ブレイディア 第18話「剣の舞/憎悪の果て」
「祐二さんは優しくていい人だった・・・そんな祐二さんを、あなたは・・・あなたは!」
祐二を殺されたことに、これまでにない激怒をあらわにする牧樹。荒々しく輝く彼女の剣からは、怒りを示すかのような稲妻がほとばしっていた。
「許さない・・あなただけは、絶対に許さない!」
「何を言っているんだ、牧樹・・・私は、私の家族の仇を・・・!」
憎悪を込めた言葉をぶつける牧樹に、結花が困惑を覚える。しかし牧樹は結花の弁解を聞こうとしない。
「自分の目的のために、あなたは祐二さんまで・・・祐二さんまで!」
叫ぶ牧樹が飛びかかり、結花に向けて剣を振り下ろす。結花がとっさにこの一閃をかわすと、牧樹が追撃を繰り出す前に剣で剣を押さえ込む。
「やめろ、牧樹!もう戦う必要はない!」
「ある!あなたは祐二さんを殺した!だから私は許せない!あなたが憎くて仕方がないのよ!」
呼びかける結花に牧樹が怒号を返す。牧樹が剣を振り上げて、結花を剣ごと突き飛ばす。
踏みとどまった結花が牧樹との戦いを避けて離れ始める。だが牧樹は怒りのままに結花を追う。
「くっ!しつこく追ってくる!」
追い続けてくる牧樹に毒づく結花。そのとき、結花が足を踏み外して、小さな崖を転げ落ちてしまう。
「ぐあっ!」
声を上げて落下する結花。怒りに駆られていた牧樹も、危険を顧みずに崖下に滑り降りていった。
崖下に落ちた結花は、即座に物陰に身を潜めた。暴走した牧樹の攻撃に驚き、彼女は呼吸を乱していた。
(どういうことだ・・牧樹は今、本気で私を殺しに来た・・・!?)
牧樹の怒りの意味が分からず、結花が困惑する。復讐を果たしたことでの安堵も相まって、彼女は冷静さを欠いてしまっていた。
(私は全ての元凶であるあの男を倒しただけだぞ・・それはアイツに欺かれていた牧樹のためにもなったはず・・あそこまで敵意を向けられるのはおかしい・・・)
思考を巡らせれば巡らせるほど、疑念が膨らんでいく。苦悩に陥った結花は、自身の行動を速決することができなくなっていた。
(もういい、考えるな!何とかして牧樹を止めないと!・・頭を冷やしてやれば、必ず目を覚ます・・・!)
迷いを振り切ろうとして、結花は自分の体に鞭を入れる。そこへ彼女を追いかけてきた牧樹が飛び降りてきた。
「逃がさない・・あなただけは許さないんだから!」
叫ぶ牧樹が結花に向けて剣を振り下ろす。結花は後退して、牧樹の猛襲を回避していく。
「やめろ、牧樹!自分が何をやっているのか、分かっているのか!?」
「あなたこそ、自分が何をしたのか忘れたの!?あなたが、あなたが祐二さんを!」
呼びかける結花だが、牧樹は全く聞き入れない。
「何を言ってもムダなのか、お前は・・・!?」
毒づいた結花が牧樹に詰め寄っていく。牧樹が振りかざした剣をかいくぐり、結花が自分の剣の柄を彼女に叩きつける。
「うっ!」
腹に痛打を受けて、牧樹がその場にうずくまって倒れる。気絶した彼女を見下ろして、結花が沈痛の面持ちを浮かべる。
(なぜだ・・なぜ私に牙を向ける!?・・・敵を討った私に・・・!?)
