Knight Of Strikers

ACT14「雷光の騎士」

 

 

屋上

 

楓の前に突如現れた女性

屋上へと掛けてきたアインスはその姿を見て驚く

ふとアインスに気付き振り返る女性

その女性を見て確信に変わる

「貴女、まさか。」

「お久し振りね、アインス。さてと、どなたかは解らないけど、退いて貰えますか?」

笑顔でナイトにそう言う女性

それに対し口を開くナイト

「貴女が何者か解りませんが、退く気は、無い!」

ナイトの言葉に「やれやれ」と言った感じで溜息を付くと口を開く女性

「アインス。上の彼女達をお願い。魔力解放。」

そう言うと女性の魔力量が上がり周囲に雷光が発生する

それを確認すると右手を真横に差し出し口を開く女性

「来て。ミョルニル。」

そう言うと女性の右手に雷を纏った剣が握られる

「雷光一閃。」

そう言うと右手に持った剣、ミョルニルを振りきる女性

それと同時にイカヅチを受け吹き飛ぶナイト

それを見てミョルニルをナイトに向ける女性

「退いてくれませんか?」

再度笑顔で言い放つ女性

「くっ!覚えておきなさい。」

そう言うとその場から消えるナイト

ナイトが消えたのを確認すると右手からミョルニルが消える

「さてと、アインス。もう大丈夫よ。」

女性の言葉に降りてくるアインスと楓

ルナも目を覚まし状況を把握した

「さてと、久し振りね。アインス。」

「…私もよ、シスターナイトイリア。いえ、雷神イシュタル。」

 

廊下

 

ルーナの一撃により兜が割れ、その下から素顔が露になる鎧の騎士

その顔を見て驚く風濫と桜

「如月、さん?」

そう言う桜に対し口を開く風濫

「いいえ。あれは紫亜じゃない。」

風濫の言葉に疑問に思う桜

「間宮さん。ならあれは、誰なんですか?」

「あれは…。」

そこ迄言い、口をつぐむ風濫

「風濫。彼女は私が討つわ。下がっていて。」

「…はい。」

鎧の騎士の言葉に頷く風濫

気が付くと鎧の騎士の右手には普通の剣では無く、銀十字の剣が握られていた

「さぁ、来なさい。ルーナ!」

鎧の騎士の女性がそう言うと突っ込んでくるルーナ

それと同時に駆け出し、すれ違いざまに斬り合うルーナと鎧の騎士の女性

「…浄化。解放。」

鎧の騎士の女性がそう言うとその場から消失するルーナ

それを確認すると剣を納め紫亜へと近づく

「紫亜。いえ、アーチャー。起きて。」

女性の言葉に目を覚ます紫亜

「…えっ?」

目の前に居た女性の顔を見て疑問に思う紫亜

「何で?何でここに居るの?貴女としての記憶は、持っていないのに。」

戸惑う紫亜

「可能性の一つ。私が貴女にならなかった未来の内の一つよ。」

「けど。それでもここに居るなんて。私には解らないよ。フィーナ!」

紫亜の言葉を聞き口を開く鎧の騎士の女性。否、フィーナ

「私もよ。気付いたらこの町に居た。もしかしたら、姉さんの導きかも。」

フィーナの言葉に考え込む紫亜

その直後女性の声が聞こえる

「そっちも終わったみたいね。」

その声を聞き口を開く風濫

「アインスさん。…お久し振りです。イシュタルさん。」

「久し振りね、風濫。」

声が聞こえイシュタル達の方を見る紫亜

だが言葉に詰まる

それを見て口を開くイシュタル

「良いのよ、母と呼んでも。貴女も私の娘ですから。アーチャー。」

「お母様。」

そう言うと泣きながら抱きつく紫亜

「風濫。話す事が有るわ。貴女だけじゃなく、全員に。」

 

続く

 

次回予告

 

フィーナから語られる今回の事件

それと天宮市で多発している女性が行方不明になる事件との関連

そして、クイーンの目的

全てを知った上で答えを出す桜

次回ACT15「彼女の目的

 

 

 

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