Knight Of Strikers

ACT12「広がる闇」

 

 

夕焼けの学校

 

その中の教室に風濫の姿が有った

「さて、私を呼び出して何の用かしら?…そもそも貴女は誰かしら?」

風濫が言い終わると同時に姿を表す全身ラバーの女性

「これは失礼。私はビショップ。クイーン様の命で参りました。」

クイーンの名前が出て呆れる風濫

「薔薇騎士シルヴィー。我がマスターが貴女をお望みです。ご一緒して頂けますか?」

そう言うと同時に全身ラバーのメイドが多数現れる

「光の者になった私を望むの?不思議な人ね、貴女のマスターは。」

そう言うとふと懐かしき女性の声が聞こえる

「相変わらずだね。けどそれが貴女らしいよ、シルヴィー。」

声が聞こえ驚くと振り返る風濫

そこに居たのは…

「フェン、どうしてここに?」

「どうしてでしょう?それは秘密。まぁ考え次第によっては教えてあげるかも。」

フェンの言葉に外を向く風濫

「…別に良いわ。フェンが本物だろうが偽物だろうが、彼女の邪魔をするのなら、

私は斬るのみ。」

風濫の言葉を聞き口を開くフェン

「良く解ったわ、シルヴィー。ビショップ、帰りましょう。時間の無駄よ。」

フェンの言葉に頷くと風濫を残し消える一同

気配が消えたのを確認すると溜息をつく風濫

「結構来たのかな?」

ふと女性の声が聞こえる

「…いつから居たんですか?アインスさん。」

「最初から。」

そう言うと姿を表すアインス

「それで、どうするの?」

「…正直、フェンにはああ言いましたけど、心の中では、迷ってます。」

風濫の言葉を聞いて口を開くアインス

「悩んでるのなら悩みなさい。答えが出るまで悩み続けたら、良い答えが出るわ。」

「アインスさん。…はい、精一杯悩んでみます。」

 

翌日の放課後

 

学校の音楽室

 

練習をしている桜とルナ

その中でふと口を開く桜

「ねぇ月夜さん。」

「桜、どうしたの?」

「今日の間宮さん。何か考えてるみたいだったけど、気のせいかな?」

桜の言葉に考えるルナ

「シル姉に限ってそんな事、無いと思いたい。」

そこ迄言い終わるとやれやれと言った感じで口を開くルナ

「さてと、どなたかしら?」

ルナがそう言うと教室の奥に姿を表す女性

「どなた?面識が有るのに酷い事言うのね。月夜(つきよ)の魔術師。」

そう言うとその姿が鮮明に映る

その姿を見て驚くルナ

「月夜さん?」

「…氷狼フェンリル。氷那さん。」

「ご名答。」

ルナの言葉に正解と言うフェン

「何しに、来たのですか?」

「警告よ。気を付けてね。妖艶の闇は既に侵攻を開始しているから。

それと、風濫には何も言わないであげて。お願い。」

フェンの言葉の後口を開くルナ

「…力には、なってあげないのですか?」

「出来るのなら、とっくにしているわ。けど、今の私は枷に捕らわれている状態。

だからこうして伝える事しか出来ないの。」

フェンの言葉を聞いて口を開くルナ

「…解りました。それと、敵として出てきた時は、全力で相手になります。」

「…ありがとう、ルナ。」

そう言うとその場から消えるフェン

「月夜さん。」

「桜、この事は黙っていて。お願い。」

ルナの言葉に頷く桜

 

翌日

 

朝登校してきて違和感を感じる桜達

 

昼休み

 

屋上

 

そこには桜・カレン・ルナ・紫亜・楓の姿が有った

その中で最初に口を開く紫亜

「さて、皆気付いているよね?」

紫亜の言葉に頷く一同

「驚いた。まさか此処まで浸透しているなんて。

現状はこの学校のほぼ全てに浸透しているでしょうね。」

「紫亜、どうするの?」

楓が疑問を投げかける

「こちらから打って出たいけど、あちらさんが何処に居るかを私達は知らない。

…先手を取れないって正直辛いわね。」

紫亜がそう言うと同時に転移魔方陣が引かれ、そこから多数のラバーメイドが現れる

ふとその中に見慣れた格好を見つける紫亜

「嘘、でしょ?」

思わず出るその一言

「嘘では無いわよ。」

ふと聞こえる女性の声

「その声、ナイト!」

紫亜の言葉と同時に姿を表し、とある一人の元に寄りそうナイト

「懐かしいでしょう。彼女の名はルーナ。双剣のルーナ。…そうよ如月紫亜。」

 

―長野の時の、貴女よ―

 

続く

 

次回予告

紫亜達の前に現れたナイト

それと同時に姿を見せたのは長野の時のラバードール、ルーナ

その姿を見て動揺する紫亜

次回ACT13「黒き衣

 

 

 

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