Knight Of Strikers

ACT5「闇への誘い・絆」

 

 

学校の屋上で黒き鎧を纏いし者を纏める女性、

ハイネと親友カレンが話をしている所を目撃した桜

「嘘でしょ?何でカレンが彼女と話しているの?」

目の前の出来事に呆然となりながらそう言う桜

身構えるハイネを制するカレン

それと同時に桜の背後に回り込む

「桜、貴女もこちらに来ましょう。こっちは良いわよ。願いは何だって叶うのだか

ら。」

カレンの問い掛けに戸惑う桜

「遠慮する事は無いのよ。ただ声を傾ければ良いだけだから。」

「…カレン、ごめん。」

そう言うとカレンから離れる桜

「そう、拒むんだ。私の事を。」

「違う!今のカレンは、私の知ってるカレンじゃない。

こんな、闇に染まったカレンは、カレンじゃない!」

桜の言葉を聞き口を開くカレン

「がっかりね。なら、実力行使よ。」

そう言うと同時に桜を睨むカレン

その目を見ると同時に心臓が高鳴る

「何?…これ?」

「堕落(フォーリンダウン)の呪法よ。さぁ、こちらにいらっしゃい。桜。」

呪法の効果に抗おうとする桜

「無駄よ。そんな事すれば桜の心を壊す事になると。」

「嫌。嫌。嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!

そう叫ぶと同時に、糸が切れた人形のように倒れ込む桜

「桜!」

それと同時に姿を見せる楓

「くっ、遅かった。」

「残念ね。彼女の心は今壊れた所よ。」

カレンがそう言うと同時に置き上がる桜

その光景に驚く一同

「桜。そう、壊れてないのね。」

カレンの言葉に口を開く桜

「桜?…あぁ、彼女の事ね。」

桜の言葉に疑問に思う一同

「桜じゃ、ないの?なら、貴女は誰よ!」

「…セフィリア。銀十字を作りし者にして守護する者。セフィリア=ラムス。」

そう言うと同時に銀装を纏うセフィリア

「久々ね。銀装を纏うなんて。」

そう言うとカレンを見るセフィリア

「さて、退くのなら退きなさい。けど、やるのなら、遠慮はしないわよ。」

そう言うと剣を抜くセフィリア

「は〜い、そこまで。」

ふと気の抜けた声が聞こえると同時に姿を表す声の主

「シルヴィー。何しに来たの?」

カレンが問いかける

「何しに?酷いな〜、折角時間稼ぎに来たのに。」

そう言うと剣を抜くシルヴィー

「マスターから帰還命令が出ているわ。さぁ、さっさと行く!」

シルヴィーの言葉にそこから消えさるカレンとハイネ

2人が去ったのを確認すると口を開くシルヴィー

「やれやれ。大切な素体を壊すようなマネしないで欲しいわね。」

そう言うと同時に楓に剣を向けられるシルヴィー

「楓、どう言うつもり?」

「桜が大切な素体とは、どう言う意味ですか?答えようによっては、斬ります!」

楓の言葉に剣を納めるシルヴィー

「落ち付きなさい楓。…セフィリアさん。桜を、お願いします。」

そう言うとその場から消えるシルヴィー

「…解ったわ、風濫。…楓、紫亜とルナを呼んで。」

 

屋上

 

そこにはセフィリア・楓・紫亜にルナの姿が有った

セフィリアから説明を聞く紫亜とルナ

「桜さんの気持ち、解る気がする。」

ふと口を開くルナ

ルナの言葉に疑問に思う楓

ふと何かを確信し口を開く紫亜

「そうか。ルナは海山での事件が有るからね。」

海山

その名を聞き納得する楓

「それを承知でルナ、貴女に頼みたい事が有るの。」

セフィリアの言葉に口を開くルナ

「桜さんを、戻してくれば良いんですね?」

「えぇ、この銀十字を使ってね。」

そう言うと銀十字をかざすセフィリア

 

続く

 

次回予告

 

銀十字を作りし者セフィリア=ラムス

彼女しか知らない、秘められた力が今解き放たれる

全ては、未来の為。一人の女性の為

そして、弱き者を守り、魔を絶つ為に

次回ACT6「月夜の桜」

 

 

 

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