「結花さん!牧樹さん!」
結花が考え込んだところで、直美が駆け込んできた。彼女は倒れている牧樹を目の当たりにして困惑を見せる。
「どういうことなんですか、結花さん!?・・・もしかして、祐二さんを・・・!?」
直美が声を振り絞って問いかけるが、結花は牧樹を見つめたまま何も答えない。この沈黙を肯定と思いながら、直美は声をかけた。
「結花さんから話を聞かせていただけませんか?・・あなたと牧樹さんに何があったのか・・・?」
「分からない・・・ただ私は、最大の敵であるあの男を、鷺山祐二を手にかけた・・・」
「祐二さんを!?・・・どうして・・・!?」
「ヤツが私の家族の仇だったんだ・・・ヤツはこの罪を罪と思わず、さらに牧樹さえも欺いていた・・・」
結花が告げた言葉に、直美は困惑を膨らませていた。
「信じられません・・・あの優しい祐二さんが・・・!?」
「穏和な顔を見せて、卑劣なヤツだ・・・だがヤツの悪巧みも潰えた・・・それなのに、牧樹は・・・」
愕然となる直美の前で、結花が憤りを見せる。祐二への怒りが完全に消えたわけでなく、さらに牧樹が攻撃してきたことにも苛立ちを感じていた。
「でも牧樹さんには、祐二さんは大切な人なんですよ・・・」
直美が切り出した言葉に、結花が眉をひそめる。
「結花さんにとっては家族を殺した敵なのでしょうが・・牧樹さんにとっては心を寄せる大切な人だったのです・・たとえ祐二さんが、本当は牧樹さんを何とも思っていなかったとしても・・・」
「そんなこと、私には関係ない・・たとえ私がどうなろうと、私は復讐を果たさなければならなかった・・・」
「その結果が、牧樹さんに悲しみと憎しみを植えつけたことになるんです・・あなたが祐二さんに向けていたのと同じ怒りを、牧樹さんはあなたに向けているんです・・祐二さんの仇となったあなたが許せなくて・・・」
直美が語りかけた言葉を聞いて、結花は息を呑んだ。牧樹がなぜ怒りをあらわにして攻撃してきたのか、彼女はようやく思い知らされたのだった。
「今の牧樹が、これまでの私だったというのか・・・私が鷺山祐二を憎んでいたように、牧樹は私を憎んでいる・・・」
「祐二さんを失った牧樹さんは、結花さんへの復讐しか頭にありません・・・ごめんなさい・・私、これ以上はどうしたらいいのか・・・」
愕然となる結花に対し、直美が沈痛の面持ちを見せる。
(牧樹が、私と同じ道を進もうとしている・・私が牧樹に、私が受けた悲劇を与えてしまったというのか・・・!?」)
かつてない苦悩にさいなまれて、結花がふらつく。
「結花さん・・落ち着いて・・落ち着いてください・・・」
体を支える直美だが、結花は彼女の手を振り切って歩き出してしまう。彼女を心配する直美だが、牧樹のことも気がかりになっており、この場に留まるしかなかった。
牧樹の激怒と結花の混乱に、大貴も要も気付いていた。2人も牧樹の怒りと力をひしひしと感じ取っていた。
「牧樹さんの怒りですね・・ここまで強く響いてくるとは・・・」
「僕としては興奮と期待を抑え切れないよ・・この怒りと力からどのような戦が行われるのか・・」
要が息を呑み、大貴は胸を躍らせていた。
「本当に楽しそうですね、兄さん・・・」
「楽しいさ・・強い力と荒々しい感情は、戦う人を鼓舞させてくれる・・僕が男だからというのもあるけどね・・・」
その態度に要が呆れるが、大貴はそれでも興奮を浮かべていた。
「どっちみち、僕たちは傍観者。事の成り行きをこのまま見守らせてもらうことにするよ・・」
「最悪の事態になるとしても、ですか?・・私たちに危害が及ぶことになっても・・・?」
「降りかかる火の粉を払わない君ではないだろう?僕は君を信じているんだから・・・」
疑いの眼差しを送る要に、大貴は悠然とした態度を続ける。
(もっと見せてくれ・・君たちの怒りは、僕が見てきた戦の中でも指折りのものになりそうだから・・・)
歓喜の笑みを浮かべる大貴が、戦況を見守り続けるのだった。
牧樹の怒りは自分が引き金を引いた。その事実が、結花の心を揺さぶっていた。
牧樹と直美から離れた結花は必死に自分に言い聞かせていた。
(私は復讐を果たしただけ・・それの何が悪い・・私はあのまま、悲劇を受け入れたまま惨めに生きていたほうがよかったというのか・・・!?)
