Angel’s Knight 第4章
ACT3「真紅の戦女神」

 

 

深夜の羽咲海浜公園

 

砂浜

 

そこに楓の姿が有った

 

「ランサー、居る?」

楓の問に姿を表すランサー

「不安なのですか?」

ランサーの言葉に頷く楓

「サーヴァントの中で最強と言われる騎士王を倒したとは言え、

今度は神殺し。本当に私で良いのかしら?」

そう言うとハーティングフォレストを見つめる楓

ふとランサーが口を開く

「マスター、お客さんですよ。それも大勢で。」

その言葉と同時に楓達の周囲に大量の神兵達が居た

「ハーティングフォレスト、ウェイクアップ!!!

―OK。WAKE UP―

電子音声と共に杖状のハーティングフォレストが現れる

それと同時に魔術法衣を纏う楓

それを見て炎槍ヴォルケスを構えるランサー

それと同時に神兵をなぎ倒す二人

「あらあら。神兵程度ではやはり歯が立ちませんか。」

ふと女性の声が聞こえる

声の聞こえた方を見る楓とランサー

そこに居たのは…

「アーリィ。」

黒き鎧を纏った戦女神、アーリィだった

「マスター、私が先に行きますので、その間に準備を。」

ランサーの言葉に少し戸惑いながら頷く楓

「サーヴァントランサー、お相手致します。」

そう言うとアーリィに向かい突撃するランサー

それを見て自身の目の前にハーティングフォレストを持って来る楓

「…行くよ、ハーティングフォレスト。コードヴァルキリー、起動!」

―OK。Code“Varukiley”WAKE UP―

電子音声の後紅い光が楓の纏い、光が消えると紅い神装具を纏っていた

「これが、紅神装。」

そう呟くと剣を抜く楓

「ランサー、どいてぇぇぇ!!!

楓の言葉にアーリィを楓の方へ突き飛ばすランサー

それを見計らい駆け出しアーリィを切り抜く楓

「…ありがとう。」

そう言うと消失するアーリィ

「凄い。」

その威力に驚くランサー

それと同時にかなり大量の神兵が楓とランサーを囲む

「ランサー、行けそう?」

「ご心配は無用です。」

ランサーが答えた直後

Lighting Slash

独特の電子音声の後雷光を纏って吹っ飛ぶ神兵

「増援!!!

「味方です、マスター。」

「えっ?」

ランサーの言葉に疑問に思う楓

Lighting Striker

電子音声の後雷光を纏い神兵を吹き飛ばしながら楓達の前に姿を表す鎧姿の男性

「仁科さん?」

疑問の声を出す楓

「正解だ。」

楓の問にそうとだけ言うとカードを取り出す

「とりあえずこいつらを片付けるぞ。」

仁科の言葉に頷く楓とランサー

「ハーティングフォレスト、魔力装填!」

「ヴォルケス、最大顕現!!!

THUNDER

LIGHT

SLASH

Lighting Slash

電子音声の後仁科の剣に雷光が貯まる

Magic Load

「行くぞ!」

仁科の言葉に剣を振る仁科と楓

ランサーはそれと同時に槍を突き出す

魔力・雷光・炎に包まれ消失する神兵

全て消えたのを確認すると武装を解除する仁科と楓

「やれやれ、戦女神の具現化。神兵の侵攻。人を試すって言うのかよ。神さんは。」

仁科の言葉に疑問に思う楓とランサー

「とりあえず付いて来て貰いたい所が有る。良いか?」

「別に構いませんが、どちらまで?」

楓の問いに口を開く仁科

「羽咲市警だ。」

 

羽咲市警

 

1Fロビー

 

そこでは雫率いる警官隊が神兵達と攻防戦を行っていた

「各隊現状は?」

「1隊負傷者多数!」

「2隊負傷者無し!」

「3隊戦闘続行不可能!」

雫の言葉に答える各隊の隊長

それを聞き口を開く雫

「1及び3隊は後退。2隊は私の援護を!」

そう言うと神兵に向けて剣を振るう雫

それと同時に疾風の刃が神兵を蹴散らす

「くっ、多過ぎる!」

雫が弱気な言葉を発した直後

「黒龍双牙!」

「ムーンスクレイバー!!!

二人の男性の声と共に神兵が消えさる

「珍しいな、お前が弱気な事言うなんてな。」

「確かにな。」

二人の声を聞きある名前を口にする雫

「聖さん。それにカヤキスさん迄。」

雫の言葉に手で挨拶をする聖とカヤキス

「雫、SKの本陣は何処だ?」

「SKA。旧水月邸です、聖さん。」

雫の言葉を聞き頷く聖とカヤキス

それと同時に駆け出すカヤキス

それを防ごうと前に立つ神兵達

「月光、絶。」

聖の言葉と同時に倒れ込む神兵達

「カヤキス、頼むぞ!」

「聖もな!」

そう言うと羽咲市警から去って行くカヤキス

カヤキスが去ったのを確認して口を開く聖

「さてと、残り物とは言え、数が多いな。やれやれ。」

「残り物とは失敬ですね。アーリィの気配が消えたから来てみれば…。」

ふと聞こえた女性の声に口を開く聖

「レナス。…成る程、単独での具現化か。面白い。」

そう言うと何処かから一枚のカードを取り出す聖

「そのようなカード一枚で何をする気ですか?」

「秘密だ。」

レナスの問いにそう答えると左腕の機器にセットする聖

Lunatic Form

そう言うと蒼白に輝く鎧を纏うと同時に

左腕の機器からカードがセットされたデッキが出てくる

そのデッキから3枚のカードを引き抜く

そのカードを左腕の溝にスキャンする聖

Moon

Light

Lance

Lunatic Lance

電子音声の後聖の右手には槍が握られていた

「さて、やろうかい?」

「貴方の相手は彼らです。」

レナスの言葉に前に出てくる神兵達

「チッ、こっちを疲労させる気か。」

苦い声を出す聖

その直後聖の目の前に転移魔方陣が現れる

その光景に驚く聖とレナス

魔方陣から二人の女性と一人の男性が現れる

「SKA水代楓。」

「そのサーヴァント、ランサー朱悠秋華。」

「羽咲市警仁科恵一。」

「「「只今参上!!!」」」

言い終わると聖を見る秋華

「お久しぶりです。聖さん。始祖の秋華です。」

その言葉を聞き口を開く聖

「そうだな。神兵を頼めるか?」

「それは私達の方です。戦女神は、我がマスターがやります。」

そう言うと楓を見る秋華

そんな楓は真紅の神装具を纏っていた

「ランサー、仁科さん。神兵を頼みます。」

そう言うと剣を抜きレナスに向ける楓

「行きますよ。」

そう言って駆け出すと同時にレナスと共に外に飛び出す楓

それを確認して口を開く秋華

「さて、こいつらを片付けましょうか?」

そう言うとヴォルケスを構える秋華

「同感だ。」

そう言うと3枚のカードを手に取るとそのままスキャンさせる

Wind

Plus

Blade

Sonic Blade

電子音声の後剣を手に持つ仁科

 

続く

 

次回予告

神殺しの武装具

紅神具

今人が、神を超える瞬間

次回ACT4「人と神と」

 

 

 

TOP

inserted by FC2 system