ザ・グレイトバトル
-トゥルースピリッツ-
第15章
ウルトラマンとゾフィーがカオスロイドUと交戦する。ウルトラマンとカオスロイドUが組み合って、力比べを演じる。
「たとえウルトラマンの姿と力を真似たところで、本物の我々に成り代わることはできない!」
ウルトラマンが言い放って、カオスロイドUを投げ飛ばす。空中で体勢を整えたカオスロイドUが、右手を振りかざして黒い八つ裂き光輪を放った。
ウルトラマンも八つ裂き光輪を放って、黒い八つ裂き光輪とぶつけ合って相殺した。
そこへゾフィーが両腕を前に伸ばして、光線「ゼット光線」を放つ。カオスロイドUが光線を受けてショックを受けて、動きを鈍らせる。
ウルトラマンが腕を十字に組んで、スペシウム光線を放つ。カオスロイドUもスペシウム光線を出して、光線のぶつけ合いを繰り広げる。
「我々は孤独ではない!それぞれ独自の強さを持っていて、力を合わせたときはより強い力を発揮するのだ!」
ゾフィーが言い放って、右腕にエネルギーを集中させる。彼の最高の技「M87光線」が放たれた。
M87光線はカオスロイドUのスペシウム光線を押し込んでいく。そのままウルトラマンのスペシウム光線とともに、カオスロイドUに直撃した。
カオスロイドUが吹き飛ばされて、空中で爆発して消滅した。
「強さとは力の高さだけではない。心の力、地球と宇宙、大切なものを守ろうとする意思の力が、真の強さをもたらすのだ。」
ウルトラマンが強さについて告げて、ゾフィーと頷き合った。
セブンとカオスロイドSが激しい攻防を繰り広げる。
2人がアイスラッガーを同時に放って、激しくぶつけ合う。2人はアイスラッガーを操作して、何度もぶつけていく。
そこへジャックが左腕に装着しているブレスレット「ウルトラブレスレット」を手にして、白く発行する「ウルトラスパーク」にして放った。ウルトラブレスレットもカオスロイドSのアイスラッガーとぶつかり合って、セブンのアイスラッガーとともに攻め立てる。
2つの刃に対応しきれず、カオスロイドSが回避もしなければならなくなる。彼はとっさに額のビームランプからエメリウム光線を放つ。
ジャックがウルトラブレスレットを引き寄せて、盾「ウルトラディフェンダー」に変えて、エメリウム光線を跳ね返した。セブンもエメリウム光線を出して、カオスロイドSが2つの光線に翻弄されることになった。
怯んだカオスロイドSを、ジャックが後ろから捕まえた。
「ウルトラハリケーン!」
ジャックがそのまま回転を加えて、カオスロイドSを投げ飛ばす。ジャックとセブンがそれぞれスペシウム光線とワイドショットを発射した。
カオスロイドSもワイドショットを放って迎え撃つが、セブンたちの光線に押されて直撃されて、爆発して消滅した。
「ありがとう、兄さん。兄さんにはいつも助けられてばかりだ。」
「いや、お前の力がなければ厳しい戦いになっていただろう。礼を言うのは私のほうだ。」
ジャックとセブンが互いに礼を言って、握手を交わした。
「行こう、兄さん。まだ戦いは終わっていない。」
「たとえ別の宇宙でも、平和と命を守る使命と意思に変わりはない。」
2人が声をかけ合って、仲間たちの援護に向かった。
カオスロイドTがエースとタロウを迎え撃つ。カオスロイドTが光の矢「アロー光線」を放つが、エースたちが素早くかわす。
エースが空中で旋回して、カオスロイドTの体勢を崩す。タロウも空中旋回してキックを繰り出して、カオスロイドTに当てた。
劣勢を強いられるカオスロイドTが、全身から炎を発した。
「ヤツはウルトラダイナマイトを使う気か!?」
タロウが警戒して、自身も炎を発する。
「待て、タロウ!ダイナマイトを使えば寿命を縮める!今は使うときではない!」
「やらなければ、ヤツの炎に対抗できない!長引かせずに一気に決める!」
