ザ・グレイトバトル

-命の解放- 

第12章

 

 

 ブラジラが翼から放つ閃光による爆発に、充瑠たちとコウたち、蓮斗たちは翻弄されていた。

「私は分身や他のヤツとは格が違う。お前たちが束になろうと、私を止めることは不可能。」

 追い詰められる蓮斗たちを見て、ブラジラが笑みをこぼす。

「不可能なことは何もない・・オレたちリュウソウ族だけじゃなく、他の戦隊やヒーローのみんなもついてる・・!」

「そうだよ!だからお前たちに負ける理由なんてないよ!」

 コウと充瑠がブラジラに言い返す。

「僕たちの全てを奪ったブラジラ・・・!」

「あたしたちは、あなたを絶対に許さない・・!」

「オレたちの手で、お前を倒す!」

 悠馬、理穂、蓮斗が怒りをふくらませていく。

「フン。私の道具の分際で逆らうとは、笑止千万。」

 ブラジラが蓮斗たちを鼻で笑う。

「黙れ!オレたちはこれ以上、お前の思い通りにはならない!」

「バカめ。お前たちの使う力は、私が与えた力。それが弱まった今、お前たちに何ができる?」

 怒号を放つ蓮斗を、ブラジラがさらにあざ笑う。

「お前たちに残されているのは、私に対する怒りだけだ。その怒りも、私がお前たちを手玉にする格好の餌食でしかない。」

「それでもオレたちはお前を倒す・・お前たちを許せない気持ちがあれば、戦うことができる!」

 ブラジラに言い返して、蓮斗が飛びかかる。蓮斗が振りかざすフォースソードを、ブラジラは軽々とかわしていく。

「私に操られる前よりも、動きが鈍くなっているぞ?」

 ブラジラがさらにあざ笑って、剣「ダークサーベル」を振りかざして、フォースソードをはじき返す。

「蓮斗!」

 理穂が叫んで、フォースアローを発射する。ブラジラがダークサーベルを掲げて、矢をはじいた。

「理穂、蓮斗、離れろ!」

 悠馬が呼びかけて、蓮斗と理穂がブラジラから離れる。

「フォースバズーカ!」

 悠馬がフォースバズーカを発射するが、ブラジラの発した衝撃波で砲撃が上空へ反らされた。

「フォースレンジャーの力や武器を生み出したのは私だぞ。その力で私を倒せると思っているのか?」

 次々に攻撃をかわして勝ち誇るブラジラ。自分たちの攻撃が通用しないことに、悠馬と理穂が愕然となる。

「倒す・・お前を倒さなければ、何もかも失うことになる・・杏子やみんなの死も浮かばれないし、今守りたいものもオレたちのプライドも守れない・・・!」

 蓮斗は諦めずに、ブラジラに対する怒りを燃やしていく。

「だからお前は必ず倒す・・お前が利用してきた人の怒りや悲しみを、オレたちが思い知らせる!」

「怒りで己を見失うな!」

 そのとき、ブラジラに攻撃を仕掛けようとした蓮斗を、ナダが呼び止めた。

「邪魔をするな!オレは、オレたちはコイツを・・!」

「怒りを持つこと自体が悪いわけじゃないが、怒りを強くしすぎて自分を見失えば、守りたいものも守れなくなる!」

 怒りをむき出しにする蓮斗を、コウが呼び止めてきた。

「倒すこと、勝つことよりも、守るために戦おう!君たちは、君たちだけじゃない!」

 充瑠も続けて呼びかけて、蓮斗のそばに来た。

「オレたちはもう誰かにすがらない・・弱いオレたちじゃないんだ・・!」

「いや、オレたちはみんな無敵ってわけじゃないよ。仲間が、みんながいるから、オレたちは1人じゃ出せない力や輝きを発揮することができるんだよ。」

 自分たちだけで戦おうとする蓮斗に、充瑠が仲間の大切さを口にする。

「オレたちも君たちを助ける!一緒に力を合わせよう!」

 左手を差し伸べる充瑠だが、蓮斗は彼らと協力することを頑なに拒もうとする。

「オレたちは信じている。フォースレンジャーとも力を合わせるときが来るって・・!」

 コウも蓮斗に呼びかけてから、充瑠と目を合わせて頷き合った。

「信じて力を合わせたところでムダだ。私の計画を止めることはできない!」

