GUNDAM WAR -Encounter of Fate-
PHASE-28「蒼と炎」
戦いを終えたオーブの地で再会を果たしたマイとアリカ。あまりに突然なことに、2人は動揺を隠せなくなっていた。
「マイさん・・・!?」
「アリカちゃんが、オーブのパイロットだなんて・・・!?」
互いに驚きさえも隠せなくなる2人。そんな彼女たちに、沈痛な心境を押し隠して、ナツキがゆっくりと近づいてきた。
「マイ、このアリカ・ユメミヤが、かつてコーラルに乗っていたパイロットだ。ここにあるコーラルは、マイスター、パールとともに収容されていたもので、今はエルスティンが使っている。」
「アリカちゃんが・・コーラルの・・・」
ナツキの言葉に、マイの悲しみが次第に怒りへと変わっていく。未だに困惑しているアリカに対し、歯がゆい面持ちを浮かべる。
「あなたが倒したシアーズのアルテミス・・・」
マイの脳裏に、コーラルによって倒され散っていったアルテミスの姿が蘇る。アルテミスの中にはアリッサとミユだけでなく、タクミも乗っていたのだ。
「あの機体にはタクミが・・あたしの弟も乗っていたのよ・・あなたはタクミの命を奪ったのよ・・・!」
「私が、マイさんの・・・!?」
マイの悲壮のこもった憤りを目の当たりにして、アリカが胸を締め付けられるような感覚に陥った。
自分はオーブやライトサイド、世界と人々の夢と平和のために戦ってきた。しかしそれが逆に、心ある人間を傷つけてしまったことに、彼女はひどい後悔の念を感じていた。
「私、自分でも気付かないうちに、あなたの弟を・・・私、何てことを・・・!」
「アリカ・・・」
自分を責めるアリカに、ナツキが困惑の面持ちで見つめる。
「私、戦うってどういうことなのか、分かってなかったのかもしれない・・みんなを傷つける敵を止めれば、それでみんなが助かると思ってた。でもそれは全然違ってて、敵じゃない人まで傷つけないとは絶対に言えなかったんだね・・・」
悲痛さをかみ締めると、アリカは物悲しい笑みを浮かべた。
「私のことを好きにして構いません。気がすむようにしていいよ・・・」
「アリカちゃん!?」
両手を広げてなすがままになるアリカに、エルスティンが声を荒げる。
「これは私が悪いんだよ、エルスちゃん。私がマイさんの弟がいたことにも気付かずに、アルテミスを倒してしまったのがいけないんだから・・・」
しかしアリカはエルスティンに微笑んで言いかける。
「あなたを、今でも許すことができない・・・あなたがどういうつもりでいたのか知らないけど、あなたがタクミの命を奪ったのは事実・・・!」
憤りのあまり、マイは拳を強く握り締める。
「殺してやりたい・・あなたを殺してやりたい!」
その拳を振り上げて、アリカを鋭く見据える。アリカはマイの手にかかることに覚悟を決めて、強く眼を閉じる。
しかしマイが振り下ろした拳は、アリカの顔の横の空を切るだけだった。
殴られる痛みがなかなか来ないので、アリカはゆっくりと眼を開いた。そこにはマイの悲痛の表情があった。
「殺してやりたい・・・だけど・・・!」
マイは突き出した拳を引っ込めると、悲しみのあまりに涙を流す。
「あなたを殺したって、タクミが生き返るわけじゃないし、タクミも喜ばない!だから、タクミの分まで生きて!あの子が頑張ってきた分まで、強く生きて!」
「マイさん・・・」
「あなたのことを好きにしていいっていったよね?だから、ね・・・」
涙をこぼしながらも微笑みかけるマイに、アリカも涙をこらえることができなくなった。たまらずマイに寄り添い、その胸の谷間に顔をうずめた。
「ゴメンなさい・・・ゴメンなさい・・・!」
必死に謝罪するアリカの髪を、マイは優しく撫でる。
ここまで自分を悔やんで責めているなら、これ以上憎んだり恨んだりするのは酷というものだろう。もしもタクミだったら、きっとこの少女を許すだろう。
(タクミ・・これで・・これでいいんだよね・・・?)
