Knight Of Strikers

ACT11「新たなる敵」

 

 

7月

 

桜が楓達と出会って最初の夏

梅雨も明け暑い日が続くとある日

 

音楽室

 

「それじゃ一回合わせてみようか?」

楓の声に頷く桜・カレン・ルナ・紫亜

 

一通り終わると風濫とアインスが姿を見せていた

「シル姉。」

「やっほう。順調みたいね…って、あれ?ルナ、ギター出来るの?」

風濫に問われ口を開くルナ

「紫亜さんに教わりながらですけど、予定してるナンバーは大体出来てます。」

「そう。っと、ちょっと真面目な話になるわよ。」

風濫の言葉と表情に真剣な面持ちになる一同

「天宮市警の本部長から直々のご依頼。最近多発している女性ばかりの行方不明事件。

この事件の調査・解決を依頼されたわ。表向きは警察が調査中との事。」

風濫に次いで口を開くアインス

「本部長からは秘密理にこの事件を解決して欲しいとの事。」

「それで私達に来たと言う事ですか?」

楓の言葉に頷く風濫とアインス

「とりあえずアインスさんは楓とルナを連れて調査を。

カレンは紫亜と一緒に魔術と武術を教えてあげる。桜は?」

「私も、お願いします。」

桜の返答を聞くと再度口を開く風濫

「それじゃ、始めましょうか。」

 

中心部のビルの屋上

 

そこにはアインス・楓・ルナの姿が有った

その中で口を開くアインス

「まだ少し早いみたいね。…けど、動いている。」

「どうしますか?アインスさん。」

問いかけるルナ

「もうしばらく待ってみるわ。それからよ。」

アインスの言葉に頷く楓とルナ

 

1時間後

 

駅前広場

 

そこで何かを待つアインス・楓・ルナの3人

ふと何かを感じ口を開くアインス

「楓・ルナ、来たわよ。しかも真っ正面から。」

アインスの言葉に正面を見る楓とルナ

その先には黒い鎧を纏った女性が4〜5人程立っていた

「回りにも何人か居ますよ。」

ルナの言葉と同時に周囲からも現れる

「皆、行くよ。」

アインスの言葉に頷くと口を開く一同

「エルスハート!」

「ナイトオブムーン!」

「ツヴァイベルン!」

「「「起動!!!」」」

Wake Up Saver Form Set On

電子音声と共に魔術法衣を纏い剣を持つ一同

「「「魔力装填。」」」

Magic Load

「一発で決めるよ!」

Lighting Strike

電子音声の後黒き鎧の女性達を切り裂き浄化する

そのまま私服に戻り倒れる女性達

「行方不明の女性達?」

疑問に思う楓

側に有った何かを拾いながら口を開くアインス

「そうみたいね。(…これはラバー。何が起きるの、一体)。楓・ルナ、戻るわよ。」

アインスの言葉に頷く楓とルナ

 

学校上空

 

そこには風濫・桜・カレンの姿が有った

「一日で此処まで出来るなんて中々ね。

…今日はここまで。また明日にしましょう。」

そう言うと屋上に降りる3人

「「ありがとうございました。」」

2人あわせて声を出す桜とカレン

「また明日ね。」

風濫の声の後屋上から去って行く桜とカレン

「紫亜、どう見る?」

「中々に良い筋だと思うけど。特に桜。」

紫亜の言葉に「へぇ〜。」と言う顔をする風濫

「カレンの方は私と同じ感じで育てられるわね。」

「マジックガンナーって事?」

風濫の問に頷く紫亜

「それはそれで楽しみね。…で、いつまで隠れているつもり?」

風濫がそう言うと姿を見せる女性

「流石ですね。いつから気付いておられましたか?」

「最初から。それで、貴女は何者?」

風濫の問に口を開く女性

「申し遅れました。私はナイト。我が主クイーン様からの伝言を伝えに来ました。」

疑問に思いながらナイトと名乗った女性の方を向く風濫と紫亜

ナイトと名乗った女性は全身を黒いラバーで隙間無く覆っていた

僅かに露出しているのは目・鼻・口の部分だけで有る

頭にはゴム製のウィッグが付けられていた

「伝言、ね〜。一体何かしら?」

「黒き妖艶なる者なら聖騎士達へ。黒き妖艶なる侵食を止めてみなさい。

…以上です。」

伝言を聞くと口を開く風濫

「へぇ、中々ね。貴女の主に伝えなさい。必ず止めると。」

「…解りました。では失礼致します。」

そう言うとその場から消えるナイト

「紫亜、アインスさん達を。」

風濫の言葉に頷くと屋上から去って行く紫亜

「…まさか、ね。」

 

続く

 

次回予告

黒き妖艶なる者、クイーン

彼女からの挑戦状を受け聖騎士達は動きだす

次回ACT12「広がる闇」

 

 

 

TOP

inserted by FC2 system