 ブラジラは充瑠たちをもあざ笑って、ダークサーベルの切っ先を向ける。

「私たちは負けないよ!自分しか信じてないアンタなんかにはね!」

「ひとりぼっちのあなたの企みは、私たちが阻止してみせるよ!」

 アスナと小夜がブラジラに向かって言い放つ。

「ならば見事止めてみるか。この私を!」

 ブラジラが翼を広げて閃光を放つ。蓮斗たちが閃光をかわして、一斉にブラジラに向かっていく。

「キラメイソード!」

 充瑠が剣「キラメイソード」を手にして、ブラジラに振りかざす。蓮斗、コウ、カナロ、ナダもフォースソード、マックスリュウソウチェンジャー、リュウソウカリバー、剣「ガイソーケン」を突き出す。

 ブラジラがダークブレードを掲げて防ぐが、力負けして押される。

「キラメイショット!」

 為朝と小夜が銃「キラメイショット」を手にして、発射する。理穂もフォースアローを発射するが、ブラジラがダークブレードを振りかざして矢と弾丸をはじく。

 その最中に悠馬がフォースバズーカを発射した。ブラジラは翼をはばたかせて、砲撃をかわして上空へ上がった。

「ムダなあがきだ・・消えるがいい、戦隊たちよ!」

 ブラジラが翼からの閃光を、地上へ放出する。

「うわあっ!」

 蓮斗たちが爆発に巻き込まれて、次々に地上に叩きつけられた。

「終わりだ!」

 ブラジラが蓮斗たちにとどめを刺そうと、ダークブレードの刀身にエネルギーを集めていく。

「終わらない・・オレたちはもう、お前の思い通りにはならない・・・!」

 蓮斗が力を振り絞って立ち上がる。

「オレたちは、この世界を守ることを、オレたちの居場所を守ることを、諦めたりしない・・!」

「そうだよ・・諦めたらダメだ・・!」

 決意を言い放った蓮斗に声を掛けてきたのは、立ち上がったアラタだった。エリたちもアラタとともに蓮斗たちのところへ向かっていく。

「護星天使・・まだそんな力が残っていたのか・・!?

 ブラジラがアラタたちを見て、いら立ちを浮かべる。

「忘れたのかよ、ブラジラ・・オレたちは諦めが悪いってことが・・・!」

「アンタが悪だくみを働くなら、何度でも邪魔しに来るんだからね・・!」

 アグリとモネが声を振り絞って、ブラジラに言い放つ。

「お前たちの計画が成功することは決してない・・オレたちだけでなく、お前たちを許せない人たちが他にもいるからだ・・!」

「そんなみんなと一緒だから、何とかなるなる・・!」

 ハイドとエリも思いを口にする。

「うん・・オレたちみんなが諦めない限り、必ず何とかなる・・・!」

 アラタが揺るぎない意思を示して、笑みをこぼした。

「奇跡が起きるのはこれからだ・・オレたちが、起こしてみせる!」

 アラタが言い放って、エリたちとともに剣「ゴセイテンソード」を手にした。

「超天装!」

 彼らがゴセイテンソードに金色のゴセイヘッダー「ミラクルゴセイヘッダー」をセットした。

Super change.”

 ゴセイテンソードからあふれた光を浴びたアラタたち。彼らの体に金の鎧「ゴセイテクター」が装着された。

「奇跡の嵐、スーパーゴセイレッド!」

「奇跡の息吹、スーパーゴセイピンク!」

「奇跡の巌、スーパーゴセイブラック!」

「奇跡の芽萌、スーパーゴセイイエロー!」

「奇跡の怒濤、スーパーゴセイブルー!」

 アラタ、エリ、アグリ、モネ、ハイドが名乗りを上げてポーズを決めた。

「護星の想いの熱き結晶、スーパーゴセイジャー!」

 アラタたちが声をそろえて名乗りを上げた。彼らは強化形態「スーパーゴセイジャー」に変身した。

「ゴセイジャー・・どこまでも往生際の悪い・・・!」

 ブラジラが激高して、ダークブレードを振りかざして光の刃を放つ。

「キラメイバスター!」

 充瑠がキラメイソードとキラメイショットを組み合わせて、大型の銃「キラメイバスター」にした。

「キラメイバレット!」

“キラッキラメイチャージ!”