マイは安堵して瞳を閉じると、そのまぶたの裏にタクミの姿が映し出されているような感覚に陥った。タクミは満面の笑顔をマイに見せると、霞のように消えていった。
眼を開くと、そこにはアリカだけでなく、ナツキ、ミドリ、そしてユウの姿があった。
(そうよ・・あたしにはみんながいる・・みんながいるこの場所が、あたしが望んでいた本当の世界・・・)
全てを託して長い命を終えたマシロの言葉を思い返しながら、マイは改めて自分があるべき場所を確かめたのだった。
ライトサイドとオーブの和解が確立したことになり、ジーザス、クサナギの両整備士たちは各々の武装、機体の修復と整備を急がせていた。
その傍らで、MSパイロットたちはつかの間の休息を取っていた。それぞれのパイロットも混じって談話を繰り広げていた。
「ふう。やっと体を休められるって感じだねぇ。」
ミドリが大きく息をついて、その輪に混じる。
「ミドリちゃん、ジーザスのほうはもういいの?」
「まぁね。チエちゃんやアオイちゃんが頑張ってるし、ヨウコにも少し休めって言われちゃったから。」
マイが訊ねると、ミドリは苦笑いを浮かべて腰を下ろす。そしてミドリは何かを企むような面持ちを浮かべながら、マイ、ナツキ、ニナ、アリカ、エルスティン、アカネと視線を巡らせていく。
「へぇ。久しぶりに見るけど、ジーザスだけじゃなく、クサナギにもけっこうイケてる子が多いじゃないの。」
「えっ!?ミ、ミドリちゃん・・・!?」
ニヤリとするミドリに、マイだけでなくアリカたちも顔を引きつらせたり苦笑いを浮かべたりしていた。
「よしっ!だいたいみんな集まってるってことで、改めてみんなが軍に志願した理由でも聞いちゃおうかな〜。」
「おいおい、今さらそんなことを聞いてどうするというんだ?」
意気込むミドリに呆れ果てて、ついにナツキが抗議を返す。するとミドリは気さくな態度で、
「今さらだから聞くのよ。こうしてみんな集まる機会が、次にやってくるとも限んないじゃない。これから私たちは協力して戦うことになるんだから、お互いの考えてることとかある程度知っておけば、仲間意識がいっそう強まると思うんだよね。」
「あぁ。なるほど。」
ミドリの説明にアリカが納得する。
「あんまり互いの事情を知らなさすぎるとさ、またマイちゃんとアリカちゃんみたいなことになっちゃうからさ。」
「そういうことですか。それならある程度なら。」
ニナが笑みをこぼして頷く。
「さて、言いだしっぺの私が先に話さないと、立つ瀬がなくなるわよね。」
ミドリは1人立ち上がって、マイたちを自慢げに見下ろす。彼女以外の全員が注目し耳を傾ける。
「私が軍に志願したのはもちろん!愛と友情と正義のためよ!」
「愛・・」
「友情・・」
「正義・・」
自信たっぷりに語るミドリに、マイ、ナツキ、ニナが呆れる。しかしその横でアリカが好感を覚えて喜ぶと、ミドリは満足げに頷く。
「悪人たちを戦場で撃退できればいいと思ってたんだけど、いきなりジーザスの艦長を任されちゃって。いやぁ、最初は参ったと思っちゃったけど、私がやらなきゃ誰がやるって感じになってきちゃって。こうして今も艦長やってるわけよ。」
「すごーい!ミドリさんの正義には、ホントに感動しましたー!私もそんなふうに、正義とか自分の意思を貫ける人になりたいと思ったりするんですよ!」
「そうでしょ、そうでしょう。アリカちゃんとは気が合うかもしれないわねぇ。」
ミドリがアリカの頭を優しく撫でると、アリカは甘える猫のように喜んでいた。
「それじゃ、次はアリカちゃんの番よ。」
「私ですか?」
