ザ・グレイトバトル
-トゥルースピリッツ-
第14章
ネジビザールが放つ冷気を、ライデンキョウリュウジン、ゴモラ、リトラが回避する。
「ガブティラたちは氷河期を乗り越えて、今こうして生きてるんだ!この程度の寒さで、オレたちのブレイブが消せるか!」
ダイゴが笑みをこぼして、ネジビザールに言い放つ。
「バカめ!オレの力は昔の氷河期を超えてるんだよ!」
ネジビザールが言い放って、全身から吹雪を放つ。ライデンキョウリュウジンとリトラが左右に回避する。
「ゴモラ、超震動波だ!」
レイが呼びかけて、ゴモラが角から超震動波を放つ。超震動波はネジビザールの吹雪を打ち消した。
「怪獣なのに小賢しい力を使っているな・・だったらまずはアイツから!」
ネジビザールが笑みをこぼして、ライデンキョウリュウジンに対して吹雪を集中させた。ライデンキョウリュウジンの胴体に氷が張りついた。
「何とっ!?」
「ライデンキョウリュウジンが凍りつくとは!?」
空蝉丸とイアンが声を上げる。氷付けにされて、ライデンキョウリュウジンが身動きが取れなくなる。
「不様なことだ!だがすぐにバラバラにしてやるから安心しなよ!」
ネジビザールがあざ笑って、ライデンキョウリュウジンに迫る。
「ゴモラ、キョウリュウジャーを援護しろ!ヤツを近づけさせるな!」
レイが呼びかけて、ゴモラが雄叫びを上げながらネジビザールに突っ込んだ。
「鬱陶しいけだものが・・お前から始末されたいか!」
ネジビザールがいきり立って、ゴモラに爪を振りかざす。ゴモラが彼と組み付いて、力比べに持ち込む。
「リトラ、氷を解かすんだ!」
レイが続けて呼びかけて、リトラが嘴から火の球を放って、ライデンキョウリュウジンに張り付いている氷に当てて解かしていく。
「ワオ♪これでポカポカになるね♪」
「ありがとう。これでまた動けるようになる。」
アミィが喜んで、ソウジがレイに感謝する。しかしネジビザールの冷気に押されて、ゴモラが怯む。
「負けるな、ゴモラ!全力で行け!」
レイがゴモラに呼びかけてから、全身に力を込める。するとゴモラの姿に変化が起こった。
体がより刺々しくなって、目つきも鋭くなった。ゴモラは強化変身して「EXゴモラ」となった。
「そんな姿になったところで!」
ネジビザールがあざ笑って冷気を放つ。しかしパワーアップを果たしているゴモラはものともせず、張り付いてくる氷もすぐに砕ける。
ゴモラが鋭くなっている尻尾を伸ばして、ネジビザールに突き立てた。
「ぐおっ!」
ネジビザールが怯んで、傷ついた体に手を当てる。その間にライデンキョウリュウジンが、氷漬けから解放された。
「ありがとな、リトラ!助かったぜ!」
「さて、たっぷりお礼をさせてもらうとするか・・!」
ダイゴがレイとリトラに感謝して、イアンがネジビザールに目を向けた。
「オレたちの力、見せてやろうぜ、レイ、リトラ、ゴモラ!」
ダイゴが明るく呼びかけて、レイとゴモラが頷いた。ライデンキョウリュウジンが剣「五連獣電剣」を手にして飛び上がる。
「ゴモラ、超震動波だ!」
レイが呼びかけて、全身から超震動波を放った。先ほどよりも威力が格段に高い超震動波である。
「ぐおぉっ!」
冷気で応戦するネジビザールだが、超震動波に押されてうめく。
「獣電剣・稲妻ブレイブフィニッシュ!」
ライデンキョウリュウジンが五連獣電剣をネジビザール目がけて振り下ろす。
「がはぁっ!」
ライデンキョウリュウジンの一閃で体を切り裂かれて、ネジビザールが絶叫を上げる。
「これで済んだと思うな・・必ずまたよみがえって、お前たちへの恨みを晴らしてやる・・!」
恨みの言葉を口にして、ネジビザールが落下しながら爆発、消滅した。
「やった!勝ったぞー!」
ダイゴがノブハルたちと喜び合って、イアンとソウジが頷いた。
「なかなかだな、みんな。強い体と心がつながっている。恐竜たちとも・・」
「そういうお前も、怪獣たちとしっかりとつながってるじゃないか!」
レイが微笑んで言いかけると、ダイゴが気さくに答えた。
「さぁ、この勢いで他の偽ヒーローを倒していくぜ!」
「そうだな・・行こう・・!」
ダイゴが呼びかけてレイが頷く。彼らはこのまま他の仲間たちとの援護に向かった。