 彼がキラメイバスターに弾丸「キラメイバレット」を装てんして、レバーを引いた。

“チェックメイジ!”

 キラメイバスターから放たれた光の球が、ブラジラの光の刃とぶつかって相殺した。

「ビリビリソウル!」

“怒涛の雷撃、スピノサンダー!”

 カナロがリュウソウカリバーにビリビリソウルをセットした。リュウソウカリバーの刀身に電撃が集まる。

“アルティメットディーノスラーッシュ!”

 カナロが振りかざしたリュウソウカリバーから、電撃の刃が放たれた。

「ぐっ!」

 高速で飛ぶ電撃の刃を右の翼に当てられて、ブラジラが体勢を崩して落下する。

“エクセレント!”

 コウがマックスリュウソウチェンジャーのボタンを押す。

“マックス・イケソウール!”

 彼が高速回転して、ブラジラに突撃した。

「ごあっ!」

 ブラジラが大きく突き飛ばされて、大きく地面を転がる。

「よし!ブラジラのダークゴセイパワーを弱めるぞ!」

「アンタたちだけにやらせない!オレたちも!」

 アラタが呼びかけて、蓮斗が言い返す。悠馬と理穂、エリたちも前に出る。

「テンソウダー、セット!」

 アラタたちがゴセイテンソードにテンソウダーをセットした。

「レオンセルラー、バルカンヘッダー、セット!」

 ゴセイナイトがレオンレイザーにレオンセルラーとバルカン砲のヘッダー「バルカンヘッダー」をセットした。

「フォースバスター!」

 蓮斗たちがフォースソード、フォースバズーカ、フォースアローを合体させて、フォースバスターにした。

「フォースオーブ、セット!」

 彼らがフォースバスターを形成しているフォースウェポンに、それぞれフォースオーブをセットした。

(あのときはフォースオーブの力と自分の怒りに振り回されたが、今度はオレたちで確実に使いこなしてやる・・!)

 蓮斗がフォースバスターとフォースオーブを見て、決意と覚悟を固める。

「ミラクルゴセイナイトダイナミック!」

「フォースオーブバースト!」

 ゴセイテンソード、レオンレイザー、フォースバスターにエネルギーが集まっていく。

「パニッシュ!」

「バニッシュ!」

 アラタたちとゴセイナイトの掛け声とともに、3種の閃光を放った。ブラジラが翼からの閃光を出して、蓮斗たちの光を迎え撃つ。

「フォースレンジャーの力が、ゴセイジャーと同調するなど・・・!?

 蓮斗たちの光に押されて、ブラジラが驚く。

「オレたちは今、お前のしていることを打ち砕く!それだけだ!」

 蓮斗が言い放って、光にさらに力を込める。

「うおぉっ!」

 ブラジラが押し切られて、光に体を貫かれた。

「やった!」

 充瑠とコウが喜んで、手を取り合った。

「そこまでだよ、ブラジラ!」

「お前の計画、僕たちが止める!」

 理穂と悠馬も勝利を確信して、ブラジラに言い放つ。

「そこまでだと?笑わせるな・・ついに来たのだ・・救星王、デーボサタンが降臨する・・!」

 ブラジラが笑い声を上げて、空に目を向ける。上空に暗雲が広がって、空間に歪みが生じていた。

「な、何だ、これは・・!?

「まさか、ヤツらが来たのか・・!?