ミドリが腰を下ろすのを見計らって、アリカが語り始める。
「私は最初、何かみんなのためにできることを探してオーブにやってきました。そこで私はシズルさんに出会って・・それからなんです。シズルさんが党首を務めているオーブ軍に入ろうって。」
言いかけて、アリカは周囲が重い空気に包まれていくのを感じて押し黙ってしまう。ニナ、エルスティン、ミドリ、そしてナツキが思いつめた表情を浮かべていた。
「ゴ、ゴメンなさい!私、そんなつもりじゃ・・・!」
「気にするな。オーブ軍に志願した者のほとんどは、シズルの理念と人柄に憧れてきた者ばかりだ。」
謝るアリカにナツキが微笑んで弁解する。表面的には割り切ろうとしていても、誰もが心のどこかでシズルのことを気がかりにしていたのだ。
「今度はあたしが話すね。」
何とか気持ちを切り替えようと思って、今度はマイが語りだす。
「志願したっていうよりは、始めは成り行きだったって感じで。みんなを守りたい一心でカグツチを動かして、その流れに乗ったって感じてそのまま・・・」
「へぇ。そうだったんですかぁ。」
マイの言葉にアリカが頷く。同じ道を歩いていても、そこに行き着く過程は全く違うのだと、彼女は納得するのだった。
「やっぱり人生いろいろってことね。それじゃ次はニナちゃん。」
同様に頷くミドリの指名を受けて、ニナが少し緊張を見せてから語り始める。
「私もシズルさんに憧れてオーブ軍に入りました。でも始めは戦争を嫌悪していたからなんです。」
「戦争を嫌悪していた?」
二ナの言葉にナツキが眉をひそめる。
「はい。私は戦争で家族を失い、1人でした。そんな私を助けてくれたのがお養父様、アルタイ王国大使館、セルゲイ・ウォンだったのです・・」
「アルタイって、ダークサイドの拠点じゃないの!?」
ミドリが突然声を荒げ、ニナが困惑を見せる。するとミドリは気まずいと思って苦笑いを浮かべる。
「ゴ、ゴメン、ゴメン。悪気があったわけじゃ・・」
「いいえ。気にしないでください。事実は事実ですから・・・」
謝るミドリにニナが弁解する。
「確かに私はウォン家に迎えられましたが、お養父様が助けてくれなかったら、私はここにはいなかった。それに、私は信じています。お養父様が闇に堕ちてはいないことを・・・」
二ナは小さく微笑んでセルゲイを想う。
(お養父様がクローンではなく、1人の人間であることも・・・)
彼女は父が自ら語った真実を胸に秘めて、あえてみんなに明かそうとはしなかった。自分でも信じたくないという気持ちで心の中がいっぱいになっていたからだ。
「次はナツキちゃんだよー。どうぞー。」
ミドリが促すと、ナツキは一瞬ムッとするも、すぐに笑みを浮かべて語り始める。
「私の母はダークサイドによって命を落とした。その復讐を果たすために、私は戦ってきた・・・」
「お姉様・・・!?」
ナツキの言葉にニナが困惑を見せる。するとナツキはニナに微笑みかける。
「と、私は思い込んでいた。私の母は生きていたんだ。シアーズの研究員、アリス・クラインとして・・だが母さんはもういない。私に全てを託して静かに眠っていった・・・」
そういってナツキは、そびえ立つデュランを見つめた。これは彼女の母、サエの研究成果だけでなく、娘に対する想いの全てが込められている。
その力と想いを、ナツキは自分の大切なものを守るために使うことを決意した。母もこの気持ちを快く思っていると信じて。
「私は気付いた。ここが私がいるべき居場所だと・・大切なものの集まる場所だと・・・」
「いいですね、自分の居場所があるっていうのは・・・」
