Eternity Lovers 前編「出会い」

 

 

Y市郊外のテーマパーク

島全体が、テーマパーク

そこに高校時代の友人と遊びに来た時

俺は、彼女を見つけた

 

「あ〜疲れた。」

広場のベンチに座る親友の雪希

「結構回ったからな。ほいジュース。」

「ありがとう、神夜。」

そう言って神夜からジュースを受け取る雪希

「ホント、お前等いつから付き合ってたんだ?」

「ん〜と、高校卒業前からかな?」

「へぇ〜。」

神夜の答えにそう答える慎二

それを少し遠目で見ている俺こと、仁科聖

「聖、これからどうする?」

「ん〜、もう少し回ったら帰ろうぜ。まだ時間は大丈夫だろう?」

神夜の問いに答える俺

「あっ。ごっめ〜ん、私今日バイトだったんだ。」

「はぁ?」

一同同じ声を上げる

「仕方ないな〜。今日はここらへんで終わりだ。神夜は送ってくんだろ?」

「あぁ。慎二は?」

「俺は帰る。聖は?」

「ん?俺は〜、ちょっちぶらついてから帰るわ。」

「解った。んじゃな。」

慎二がそう言うと皆それぞれ去って行く

俺はと言うと砂浜の方へ歩いて行く

 

砂浜

 

何も無く砂浜をぶらつく聖

ふと、倒れてる女性を見つける

(どうしたんだ?…行ってみるか。)」

そう言ってその女性の側に歩み寄る聖

「おい、大丈夫か?」

声を掛けるが反応は無い

「…仕方ねぇ〜な。」

そう言うと女性を抱えバイクに乗せるとヘルメットを被せ

自分の身体の前で腕を縛る

…転落防止の為である

そのままバイクを走らせ帰宅する聖

 

聖の家

 

とりあえずそのままの状態で謎の女性を布団に寝かせた聖

その女性を前に悩む聖

「う、う〜ん。」

ふと目を覚ます女性

「…………。」

しばらく辺りを見回し呆然とする女性

「…え、えっと、ここは俺の部屋。き、君は?」

ぎこちないながらも口を開く聖

「…私、誰?……私は、…楓。貴方は、誰?」

「えっ?お、俺は聖。仁科聖。と、とりあえず記憶が戻る迄うちに居な。」

聖の言葉に頷く楓

 

その日の深夜

 

楓を見つけた砂浜

 

「エタニティーナンバーの気がここで途切れている。」

「全力で探しなさい。あれが人の手に渡る前に。」

「「「はい。」」」

その声の後そこから散って行く多数の影

「…或いは、もう渡っているか。」

そう呟くと夜空を見上げる女性

「…綺麗な、星空ね。」

 

翌日

 

昼頃に起きると買出しの為外出する聖

「ちゃんとここに居ろよ。」

楓にそう言ってから出て行く

 

(全く。一体なんなんだろう?楓は?…考えても仕方ないか。)」

そう言うとさっさと買い物を済ませ帰宅する聖

 

「…鍵が空いてる。…閉めて出た筈なのに。」

そう行ってドアを開けて部屋に入る聖

「以外と早かったわね。返って来るの。」

「…え〜と、間違えました。」

そう言って出て行こうとする聖を捕まえる部屋に居た楓では無い女性

 

「…なんで居るんだよ?」

「中々起きている気配がしなかったから来てみたの。そしたら、ね〜。」

そう言って楓を見る女性

「…聖、彼女は、誰だ?」

「へぇ〜、一応は喋れるんだ。私は紫亜。鷲月紫亜。一応こいつの幼馴染。」

「幼馴染?」

「まぁ小さい頃からの知り合いって事。何か解らない事あったら聞いて。

…聖、彼女の名前は?」

「楓。」

「楓ね〜。よろしくね。」

そう言って手を差し出す紫亜

その途端怯える楓

その行動に驚く2人

「…私、何か悪い事した?」

「…手を差し出す。それ自体に恐怖してるんじゃないか?」

「…そうかもね。」

そう言うと手を引っ込める紫亜

「まぁ良いわ。明日から大学あるんでしょ?」

「あぁ。」

「だったら楓ちゃんの事、私が見てようか?どうせ夜迄には帰って来るんでしょ?」

「そうだけど…。」

そう言って楓を見る聖

まだ怯えてる楓の姿があった

「大丈夫だ。何とかしてみるから。」

「…そぅ。やばくなったら直ぐに言ってね。」

そう言うと部屋から出て行く紫亜

「全く。」

そう言って一息付く聖

 

外に出ると誰かに電話を掛ける紫亜

「…あっ、唯姉。紫亜です。エタニティーナンバーを見つけました。どうしますか?

……はい。…はい。解りました。追手の方は?……解りましたそれでは。」

そう言うと電話を切る紫亜

「厄介な物拾って来たわね、聖。」

そう言うとそこから去って行く紫亜

 

中編へ続く

 

彼女は一体何者で、何処から来たのか?

そして目の前に現われる謎の集団

一体楓には何が?

Eternity Lovers

中編「秘められし物」

 

 

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