エースが呼び止めるが、タロウはためらわずに炎を身にまとった。
「行くぞ!ウルトラダイナマイト!」
タロウがカオスロイドTと同時に飛び出して、炎の激しいぶつかり合いを仕掛けた。
「タロウ、覚悟を決めているようだが、お前だけに負担を背負わせるわけにはいかない!」
タロウの覚悟を汲み取って、エースがエネルギーを集中させる。彼はそのエネルギーを1つの光の刃に変えた。
「ギロチンショット!」
エースが光の刃「ギロチンショット」を放つ。ギロチンショットがカオスロイドTの左肩を切りつけた。
カオスロイドTが体勢を崩して、タロウに押し切られる。突き飛ばされたカオスロイドTから炎が消えた。
「今だ!」
タロウが声を上げて、エネルギーを集中させる。
「ストリウム光線!」
タロウが両腕をT字に組んで光線「ストリウム光線」を放つ。カオスロイドTもストリウム光線を撃ってぶつけ合う。
「お前に勝ち目はないぞ!」
エースが振りかぶった両腕をL字に組んで、光線「メタリウム光線」を放った。エースとタロウの光線が、カオスロイドTを押し切って消滅させた。
「やったな、タロウ。オレのほうがヒヤヒヤさせられたぞ。」
「ありがとう、エース兄さん。早く終わらせることができてよかったです。」
エースとタロウが声をかけ合って、互いに軽く腕を当てた。
「兄さんたちのところに戻るぞ。みんなも待っている。」
「はい。行きましょう、兄さん。」
2人はゾフィーたちと合流するため、移動するのだった。
ジードたちとゼロダークネスたちの戦い。巨大化や巨大メカを使うことのできないノゾムたちは、戦いを見ていることしかできない状態にあった。
「やれやれ・・あれだけデカくなって、しかも空中でドンパチやられたんじゃな・・」
「オレたちのやることがなくなっちゃうってところだな・・」
一海とシゲルが戦いを見上げて呟く。
「ま、こっちは楽だけどな・・」
巧も戦いを見ながら呟いていく。
「いいよなぁ・・みんなして楽しくやって・・」
そこへ声がかかって、ノゾムたちが振り向いた。彼らの前に現れたのは、それぞれ緑と茶色の装甲をした2人の仮面ライダー。
「キックホッパーとパンチホッパー、お前たちも来ていたのか・・!?」
RXが2人のライダー、キックホッパーとパンチホッパーを見て言いかける。
「仮面ライダー、ウルトラマン、スーパー戦隊、ガンダム・・こんなたくさんいるなんて・・・」
「いいよなぁ、みんな・・こんなにたくさん仲間がいて・・・」
キックホッパーとパンチホッパーが呟くように言いかける。
「どうせオレたちなんて・・笑えよ・・こんなオレたちを・・・」
「気にするな、弟よ・・オレたちは光を求めてはいけない・・・」
自分たちを責めるように言うパンチホッパーに、キックホッパーが言いかける。
「オレたちは地獄の底にいるのがふさわしい・・アイツらは、オレたちを地獄から引きずり出そうとする太陽・・・」
「太陽は消す・・そしてオレたちは、どこまでも地獄を堪能するんだ・・・」
キックホッパーとパンチホッパーがノゾムたちに戦いを挑もうとする。
「オレたちをどうかしようとするなら、お前たちにも容赦しないぞ・・!」
ノゾムがキックホッパーたちに鋭い視線を向ける。
「そこまでだ!」
そこへ声がかかって、ノゾムたちが振り向いた。彼らの前にもう1人、仮面ライダーが現れた。
「仮面ライダー1号・・1号ライダー!」
タケルが仮面ライダー、1号を見て声を上げる。1号がノゾムのそばに来て、キックホッパーたちに目を向ける。
「1号ライダーが来てくれたか!ま、アイツらならオレたちだけで十分だけどな!」
モモタロスが笑みを浮かべて、携帯電話「ケータロス」を取り出した。
“Momo,ura,kin,ryu.climax form.”
