Knight Of Strikers

ACT2「黒き誘い」

 

 

黒き者達を目撃した翌日の学校

 

「桜、おはよう。」

「カレン。おはよう。」

「聞いた聞いた?今日転校生が来るみたいだよ。」

カレンの言葉に「もしかして?」と思いながら普通の反応をする桜

「へぇ、男子?それとも女子?」

「う〜ん、今回は残念ながら女子。うちの男子共は飢えてるから大変だぞ〜。」

「うん、そうだね。」

そんな会話を交わしながら教室に入る桜とカレン

やがてホームルームが始まり担任が口を開く

「喜べ男子共!今日は転校生が来ているぞ!入れ!」

担任の声に教室に入って来る転校生

その姿に思わず見とれる男子

「ほ〜れ自己紹介。」

担任に急かされ口を開く転校生

「あっ、えっと、水代楓です。よろしくお願いします。」

楓が言い終わると騒ぐ男子たち

「黙れぇ!席はそうだな、久住の隣が空いているから久住の隣だ。」

「はい。」

そう答えると移動する楓

傍まで来ると口を開く桜

「久住桜です。」

「水代楓よ。よろしくね。」

 

休み時間には案の定男子生徒に囲まれる楓

 

昼休み

 

屋上

 

そこには楓の姿が有った

ふとそこに姿を表す桜

「来たわね、桜。」

「水代さん。何の用ですか?」

桜の言葉に口を開く楓

「単刀直入に言うわ。私は貴女を守る為に来た。紫亜とルナから聞いてない?」

2人の名前が出て納得する桜

「けどまぁ、来て驚いたわ。此処まで侵攻が進んでいるなんてね。…出てきたらど

う?」

楓の言葉に姿を表す黒き鎧に身を包んだ女性

「来たわね。」

「邪魔する者、目撃した者、全て消す。」

そう言うと剣を抜き桜に斬りかかる

「えっ?」

突然の事に唖然とする桜

女性の振り下ろされた瞬間

独特の金属音がその場に響く

そこには女性の剣を十字架のネックレスで受け止める楓の姿が有った

その光景に疑問に思う女性

「急かすと嫌われるわよ。」

そう言うと剣毎女性を弾く楓

「やるのやらないの?どするのかしら?」

楓の言葉に消えさる女性

「消えた?」

「今は戦う気が無いだけでしょう。危険なのは、放課後ね。」

楓の言葉に頷く桜

 

放課後

 

屋上

 

そこにはルナと紫亜の姿が有った

「…ルナ、そろそろ来るよ。」

「なら、行きましょうか?紫亜さん。」

ルナの言葉に頷く紫亜

 

昇降口

 

靴を履き替える桜

ふとそこに黒い鎧を纏った女性が現れる

「目撃者は、全て消すのみ。」

そう言うと抜刀し桜に襲いかかる女性

Moon Shoot

電子音声と共に無数の魔術砲弾が女性を襲う

咄嗟に魔力障壁を張る女性

それと同時に桜の傍に付く紫亜

「紫亜さん。それにルナさんも。」

桜の言葉の後口を開く紫亜

「さて、黒き者よ。どうするのかしら?今ここで昼の続きでもするのかしら?」

そう言うと白と黒の双剣を構える紫亜

それを見て口を開く女性

「…止めておく。」

そう言うと同時にその場から消える女性

「やれやれ。いつになったら初めてくれるのか。…っとそうだ。桜。」

紫亜に呼ばれ疑問に思う桜

「これ、貴女が持っていて。」

そう言って取り出したのは銀十字のネックレスだった

「紫亜さん、良いんですか?」

「良いの良いの。お守りみたいな物だから。」

「すみません。」

桜がそう言うと再度口を開く紫亜

「それじゃ、帰ろうか?」

紫亜の言葉に頷く桜とルナ

 

天宮市某所

 

そこにはルナ・紫亜・楓の姿が有った

最初に口を開く楓

「思い切った事をしたね、紫亜。」

楓に言われ口を開く紫亜

「ん?あぁ銀十字。うん、彼女に対して反応してたからね。」

紫亜の言葉にルナが口を開く

「それって、桜さんにレイピアとしての適正が有るって事ですか?」

「少なからずね。」

紫亜の言葉を聞くとふと何かを思い出し口を開くルナ

「楓さん。そう言えばアインスさんとシル姉は?何か聞いてます?」

「アインスさんに関してはこちらに向かってるって聞いてる。

けど、シルヴィーに関しては解らないわ。」

「解った。ありがとう、楓さん。」

ルナがそう言うと3人して星空を見上げる

「さぁ、これからだよ。」

楓の言葉に頷く紫亜とルナ

 

続く

 

次回予告

 

紫亜から銀十字を託された桜

そんな桜に黒き者の手が伸びる

次回ACT3「銀十字」

 

 

 

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