 時雨とバンバが空を見て、緊張を膨らませる。彼らのところに或人たちが戻ってきた。

「空に何かいる・・何かが幻のように空にいる・・・!」

 ソウゴが空にいる存在を捉えた。空の空間の歪みの中には、3つの巨大な影があった。

「星王バズー・・!」

「大サタン・・!」

「デーボス・・!」

 飛竜、ゲキ、ダイゴが影を視認して息をのむ。バズー、大サタン、デーボスが彼らの前に現れた。

「その通りだ!3つの巨大な力、そしてこの私の魂を合わせることで、デーボサタンとなるのだ!」

 ブラジラが高らかに言い放って、体から黒い霧を発する。

「あれは、ダークゴセイパワー・・もしや、自らのダークゴセイパワーで、デーボスたちと融合するつもりか・・!?

 ゴセイナイトが空に上がる霧を見て、危機感を覚える。

「そうだ!私がデーボサタンの魂となり、デーボサタンそのものとなるのだ!」

 言い放つブラジラが空の歪みの中に消えた。バズー、大サタン、デーボスも歪みの中で融合をしていく。

「巨大な闇の力が、合わさっていく・・とんでもない力になっていく・・・!」

 巨大な力と肉体の誕生に、充瑠が緊張の色を隠せなくなる。悪魔と堕天使が合わさった姿の巨人が、彼らの前に立ちはだかった。

「我が名は救星王、デーボサタン・・全てを滅ぼし、全てを支配する存在・・」

 巨人、デーボサタンが声を発して、蓮斗たちを見下ろす。

「あれが、デーボサタン・・!」

「でもその声・・ブラジラ・・!」

 或人と悠馬がデーボサタンを見て息をのむ。デーボサタンの声と人格はブラジラのものだった。

「言ったはずだ。私がデーボサタンの魂になると・・私は、デーボサタンそのものだ!」

 ブラジラが変貌したデーボサタンが高らかに言い放つ。彼の体から黒いオーラが放出されて、蓮斗たちがその衝撃に耐える。

「ものすごいパワー・・これが、ブラジラと3人の悪の親玉が合わさった力なのか・・!?

 或人がデーボサタンの力に脅威を覚える。

「まずはお前たちから排除してくれるぞ、スーパー戦隊、仮面ライダー・・!」

 デーボサタンが背中から悪魔を思わせる形の翼を広げて、はばたかせた。翼から黒い稲妻が放たれて、地上に落ちて爆発を巻き起こす。

「このヤロー!でかくなったからって調子に乗りやがってー!」

 デーボサタンに文句を言うモモタロスだが、立て続けに起こる爆発に吹き飛ばされる羽目になった。

 

 デーボタロスたちを撃退したハルキたち。しかし暗雲が広がる事態に、彼らは緊張をふくらませていく。

「何だ、この禍々しい感じは・・!?

「まさか、邪悪な存在が集合して、この地球に現れたのか・・!?

 トウジと猛が空と空間の歪みを見て、危機感をふくらませる。

「隊長、3時の方向!そこに巨大なエネルギーが・・!」

 ナツが呼びかけて、トウジとハルキたちがその方向へ目を向ける。ハルキたちもデーボサタンの姿を目撃した。

「あんなとんでもないパワー、放っておくわけにはいかない・・!」

「或人たちが危険だ・・援護に向かいます!」

 イズルが不安を覚えて、ハルキがトウジに呼びかける。

「ルナ、デスティニーからインパルスにデュートリオンビームを送る!」

「分かったわ!ありがとう!」

 シンが呼びかけて、ルナマリアが感謝する。デスティニーの額からエネルギーの光「デュートリオンビーム」が放たれて、インパルスの額に照射された。

 消耗していたインパルスのエネルギーが回復した。デスティニーとインパルスがデーボサタンのいる場所へ向かった。

「カツミさん、イサミさん、次は僕たちが行きます!2人は1度変身を解いてください!」

 ヒロユキが呼びかけて、カツミたちが頷いた。ルーブが変身を解いて、カツミとイサミがヒロユキたちのところに戻ってきた。

「選手交代だな。任せたぞ、ヒロユキ!」

「僕たちもちょっと休憩したら、すぐに戻るから・・!」

 カツミとイサミが激励を送って、ヒロユキが笑みを浮かべて頷いた。

「行くぞ、タイガ!」

“あぁ、ヒロユキ!”

 ヒロユキの呼びかけにタイガが答えた。

“カモン!”

