Knight Of Strikers

ACT6「月夜の桜」

 

 

「えぇ、この銀十字を使ってね。」

セフィリアの言葉に対して疑問に思う一同

「ルナ、ナイトオブムーンを。」

「えっ?はい。ナイトオブムーン、起動。」

―OK Wake Up―

電子音声の後魔術法衣を纏い杖状のナイトオブムーンを持つルナ

「楓、紫亜。潜ってる間の守り、頼んだわよ。」

セフィリアの言葉に頷く楓と紫亜

「ルナ、行くわよ。集中して。」

「はい。」

セフィリアの言葉に答えると集中するルナ

それと同時に何かに引っ張られる

 

目を開けると平原に立っていた

「…何処、ここ?」

「久住桜の精神世界よ。」

ふとセフィリアの言葉が聞こえる

「セフィリアさん。」

「行くわよ。」

そう言うと移動を開始する

 

しばらく歩くと神殿が見え、入口の前に一人の人が立っているのが解る

更に近づきその姿を見て口を開くルナ

「桜さん。」

「違う。私は久住桜で有り、久住桜では無い存在。」

女性の言葉に疑問に思うルナ

それに対し口を開くセフィリア

「無意識領域下における久住桜を守護する者。それが貴女ね。」

セフィリアの言葉に頷くと口を開く女性

「正解。私は久住桜を守護する者。故に問う。貴女達は何しに来た?」

そう言うと日本刀を向ける女性

「久住桜と、話しをしに来ただけよ。」

そう言うと同時に銀装を纏うセフィリア

「それは無理。桜は、閉じこもっている。」

そう言うと半透明の殻が現れる

その中には膝を抱えた桜の姿が見える

「桜。」

思わず、そう呟くルナ

 

屋上

 

寝ている桜とルナを眺める楓

ふと紫亜が口を開く

「楓。来てる。投影開始(トレース・オン)

そう言うと白と黒の剣を持つ紫亜

「さぁ、出てきたらどう。」

紫亜の言葉に姿を表すカレンと灰音

それとこの学校の生徒達

「何しに来たのかしら?」

そう言うと白の剣を向ける紫亜

「何しに?勿論桜を返しに。」

カレンがそう言うと同時にカレンの真横に白の剣が突き刺さる

「それは、桜が決める事。私達はどうこう言える立場では無いわ。」

紫亜の言葉の後消える白と黒の剣

「楓、お願いね。…来い。」

そう言うと紫亜の右手には銀十字の剣が握られていた

「さぁ、来い!」

 

桜の精神世界

 

桜の殻に寄りそうルナ

「桜。辛いんだよね。…私も、そうだったから。」

そう言うと俯くルナ

 

再び屋上

 

全体の3分の1を浄化して楓の前に付く紫亜

「まだ粘るの?しぶといわね。ハイネ、やってしまいなさい。」

「はい、お姉様の命ずるままに。」

そう言うと剣を構えるハイネ

「紫亜!」

「解ってる!けど…。」

紫亜が弱みを見せた直後

Wake Up Saver Form Set On―

何処からともなく電子音声が聞こえる

「誰?何処に居るの!」

叫ぶカレン

それと同時にハイネと紫亜の中間に降りたつ人影

その人影はメイドの女性だった

「貴女、何者?」

カレンが尋ねる

「…ただのお節介なメイドですよ。」

 

続く

 

次回予告

突然現れた謎のメイド

それと並行して桜に呼びかけるルナ

次回ACT7「月の想い・桜の想い

 

 

 

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