エルスティンがナツキに共感して、小さく微笑む。するとミドリが納得したように自信ありげに頷く。
「そうよねぇ。やっぱり自分がいるべき場所っていうのは嬉しいし楽しいし、生きてるって実感も湧いてくるしね。」
「はい。私もアリカちゃんやニナちゃんと同じで、シズルさんに憧れてオーブ軍に入りました。でも訓練時代の頃からあまり自信が湧いてこなくて・・・そんな私を勇気付けてくれたのが、アリカちゃんの明るい笑顔と、どんなことにも諦めない強い気持ちだったんです。」
「私がエルスちゃんに?私、そんなすごいことしてないって。エルスちゃんがオーブにいるのは、エルスちゃんが頑張ったからだよ。」
アリカが照れ笑いを浮かべて謙そんの言葉をかけると、エルスティンは微笑んだまま首を横に振る。
「私が頑張ってここまでこれたとしても、その勇気をくれたのはやっぱりアリカちゃんだよ。私はそう思うよ。」
あくまでアリカに感謝するエルスティンに、マイもナツキも喜びを分かち合っていた。
「そうだ!エルスちゃんはすっごく歌がうまいんだよ。」
アリカが突然笑顔で語りだすと、マイ、ナツキ、ミドリが一瞬唖然となる。するとエルスティンが照れ笑いを見せる。
「そんなことないよ、アリカちゃん。アリカちゃんのほうがうまいと思うよ。」
「いいえ。私もエルスティンの歌はすばらしいと思うわ。アリカや私だけじゃなく、みんなの心を癒してくれる・・・」
「ニナちゃん・・・」
ニナにも賞賛されて、エルスティンは喜びを覚えていた。
「へぇ。そんなにいい歌なんだねぇ。よかったら聞かせてくれないかな?」
ミドリもエルスティンの歌を聴きたがり、マイもナツキも微笑んで頷いた。
「分かりました。それでは歌います。」
マイたちの祝福を受けて、エルスティンは1人立ち上がり声を澄ませた。
ジーザス、クサナギにも、1人の少女の清らかで明るい歌声が響き渡っていた。
「えっ?」
「この歌声・・・?」
機体の整備をしていたチエと、その手伝いをしていたアオイが呆然となりながらも、その歌声に耳を傾ける。
「これは、エルスティンさんの歌ですね。」
「そうですね。いつ聞いてもいい歌ですねぇ。」
同様に機体の整備をしていたイリーナも、ユキノとともに彼女の歌に聞き惚れていた。
それを間近で聞いていたマイたちも、心からの安らぎを感じていた。歌い終わり、微笑みを見せるエルスティンに、マイたちは盛大な拍手を送った。
「いやぁ。ホントによかったよ、エルスちゃん。」
「ホントだよ。やっぱりエルスちゃんの歌は最高だよ。」
「私も心にジーンっときちゃった。ありがとう、エルスティンちゃん。」
ミドリ、アリカ、マイが感嘆の声をかける。
「ありがとう、アリカちゃん、みなさん・・・」
エルスティンが少し頬を赤らめながら感謝の言葉を返す。
「ありがとう、エルス。みんなが今の私たちのように、安らぎを感じられる世界を作っていこう。」
ナツキの言葉を受けて、マイたちは改めて各々の決意を固めた。
「考えていること、目指しているものは違うけど、今しなくちゃいけないことは同じだから・・・」
ミドリが続けると、マイ、ナツキ、アリカ、ニナ、エルスティンが頷いてみせる。
「世界を自分たちの都合のいい色に塗り替えようとしているダークサイドの魔の手から、ライトサイドとオーブを守り抜く!愛と友情と正義のために、私たちは戦うのよー!」
「おー!」
ミドリが高らかと拳を突き上げると、アリカも続いて手を高らかと上げてみせる。マイ、ナツキ、ニナが呆れ、エルスティンが苦笑するも、彼女の志も同じだった。
と、突然ミドリが気まずそうな面持ちを見せる。