「光の勇者、タイガ!」

 ヒロユキがタイガキーホルダーをタイガスパークでリードした。

「バディー・ゴー!」

“ウルトラマンタイガ!”

 ヒロユキがタイガに変身して、フォースガンダムたちとともにデーボサタンのところへ向かった。

 

 デーボサタンが立て続けに放つ稲妻で、蓮斗たちは反撃もままならなくなっていた。

「これじゃフォースマシンを呼ぶこともできない・・呼んでもすぐにやられちゃう・・!」

 理穂が攻撃に耐えながら、焦りをふくらませていく。

「どうした?抵抗できないまま朽ち果てるつもりか?」

 デーボサタンがあざ笑って、さらに稲妻を落としていく。

「やめろ!」

 そこへシンのデスティニーが駆けつけて、ビーム砲を発射してきた。デーボサタンがビームを受けて攻撃を中断するが、ダメージを受けていない。

「大きな蚊トンボが出てきたか。しかし何が邪魔をしてこようが、この私に逆らうことはできぬ・・」

 デーボサタンが笑い声を上げて、デスティニーに狙いを変える。デーボサタンが放った大量の光線を、デスティニーが残像を伴った高速でかいくぐっていく。

「デーボサタンの注意がそれた!みんな、今のうちだ!」

 竜也が呼びかけて、蓮斗たちが頷いた。

「フォースマシン、発進!」

 蓮斗たちがフォースチェンジャーに呼びかけて、フォースジェット、フォースドリル、フォースカートが駆けつけた。彼らがそれぞれのマシンに乗り込んだ。

「無双合体!」

 蓮斗が呼びかけて、3機のマシンが合体する。

「完成!フォースロボ!」

 フォースロボが完成して、デーボサタンの前に降り立った。

「オレたちも行こう!」

 充瑠が呼びかけて、為朝たちとともにキラメイチェンジャーの車のアイコンにタッチして、タイヤを回した。

“魔進ファイヤ!”

“魔進ショベロー!”

“魔進マッハ!”

“魔進ジェッタ!”

“魔進ヘリコ!”

 彼らのパートナーである魔進、ファイヤ、ショベロー、マッハ、ジェッタ、ヘリコが駆けつけた。魔進は意思を持った宝石「キラメイストーン」が変化した姿である。

 充瑠たちがファイヤたちに乗り込んで、デーボサタンに向かっていく。

「魔進合体!」

 充瑠たちがキラメイチェンジャーの宝石のアイコンに2回タッチした。

“魔進合体!”

 ファイヤたちが変形して合体をしていく。

「完成、キラメイジン!」

 合体ロボ「キラメイジン」がデーボサタンの前に駆けつけた。

「ティラミーゴ!」

「トリケーン!」

「アンキローゼ!」

「タイガランス!」

「ミルニードル!」

「モサレックス!アンモナックルズ!」

 コウ、メルト、アスナ、トワ、バンバに呼ばれて騎士竜、ティラミーゴ、トリケーン、アンキローゼ、タイガランス、ミルニードル、モサレックス、アンモナックルズが駆けつけた。

「頼むぞ、ティラミーゴ、みんな!」

「おぉっ!コウ、任せておけ!」

 コウが呼びかけて、ティラミーゴが答える。ティラミーゴ、トリケーン、アンキローゼ、タイガランス、ミルニードルが変形して合体する。

「キシリュウオーファイブナイツ!」

 騎士竜のナイトロボ「キシリュウオー」。5体の騎士竜が合体した「キシリュウオーファイブナイツ」が完成した。

 モサレックス、アンモナックルズも続けて合体を果たした。

「キシリュウネプチューン!」

 ナイトロボ「キシリュウネプチューン」が完成して、キシリュウオーと並び立った。

「オレたちも行くよ!」

 アラタが呼びかけて、エリたちが頷いた。

「ゴセイマシンカード、天装!」

 アラタたちがゴセイカード「ゴセイマシンカード」をテンソウダーにセットした。

Summon,Gosei dragon.”

Gosei phoenix.”

Gosei snake.”

Gosei tiger.”

Gosei shark.”

