Angel’s Knight 第3章
ACT5「戦乙女〜闇と氷と銀の誓い〜」

 

 

SKA地下

 

エクスカリバーブリッジ

 

レーダーを見るルイ

「…海上に艦隊有り。…来るかしら。」

そう呟くと通信機を繋げるルイ

―はい、フィーアです―

「ルイよ。エクスカリバークルーを集めて。…始まるわよ。」

 

太平洋上上空

 

アメリカへ向け飛行している唯・風濫・フィーナ

その中で口を開く唯

「現地に着いたら有無を言わさず突入。大統領を見つけたら忠告するわよ。」

「「了解。」」

そう答えしばらく飛ぶと再び口を開く唯

「…良い?行くわよ。」

その言葉と共に降下を始める3人

 

ホワイトハウス

 

上空から中庭に降下を完了する唯・風濫・フィーナ

それと同時に神装器を解く3人

「唯さん、フィーナさん、ここは私が何とかしますのでお2人は先へ。」

「風濫、死なないでね。」

そう言うとホワイトハウスの中に突入する唯とフィーナ

それを確認するとエスキスを抜き漆黒の鎧を纏う風濫

「さぁ、来なさい!」

 

ホワイトハウス内

 

大統領執務室

 

ドアを開け中に入る唯とフィーナ

[大統領ですね。SKの水月唯です。彼女はフィーナ。]

英語で話し掛ける唯

[用件は解っている。だが既に遅い。私は、飾りだけの大統領なのだよ。水月唯君。

]

[・・・黒幕が、居るんですね。」

唯の言葉に頷く大統領

[詳しい特定は出来ていないが、黒幕は日本に居る。済まないな。]

[いえ、良い収穫です。]

「フィーナ、戻るわよ。」

そう言うと部屋を出て行く唯とフィーナ

 

ホワイトハウス前

 

エスキスを振るう風濫の前に怪我を負ったアメリカ兵の姿が大量に会った

「もう終わりなの?つまんない。」

風濫のその言葉と同時に飛び出して来る唯とフィーナ

「唯さんにフィーナさん。」

「風濫、戻るわよ!」

そう言うと同時に転移魔方陣を起動させ、そこから消え去る唯・フィーナ・風濫

 

羽咲市

 

一次防衛線

 

そこに雪とライダーとセイバーの姿が有った

 

双眼鏡で米軍を確認する雪

「…あら〜、最新鋭揃えてるわね〜。生身じゃやばいかな〜?

ライダー、二次防衛線迄後退するように指示だして。なるべく持ちこたえてみるけ

ど。」

「解りました。気をつけて下さい。」

そう言うと一次防衛線本陣へ去っていくライダー

「雪、ここで防衛する事は、可能ですか?」

「無理ね。いくら貴女が居たとしても、数で圧倒されちゃ…。」

そう言うと俯く雪

「貴女らしくないですね。」

「…そうね。やるだけはやってみるつもりよ。」

そう言うと蒼い鎧を纏う雪

「雪!朗報です!」

そう言いながらライダーが駆け寄って来る

「どうしたの?」

「マスターが戻ってきました。今エクスカリバーとヴァルキリーを起動させ迎撃しま

す。

一次防衛線に残っている人員は全て二次及び最終防衛線迄後退しろとの事です。」

ライダーの言葉を聞き何かを確信する雪

「…この戦い、勝てる。退くよ!」

雪の言葉に頷くライダーとセイバー

 

SKA地下

 

エクスカリバーブリッジ

 

そこにはルイをはじめブリッジクルーと唯・風濫・フィーナの姿が有った

「唯様、各ヴァルキリー及びワルキューレ・フェンリル・レイピアの整備は完了して

います。」

「ありがとう。ルイ、私はこれから東京に行って来るわ。後、お願いね。」

「はい。」

ルイの返事を聞く再度口を開く唯

「雪と青葉を呼び戻して。それと紫亜も!そしたら風濫・フィーナも含め出撃。エク

スカリバーも出して良いわよ!」

「了解!」

その返事を聞くとブリッジを後にする唯

 