彼がボタンを押したケータロスをデンオウベルトにセットする。ウラタロス、キンタロス、リュウタロスも良太郎の体に入り、電王の装甲が変化していく。
「オレたち、参上!」
モモタロスが高らかにポーズを決める。良太郎は電王の強化フォーム「クライマックスフォーム」となった。
「こっちは準備万端だぜ!全力でかかってきな!」
モモタロスがキックホッパーたちに向かって、強気に言い放つ。
“相変わらず暑苦しいね、先輩は・・”
良太郎と一体化しているウラタロスが、モモタロスに対して苦笑をこぼす。
“1人だけで張り切ったらあかんで!”
“僕たちのこと忘れちゃダメだよ!”
キンタロスとリュウタロスもモモタロスに向かって呼びかける。
「何だか騒がしくなったもんだな・・」
「いろいろくっついているからな・・」
ソウマとシゲルがモモタロスを見て呟く。
「とにかく、今はオレたちはあの2人をブッ倒すぞ・・・!」
「お願いします、1号ライダー・・!」
ノゾムとタケルが1号に向けて言いかけた。
そのとき、1号がノゾムに振り向いて、突然足を振りかざしてきた。
「なっ!?」
ノゾムがとっさに動いて、1号のキックをかわした。
「何をするんだ!?」
ノゾムが声を上げるが、1号は彼に向かって攻撃を続ける。タケルが慌てて駆けつけて、1号を後ろから羽交い絞めにして押さえる。
「やめて下さい!ノゾムくんたちはオレたちの仲間!新しい仮面ライダーです!」
タケルが呼びかけるが、1号は攻撃の手を止めない。
「まさか!?・・マクロアイ!」
RXが両目の「マクロアイ」で、タケルに取り押さえられている1号を見た。RXは1号の正体を目撃した。
「違う!1号ライダーじゃない!」
「えっ!?」
RXの言葉を聞いて、タケルが驚く。
「その通りだ!」
そこへ声がかかって、ノゾムたちが視線を移した。偽1号がタケルを振り払った直後に、キックを受けて突き飛ばされた。
偽1号を攻撃したのは、もう1人の仮面ライダー1号。本物の1号ライダーだった。
「待たせたな、みんな!遅くなってしまった・・!」
「先輩・・本物の1号ライダーですね!」
声をかけてきた1号にRXが声を上げる。1号が頷いてから、偽1号に視線を戻した。
「お前の悪だくみもそこまでだ、偽者!いや、怪魔獣人ガイナニンポー!」
1号が言い放って、偽1号に向かってジャンプした。
「ライダーキック!」
1号の繰り出したライダーキックが、偽1号の体に命中した。突き飛ばされた偽1号が、猿のような怪人という正体を現した。
「やはり貴様はガイナニンポー!先輩に化けて騙そうとしていたのか!」
RXが怪人、ガイナニンポーに声をかけて構えを取る。
「おのれ、RX、仮面ライダーども!このままでは済まさんぞ!」
ガイナニンポーがいら立ちを見せて、如意棒を手にして構える。彼の後ろから忍者「ダスタード」が数人現れた。
「また性懲りなく出てきたか!」
「全員まとめてブッ飛ばしてやるぞ!」
モモタロスと龍我がダスタードたちを見て言い放つ。
「ちょっと待った!」
そこへ声がかかって、ガイナニンポーとダスタードたちが視線を移した。3人の青年が彼らの前に駆けつけた。
「ぬっ!?貴様らは!」
ガイナニンポーが青年たちを見て驚きを見せる。
「光輝くん、弦太朗くん、流星くん!」
RXが青年たち、吉川光輝、如月弦太朗、朔田流星を見て声を上げた。
「オレたちも戦いますよ、みなさん!」
「先輩も後輩も戦ってるんだ!オレもやらせてもらうぜ!」
「久しぶりに大暴れさせてもらうぞ・・!」
光輝が呼びかけて、弦太朗と流星が意気込みを見せる。光輝が水晶「オメガクリスタル」を手にした。
「変身!」
光輝がオメガクリスタルをベルト「オメガドライバー」の中央部にセットした。彼の体を赤い装甲が包み込んだ。
「仮面ライダーオメガ!」
光輝が名乗りを上げてポーズを決めた。彼は仮面ライダーオメガに変身した。
弦太朗が装着していたベルト「フォーゼドライバー」にある4つのスイッチソケットを入れた。
“3,2,1..”