スーパーギャラクシーメガとジャッジが、ネジヴァルガーと対峙する。ジャッジがビームライフルを連射するが、ネジヴァルガーは両腕を構えて防いで、ものともしていなかった。
「この程度の攻撃、よけるまでもないぞ。」
笑みをこぼすネジヴァルガーに、ブラッドが毒づく。
「ネジブラック、お前たちに悪さはさせないぞ!」
「何度出てきても、オレたちが地獄に送り返してやるぜ!」
耕一郎と健太がネジヴァルガーに向かって言い放つ。
「メガレンジャー、次に地獄に落ちるのはお前たちだ。他のヤツらとともに滅びるがいい!」
ネジヴァルガーが言い放って、スーパーギャラクシーメガに向かっていく。ネジヴァルガーが繰り出す剛腕のパンチを、スーパーギャラクシーメガが速い身のこなしでかわしていく。
ブラッドが目つきを鋭くして、ジャッジが再びビームライフルを発射する。しかしネジヴァルガーはビームを受けても平然としている。
「その程度の攻撃は通用しないぞ。羽虫同然だな。」
ネジヴァルガーが笑みを浮かべて、スーパーギャラクシーメガに視線を戻す。
「まずはお前たちからだ、メガレンジャー!」
「私たちに勝てると思ったら大間違いよ!」
「あたしたちの勝ちでフィニッシュなんだからね!」
言い放つネジヴァルガーに、千里とみくが言い返す。
「まずはギャラクシーメガをバラバラにしてくれる!」
ネジヴァルガーがスーパーギャラクシーメガに向かって両手を突き出す。スーパーギャラクシーメガがパンチを受けて、火花を散らしながら押される。
「やってくれたな!コイツをくらえ!」
健太が声を振り絞って、スーパーギャラクシーメガを動かす。
「スーパーギャラクシーナックル!」
スーパーギャラクシーメガが両手を飛ばして、ネジヴァルガーに命中させた。ネジヴァルガーは押されたが、この攻撃に耐えた。
「これで終わりか、メガレンジャー!」
「なんてヤツだ!耐えたぞ!」
言い放つネジヴァルガーに、瞬が驚きの声を上げる。
ネジヴァルガーが体から光線を放って、スーパーギャラクシーメガに命中させた。スーパーギャラクシーメガから火花が散って、健太たちが衝撃に揺さぶられる。
「タフなヤツだ!スーパーギャラクシーメガじゃパワー不足だってのか!?」
健太がネジヴァルガーの力に毒づく。ネジヴァルガーがスーパーギャラクシーメガに追撃を仕掛けようとした。
そのとき、ジャッジがネジヴァルガーに後ろから飛びかかって、ビームサーベルを突き立ててきた。しかしネジヴァルガーの硬い体に刺さらない。
「蚊トンボが・・お前から始末されたいか・・!」
ネジヴァルガーが振り返り様に右腕を振りかざす。
「ぐっ!」
ジャッジが右腕を叩かれて、ブラッドが衝撃を受けてうめく。
「消え失せろ、異世界のメカよ!」
ネジヴァルガーが両手にええるぎーを集めて、高出力のエネルギーを放とうとした。そこへビームが飛んできて、ネジヴァルガーが背中を撃たれて体勢を崩した。
「遅くなったな、みんな!」
さらに声がかかって、健太たちとブラッドが目を向けた。2体の巨大ロボが駆けつけて、1体がネジヴァルガーの攻撃を阻んだのである。
「メガシルバー!」
「メガボイジャーとメガウインガーも来てくれたのね!」
千里とみくが声を上げて、スーパーギャラクシーメガが2体のロボ「メガボイジャー」、「メガウインガー」と合流した。
「オレを仲間外れにしてもらっちゃ困るぜ!」
裕作が気さくに言って、ネジヴァルガーに目を向ける。
「というわけで、オレとメガウインガー、メガボイジャーも参加させてもらうぞ!」
「メガボイジャーたちか・・ならばまとめて破壊してくれる!」
裕作が呼びかけて、ネジヴァルガーが両手に力を込める。
「メガボイジャーにはオレが行く!ギャラクシーメガは任せるぞ!」
健太が耕一郎たちに呼びかけて、スーパーギャラクシーメガから出て、メガボイジャーに乗り込んだ。代わりに耕一郎がスーパーギャラクシーメガのメイン操縦を行う。
「ここからがオレたちのチームワークの見せどころだ!」
「お前たちが束になろうと、オレはお前たちを倒す!」
健太とネジヴァルガーが強気に言い放つ。
「行くぜ!ボイジャーパルサー!」
「ウインガーキャノン!」
メガボイジャーが胸からビームを、メガウインガーが武器「ウインガーキャノン」を発射する。ネジヴァルガーが両腕を構えて、ビームに耐える。
