Knight Of Strikers

ACT10「魔を断つ剣」

 

 

可能性の一つ

その力を持って桜達の前に姿を現した黒き秋華

「全力で来なさい。私は、オリジナルより強い。」

その言葉と同時に突っ込む紫亜

その手には銀十字の剣が握られていた

そのまま斬りかかると黒いヴォルケスで受け止める秋華

「如月紫亜。貴女も私と同じ。可能性の一つ。けど、まだまだね。」

そう言うと思いっきり地面に叩きつける秋華

それと同時に正面でナイトオブムーンを構えるルナ

Lunatic Buster

真っ正面から魔力を放出するルナ

煙が晴れるとそこには手をかざして立ちつくす秋華の姿が有った

「嘘。」

思わず驚くルナ

「燃え尽きなさい!」

そう言うと同時に黒き炎が発せられる

その炎を書き消すかのように魔力の球体が駆け抜ける

「やらせはしません。黒き秋華さん。私が相手です。

エルスハート、コードヴァルキリー。起動。」

Code Varukirey Wake Up

電子音声の後紅い神装具を纏う楓

剣を抜くと口を開く楓

「行きます。」

「来なさい。」

そう言うと同時に駆け出し独特の金属音が響く

「へぇ、中々ね。けど、まだまだ!」

そう言うとエルスハート毎楓を弾く秋華

「くっ!」

「楓・ルナ・紫亜、下がっていなさい。」

そう言うと前に出るシルヴィー

「シルヴィー、一人で大丈夫?」

「はい。アインスさんは桜を守っていて下さい。彼女が、鍵ですから。」

シルヴィーの言葉に頷くアインス

「行くよ、レヴィンクライス。」

OK Master

レヴィンクライスの返答を聞くと秋華を見据えるシルヴィー

それに対し剣に変わったヴォルケスを構える秋華

「間宮風濫、一つ、問いてもいいかな?」

ふと開いた秋華の言葉に頷くシルヴィー

「もしも、非日常の世界に来なかったのなら、貴女はどうなっていた?

それを、教えて欲しい。私ですら、それが見えない。」

その問い掛けに口を開くシルヴィー

「そんな事は無い。どんな事が有っても、私はフィーリアさんと出会い、親友を傷付け、

慰め、そして、闇へと落ちている。それが、私だから。」

「…成る程。“もしも”の力を否定するのね。貴女は。」

「えぇ。戦いの無い世界に生きていたのら、きっと私は退屈していた。

だからこそ、私は戦いの世界に生きる!」

Magic Load Full Open Full Drive

「行くよ、レヴィンクライス。」

OK Full Drive Start

電子音声の後レヴィンクライスを軸に光の渦が巻き起こる

それを見て口を開く秋華

「ヴォルケス。最大顕現。」

秋華の言葉に黒い炎を纏うヴォルケス

「行きます。」

Lighting Strike

電子音声を聞き駆け出すシルヴィー

「燃え上がれ!」

そう叫びシルヴィーと剣を交わす秋華

その衝突で衝撃波が発生する

咄嗟にカレンの前に防護壁を張る紫亜

自ら防護壁を張る楓と、桜・アインスを守るルナ

「凄い衝撃破。お願い、持って。ナイトオブムーン!!!

ルナがそう叫ぶと同時に声が聞こえる

「桜ぁぁぁ!!!

その叫びを聞き銀槍を構え突っ込む桜

「闇を貫け!シルバードストライク!!!

煙立ち込める中銀槍が秋華を貫く

「久住桜。…そうか、私は滅び去る運命に有ったのね。」

そう言うと煙が晴れた空を見上げる秋華

「秋華さん。確かに貴女は強い。けど、今の貴女はIFの力を持った秋華さん。

故に真実には勝てない。」

「シルヴィー。…そうね。これからもオリジナルの私をお願いね。

…久住桜。強く、強く生きなさい。」

そう言うと空を見上げながら消失する黒き秋華

「終わった、の?」

疑問の声を出す桜

「えぇ、終わったのよ。」

それに対し答えるシルヴィー

「う、う〜ん。」

「カレン!」

目を覚ましたカレンに駆け寄る桜

「桜。私何を?」

「何でもない。何でもないよ。」

「…そう。」

いつの間にかシルヴィーの側迄移動している一同

「これにて一段落か。」

「一段落?違うわよ紫亜。これは始まりよ。」

シルヴィーの言葉に疑問に思う一同

その中で一人何かを解っているアインス

「やれやれね。けどまぁ、厄介事には成れてるし。」

アインスの言葉に軽く笑うシルヴィー

「確かに。まぁそれがSaint Knightですからね。」

シルヴィーの言葉に納得する一同

それを見ると一人レヴィンクライスを抜くシルヴィー

「レヴィンクライス。これからよろしくね。」

OK Master

 

数日後

 

紫亜・ルナが正式に桜のクラスに編入

それと共に風濫が教員として赴任

 

ある日の放課後

 

音楽室

 

そこには風濫・楓・紫亜・ルナ・桜・カレンの姿が有った

「バンド、ですか?」

風濫の提案に疑問に思う桜

「そっ。人数的には丁度良いでしょう?」

風濫の提案に呆れる紫亜

「で、誰が何をやるんですか?」

「う〜ん、格人の希望を優先するよ。特に桜とカレンね。」 

風濫の言葉に呆れを通りこす紫亜

「んで、お二人さん。何か希望は?」

「ギター、やりたいかな?」

風濫の言葉に口を開くカレン

「ほぅ。桜は?」

「ベースを習っていたんで。ベースで。」

「んじゃ決まりね。あとはギターとボーカルとドラムって所かしらね?」

風濫がそう言うと口を開く楓

「ドラム、良いですかね?」

「んじゃドラムは楓ね。ルナと紫亜は?」

「シル姉!」

ふと声を上げるルナ

「ルナ。どうしたの?」

「歌ってみても、良い?」

ルナの言葉に笑顔で頷く風濫

それを見て喜ぶルナと呆れる紫亜

「はぁ、ギターか。まっ、良いか。」

「目標は文化祭よ〜!」

 

続く

 

次回予告

戦いから数か月

天宮市は夏を迎えていた

そんな真夏の夜に、新たな事件は起きた

次回ACT11「新たなる敵」

私は、魔を絶つ剣成り

 

 

 

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