心の声を上げる結花が首を横に振る。しかしどんなに迷いを振り切ろうとしても、牧樹の怒りと悲しみに満ちた顔が結花の脳裏に焼きついて離れなくなっていた。
(もうお前とは、戦う以外に渡り合えないのか・・・どちらかしか生き残れないのか・・・!?)
牧樹と向き合うことに躊躇する結花。
(こういうことならば、ヘンに関わらなければよかったかもしれない・・後悔先に立たずとはまさにこのことだ・・・)
そのとき、結花は自分の携帯電話が震えていることに気付く。彼女はポケットの中にしまっている電話を手にする。
「直美・・どうした?」
“結花さん、大変です!牧樹さんがいなくなりました!”
結花の耳に直美の慌しい声が響いてくる。
“私が少し目を離したときに・・・すみません、私がついていながら・・・!”
「まさか、意識を取り戻した途端に、私を追って動き出したのか・・・今の牧樹は、私を殺すことしか考えていない・・・!」
謝る直美の声を聞きながら、結花は一抹の不安を浮かべる。その直後、彼女は刺すような気配を感じて、緊迫を覚える。
ゆっくりと後ろを振り返る結花。その先には、ブレイドを手にしている牧樹の姿があった。
「牧樹・・・」
「許さないって言ったよね・・・あなたは祐二さんを殺した・・復讐のためだけに、あなたは祐二さんを・・・!」
目を見開く結花に、牧樹が鋭く言いかける。
「あなたの復讐も、考えも関係ない・・・祐二さんを殺したあなたを、私は殺す!」
怒号を放つ牧樹が結花に向けて飛びかかる。彼女が振りかざした剣を、結花も自分のブレイドを発して受け止める。
「私の人生は、家族の仇を討つこと、ただそれだけだ!それを許せずに私に牙を向けるなら、お前は私の敵ということだ・・・!」
結花が言いかけると、剣を払って牧樹との距離を取る。
「だが同時に友だと思っていた・・こんな私の数少ない友だと・・その友として、最後の忠告を送る・・もう手を引け・・でなければ、私はお前を殺さなければならない・・・!」
「まだそんな偉そうなこと・・・何も悪くないと思っているから、そんなこと!」
忠告する結花だが、怒りに駆られている牧樹は聞く耳を持たない。
「仕方がない・・これは私の罪・・私の復讐が招いた悪態だ・・この罪、私はこれからも背負い続ける!」
戦意をむき出しにした結花が、牧樹に戦うことを心に決める。牧樹が振りかざす剣を、結花は跳躍してかわす。
(牧樹のブレイドは斬ることに長けていて、さらに重みもある・・受け止めても押し込まれるだけだ・・ここは回避を繰り返して反撃を仕掛けるしかない・・・!)
考えを巡らせる結花が、牧樹の動きを見据える。感情的になっている牧樹は動きが直線的になっており、結花が見切るのは難しくなかった。
大きく攻撃してきた隙を狙って、結花が牧樹に剣を突き出す。だが牧樹は剣を掲げて、結花の剣を受け止める。
(くっ!あれだけの大きさだと、盾としても使えるということか・・・!)
攻撃を防がれたことに毒づく結花。彼女は牧樹が振りかざしてきた剣をかわして後退する。
「逃げないでよ!そうやって自分の気持ちだけ押し付けて、危なくなったら逃げるなんて、卑怯者のすることじゃない!」
牧樹が言い放って、結花に追い討ちをしていく。回避を続けてきた結花だが、牧樹の剣が結花の剣に当たるようになってきた。
(もう手段を選んでいる場合ではない・・一気に叩かなければ、私がやられる・・・!)