そのとき、ブラッドはネジヴァルガーに当たっているビームがほぼ一点に集中していることに気付いた。
「集中攻撃をすれば、ヤツの硬い体を撃ち抜ける・・!」
ブラッドが思い立って、ジャッジがレールガンを発射した。レールガンのビームが、メガボイジャーたちの放つビームが当たっている場所に、正確に当たった。
「ぐっ!」
ビームの集中で爆発が起こって、ネジヴァルガーが腕にダメージを負ってうめく。
「今だ!体勢を整える前に畳み掛けろ!」
「ありがとう!助かったぜ!」
ブラッドが呼びかけて、健太が感謝する。
「メガレッド、受け取れ!」
裕作が呼びかけて、メガウインガーの背中の翼「メガウィング」を射出する。メガボイジャーがメガウイングと合体して飛翔して、ミサイル砲「ボイジャースパルタン」を構える。
「こっちも切り札いっちゃおうよー♪」
「切り札っていうのはできるだけ最後まで残しておくもんだろう。」
みくが呼びかけて、瞬が皮肉を込めて言い返す。スーパーギャラクシーメガがエネルギーを放出して炎をまとう。
「ビッグバンアタック!」
回転するスーパーギャラクシーメガが突っ込んで、ネジヴァルガーの体を貫いた。
「ぐおぉっ!」
ネジヴァルガーが絶叫を上げてふらつく。
「今だ!」
「ボイジャースパルタン!」
ブラッドが呼びかけて、健太がレバーを動かしてコマンドを入力する。ボイジャースパルタンが発射されて、ネジヴァルガーに直撃した。
「がはぁっ!」
ネジヴァルガーがさらに絶叫して、地面に膝をつく。
「これで勝ったと思うな・・お前たちを待っているのは、終わりのない戦いだけだ・・・!」
ネジヴァルガーが断末魔の声を上げて、倒れて爆発を起こした。
「終わりのない戦いはない・・お前たちのような悪いヤツらの悪だくみが、ずっと続くことはないんだ・・!」
「私たちはそれぞれ未来に向かって歩いている!戦いを終わらせることができたし、今の時間も一所懸命がんばって楽しんでるんだから!」
耕一郎と千里がネジヴァルガーの言葉に言い返す。彼らは自分たちの充実した人生を実感していた。
「それぞれの未来、今の時間か・・オレたちもその時間を歩んでいる。自らの意思で・・」
ブラッドが健太たちの思いを聞いて、安らぎを感じていた。
「さて、この調子で悪者退治を続けるぞ!オレたちが本物のヒーローだってこと、証明しなくちゃならないからな!」
裕作が呼びかけて、健太たちとブラッドが頷いた。
「オレもオレの仲間も、未来をつかんでいる。他の誰にも、その未来を踏みにじらせはしない・・」
「行こうぜ、みんな!みんなが未来をつかめるようにするために!」
ブラッドが言いかけて、健太が気さくに呼びかけた。スーパーギャラクシーメガたちも別れて、それぞれ援護に向かった。
ルパンカイザーがゴーカイオー、豪獣神と合流して、ネジファントムと対峙する。
「お前たちを倒して、メガレンジャーも始末する・・そしてこれからも、オレたちの前に立ちふさがるヤツらを葬り去る!」
ネジファントムがルパンカイザーたちに向かって言いかけて、笑みをこぼす。
「そんなことにはならないぞ。お前はここでオレたちに倒される。」
「私たちのこと、甘く見ないほうがいいよ!」
透真と宇美花がネジファントムに言い返す。
「仮にオレたちを倒したとしても、お前たちが報われることはないぞ!敵や悪を引き付ける厄介者扱いをされるだけ!」
「そんなこと、オレたちの知ったことか。」
あざ笑うネジファントムを、ジョーが態度を変えずに言い返す。
「オレたちは海賊だ。他のヤツのことを気にするつもりはないし、する必要もねぇ。」
「ほしいものは手に入れるし、邪魔するヤツはブッ倒すだけだよ!」
マーベラスとルカも自分の考えをネジファントムに言い放つ。
「スーパー戦隊の風上にも置けない偽戦隊!」
「お前たちのようなヤツは、オレたちが倒してやるぞー!」
ドンと鎧もネジファントムに向かって高らかに言い放つ。
「オレたちとアンタたち、怪盗と海賊の違いはあるけど、お尋ね者ってとこは同じみたいだな。」
「あなた方もいつか見つかると思います。あなた方の答えを、本当の宝物を。」
魁利が気さくな笑みを浮かべて、アイムが彼らに言いかける。
