Angel’s Knight 第2章
ACT2「守護する者」

 

 

風濫がセシリアに会った翌日の朝

 

SKA

 

「風濫が帰って来ていない?」

朝一番にライダーからその事を聞く雪と青葉

「はい。昨夜セイバーと会った後から誰も姿を見ていないのです。」

ライダーの言葉に考える雪と青葉

その中で口を開く青葉

「風濫には風濫の考えが有るんでしょう。気長に待ちましょう。」

青葉の言葉に頷く雪とライダー

 

SKA体育館

 

実技の授業中、ふと2人の女性が中に入って来る

その女性に気付き近づく雪

「失礼ですけど、どなたですか?それに、今は授業中です。」

雪の言葉に長髪でポニーテールの女性が口を開く

Saint Knightの氷那雪さんですね。私は水月邸で警備部の部長をしていたアインス

と言います。

こちらは副部長のフィーア。」

長髪でポニーテールの女性、アインスの発した言葉にざわつく体育館内

ざわつきの中、入り口からふと女性の声が聞こえる

「日本刀が二刀。中々に出来るようですね。」

その声に気付き振り返るアインスとフィーア

「私は水月邸警備部部長アインス。彼女はフィーア。貴女の名は?」

アインスの名乗りに対し口を開く女性

「柊聖。またの名をサーヴァントのセイバー。以前我がマスターに仕えていた方です

か?」

セイバーの言葉に頷くアインスとフィーア

「そう、今マスターは海外に居る。現在は風濫達が羽咲のSKを任されているわ。」

 

「…風濫。フィーリアに師事していた彼女か。」

アインスの言葉に頷くセイバー

「詳しい話は放課後でよろしいかしら?」

アインスのその言葉に再度頷くセイバー

 

羽咲埠頭

 

そこにはセシリア・セレナにシルヴィーと、他に数人の女性の姿が会った

「改めてよろしくね、シルヴィー。」

「はい。セシリア様。所で、今回は何をしようとしているのですか?」

シルヴィーの言葉にセシリアとは別の声が聞こえる

「日本、ひいては世界を裏から支配、そして最後には表舞台に出るのよ。」

「アリシア、喋り過ぎよ。」

「申し訳ございません、セシリア様。」

そう言うと後ろに下がるアリシアと呼ばれた女性

それを見て口を開くセシリア

「さて、各自自己紹介しましょうか。」

セシリアの言葉に前に出てくる女性達

「先ずは私の妹セレナ。次は異端の練成師アリシア。黒き槍師リヴァ。漆黒の魔術双

剣ミスティア。

以上が私に従う者達よ。」

「漆黒の薔薇騎士シルヴィーです。よろしく。」

シルヴィーの言葉に笑顔で答える一同

「さて、早速一仕事して貰いたいわ。

シルヴィー、リヴァとミスティアを従えて咲乃宮のとある場所へ行って貰えないかし

ら?」

「はい、よろこんで。して、用件は如何ほどな物で?」

「それはね…。」

 

放課後

 

SKA寄宿舎職員棟屋上

 

そこにはセイバー・アインス・フィーアに雪・青葉の姿が会った

 

「え〜と、アインスさんに、フィーアさん。」

最初に口を開く青葉

それに対して口を開くアインス

「呼び捨てで構いません。私とフィーアは仕える身ですから。」

「そ、それじゃあアインスにフィーア。」

「はい。何でしょう?」

言い直す青葉の言葉に応えるアインス

「貴女達がここに戻って来た理由は何?何かしら有るんでしょう?」

青葉の言葉に互いに見ると正面を向き口を開くアインス

「漆黒の姫君セシリアを知っていますか?」

アインスの言葉に頷く雪と青葉

「彼女が、何か企んでいるの。」

アインスの言葉に驚く雪と青葉

「青葉、セシリアって確か長野の時に?」

「えぇ。彼女は長野で死んだわ。」

青葉の言葉に考えるアインス

「アインス。今こうして起きているんだから彼女が生きてるのは事実よ。」

フィーアの言葉に口を開くアインス

「それならする事は一つだけね。氷那さん、青葉さん、セイバーさん。協力してくれ

ますか?」

アインスの言葉に頷く雪・青葉・セイバー

 

寄宿舎学生寮談話室

 

そこには青葉・紫亜・楓・秋華にライダーの姿が有った

一同にこれから起きそうな事を説明する青葉

青葉の説明に納得する一同

「睦月先生。私達はどうすれば良いのでしょうか?」

楓が疑問の声を出す

「とりあえず夜間巡回。市警には話しを通しておくわ。」

「それじゃ今から行きます。楓はランサーと。私はライダーと行くわ。睦月先生、異

存は?」

「無いわ。」

青葉の言葉を聞き再度口を開く紫亜

「それじゃ、行きましょうか。」

 

羽咲中央駅前

 

そこには紫亜とライダーの姿が有った

「ライダー、もし主の命で私達SK及びSKAと戦う事になったらどうするの?」

紫亜の問いに口を開くライダー

「令呪の有無に関わらず、私はマスター風濫の命に従う迄です。」

ライダーの返答を聞き口を開く紫亜

「そう。ありがとう。」

そう言うと両手に干将獏耶を投影する紫亜

「紫亜、どうしたのですか?」

そう言って紫亜の方向を見るとそこには…

「マスター風濫。」

漆黒の鎧を纏った風濫の姿がそこには有った

「ライダーに紫亜。…ここじゃなんだから移動しましょう。」

そう言うとそこから飛び立つ風濫・紫亜・ライダー

 

近くのビルの屋上

 

中程に紫亜とライダー

手すりの上に風濫が居る

その中で一番最初に口を開く紫亜

「間宮さん。いえ、風濫。その様子だと今は漆黒の姫君セシリアの所に居ますね。」

紫亜の言葉に口を開く風濫

「えぇ、その通りよ紫亜。いえ、アーチャーのサーヴァント英霊フィーナ。」

風濫の言葉に口を開くアーチャー

「ライダーに関しては貴女の判断に任せます、漆黒の薔薇騎士シルヴィー。」

そう言うとそこから飛び去っていくアーチャー

アーチャーが去ったのを確認して口を開くライダー

「マスター風濫。私への命は?」

ライダーの言葉に軽く呆れながら口を開く風濫

「ライダー。貴女の命はただ一つ。今迄通りにして頂戴。

貴女の力が必要になったら令呪を通して呼びかけるわ。」

「解りました、マスター。」

ライダーの言葉を聞くとそこから消える風濫

 

羽咲中央公園

 

中央広場

 

そこには一人佇むアーチャーの姿が有った

その中でふと口を開くアーチャー

「随分と速かったですね。」

そう言うとそこにライダーが降り立つ

「えぇ。直ぐ、済みましたから。」

「そう。それじゃ戻りましょうか。」

 

SKA訓練室

 

そこにはハーティングフォレストを持つ楓の姿が有った

「こんなんじゃ、こんなんじゃ駄目。」

 

続く

 

次回予告

SKAに姿を現したセシリア

彼女が発した一言とは?

時同じくしてハーティングフォレストを自らの為にせんと一人奮闘する楓

SKAはどうなるのか?

次回ACT3「セシリア」

 

 

 

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