「変身!」
フォーゼドライバーにあるレバーを引いた彼が、ロケットを思わせる形の白いスーツを身にまとった。
「宇宙キター!別の宇宙キター!」
弦太朗が両手を大きく広げて、高らかに言い放つ。
「如月弦太朗、仮面ライダーフォーゼ!タイマン張らせてもらうぜ!」
弦太朗がガイナニンポーたちに向かって握った右手を向ける。彼は仮面ライダーフォーゼへの変身を果たした。
“Meteor,ready?”
流星がベルト「メテオドライバー」の左のソケットにアストロスイッチ「メテオスイッチ」をセットした。
「変身!」
青い光に包まれた彼が、水色と黒のスーツを身にまとった。
「朔田流星、仮面ライダーメテオ・・お前たちの運命は、オレが決める・・!」
仮面ライダーメテオに変身した流星が、名乗りを上げてガイナニンポーを指さした。
「オメガとフォーゼ、メテオも来たか!だがまとめて地獄に叩き落とすことに変わりはない!」
「そうはいかないぞ!」
ガイナニンポーがあざ笑ったところで、さらに声がかかった。彼らの前に5人の戦士が現れた。
「あ、あなた方は・・!」
ドギーが戦士たちを見て声を上げた。
「アカレンジャー!」
「アオレンジャー!」
「キレンジャー!」
「ミドレンジャー!」
「モモレンジャー!」
5人の戦士、アカレンジャー、アオレンジャー、キレンジャー、ミドレンジャー、モモレンジャーが名乗りを上げる。
「5人そろって!」
「ゴレンジャー!」
アカレンジャーが声を上げて、アオレンジャーたちが声をそろえた。初代スーパー戦隊「秘密戦隊ゴレンジャー」も駆けつけた。
「お前たちの野望、我々も阻止させてもらうぞ!」
アカレンジャーがガイナニンポーを指さして言い放つ。
「行くぞ、みんな!」
1号が呼びかけて、ノゾムたちが頷いた。
「ずいぶんと騒がしくなっちまったな、アニキ・・・」
「まとめて闇に沈めてやればいいだけのことだ・・」
パンチホッパーとキックホッパーが呟いて、ガイナニンポーたちとともにノゾムたちに向かっていく。
ダスタードが繰り出す打撃と刀をかわして、アカレンジャーたちがパンチとキックで迎え撃つ。
「くらえ!」
ガイナニンポーが如意棒を構えて伸ばす。アカレンジャーが突きをかわして、如意棒をつかんだ。
「とおっ!」
1号が飛び込んで、ジャンプキックを繰り出してガイナニンポーを蹴り飛ばした。
「アカ、決めるぞ!」
「おう!ゴレンジャーハリケーンだ!」
アオレンジャーが呼びかけて、アカレンジャーが頷いた。
「ゴレンジャーハリケーン・さるかに合戦!」
アカレンジャーが掛け声を上げて、モモレンジャーがボール型アイテム「エンドボール」を手にして空中に置く。
「キ!」
そのエンドボールをミドレンジャーがキックして飛ばす。
「アオ!」
それをキレンジャーがヘディングで落として、アオレンジャーがキャッチして地面に置く。
「アカ、クラウディングトライだ!」
「OK!エンドボール!」
アオレンジャーの呼びかけを受けて、アカレンジャーがエンドボールを蹴り飛ばした。するとエンドボールが焼けて熱を持った栗に変わった。
「うあっ!熱い!」
焼き栗をぶつけられて、ガイナニンポーが絶叫を上げる。直後、焼き栗がハチに変わって、彼に針を突き刺した。
「ぐあっ!」
ガイナニンポーが地面を転げまわって突っ伏す。ハチは大きな臼になって、ガイナニンポーにのしかかった。
「ぐぎゃー!」
絶叫を上げるガイナニンポーが、臼の爆発に巻き込まれて宙に跳ね上げられた。
「ぐふっ!・・お、おのれ、ゴレンジャー・・!」