「本当の宝物か・・そういうのはオレたち自身で見つけるが・・」
「いつか見つかるといいね♪」
自分たちの答えについて考えて、透真が呟いて、宇美花が笑顔を浮かべる。
「そのためにも、まずはアイツをやっつけなくちゃな。」
「せいぜいオレたちの足を引っ張らないようにな。」
意気込みを見せる魁利に、マーベラスが強気な笑みを浮かべて言いかけた。
「いい気になっていられるのも今のうちだ・・まずはお前たちだ、ゴーカイジャー、ルパンレンジャー!」
ネジファントムが言い放って、ゴーカイオーに向かって飛びかかる。ネジファントムが伸ばした手をかわして、ゴーカイオーが左腕を出して突き飛ばす。
ルパンレンジャーが右腕のガトリングを発射する。ネジファントムがスピードを上げて、連射をかわす。
「怪盗らしく小賢しいマネをしてくれる・・!」
ネジファントムが毒づくと、触手を伸ばしてルパンカイザーの胴体に巻きつけた。
「おわっ!」
ルパンカイザーが振り回されて電撃を送り込まれて、魁利たちが衝撃でうめく。ネジファントムがそのままルパンカイザーを投げ飛ばす。
「隙ができてるよ!」
ルカが呼びかけて、ゴーカイオーが胸部から砲門「ゴーカイホー」が展開された。
「ゴーカイスターバースト!」
ゴーカイオーがゴーカイホーから砲弾を連射する。ネジファントムが回避行動をとるが、砲弾を数発体に当てられる。
「まだまだ!豪獣トリプルドリルドリーム!」
鎧が言い放って、豪獣神が3種のドリルのエネルギーを解き放つ。
「ぐっ!」
ネジファントムがドリルの直撃を受けて突き飛ばされるも、耐えて踏みとどまる。
「その程度か!メガレンジャーには遠く及ばんぞ!」
ネジファントムがあざ笑って、全身からビームを放つ。
「ぐっ!」
「ぐあっ!」
ゴーカイオーたちがビームを受けて火花を散らして、マーベラスたちと魁利たちがうめく。
「やってくれるな、アイツ・・!」
「さらに合体することにしましょう、みなさん!」
ジョーがネジファントムに毒づいて、鎧が呼びかける。
「よし!ド派手にいくぜ!」
マーベラスが強気に言って、ゴーカイオーと豪獣神が合体を果たした。
「完成!豪獣ゴーカイオー!」
合体ロボ「豪獣ゴーカイオー」がネジファントムの前に立ちはだかる。
「それじゃ、こっちも変形といくか!」
魁利が気さくに言って、VSチェンジャーにVSビークル「サイクロンダイヤルファイター」をセットして射出した。
“カエマショーターイム!左腕、変わります!”
大きくなったサイクロンダイヤルファイターが、ルパンカイザーの左腕のイエローダイヤルファイターと入れ替わりに合体した。
「ルパンカイザーサイクロン」が誕生して、豪獣ゴーカイオーと合流した。
「第2ラウンドといきますか、先輩。」
「生意気なヤツだ。ま、こうでなくちゃな。」
魁利が気さくに呼びかけて、マーベラスが笑みをこぼす。ルパンカイザーと豪獣ゴーカイオーが構えを取って、ネジファントムに向かっていく。
「合体や変形をしたところで、オレに勝てると思うなよ!」
ネジファントムが言い放って、ルパンカイザーたちに向かって触手を伸ばす。ルパンカイザーが左腕のプロペラ「ダブルローター」で、豪獣ゴーカイオーが右腕のドリルで触手をはじき返す。
「ぐっ!なんてヤツらだ・・!」
ルパンカイザーたちの力を痛感して、ネジファントムが息をのむ。
「オレたちの力は、1戦隊でも高いんだよ!」
「ましてたくさんのスーパー戦隊の力もあるんだから、なおさらそっちに勝ち目ないよ!」
ドンとルカがネジファントムに向かって言い放つ。
「戦隊パワー、さすがだよ♪」
「オレたちも怪盗の戦隊だ。他の戦隊に負けてはいない。」
宇美花が喜んで、透真が冷静に告げる。
「まずはアイツの動きを止める!」
魁利が言いかけて、ルパンカイザーがダブルローターから竜巻を放つ。
「ぐおっ!」
ネジファントムが竜巻に巻き込まれて、動きを封じられる。
「これで決める!」
マーベラスが言い放って、ジョーたちとともにレンジャーキーを手にした。
「レンジャーキー、セット!」
マーベラスたちが舵にレンジャーキーをセットして、豪獣ゴーカイオーが右腕のドリルを回転させてネジファントムに向かっていく。
「よし!行くぞ!」
「あぁ。」
「OK!]
