Knight Of Strikers

ACT1「伝わりし悠久の詩」

 

 

天宮市

 

市立中央高校

 

2年B組

 

「さ〜っくら、おはよう。」

ふと声を掛けられる女性

「カレン。おはよう。相変わらず元気だね。」

「そう言う桜はどうなの?」

そう言うと笑いあう桜とカレン

 

帰り道

 

「それじゃカレン、また明日。」

「うん、また明日ね。」

そう言うとカレンを別れる桜

「ふぅ。遅くなっちゃったな。」

そう言いながら路地へと入って行く桜

ふと違和感を感じ、奥の方を良く見るとそこには…

無数の血染めの死体とその上に立つ女性が一人居た

「えっ?何、これ。」

呆然とする桜の声に気付く女性

その姿を見て気を失う桜

それを無言のまま近づき剣を振り上げる女性

その瞬間

「はい、そこまで。」

更に奥から白と黒の双剣を持った女性が姿を表す

それを見てその場から消え去る女性

それを確認して桜を見る白と黒の双剣を持つ女性

 

公園

 

「う、う〜ん。…あれ?ここは?それに、私。」

そこ迄言うと先程の光景を思い出す

「あっ、あれって…。」

震えて自らの身体を抱きしめる桜

「おはよう。目、覚めたみたいね。」

ふと聞こえた女性の声に反応する桜

「貴女は?」

「私?私は紫亜。如月紫亜。とりあえず、お水飲む?」

そう言うとペットボトルの水を差し出す紫亜

「あっ、すみません。」

そう言うと受取一口飲む桜

「さっきの、気になるの?」

桜を見てそう言う紫亜

「えっ?顔に、出てますか?」

「えぇ。けど、聞いたら戻れなくなるわよ。」

紫亜の言葉に一瞬悩むが直ぐに口を開く桜

「覚悟は、出来てます。」

桜の言葉を聞き、口を開く紫亜

「黒き者達。私達はそう呼んでいるわ。」

「黒き、者達?」

「えぇ。しかし、まさかここまで表に出てくるなんてね。」

紫亜の言葉に落ち込む桜

「心配しないで。その為に私達が居るんだから。っと、貴女の名前、聞いていなかっ

たわね。」

「あっ。桜。久住桜です。」

「そう。良い名前ね。」

そう言うとやれやれと言った表情をする紫亜

「桜、ここから動かないで。ルナ!」

紫亜の言葉と同時に姿を表すルナ

それと同時に口を開く紫亜

「ルナ、さっさと片付けるわよ。…さてと、貴女は一体誰かしら?」

無言のまま何か合図をすると同時に無数の黒き鎧を纏った女性が出てくる

「ふぅ。やれやれ。銀十字、行くよ。」

「ナイトオブムーン、セイバーフォーム!」

Wake Up Saver Form On

銀装を纏う紫亜と魔術法衣を纏うルナ

「一気に決めるよ!」

そう言うと銀槍を構える紫亜

「ナイトオブムーン、魔力装填。」

Magic Load

電子音声を聞くと駆け出すルナ

それと同時に飛び上る紫亜

「喰らえ!クレセントムーン!!!

そう叫ぶと剣を振るう

それと同時に三日月の形が出来る

それから逃れる数人の黒き鎧を纏った女性

「逃がすか!シルバードストライク・クロイス!!!

そう叫ぶと銀槍を投げつける紫亜

地面に刺さると同時に銀色の閃光が広がる

光が収まると同時に降り立つ紫亜

「浄化完了。」

紫亜がそう言うと同時に武装を解除する紫亜とルナ

「やれやれ、一体何が起きようとしているんだが。」

そう言うとキョトンとしている桜に気付く紫亜

「桜、どうしたの?」

「えっ?あっ、突然の事で何が何だが解らなくて…。」

桜の言葉に口を開くルナ

「まぁ、普通はそうね。私も似たような感じだったし。」

ルナの言葉に疑問に思う紫亜

「まぁ、気にしない。っと、私ルナ。月夜瑠那。よろしくね。」

「久住、桜です。」

「とりあえず、移動しようか?」

紫亜の言葉に頷くルナと桜

 

久住家桜の部屋

 

お茶を出すと去って行く桜の母

それを確認して口を開く紫亜

「さて、何処から話して良い物やら。」

そう言うと溜息を付く紫亜

「さっきの黒い鎧の人と、貴女達について、教えてくれませんか?」

桜の言葉に頷くと口を開く紫亜

「OK。先ずは相手から。彼女達は漆黒の薔薇って言う集団で、

この世界に混乱を招こうとしているわ。

今はまだ裏の世界だけにしか居ないけど、そのうち表にも…。」

紫亜の言葉に驚く桜

「けど、そうしない為に私達が居る。その為に、私達はここに来たのだから。」

「成る程。それで、紫亜さん達は、何者何ですか?」

桜からの疑問に口を開く紫亜

「そうね。桜、羽咲市って知ってる?」

「羽咲市?…確か独立した能力者の部隊が有るって言う噂が有りますね。」

桜の答えに口を開く紫亜

「正解。まぁ、噂じゃなくて実際に有るんだけどね。」

紫亜の言葉に疑問に思う桜

「改めて自己紹介。羽咲市警特殊機動部隊所属如月紫亜。」

「同じく月夜瑠那。」

2人の言葉に驚く桜

そんな中で口を開く紫亜

「驚くのも無理ないわ。それよりも桜は目撃してしまった。故に彼らに狙われるわ。

私の仲間が根回しをしていてくれている筈だから、

明日ぐらいから同じクラスに編入するから。よろしくね。」

紫亜の言葉に唖然とする桜

 

続く

 

次回予告

徐々に表世界に姿を表す黒き者達

黒き誘いは桜の学校に迄も伸びる

次回ACT2「黒き誘い

 

 

 

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