危機感を覚えた結花が、集中力を高めて牧樹に詰め寄る。彼女は牧樹の足を引っ掛けて体勢を崩させる。
さらにブレイドの柄を牧樹に叩き込む結花。痛烈な攻撃で怯み、牧樹が倒される。
仰向けに倒れた牧樹の眼前に、結花が剣を突きつける。身の危険を痛感して、牧樹が息を呑む。
「終わりだ・・想いを寄せた相手と同じところに送ってやる・・もっとも、天国か地獄か、どちらにいるかは分からないがな・・・」
結花が低い声音で告げる。剣を突きつけられている状況を抜け出したいと思いながら、牧樹は動くことができずにいた。
自分に関わる全ての因果を今度こそ断ち切るため、結花が剣を握る手に力を込めた。
だが結花が突き出そうとした剣は、牧樹の眼前から先に進めることができず、震えていた。どういうことなのか、牧樹だけでなく結花自身も驚愕していた。
「なぜ・・・これ以上、進まない・・・!?」
体だけでなく、声も震わせる結花。牧樹を突き刺すつもりでいた結花だが、彼女の意思に反して剣はこれ以上先に進まなくなっていた。
それを目の当たりにした牧樹が、とっさに結花を突き飛ばす。冷静さを欠いていた結花に、牧樹が剣を振りかざして反撃を繰り出す。
結花は牧樹の攻撃を防ぐのが精一杯だった。防戦一方となる中、結花は思考を巡らせていた。
(なぜとどめを刺せない!?・・友だからか、罪を感じているのか・・いずれにしても、無意識に牧樹にとどめを刺すことを拒絶しているのか・・・!?)
完全に困惑してしまっている結花が、牧樹の猛攻に押されて木の幹に叩きつけられる。
(そこまで私は、牧樹に悪いと思ってしまっていたのか・・・結局私は、朽ち果てるしかなかったのか・・・)
愕然となって戦意さえも揺さぶられてしまう結花。呆然と立ち尽くす彼女に向かって、牧樹が絶叫を上げながら飛びかかる。
大きく振り下ろされた牧樹の剣。その一閃が、結花が提げていた剣の刀身を叩き折った。
次の瞬間、結花は力なくその場に倒れ込んだ。ブレイドはブレイディアの精神力と命の根源。ブレイドの破壊はブレイディアの死を意味していた。
そのとき、牧樹が戸惑いを覚えて自分のブレイドを落とす。倒れていくときの結花の目から涙の粒がこぼれてきていたのだ。
「結花・・・!?」
我に返った牧樹が、倒れて動かなくなる結花をじっと見つめていた。この沈黙の中、結花の体から光の粒子があふれてくる。
「結花!」
牧樹が悲痛の声を上げて、結花の体を抱きしめる。その抱擁を感じて、結花が閉ざしていた目を開く。
「結花!しっかりして、結花!」
「牧樹・・・お前・・・」
呼びかける牧樹に、結花が声を振り絞る。
「私、祐二さんがいなくなって・・祐二さんを奪った結花が許せなくなって・・・!」
「私は・・復讐すべきではなかったのか・・・あのまま朽ち果ててしまえばよかったのか・・・?」
声を張り上げる牧樹に、結花がうめくように言いかける。そこへ直美が駆けつけ、結花の姿を目の当たりにして驚愕する。
「復讐からは何も生まれない・・復讐者の末路がこの不様か・・・笑い種だろう、お前も・・・?」
「結花・・・私・・この手であなたを・・・」
「もう気にするな・・・お前は純粋に、アイツを想っていただけだ・・・そして私は、復讐を果たしただけ・・・復讐を生きがいとしてきた私に、この先の未来などどうでもいい・・・」
愕然となって体を震わせる牧樹に、結花が微笑みかける。結花の脳裏に幼い頃の日々、笑顔を絶やさない家族の姿が蘇ってくる。
(これでよかったのか・・父さん・・母さん・・・)