魁利が呼びかけて、透真と宇美花が答える。3人がVSチェンジャーを構える。
“グッドストライカー連射!吹き飛んじまえショット!”
ルパンカイザーが右腕のガトリングの銃口を、ネジファントムに向けた。
「ゴーカイ電撃ドリルスピン!」
豪獣ゴーカイオーが突っ込んで、ネジファントムの体を貫いた。直後、ルパンカイザーがガトリングを連射して、ネジファントムの体を狙撃した。
「これでオレたちに勝ったと思うな・・たとえまた地獄に落ちても、またよみがえり、お前たちを始末してくれるぞ・・・!」
体から火花を散らしながら、断末魔を上げるネジファントム。彼の体が落下しながら空中で爆発した。
「永遠に、アデュー。」
魁利たちが言いかけて、豪獣ゴーカイオーに目を向けた。
「なかなかやるな、お前ら。オレがいうのもどうかだけど、お前らも立派な戦隊になるぜ。」
「ま、戦隊目指してるわけじゃないけど、立派に目的果たさせてもらうよ。」
マーベラスと魁利が互いに気さくに言いかけた。両者は互いを認め合って、分かち合っていた。
「さーて。他のとこはどうなってるかな?」
魁利が周りに視線を移して、戦況を確認した。
リボーンズキャノンとカオスロイド3人がジード、デスティニー、オーブ、ダブルオークアンタと交戦しているのを、ゼロダークネスが高みの見物をしていた。
「そこそこの実力の持ち主がそろっているが、コイツらがいるならオレの出る幕はないな。」
ゼロダークネスが笑みをこぼして、周りに目を向ける。
「他のヤツらはやられたか。ならば暇つぶしにオレが相手になってやるか。」
ゼロダークネスがルパンカイザーたちに攻撃を仕掛けようとする。
「君たちも終焉を迎えることになる。ただこれは、これからの正しき道が開かれるための栄えある人柱だ。気に病むことはない。」
リボンズがジードたちを見て、笑みを浮かべて言いかける。
「そんなふざけた理屈で、犠牲になっていいヤツはいない!お前の理屈で世界をかき乱されてたまるか!」
「オレはお前たちを認めない!神や救世主だと思い込んで、みんなを支配しようとするヤツを!」
ガイとシンがリボンズたちに向かって言い放つ。
「君たちに僕を止める権利はないよ。ましてこの状況。君たちに勝ち目はない。」
リボンズが笑みと自信を消さずに言いかける。カオスロイドたちがジードたちを狙って、光線を放とうと構えを取った。
「そこまでだ!」
そこへ声がかかって、ジードたちとゼロダークネスたちが振り返る。彼らの前に現れたのは、6人の巨人。
「あれは!」
ガイが巨人たちを見て、驚きと戸惑いを覚える。
「ゾフィーさん、ウルトラマンさん、セブンさん、ジャックさん、エースさん、タロウさん・・伝説の、ウルトラ6兄弟だ!」
ガイが笑みを浮かべて、喜びの声を上げる。本物の「ウルトラ6兄弟」が駆けつけたのである。
「みんな、すまない。遅くなってしまった。」
「ここからは我々も加勢するぞ。」
ゾフィーとウルトラマンがジードたちに呼びかける。
「た、大変です!ゼロさんが倒れて、回復しないんです!」
リクがウルトラマンたちに向かって事情を話す。
「ゼロのことは聞いている。アイツのことは我々に任せろ。」
「我々のエネルギーを分け与えて、ゼロを復活させる。」
セブンとジャックがリクたちに告げて、デンライナーに目を向ける。
「あまり往生際を悪くされてもいい気がしないからな。一応邪魔させてもらうぞ。」
ゼロダークネスが言いかけて、ウルトラマンたちに目を向ける。
「そんなこと、僕たちがさせない!」
「お前たちがもたらす世界の歪み、オレたちが駆逐する!」
リクと刹那が言い放って、ジードとダブルオークアンタが構える。
「ありがとう、みんな!助かったぞ!」