地面に叩きつけられたガイナニンポーが、うめき声を上げる。
「オレがいることを忘れるな!」
彼の前に光輝が立ちはだかった。光輝がオメガドライバーにセットされているオメガクリスタルを、右足脚部に移した。
「オメガ、そんなに死に急ぎたければ、望みどおりにしてやるぞ!」
ガイナニンポーが如意棒を構えて伸ばす。光輝がジャンプして如意棒をかわして、エネルギーを集めた右足を突き出した。
「ライダーキック!」
光輝の繰り出したキック「メガスマッシャー」が、ガイナニンポーを掲げた如意棒ごと蹴り飛ばした。
「おのれ、仮面ライダー、スーパー戦隊・・オレ様は何度でも、地獄から戻ってくるぞ・・・!」
ガイナニンポーが断末魔を叫んで、倒れて爆発を起こした。
「うん!やりましたね、ゴレンジャーのみなさん!」
「強くなったな、オメガ。ライダーとしても、男としても。」
頷いた光輝に、アカレンジャーが賛辞を送る。
「いいよなぁ・・あんなに目立って・・・」
「オレたちは目立ってはいけない・・闇こそがオレたちにお似合いなのだから・・・」
パンチホッパーとキックホッパーが光輝たちを見て呟く。
「お前たちの相手はオレたちだ!」
流星が呼びかけて、弦太朗とともにキックホッパーたちの前に立つ。
「本物の仮面ライダーの強さ、オレたちが見せてやるぜ!」
弦太朗が言い放って、流星とともに飛び出す。
「お前たちから地獄へ引きずり落としてやる・・・!」
パンチホッパーが前に出て、弦太朗にパンチを繰り出す。弦太朗が両腕を掲げて、パンチを受け止めていく。
「どうした?その程度じゃホントの熱さは感じられないぜ!」
「オレたちに熱さはない。あるのは地獄の冷たさと闇の暗さだけだ・・」
言い放つ弦太朗に、パンチホッパーが呟くように答える。
キックホッパーのキックをかいくぐって、流星がカンフーの動きで打撃を繰り出す。キックホッパーがキックを当てられて押される。
「お前に運命を決められるまでもない・・オレたちの運命は、地獄行きと決まっている・・」
「違うな・・お前たちは地獄にも天国にも行けない・・ここで消滅させてやる・・!」
呟きかけるキックホッパーに、流星が言いかける。彼がメテオスイッチを入れて、メテオドライバーのドライブユニットを回転させる。
“Meteor,limit break!”
流星がジャンプして、エネルギーを集めたキックを繰り出す。
“Rider jump.”
キックホッパーがジャンプして、キックを繰り出して流星のキックとぶつけ合った。2人のキックは激しい衝撃を引き起こして、2人が反動で押された。
「流星!」
弦太朗が声を上げて、フォーゼドライバーにセットされているアストロスイッチのうち「ロケットスイッチ」を入れた。
“Rocket.”
彼の右手に小型ロケット「ロケットモジュール」を装備した。
“Limit break.”
ロケットモジュールが噴射して、弦太朗が加速して突っ込む。
「ライダーロケットパンチ!」
弦太朗がロケットモジュールを前に出してパンチを繰り出す。パンチホッパーも右手を振りかざしてパンチを繰り出した。
パンチのぶつかり合いの反動で、弦太朗とパンチホッパーが押された。
「パワーはなかなかだけど、やっぱり熱さは全然感じないな・・!」
「ならばオレたちが見せてやればいい・・魂の込められた本当の強さを・・!」
弦太朗と流星が言いかけると、それぞれ新たなアストロスイッチを取り出した。「コズミックスイッチ」と「メテオストームスイッチ」である。
“Cosmic.”