「といっても、ガクテンオーはやられちゃったし、これからの戦いに参加できる機体はなさそうだし・・・」
「ミドリちゃん・・・」
彼女の言葉にマイが沈痛の面持ちを見せる。しかしミドリはそれほど落ち込んではいなかった。
「ということで、私はジーザスの艦長に専念させていただきます!みんなに的確な指示を送っていきたいと思いますので、皆様、どうぞよろしくお願いいたします!」
ミドリはそう宣言して敬礼を送る。マイたちも微笑んで、彼女に敬礼を返す。
「それじゃひとまず、ジーザスとクサナギの両方のメンバーを集めて、合同会議でも開くとしましょうか。一緒に混じって話し合ったほうが、これからの戦いで連携がうまくいくし。」
ミドリがきびすを返すと、マイたちは立ち上がった。それぞれの決意を胸に秘めて、少女たちはこれからに備えて歩き出した。
ダークサイド旗艦「シディア」の作戦室。そこでレイトはミコト、シズル、サクヤを集め、ジーザス、クサナギの攻略に関して検討していた。
といいながらも、実際は自分が戦いたいと思っている相手を、この場で確認しあっているのが正解だった。
「狙いが重なって同士討ちになることは避けたい。そこで戦おうと思っている相手の確認をしていきたい。」
レイトが3人を見渡しながら、それぞれの意見を聞く。するとまずミコトが答えた。
「私は兄上の指示した相手を倒す。たとえその相手が、マイのカグツチだとしても。」
「そうか・・・サクヤくん、君は誰かご指名はあるのかい?」
「私はデュランを相手にしたいです。お兄ちゃんを私から奪ったあのパイロットを、私は許すことができない・・・」
「あら、それは困りましたわ。ナツキの相手はうちがしたいと思いはったのに・・・」
そこへシズルがため息混じりに口を挟むと、サクヤも困った顔を彼女に向ける。2人がにらみ合う状態になり、それを見かねたレイトがシズルに声をかける。
「シズルさん、あなたは元オーブの首長だったね。」
「それがどうかしはりました?」
「あなたがここに来たことに納得していない人も少なくないはずです。あのハルカ・アミテージのように。」
「あなたにも言うときますわ。うちがオーブを抜けたのも、うちがダークサイドについたのも、うちが勝手に決めてやったこと。別に誰も気に病むことはありまへん。」
「そうかもしれない。しかしそれでも気持ちが納得していない人も多い。おそらくこの前の戦闘で参戦してきたマイスターもパールも、あなたのことを狙って仕掛けてくるかもしれないよ。」
レイトが意地悪そうに言うと、シズルもあざ笑う素振りを見せる。
「うちの目的はあくまでナツキどす。せやけど、もしうちとナツキの邪魔をするんやったら、それが誰であろうと、うちが全部倒したるさかい・・・」
「そうか・・・それでも構わないが、我々の邪魔をするなら、あなたも敵と認識されることになる。これはくれぐれも覚悟しておいてもらおう。」
忠告のつもりで告げたレイトだが、シズルはこれに全く動じてはいなかった。
「では参るとしよう。ライトサイド、オーブを滅ぼし、この乱れきった世界を我々の利用とするものへと変えようではないか。」
レイトは眼下に広がる空を見据え、戦いに備えた。ミコト、シズル、サクヤもそれぞれの考えを秘めて戦いの臨もうとしていた。
(見ておくがいい、マシロ。お前が託した全てが、我々の手によって葬られる瞬間を・・・)
次回予告
それぞれの信念を秘めて、戦場へと赴く者たち。
それぞれの野心を秘めて、暗黒の道を歩む者たち。
互いに交錯し合い、互いにぶつかり合う。
その中で運命は、終局に向けて拍車をかける。
暗黒の時代へ、飛べ、シディア!