「兄さんたち、ゼロにエネルギーを与えよう!」
エースが感謝して、タロウがエースたちに呼びかけた。彼らがデンライナーの中にいるゼロに意識を傾けて、エネルギーを集中する。
「ウルトラチャージ!」
ウルトラマンたちがそれぞれ胸のカラータイマー、額のビームランプからエネルギーが放たれた。エネルギーはデンライナーに、ベッドに横たわっているゼロに注がれた。
満身創痍だったゼロが意識を取り戻して、体を起こしてベッドから立ち上がった。
「オレ、どうしていたんだ・・・!?」
意識を取り戻したゼロが、自分の状態を確かめながら記憶を巡らせる。
「よかった、ゼロさん♪治ったんですね〜♪」
ゼロの介抱をしていたナオミが笑顔を浮かべる。
「どうやら、長い時間眠っていたみたいだな・・そして、今はとんでもないことになっているようだ!」
ゼロが現状を確かめてから、デンライナーから外に飛び出した。
「ゼロさん!治ったんですね、体!」
リクが喜びの声を上げて、ゼロが笑みを浮かべて頷いた。
「親父、みんな!・・みんながオレを助けてくれたのか!」
「待たせたな、ゼロ!ここからは我々も、みんなに加勢するぞ!」
ゼロが喜びの声を上げて、セブンが答える。セブンたちがゼロダークネスたちに視線を戻した。
「よし!今まで休んでいた分、オレもやらないとな!」
ゼロが意気込みを見せると、左腕に装着されているブレスレット「ウルティメイトブレスレット」からゴーグル型アイテム「ウルトラゼロアイ」を取り出した。
「ゼロー!」
ゼロがウルトラゼロアイを着眼する。ゼロが変身、巨大化を果たしてジードたちと合流した。
「ゼロさん、大丈夫ですか・・!?」
「あぁ。心配かけたな・・親父たちのおかげで助かった!」
リクが心配の声をかけて、ゼロが答える。ゼロはセブンと目を合わせて、互いに頷き合った。
「何人出てこようと、僕の理想を阻むことはできないよ。」
「お前たちの思い通りにはならない!」
自信と笑みを絶やさないリボンズに向かって、声がかかった。1機の白い機体が駆けつけて、デスティニーたちと合流した。
「νガンダム・・アムロさん!」
シンが白い機体「νガンダム」とそのパイロット、アムロ・レイに向かって叫ぶ。
「リボンズ・アルマーク、お前たちのエゴを認めるわけにはいかない!ここで必ず倒す!」
「アムロくん、僕のもたらす革新を止めることはできないよ。もちろん、最高のニュータイプである君でもね。」
言い放つアムロをリボンズがあざ笑う。
「ニュータイプも宇宙人も関係ない。1人の人間、1人の男としてお前を止める。それだけだ!」
「オレたちは、お前たちの身勝手を止める!お前たちを倒して!」
アムロとシンが言い放って、νガンダムとデスティニーたちが構えを取る。
「ならばまとめて地獄に落とすまでだ。カオスロイド、6兄弟を始末しろ。」
ゼロダークネスが言いかけて、3体のカオスロイドに呼びかける。
「あの3人は我々が相手をする。」
「ジードたちはゼロダークネスたちを頼む。」
ウルトラマンとゾフィーがジードたちに呼びかける。ゾフィーたち6兄弟がカオスロイドたちに向かっていった。
「行くぞ、リボンズ・アルマーク!」
「オレたちが相手になってやるぞ!」
アムロとガイがリボンズに向かって言い放つ。
「ならば敗北によってりかいすることだ。救世主である僕の力を。」
リボンズが自信を見せて、リボーンズキャノンが変形を始めた。人型のモビルスーツの姿「リボーンズガンダム」に。
「アムロ、νガンダム!」
「リボンズ・アルマーク、リボーンズガンダム!」
「いきます!」
「いく!」
アムロのニューガンダムとリボンズのリボーンズガンダムが同時に飛び出した。