 ドラゴンヘッダー、フェニックスヘッダー、スネークヘッダー、タイガーヘッダー、シャークヘッダーが駆けつけて、アラタたちが乗り込んだ。

「天装合体!」

Combine,Gosei great.”

 5体のゴセイマシンが変形、合体をしていく。

「ゴセイグレート、降臨!」

 ゴセイマシンが合体した天装巨人「ゴセイグレート」が、デーボサタンに向かっていく。

「グランディオン、天装!」

 ゴセイナイトがレオンセルラーに「717」と番号を押した。

Change,Groundion.”

 彼がグランディオンヘッダーに変身して、さらにゴセイマシン「グランディオン」になった。

Summon,Knight brother.”

 さらにゴセイマシン「シーレオン」と「スカイオン」も駆けつけた。

「天装合体!」

Combine,Gosei ground.”

 グランディオンたちが変形して合体をしていく。

「ゴセイグランド、降臨!」

 天装巨人「ゴセイグランド」が完成して、ゴセイグレートに続いた。

「よし!行くぞ、ガブティラ!」

 ダイゴがキョウリュウレッド・カーニバルから元に戻って、ミニティラがガブティラに戻った。獣電竜、パラサガン、ステゴッチ、ザクトル、ドリケラ、プテラゴードンも駆けつけた。

「雷電カミツキ合体!」

“ガブリンチョ!”

 ガブティラたちが噛みつき合って合体をしていく。

“ライデンキョーリュージン!”