エクスカリバー格納庫

 

ヴァルキリーコクピット内

 

「システムオールグリーン、プログラムチェック…異常無し。各武装及びバーニア・

スラスター異常無し。

システム起動、レナス、良い?」

唯の言葉に目の前の小さな円形状の上に姿を現すレナス

それと同時にブリッジから通信が入る

「唯様、羽咲市内近辺に米軍が多数集結中。お気を付けて下さい。」

「OK。」

そう言うと虚数カタパルト迄移動するヴァルキリー

―カタパルト接続。展開位置クリア。発進位置クリア。ヴァルキリー、どうぞ!―

「クリス=ラス=レイピア、ヴァルキリー。行くよ!!!

そう言うとカタパルトから消えるヴァルキリー

 

羽咲市上空

 

エクスカリバーのカタパルトから消えると同時に出現するヴァルキリー

「背部ウイング展開!」

唯の言葉に背中のウイングが展開する

「背部ウイング展開完了。」

「レナス、行くよ!」

「はい。」

そう言うと都心方面へと飛び去って行くヴァルキリー

 

エクスカリバーブリッジ

 

「ルイ艦長!氷那雪及び睦月青葉の搭乗を確認!」

「そのまま格納庫へ向かわせて!さ〜て、行くわよ。」

ルイのその言葉を聞き忙しくなるブリッジ

「上昇用ブースターセット!」

「上部ハッチ解放。」

「ブースター点火!」

「接続アーム解放!」

「船体上昇開始!地表迄400!」

「レーダーに機影多数!米軍所属の戦闘機多数!」

「各砲座用意!海上は?」

「エクスカリバーより距離3000にて艦隊を確認!」

オペレーターからの報告を聞き口を開くルイ

「主砲発射用意!目標米海軍艦隊!上空に出ると同時に標準合わせ!直ぐに発射

よ!」

「「了解!!!」」

「地表迄100。…出ます!」

SKAの上空に姿を現すエクスカリバー

「米軍機接近!ミサイルも多数来ます!」

「対空砲座撃て!各砲座も銃撃を絶やさないで!」

「主砲臨界!」

「撃てぇぇぇ!」

ルイの言葉に米海軍艦隊を飲み込むエクスカリバーの主砲

「米海軍艦隊シグナルロスト!」

「カタパルト展開!機動兵器出して地上の迎撃及び艦の護衛を!」

「「了解!!!」」

 

エクスカリバー格納庫

 

そこには風濫・雪・青葉・フィーナに紫亜の姿が有った

「私と風濫、それに紫亜で地上部隊の迎撃を。雪と青葉で艦の護衛を。異論は?」

フィーナの言葉に誰も口を開かない

「良し。それじゃ出るよ。皆、死なないでね。」

フィーナの言葉にそれぞれの機体に搭乗する

風濫はダークネスヴァルキリー

雪はフェンリル

青葉はレイピア

フィーナはルナティックヴァルキュリア

紫亜はワルキューレS

 

それぞれ出撃して行く

 

ヴァルキリーコクピット内

 

都心へ向け飛ぶ中で考え事をする唯

「マスター、どうされました?」

ふとレナスが問いかける

「…レナス。ちょっと今回の事に関して考え事をしていたの?」

「考え事、ですか?」

レナスの言葉に頷く唯

「元々アメリカが各国を武力で制して侵攻して来たと思ったけど、黒幕は日本国内に

居ると言われた。

…これが何を意味するかを、考えていたの。」

「…可能性としては有り得ますね。」

「そう。だとすると…、まさかね。」

 

続く

 

次回予告

真相を確かめに都心部迄来た唯

そこで事実を知る

一方羽咲では攻防戦が繰り広げられていた

数に押されるSK

果たして生き残れるか?

次回ACT6「羽咲市攻防戦決着〜真実の答

 

 

 

TOP

inserted by FC2 system