心の声を上げる結花が目を閉じる。生気が失われていく彼女から、さらに光の粒子があふれていく。
「結花・・・!?」
目を疑った牧樹の腕から、結花の体が消滅していった。結花の死に直面して、牧樹も直美も絶望を覚えた。
「結花!」
「結花さん!」
悲痛の声を上げる牧樹と直美。ブレイドを折られた結花は、光になって消滅していった。
「私が・・私が結花を殺した・・・祐二さんが殺されたことに怒って、結花を・・・!」
困惑する牧樹が力なく立ち上がる。大粒の涙をこぼしながら、彼女は直美に視線を向ける。
「恨んでるよね・・憎んでるよね、直美ちゃん・・・結花を殺した私を・・・」
「そんなことないです!・・・私には、誰かを恨むことなんてできません・・・牧樹さんと結花さんがいなければ、そんなことを考えもしませんでしたから・・・」
自分を責める牧樹に、直美が必死に弁解する。しかし結花を手にかけた罪の意識が、牧樹から消えることはなかった。
これ以上声をかけることなく、牧樹が歩き出していく。
「どこに行くんですか、牧樹さん!?・・・待ってください、牧樹さん!」
直美が呼びかけるが、牧樹は聞かずに歩いていってしまった。彼女の悲しみを表すかのように、空から雨が降り始めた。
祐二を失った悲しみ、結花を手にかけた罪悪感にさいなまれた牧樹は、夢遊病者のように歩き続けていた。
(私、これからどうしたらいいの?・・・祐二さんもいない・・結花もいない・・・)
心の声を上げる牧樹だが、考えれば考えるほどに悲しみが増していく。
「ブレイディアって何?・・プルートって何?・・そんなのに巻き込まれた私には、誰かを好きになることもできないの?・・・私が何をしたの!?どうして私がこんな思いをしなくちゃいけないの!?どうして・・!?」
「結局は、ブレイディアが悪いってことじゃないかな・・?」
たまらず張り上げた牧樹の声に答える別の声がかかった。閉ざしていた目を開けた彼女の前にいたのは、真二だった。
「真二、くん・・・!?」
真二の登場に牧樹が戸惑いを見せる。不安を隠せなくなっていた彼女は、自分が見た事実を隠すことができなかった。
「祐二さんが・・・祐二さんが・・・」
「兄さんがどうしたの・・・もしかして、兄さん・・・!?」
牧樹が切り出した言葉に、真二も愕然となる。彼も祐二の死を思い知らされていた。
「もう、どうしたらいいのか分かんない・・自分で考えても、答えが出なくて・・・」
「兄さんがあんなことになるなんて・・僕も信じられない・・・」
体を震わせる牧樹を、真二がたまらず抱きしめる。戸惑いを覚える牧樹に、真二が言いかける。
「さっきも言ったけど・・それはもしかして、ブレイディアのせいじゃないかってことかい・・・?」
「うん・・もしかしたら、ブレイディアがいなければ、こんなことにならなかったかもしれない・・・」
「こうなったらもう、牧樹ちゃんの思うとおりにしたほうがいいんじゃないかな?・・牧樹ちゃんの願いが決まっているんじゃないかって、僕は思うんだけど・・・」
「私の、願い・・・ブレイディアが、いなくなれば・・・」
真二の言葉を引き金にして、牧樹の心にひとつの決意が芽生えていく。あふれてくる涙を拭って、彼女は降りしきる雨の中を歩いていった。
次回
牧樹「結花、ごめんなさい・・・
あなたのことは、絶対に忘れない・・・
これからは、私が主役として・・・!」
結花「待て、お前!
主役は私だ!
これでは死んでも死に切れない!」
直美「牧樹さん、結花さん・・・」