Knight Of Strikers

ACT3「銀十字」

 

 

久住家

 

桜の部屋

 

紫亜から貰った銀十字のネックレスを見つめる桜

「お守り変わり…か。」

 

翌日

 

学校

 

「さ〜くら、おはよう。」

「カレン、おはよう。」

桜からの挨拶の後、首元のネックレスに気付くカレン

「桜、そのネックレス、何?」

「これ?銀十字のネックレス。露天で見つけてね。」

そう言うと銀十字を見せる桜

「桜、バレないようにね。」

「うん、気を付ける。」

そう言うとまた服の下に銀十字を仕舞う桜

 

昼休み

 

屋上

 

「お姉様、お呼びですか?」

「ハイネ、由々しき事態よ。彼女が浄化の力を手に入れたわ。」

お姉様と呼ばれた女性の言葉に驚くハイネ

「ハイネ、手段は選ばないわ。彼女から銀十字を奪いこの世から消しなさい。」

「銀十字を奪った後の彼女は?」

疑問に思うハイネ

「私に任せなさい。」

「御意。」

そう言うとその場から消えるハイネ

 

HR

 

「久住。生徒指導の上総先生が呼んでいた。終わったら指導室迄行くように。」

「えっ?…はい。」

疑問に思いながらもHRを終え、生徒指導室に向かう桜

 

生徒指導室

 

「久住です。失礼します。」

ノックの後そう言うと指導室に入る桜

そこには虚ろな目で桜を見据える上総の姿が有った

「上総、先生?」

「久住、ネックレスを、しているだろう?」

その言葉に何かを感じ指導室を飛び出す桜

 

廊下

 

指導室を飛び出すと黒い鎧の女性達が大勢居た

その全てが剣を抜き桜を見据える

「助かりたいのなら、その銀十字を渡しなさい。久住桜。」

その声と同時に姿を表すハイネ

その姿を見て口を開く桜

「貴女は、この前の路地裏の。」

「やっぱり、見ていたのね。死にたくないのなら、その銀十字を渡しなさい。」

ハイネの言葉に悩む桜

(渡せば助かる。けど、絶対に無くさないでねって言われてる。…どうすれば、良い

の?)

悩む桜の耳に、ふと女性の声が聞こえる

―悩んでるみたいね―

その声を聞き顔を上げると学校の廊下では無く白い空間に居た

そして目の前には銀色の鎧を纏った女性

「…貴女は?」

桜がそう言うと光輝く銀十字

―私はその銀十字に宿る者。貴女にはその力、浄化の力を使う権利が有る―

「浄化の、力?」

―えぇ。この時、この場所でも闇は侵食し始めている。故に銀十字が存在する―

「その闇を、浄化する為ですか?」

桜の言葉に頷く女性

―さぁ、行きなさい。貴女には銀十字が。仲間が居るわ―

女性の言葉に頷くと口を開く桜

「貴女の名前、聞いても良いですか?」

桜の問いに口を開く女性

―セフィリア。セフィリア=ラムス―

その名を聞いたと同時に白い空間が歪む

 

気が付くと学校の廊下に戻っていた

「さぁ、早く答えを出しなさい!」

女性の声に立ちあがると銀十字を手に持つ桜

「物解りが良いわね。けど、もう少し早くするべきよ。」

そう言うと手を出しだすハイネ

それに対し口を開く桜

「誰が貴女に渡すもんですか。」

「…言ったわね。なら、死になさい!」

ハイネの言葉と同時に一斉に桜に襲いかかる黒い鎧の女性達

「桜!」

遠くの方で楓の声が聞こえる

(セフィリアさん、使わせて。貰います。)

心の中でそう言うと口を開く桜

「私は魔を浄化する剣と成る。銀装!!!

そう叫ぶと同時に銀色の光に包まれ、光が止むと同時に銀色の鎧を纏う桜

その姿を見て驚くハイネと楓

Silver Fairyレイピア。参上。」

 

続く

 

次回予告

 

銀十字の力を引き出しレイピアとなった桜

闇に染まりつつ有る世を救うため

彼女は、戦いの道へと身を投じる

次回ACT4「銀装妖精

 

 

 

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