コズミックスイッチをフォーゼドライバーにセットした弦太朗。彼のまとうフォーゼのスーツがロイヤルブルーに変わり、彼の柄っている全てのアストロスイッチの力を身に宿した。
“Meteor storm!”
流星がメテオドライバーにメテオストームスイッチをセットした。彼の変身しているメテオのスーツに金色が加わった。
「みんなの絆で、宇宙をつかむ!」
「オレの運命は嵐を呼ぶぜ!」
最強形態「コズミックステイツ」、「メテオストーム」となった弦太朗と流星が言い放つ。
「宇宙・・嵐・・騒々しいことだ・・・」
「宇宙よりも深い闇、お前たちも味わってみるか・・・」
パンチホッパーとキックホッパーが呟いて、弦太朗たちに向かっていく。
パンチホッパー、キックホッパーが繰り出すパンチとキックを、弦太朗と流星が素早くかわす。2人が反撃のパンチとキックを繰り出して、キックホッパーたちを突き飛ばした。
「力が上がっている・・オレたちの闇が通じない・・・!?」
「これがオレたちの、友情パワーだ!」
声を上げるパンチホッパーに、弦太朗が高らかに言い放つ。
「友情・・まぶしいな・・太陽みたいだ・・そんなものは、オレたちが消してやる・・・!」
「もうお前たちは何もできはしない・・次で、お前たちの運命が決まる・・!」
鋭く言いかけるキックホッパーに、流星も言い放つ。
「バリズンソード!」
「メテオストームシャフト!」
弦太朗が剣「バリズンソード」を、流星が棍棒「メテオストームシャフト」を手にした。弦太朗がバリズンソードにコズミックスイッチをセットして、剣型の「スラッシュモード」に変えた。
「抜いて挿す!」
“Limit break.”
弦太朗がコズミックスイッチを1度抜いてセットし直して、バリズンソードにエネルギーを集中させる。
“Limit break!”
流星がメテオストームシャフトにメテオストームスイッチをセットしする。彼はメテオストームシャフトの先端にあるコマ「ストームトッパー」を射出して、キックホッパーとパンチホッパーにぶつけていく。
「ライダー超銀河フィニッシュ!」
「メテオストームパニッシャー!」
弦太朗と流星がプリズンソードとメテオストームシャフトを振りかざす。光の刃とエネルギーをまとったストームトッパーが放たれて、キックホッパーたちに直撃した。
「これが、宇宙の絆・・・」
「オレたちには・・まぶしすぎる・・・」
呟くパンチホッパーとキックホッパーが爆発を起こして消滅した。
「よっしゃ!やったぜ、流星!」
「オレたちも、まだまだ捨てたものじゃないな。」
弦太朗が喜んで、流星が笑みをこぼす。2人のそばにノゾムたちがやってきた。
「他のヤツらも倒したぞ。」
「残りはゼロダークネスたちだ。」
ノゾムとアカレンジャーが言いかけて、ソウマたちとともにジードたちの戦いを見上げた。
アムロの駆るνガンダムをリボンズのリボーンズガンダムが応戦する。リボンズはオーブカリバーを構えるオーブにも注意を払っていた。
「世界は正しく導かれなければならない。でなければ地球人も他の星の者も、戦争や破壊、愚かな破滅の道を辿ることとなる。」
「そうなるかは人それぞれだ!地球も他の星も、人は破滅の道を辿るほど愚かではないし、1人の力で変えられるほど世界は小さくもない!」
自信を込めた笑みを浮かべるリボンズに、アムロが人の思いを言い放つ。
「地球だって大きくて広いんだ。みんなと力を合わせていけば、必ずよくしていけるはずだ。」
ガイも続けて呼びかけるが、リボンズは彼らをあざ笑う。
「そんな夢物語が実現したためしはない。だからこそ僕が救世主となり、世界の変革をもたらすのだよ。」
「お前の考える理想の世界が正しい世界か・・そんな一方的な考え方は、誰も認めはしない!」
「認めなければ破滅するだけだよ。僕の理想に従えば、世界は正しい方向へ向かう。」
