Angel’s Knight 第2章
ACT4「それぞれの7日〜楓・ランサー〜」

 

 

セシリアのSKA襲撃布告

訓練室にて青葉からその事を聞かされた楓

 

その日の深夜

 

寄宿舎学生棟談話室

 

そこには楓・ランサー・紫亜の姿が有った

 

ふと口を開く楓

「ねぇランサー。貴女はどうするの?」

ふと楓に振られ口を開くランサー

「私自身としては一戦力として力になりたいと思っております。

ですが私はサーヴァントと言う状態。マスターの命に従う迄です。」

「そう。ランサーなら、戦力になるものね。」

そう言うと俯く楓

それを見て口を開く紫亜

「楓、貴女はこの前の聖杯戦争でサーヴァントを一人倒したわ。それは自信を持って

良い事よ。」

「紫亜。でも…。」

そう言うと再び俯く楓

「楓。戦場はここ。相手は多数。こちらは少数。さぁ貴女ならどうやって数を減ら

す?」

ふと突拍子も無い事を口に出す紫亜

そんな言葉に疑問に持つ楓

「良いから。」

楓に催促する紫亜

「閉所、この場合廊下もしくわ教室内で迎撃するのが最善です。

個人の戦力によっては集団の中に飛び込み一掃するのも良いでしょう。」

楓の言葉を聞き口を開く紫亜

「ほら、貴女にも取りえはあるじゃない。楓自身の能力もそうだし、何より戦場を読

める力が有る。

それは誇りに思っても良い事よ、楓。」

「そう考えるとマスターは後方支援向き、私とは相性の良いマスターです。」

紫亜の言葉に次いで口を開くランサー

「…それって、良い事なの?」

紫亜とランサーの言葉に疑問を持つ楓

「えぇ、良い事です。少なくとも私に取ってわ。」

楓の問いに答えるランサー

「ありがとう、ランサー。」

ランサーの言葉に礼を言う楓

「とりあえず今は、このハーティングフォレストを扱えるようにならないとね。ラン

サー、付き合ってくれるよね?」

「はい、マスター。」

楓とランサーのやり取りを見て心の中で思い事を言う紫亜

(良い関係ね。私も、ああいう感じなのかな?)

 

それからは訓練室でハーティングフォレストを熟知する為に魔力を行使していた

 

侵攻日前日

 

午後9時

 

巨大な魔力同士がぶつかり合い、双方背中を見せるハーティングフォレストを持つ楓

と、

炎槍ヴォルケスを持つランサー

そんな状態で口を開くランサー

「どうですか?マスター。」

「ありがとう、ランサー。これで戦力になれるわ。」

そう言うと待機状態へと戻るハーティングフォレスト

「ランサー、時間になったら起こして。私自身の魔力を補給するから。」

「はい、マスター。」

ランサーの答えを聞くと眠りに入る楓

それと同時に訓練室へ入って来る紫亜と青葉

「紫亜。それに青葉。」

「終わったみたいね、楓は。」

青葉の言葉に頷くランサー

「雪に聞いたら八重と灰音の方も終わったみたいだったし。これで何とか行けると思

うわ。」

内心何かを確信する青葉

「青葉、当日の作戦は立てているのですか?」

ふと口を開くランサー

「作戦?大まかな所しか決めてないわよ。」

「マスター青葉、嘘はいけませんよ。」

「うっ。」

紫亜に釘を刺され、縮こまる青葉

そのやりとりを見て、呆れるランサー

「決めてないのですか。・・・まぁ、行き当たりばったりなのは変わらないですね。

呆れながらもそう言うランサー

「だからこそ、今のSKが有るんですよね、ランサー。いえ、始祖の朱悠秋華。」

青葉の言葉に頷くランサー

「さて、ランサーも休めたら休んでおいてね。明日は、激戦が予想されるから。」

「はい。解りました。」

「それじゃ、お休み。」

そう言うと訓練室を出て行く青葉と紫亜

それを確認して口を開くランサー

「…私は、剣で有り、盾。マスターの為に。」

 

続く

 

次回予告

期日迄の一週間

彼女達も、訓練をしていた

自身を強くする為

弱き者を守る為

次回ACT5「それぞれの7日〜八重・灰音〜

 

 

 

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