 獣電巨人「ライデンキョウリュウジン」が完成して、フォースロボたちと合流した。

「現れよ、守護獣、ティラノザウルス!」

「ジュウマンモス!」

「トリケラトプス!」

「サーベルタイガー!」

「プテラノドン!」

 ゲキ、ゴウシ、ダン、ボーイ、メイの呼び声で守護獣、ティラノザウルス、ジュウマンモス、トリケラトプス、サーベルタイガー、プテラノドンが駆けつけた。

「来い、ドラゴンシーザー!」

 ブライが獣奏剣を奏でると、龍の守護獣、ドラゴンシーザーも現れた。

「合体、ダイノミッション!」

 ティラノザウルス、ジュウマンモス、トリケラトプス、サーベルタイガー、プテラノドンが変形、合体して獣戦車「ダイノタンカー」になった。

「発動、大獣神!」

 ダイノタンカーが変形して、巨大神「大獣神」となった。

「シャトルベース、発進!」

 飛竜の呼び声で、スペースシャトル「シャトルベース」が駆けつけた。飛竜たちがシャトルベースに入って、中に格納されているマシンに乗り込んだ。

「ジェットチェンジャー1、発進!」

 飛竜の乗った戦闘機「ジェットチェンジャー1」がシャトルベースから発進する。

「ヘリチェンジャー2、発進!」

 翔とさやかの乗ったヘリコプター「ヘリチェンジャー2」が続けて発進した。

「ランドチェンジャー3、発進!」

 最後に勇馬と麻衣の乗ったタンク「ランドチェンジャー3」が発進した。

「合体・アースコンバージョン!」

 飛竜の号令とともに、ジェットチェンジャー1、ヘリチェンジャー2、ランドチェンジャー3が変形、合体して、巨大ロボ「チェンジロボ」となった。

「来い、ブイレックス!」

 直人がブイコマンダーに呼びかけて、恐竜型のメカ「ブイレックス」が駆けつけた。

「ゾロゾロと出てきたか。だが何体出てこようと、私の前ではガラクタも同然!」

 デーボサタンが笑い声を上げて、全身から閃光を放出する。デスティニーとインパルスが回避したが、フォースロボたちが閃光を浴びてダメージを負う。

「ぐっ!・・なんてパワーだ・・!」

 フォースロボたちから火花が散って、蓮斗が毒づく。

「包囲をして一斉に攻撃するしかない・・ヤツの注意を乱すんだ・・!」

「了解!」

 トウジの指示にナツが答える。

「オレが後ろに回り込みます!注意がオレに向いた隙に攻撃を!」

 ハルキが呼びかけて、フォースガンダムがビームライフルを発射しながら、デーボサタンの周りを旋回して後ろに回っていく。

「よし!ライフル一斉発射!」

 トウジの号令で、フォースガンダムとGパニッシャーがビームライフルを発射した。しかしデーボサタンの発する黒いオーラに、ビームが全てはじかれる。

「その程度で私の寝首をかけると思うとは、片腹痛いわ・・!」

 デーボサタンが笑い声を上げて、稲妻を放出する。

「うぐっ!」

「キャッ!」

 フォースガンダムとGパニッシャーたちが稲妻を直撃されて倒される。

「Gフォース!」

 コウが叫んで、ハルキたちの無事を確かめる。

「き・・機体のチェックだ・・みんな、無事か・・!?

 トウジが声を振り絞って、ハルキたちに呼びかける。

「オレのGパニッシャーは左腕を損傷・・でも戦えます!」

「私も同じです・!」

「僕のは右腕と左足が・・・!」

 ギン、ナツ、イズルがGパニッシャーの状態を報告する。

「フォースガンダムは損傷はないです・・!」

 ハルキもトウジに向けて報告をする。

“ハルキ、変身してともに戦おう!”

 フォースがハルキに向かって呼びかけてきた。

(分かった・・フォースガンダム、オートコントロールだ!)

 答えたハルキがフォースガンダムを自動操縦にしてから、フォースブレスを掲げた。

「フォース!」

 ハルキがフォースに変身して、デーボサタンの前に立ちはだかった。

「ファーストアーマーを使って、一気に攻めるぞ!」

 ハルキがフォースに呼びかけて、フォースブレスの画面をスライドしてマークを表示させた。

「ファーストアーマー!」

 フォースガンダムが新たな形に変形して、フォースに装着された。

 初代ウルトラマン、仮面ライダー1号、秘密戦隊ゴレンジャー、ν(ニュー)ガンダム。初代戦士の力が宿っている「ファーストアーマー」を、フォースは身にまとった。

「あのときのアーマー・・フォースがまとうフォースアーマーの切り札・・!」

 ファーストアーマーを見て、ナツがフォースが活路を開くと信じた。

「どんな小細工を使ってこようと、私には通用せんぞ!」

 デーボサタンがフォースに向かって電撃を放つ。

「フォースファンネル!」

 フォースが右手を振りかざすと、光の端末「フォースファンネル」が複数出現した。フォースファンネルが発したビームがつながって光の壁を形成して、電撃を防いだ。

「それで防いだことにはならんぞ・・!」

 デーボサタンが電撃の威力を強めて、光の壁を押し込む。フォースが大きくジャンプをして、光の壁と電撃を跳び越えた。

「フォースキック!」

 フォースがデーボサタン目がけてキックを繰り出した。デーボサタンがキックを受けて押されるが、ダメージを受けていない。

「この程度か?ムダな抵抗でしかない・・」

 デーボサタンが笑みをこぼして、光線を放つ。

「うおっ!」

 フォースが光線を受けて、大きく突き飛ばされる。

「フォース!」

「あのアーマーでも止められないっていうの・・!?

 イズルが叫んで、ナツが危機感をふくらませていく。

「フォース、危ない!」

 タイガが飛び出して、デーボサタンに向かって走りながら両腕を組んだ。

「ストリウムブラスター!」

 タイガが光線を放つが、デーボサタンが振りかざした右手にはじき飛ばされる。

「き、効かない!?

「小賢しい蚊トンボが・・!」

 驚くタイガに向かって、デーボサタンが右手を出して光線を放つ。

「フォーススペシウム!」

 フォースが両手を組んで光線を放って、デーボサタンの光線を迎え撃つ。デーボサタンが光線の威力を上げて、フォースの光線を押していく。

「うわあっ!」

 フォースとタイガが光線を受けて、大きく突き飛ばされた。

「フォース!タイガ!」

 地上に叩き落とされたフォースたちに、ナツが叫ぶ。

「本当に、とんでもない力を持っているようだ・・・!」

 時雨がデーボサタンの力を痛感して毒づく。

「この世界を新しく作り変え、私が新たな世界を導く救星王となる!」

 デーボサタンが言い放って、フォースたちへ強襲を仕掛けた。

 

 

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