアインス
「例えば相手側にとある人物が居るとする。その人物を見たら…ルイや貴女。
それに母様も向こうに付くと思う。そんな人物は誰だと思う？」
「それは、きっと唯様に違いない。」
「正解。それが風濫やルナだとしたら、誰になると思う？」
フィーナの言葉に考えると何か思いつくアインス
「フィーナ、まさか？」
「気付いたみたいね。この事は誰にも言わないでね。母様は、気付いているけど。」
「フィーナ。解ったわ。」
市内とある教会の礼拝堂
そこには桜・カレン・楓・紫亜にイシュタルの姿が有った
「２人とも、中々良い筋ね。特にカレン。フィーナが私と同じみたいと言っていたわ。」
「えっ？…あっ、ありがとうございます。」
突然の事に驚きつつお礼を言うカレン
「さてと、ドアは開いてるわよ。入ってきたらどう？」
イシュタルの言葉にドアが開くと２人の女性が姿を見せる
「貴女、何者？」
「これはこれは失礼。私はビショップと申します。こちらの女性はシルヴィー。」
名を聞いて驚く桜とカレン
「それで、何の用なのかしら？」
驚かず冷静に問いかけるイシュタル
「いえ、何も。強いて言うのでしたら、ご挨拶と言う所ですかね？」
「それは私達への宣戦布告と考えてよろしいのかしら？」
イシュタルの言葉に不敵に微笑むビショップ
「それではこれにて失礼させて頂きます。」
「ビショップ、って言ったわね？」
ふとイシュタルに声を掛けられ立ち止まるビショップ
「えぇ、そうですが。何でしょうか？」
「貴女のマスターに伝えなさい。光が、必ず貴女を討つと。」
「…えぇ、伝えておきます。行きますよ、シルヴィー。」
そう言うとそこから消えるビショップとシルヴィー
それを確認すると口を開くイシュタル
「…覚悟、決めなくちゃね。カレン、貴女に渡す物が有るわ。」
「私に、ですか？」
イシュタルの言葉に疑問に思うカレン
天宮市立中央高校
校門
そこにはクイーンを筆頭にルック・ビショップ・ナイトに
ルナ・シルヴィー・フェンリルの姿が有った
「さぁ、始めるわよ。」
「はい、マスター。」
返事を聞くと校内へと足を踏み入れるクイーン達
天宮市内某所
「羽咲に戻る？」
アインスの言葉に頷くフィーナ
「今この時期に何しに戻るのよ？」
「…忘れ物を取りに。それと色々。」
フィーナの言葉に呆れるアインス
「ちゃんと戻って来てね。」
「…解ってる。」
そう言うとその場から去って行くフィーナ
天宮市内教会
教会に姿を表すアインス
それに気付くイシュタル
「アインス。フィーナは？」
「…羽咲に戻ってる。忘れ物を取りに戻るって言ってた。」
アインスの言葉に考え、納得するイシュタル
「アインス、相手はもう動いているわ。これから向かうわよ。」
イシュタルの言葉に頷くアインス
続く
次回予告
妖艶なる黒に染まる学校
そこを舞台に光と闇の戦いが始まる
それぞれの想いを胸に、彼女達は戦場に赴く