「自分が全てと思っているヤツのやることは、何が何でも止めないといけないよな・・!」
自分が正しいという自信を見せるリボンズに、ガイが怒りを燃やす。
「世界を救うのはお前でもオレたちでもない!その世界に住む1人1人だ!」
アムロも言い放って、νガンダムがリボーンズガンダムに向かっていく。
「フィンファンネル!」
「フィンファング!」
νガンダムとリボーンズガンダムが放熱板型の端末「フィンファンネル」と「GNフィンファング」を射出した。2機の端末がぶつかり合いとビームの打ち合いを演じる。
「機体のほうががら空きだよ。」
リボンズが笑みを浮かべて、フィンファングがνガンダムに向かっていく。するとフィンファンネルが展開して、νガンダムを囲むように光の壁が現れて、フィンファングの突撃を防いだ。
リボンズが毒づいたところで、オーブがリボーンズガンダムに向かっていって、オーブカリバーを振りかざした。
「トランザム!」
リボーンズガンダムの体が赤く発行して、スピードが一気に上がった。一時的に高速を可能とする能力「トランザム」を発動した。
「なんて速さだ・・ぐっ!」
ガイがうめいて、オーブが高速で動くリボーンズガンダムの振りかざすビームサーベルに切りつけられる。
「オーブ!」
アムロが叫ぶが、νガンダムもオーブも防戦一方になっていた。フィンファングも高速になって、オーブたちを攻め立てる。
「オーブウィンドカリバー!」
オーブがオーブカリバーを振りかざして、緑の風を放つ。風は竜巻となるが、リボーンズガンダムとフィンファングは風を突き破って突入してくる。
「すぐに君も葬らせてもらうよ、アムロ・レイ。」
リボンズが言いかけて、νガンダムに目を向けた。
「νガンダムは伊達じゃない!」
アムロが言い放って、意識を集中させた。νガンダムから光があふれ出して、光の壁を突き破ってきたフィンファングをはじき飛ばした。
「これが、人の意思をつなぐ光か・・!」
ガイはνガンダムから出ている光に人の意思が込められていることに気付く。
「オレにも、たくさんの絆が宿っている・・たくさんの人の意思の力が・・!」
ガイが言いかけて、オーブがオーブカリバーを構える。
「オーブフレイムカリバー!」
オーブが振りかざしたオーブカリバーから炎が放たれる。
「ぐっ!」
炎に囲まれたリボーンズガンダムはトランザムでも回避しきれず、リボンズが衝撃に襲われてうめく。
「いくら素早くても、逃げ場がなければ逃げ切れないぜ!」
「それで勝ったと思わないことだね!」
互いに言い放つガイとリボンズ。
「オーブスプリームカリバー!」
オーブが振りかざしたオーブカリバーから光線を放つ。
「フィンファング!」
リボーンズガンダムがフィンファングを集めて、ビームを一斉発射してオーブの光を受け止める。2つの光がぶつかり合って、まばゆい閃光を巻き起こしてかき消えた。
「愚かしい者のつながりなどで、僕がもたらす変革を止めることはできないよ。」
リボンズが勝ち誇って笑い声を上げる。
「いや、オレの、オレたちの絆の力は、こんなものじゃない!」
ガイが言い放つと、3枚のウルトラフュージョンカードを取り出した。
「ギンガさん!」
“ウルトラマンギンガ!”
「ビクトリーさん!」
“ウルトラマンビクトリー!”
「エックスさん!」
“ウルトラマンエックス!”
ギンガ、ビクトリー、エックスのカードをオーブリングでリードするガイ。
「3つの光の力、お借りします!」
“トリニティフュージョン!”
彼がオーブリングを高らかに掲げた。
「オーブトリニティ!」
オーブの姿に変化が起こる。ギンガ、ビクトリー、エックス。3人のウルトラマンの力が、彼の体に宿った。
「オレの名は、オーブトリニティ!3つの光と絆を結び、今、立ち上がる!」
オーブが名乗りを上げて構える。彼は新たなる姿「オーブトリニティ」に変身した。